2017年03月16日

「PSYCHO-PASS(サイコパス)」はノベライズから先に読んでもいいかもしれない

 
今日のなぞなぞ
「アニメを観るより先にノベライズを読んでもいい作品は?」



オススメのアニメは? と訊かれたら、私は真っ先に「PSYCHO-PASS(サイコパス)」を挙げる。
大好きな作品です♪(ジブリは別腹)

あなたがもし、「サイコパス」をまだ観ていないとしたら、
先に↑ノベライズから入るのもいい
かもしれない。
今日はそんなお話。



☆★☆



今日紹介する本は、名作アニメ「PSYCHO-PASS(サイコパス)」のノベライズ版。
アニメ版の物語を忠実に再現し、”ボーナストラック”をくわえた小説です。

以前の記事(小説版『PSYCHO-PASS<0>(サイコパスゼロ)』の心理描写がスゴくてほとんどBL(ボーイズラブ))で紹介した



↑この本は、アニメでは詳細が語られなかった事件を描いた”スピンオフ”作品ですが。
本日取りあげる「小説 PSYCHO-PASS」はわりと原作(アニメ版・第一期)どおりです。


SF&サスペンスの名作「PSYCHO-PASS」。
どんな世界観なのかというと……。


「そのひとが”犯罪に手を染める潜在的な確率”」をシステムが絶えず計測、管理している近未来が舞台なのね。

システムの判断によっては、罪を犯していない人でも「潜在的な犯罪者」として”予測逮捕”される。

ほとんどの犯罪は未然に防がれるので、
警察のカタチもすっかり様変わりしていて。少数精鋭の組織となっています。


☆★☆



市民のメンタリティを常に監視しているこの制度は「シビュラシステム」と呼ばれています。これが社会のすみずみにまで影響を与えている。

このシビュラが、すごい。
シビュラが予測してくれるのは、犯罪にかかわることだけじゃなくて。


職業適性。
結婚相手。


働き方や生き方に関わることまでシステムが”ご宣託”してくれるわけよ。
で、みんなその提案に従って生きている。

シビュラの予測の精度はすごいので、
かなりの確率でその人は”幸せ”に生きることができる。
ある意味「理想郷」が実現しているともいえる世界です。
(システムからはじかれた「潜在的な犯罪者」以外の人にとっては……)



これ、どう思います?


あなたの性格傾向や才能をみて、自動的に最適な仕事が振りわけられる。
AI(人工知能)が、理想的なパートナーを割りあててくれる。

ぜんぶ。
ぜんぶ、機械が決めてくれる。


なにも考えなくても”幸せ”になれる。


そんな社会に生きてみたいと思うかもしれない。

そんなのぜんぜん人間的じゃない! と思うひともいるかもしれない。




本書に登場するキャラクターたちも、立場によって
いろいろな「シビュラに対する葛藤」を抱いています。

「PSYCHO-PASS」はひと口に言ってしまえば、”近未来の刑事もの”なのですが、
テーマとしては超管理型社会の是非を問う物語かもしれません。


☆★☆



でね。
以前の記事(最近読んだ「未来を予測する」本10冊)でもお話ししたんだけど、
「PSYCHO-PASS」の設定を語るとき、どうしても私が連想してしまうのが「パノプティコン」というモデルなのね。

パノプティコンは、監獄です。
中央に監視塔があって、個室(独房)がそのまわりを囲っている。
看守はすべてを見通せるけれど、囚人は監視者の姿も、ほかの囚人の姿も見えない。

この状態だと、たとえ監視塔に看守がいなくても、
「見られてるかもしれないから……」と囚人は規律に従って行動するようになる。

ポストモダン哲学の雄、↑ミシェル・フーコーが「管理・監視社会」の比喩として用いたモデルです。
(建築としてのパノプティコンの提唱者はジェレミー・ベンサム)


「PSYCHO-PASS」の世界も、べつに看守という権力者がいるわけではありません。
シビュラというシステムが社会インフラになっているだけ。

でも人々は「シビュラにどう判断されるか」を常に気にしていて
日々のメンタルケアにいそしみ、色相(潜在的な犯罪者度を色で表したもの)が曇らないよう努力している。
監視者は不在なのに、自分で自分を監視している。規律は「内面化」している。



☆★☆



えっとね。
なにも私が勝手にパノプティコンと「PSYCHO-PASS」と結びつけているわけではなくて。
本書のなかで、まさにフーコーやベンサムの話がでてきます。


「マックス・ウェーバーの言葉を借りれば、理想的な官僚とは『憤怒も不公平もなく』さらに『憎しみも激情もなく』、『愛も熱狂もなく』、ひたすら『義務』に従う人間のことだという。シビュラシステムは、そういう意味では理想の官僚制的行政に近いかもしれない。

(中略)

「あいつは……マックス・ウェーバーを持ちだされた次の瞬間には、フーコーやジェレミー・ベンサムの言葉を引用して返すでしょう」

『小説 PSYCHO-PASS サイコパス (下)』 「第十九章 透明な影」より


犯人を追いながら、シビュラについて議論する場面です。
最初のセリフは雑賀譲二(さいがじょうじ)という教授。
ふたつめのセリフは狡噛慎也(こうがみしんや)。公安局の刑事です。
「あいつ」とは槙島聖護 (まきしましょうご)のこと。最凶の犯罪者。


マックス・ウェーバーは、実在の社会学者です。
社会学というジャンルを打ち立てたと言ってしまってもいいくらいの重要人物。
資本主義の発展が、欲望の追求ではなく、じつは宗教的な「禁欲」に基づいていると示した↓『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』がとても有名です。



↑雑賀教授の「理想的な官僚〜」のくだりは↓『権力と支配』の引用です。





ジェレミー・ベンサムは「功利主義」(もたらされる効用・満足度の大きさによって社会制度を設計するべしという態度)の始祖

「最大多数個人の最大幸福」という言葉が有名ですね。
それぞれの人の”幸せ感”の総和が最大になるように分配されている状態。
経済学でいう「パレート最適」(※)のこと。

※ 最大の”満足度”が追求された最適な配分状態のこと。誰かの”満足度”あげるためには、ほかの誰かの”満足度”を悪化させなくてはならないくらい、資源等が行きわたっている状態。



☆★☆



本書では(アニメでも)、こんなふうにいろいろな本が引用されているのね。
このシーンだけが特別なわけじゃなくて。


シェイクスピアとか寺山修司とか、ジョゼフ・コンラッド、ジョージ・オーウェル、フィリップ・K・ディック、聖書まで……。


あらゆる場面で、いろんな本が登場
します。
あと、キャラクターが本を読んでいるシーンがやたらと多い!

もちろん電子書籍がじゅうぶん普及している社会なのですが、
狡噛慎也も槙島聖護も、”紙の本”を好んでいる。



↑の雑賀と狡噛のやり取りだけをみても感じると思うのですが……



『PSYCHO-PASS』は情報量がものすごく多い作品


です。

ひとつひとつのセリフもそうだし。
シビュラシステムについての言及も、多岐に渡る。
警察組織をはじめ、社会の姿が今とまるで違うので、描写の奥を読んでいかないといけない。


↑冒頭で「アニメより先にノベライズを読んでいい」とお話ししたのはこういう理由からです。
さらっとアニメ版を観ただけでは、世界を味わいつくせない。
ときには立ちどまり、考えながら楽しめる”本”という形式が合っている作品ですv

本書に登場する槙島聖護のセリフにのっとっていうならば……



「紙の本を買いなよ」


……ということになります。

ほんとに。
ほんとに、こんなセリフが出てくるの。
槙島聖護きゅんは

みんな本読もうよぉ〜☆(*´∇`*)ミ☆

ってずっと言っているような気がします(笑)。


☆★☆




名著からの引用が多いので、
このブログでいつも推奨している「芋づる式読書」(その本に出てくるほかの本を、リンクをたどるようにして読んでいく)の起点にもなる本



……なんだか今日は、『PSYCHO-PASS』の設定や細かい点についてばかり語っている、ちょっとマニアックなレビューになってしまいました。
常守朱(つねもりあかね)(主人公)の名前すら一度も出てこないとか、どうなのよ。

まあ、以前の記事(小説版『PSYCHO-PASS<0>(サイコパスゼロ)』の心理描写がスゴくてほとんどBL(ボーイズラブ))があまりにも物語に寄りすぎて
ほとんどボーイズラブなレビューになってしまったので(^^;)、バランスが取れたかも?


そんなこんなで。


『小説 PSYCHO-PASS サイコパス』っていう本は
アニメを観るより先に読んでもいいかもよぉ☆(*´∇`*)ミ☆



というお話でした。

↓文庫版も出ています。






ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


【関連記事】

小説版『PSYCHO-PASS<0>(サイコパスゼロ)』の心理描写がスゴくてほとんどBL(ボーイズラブ)
最近読んだ「未来を予測する」本10冊
『一般意志2.0』vs『「みんなの意見」は案外正しい』vsビッグデータ






2017年03月05日

何度でも聴きたいミュージカル(舞台・映画)のサントラ10枚

 
今日のなぞなぞ
「ミュージカルのサウンドトラック、ベスト10は?」

385done

「ミュージカルのサントラの名盤10枚」をまとめました。

旋律を耳にすれば物語の名場面がよみがえる。
舞台や映画を観ていなくても、アルバム自体が”物語”をはらんでいる。
大好きなジャンルです♪

”名曲度”と”スルメ度(聴きこむほど味が出る)”を基準にセレクト。


何度でも聴きたい名盤10枚をど〜ぞ〜♪


  第10位

劇団四季ミュージカル「CATS」ロングラン・キャスト
劇団四季
ポニーキャニオン (1989-02-08)
売り上げランキング: 2,148

猫たちの饗宴を描くキャッツのサントラ。日本語の劇団四季版をピックアップしました。1曲1曲が異なる”物語”を持っているので、聴きごたえがある。「メモリー」はもちろん名曲なのだけど、私は「ガス 劇場猫」が妙に好き。

  第9位

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック
サントラ ジャスティン・ハーウィッツ feat.エマ・ストーン
ユニバーサル ミュージック (2017-02-17)
売り上げランキング: 13

流行りもの……ということでピックアップ。古き良きミュージカルへの敬意たっぷりの、ララランドのサントラです。スタンダードでロマンティック、レトロ感もあるジャズ。個人的に大好きなジャンルです。みんな大好きララランド。

関連記事:
【jazz】ジャジーで昭和歌謡風なレトロ系ポップス10枚【rock】

  第8位

ウエスト・サイド物語
サントラ
Sony Music Direct (2004-07-22)
売り上げランキング: 53,798

定番中の定番。ウエストサイドストーリー。舞台でなく映画版のサントラをピックしました。ジェッツ! マリア〜♪ とーにーとーにー。「トゥナイト」のメロディラインはほんとに綺麗。ミュージカルファンならこれを聴かなきゃはじまらない。

  第7位

ユタと不思議な仲間たち
劇団四季
ポニーキャニオン (1990-01-21)
売り上げランキング: 97,650

知る人ぞ知る劇団四季ミュージカル、ユタ。三木たかしさんの作曲で、昭和歌謡テイストにあふれたサントラです。物語の舞台は東北なので、歌も東北弁。とてもユニークな1枚。

  第6位

バーレスク オリジナル・サウンドトラック
サントラ
SMJ (2010-12-08)
売り上げランキング: 14,506

夢をかなえるため都会へ出た少女の、波乱に満ちたサクセスストーリー。映画バーレスクのサントラです。どの曲もパワフルでかっこいい。Christina Aguilera(クリスティーナ・アギレラ)とCher(シェール) の圧倒的な歌唱力に酔え!

  第5位

Rent
Rent
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Warner Bros / Wea (2005-10-10)
売り上げランキング: 6,872

音楽にロックをとりいれた名作ミュージカル、レント。ギターの音が気持ちいい。舞台ではなく映画版のサントラをセレクトしました。「シーズンズ・オブ・ラヴ」が有名だけど、私は「ライト・マイ・キャンドル」が好きv

  第4位


どんでん返しが秀逸なディズニーアニメ、アナと雪の女王。神田沙也加さんと松たか子さんの日本語版です。アナ雪は曲がすごくいいですよね。「生まれてはじめて(リプライズ)」の姉妹のかけあいは、聴きながらいつも鳥肌が立ってしまう。

洋盤の「Frozen」と聴き比べながら英語の勉強をするのもありかも。


  ランキング圏外

トップ3の前に、ランキング圏外を発表。
今回は2枚。
すこしマイナーなミュージカルのサントラを紹介します。


「怪傑 三太丸」
演劇集団キャラメルボックス


成井豊さん率いる劇団、キャラメルボックスの「怪傑三太丸」のサントラ。私の大好きなzabadakというアーティストの楽曲が、歌詞をアレンジして使われています。現状、非常に入手困難な1枚なので圏外とさせていただきました。

ちなみに。↓の記事でもzabadakを取り上げています。

関連記事:
【民族楽器】透明でファンタジックな幻想浮遊系ポップス10枚【みんなのうた】


夢から醒めた夢
夢から醒めた夢
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劇団四季
ポニーキャニオン (1988-12-21)
売り上げランキング: 7,847

劇団四季オリジナルの、夢から醒めた夢。↓赤川次郎さんの小説が原作です。三木たかしさん作曲。フォークミュージックなど昭和歌謡テイストど真ん中です。「行かないで」がせつない。「二人の世界」があたたかい。四季のファンでない方にはちょっとマイナーな演目なので、圏外にさせていただきました。





  第3位

The Lion King (Original Broadway Cast Recording) (Special 2-Disc Edition)]
Lion King on Broadway
Walt Disney Records (2010-01-12)
売り上げランキング: 8,055

みんな大好きライオンキング。ディズニー版も劇団四季版も出ているけれど、ブロードウェイバージョンをピックアップしました。名曲「He Lives In You(Reprise)(お前の中に生きている)」のアレンジが好きなので。民族音楽調で、どこから聴いても世界観にひきこまれる名盤です。

  第2位

ロシュフォールの恋人たち リマスター完全版
ミシェル・ルグラン ジャック・ルヴォー ジャッキー・ワード ドナルド・バーク ダニエル・ダリュー クロード・ペアレント アン・ジェルマン ジョゼ・バルテル
ユニバーサル インターナショナル (2007-04-18)
売り上げランキング: 38,213

フランスのミュージカル映画です。主役の双子は、カトリーヌ・ドヌーヴとフランソワーズ・ドルレアック。音楽は「シェルブールの雨傘」のミシェル・ルグラン。フレンチポップ&ジャズです。もしまだなら、ぜひ聴いてみて! どの曲も軽快でスイングしている、おしゃれな1枚。

  第1位

レ・ミゼラブル~サウンドトラック<デラックス・エディション>
サントラ ヒュー・ジャックマン ラッセル・クロウ アン・ハサウェイ アマンダ・セイフライド エディ・レッドメイン
ユニバーサル インターナショナル (2013-03-20)
売り上げランキング: 4,158

1位はレ・ミゼラブル。トム・フーパー監督の映画版をセレクト。レ・ミゼは全編が歌でできている、まるでオペラのようなミュージカルです。脇役もひとりひとりが”生きて”いる濃厚な物語。「夢やぶれて」は人生、「オン・マイ・オウン」は愛、「ワン・デイ・モア」は世界。レミゼを聴かずして何を聴く!

日本語で聴きたいなら、ちょっと手にはいりにくいけれど、美声・鹿賀丈史さんの↓帝劇(帝国劇場)版がすごいです。

レ・ミゼラブル (赤)
レ・ミゼラブル (赤)
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島田歌穂 村井国夫 石井一孝 鹿賀丈史
EMIミュージック・ジャパン (1994-06-29)
売り上げランキング: 8,399




  番外編


ベスト10のあとは、「番外編」としてキラリと光る名品をご紹介。
10位以内に収まらなかった名盤をランダムピックアップ的に紹介します。


ミュージカル マンマ・ミーア! 劇団四季版 スペシャル・エディション
劇団四季
ユニバーサル ミュージック (2014-04-30)
売り上げランキング: 29,283

マンマ・ミーアは、ABBAのヒット曲に彩られた不思議なミュージカル。日本語で聴く/観るといっそう不思議な感じの、劇団四季版をセレクトしました。


オペラ座の怪人 ロングランキャスト
劇団四季ロングラン・キャスト 劇団四季ミュージカル・オーケストラ 上垣聡 山口祐一郎 鈴木京子 石丸幹ニ
ポリドール (1992-09-26)
売り上げランキング: 20,539

こちらも劇団四季。ベスト10には入れませんでしたが、オペラ座にまったくふれないのもナシだよな……とピックアップ。定番中の定番です。


宙組宝塚大劇場公演ライブCD『-愛と死の輪舞-』
宝塚歌劇団
宝塚クリエイティブアーツ (2016-10-06)
売り上げランキング: 33,644

歴史ミュージカル、エリザベート。レ・ミゼラブルと同様、アンサンブル(脇役)も含めて”群衆が生きている”作品です。名曲ぞろい。ベタな(失礼(笑))宝塚版をピックアップしました。


Miss Saigon
Miss Saigon
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市村正規 本田美奈子 岸田智史 園岡新太郎 鈴木ほのか 園山晴子 山形ユキオ
EMIミュージック・ジャパン (1993-05-19)
売り上げランキング: 38,710

市村正規さんと本田美奈子さん。伝説のキャスティングの帝劇版です。大迫力。「ブイ・ドイ」が好きすぎる。ブイドイのサビの”ごみ〜くず〜”の”み〜”は歌い手泣かせの高音域(経験談)。


The Music of SMASH
The Music of SMASH
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Smash Cast
Columbia (2012-07-17)
売り上げランキング: 53,223

SMASHは映画でも舞台でもなく、海外ドラマです。誰がマリリン・モンロー役を射止めるかをめぐる、バックステージミュージカル(※)。不倫などメロドラマ的な要素が多めです。音楽はポップス寄りのものが多い。

※ オーディションや稽古場などを描く、ミュージカルをモチーフにしたミュージカルのこと。


コーラスライン
コーラスライン
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ポニーキャニオン (1990-12-05)
売り上げランキング: 97,441

バックステージものといえば……コーラスラインをすっかり失念していました^^; 劇団四季版をピックアップ。コーラスラインも定番中の定番です。列になって帽子を使って踊るアレは「ワン」というフィナーレ曲。


「フラッシュダンス」オリジナル・サウンドトラック
サントラ アイリーン・キャラ ドナ・サマー ローラ・ブラニガン マイケル・センベロ カレン・カモン ジョー・エスポジト キム・カーンズ シャンディ ヘレン・セント・ジョン
ユニバーサル インターナショナル (2002-05-02)
売り上げランキング: 73,377

歴史的名作映画、フラッシュダンスのサントラ。映画史や音楽史はもちろん、ミュージカル、ディスコ、フェミニズムまで様々な文脈で言及されている古典的名作。「What A Feeling」は80年代の空気を象徴する1曲。



それでは。
よい MUSIC LIFE をv


あきか(@akika_a


【関連記事】

【jazz】ジャジーで昭和歌謡風なレトロ系ポップス10枚【rock】
【民族楽器】透明でファンタジックな幻想浮遊系ポップス10枚【みんなのうた】
最近読んだ「発声・演技力をきたえる」本10冊
カテゴリ:音楽




モアナと伝説の海 オリジナル・サウンドトラック <日本語版>
V.A.
WALT DISNEY RECORDS (2017-03-01)
売り上げランキング: 181



 
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2017年02月28日

【定点観測】今月もっとも売れた本〜2017年2月の月間ベストセラーは『蜜蜂と遠雷』

 
今日のなぞなぞ
「2017年2月の月間ベストセラーは?」



2月28日、「今月日本でもっとも売れた本」が発表されました。
(日販調べの月間ベストセラー(総合・ビジネス・フィクション)を↓「付録」のコーナーにまとめます


昨年(2016年)の年間ベストセラーは↓こちら。

関連記事:
(2016)今年もっとも売れた本〜2016年の年間ベストセラー(ニッパン調べ)



※ この記事は毎月末に更新している、ベストセラー本の「定点観測」です。ある分野を定期的に観測することで、ちいさな変化にいち早く気づくことができる。これはジャーナリストの池上彰さんも推奨している、未来予測の方法です(『見通す力』)。

もちろん売れている本がすべて良書とは限らない。ベストセラーリストをまじまじと眺めながら、今の(今後の)”時代の空気”を一緒に感じてみましょ。というのが、このエントリの意図です。よかったら、何らかの「発見」を持ち帰っていってくださいねv

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トップは直木賞を受賞した『蜜蜂と遠雷』


出版取次会社の日本出版販売(日販)によると、
2月のベストセラーは、恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』
音楽(ピアノ)の世界を舞台にした青春エンターテイメント。
直木賞受賞作です。

村上春樹さんの新作『騎士団長殺し』は、発売してまだ間もないのでランキング圏外でした。
来月には確実にトップに君臨していると思います。


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第156回直木三十五賞候補作品

冲方丁『十二人の死にたい子どもたち』
(受賞!)恩田陸『蜜蜂と遠雷』
垣根涼介『室町無頼』
須賀しのぶ『また、桜の国で』
森見登美彦『夜行』


直木三十五賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/naoki/

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ビジネス書では「業界地図」が8位



ビジネス書部門では、『「会社四季報」業界地図 2017年版』が8位にランクイン。
全国の会社の情報を知り尽くす「四季報」が放つ、業界分析。
毎年就職活動の時期にベストセラーリストに顔を出す、ロングセラーシリーズです。
就活生、がんばれ!


池上彰さんと佐藤優さんの『僕らが毎日やっている最強の読み方』は9位でした。

関連記事:
カテゴリ:就活
最近読んだ「読書術」10冊



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フィクションでは本屋大賞ノミネート作品がエントリ




フィクションでは、川口俊和さんの『コーヒーが冷めないうちに』が2位。
村田沙耶香さんの『コンビニ人間』が4位。
いずれも本屋大賞のノミネート作品です。

今月のベストセラー『蜜蜂と遠雷』も同賞にノミネートしています。


先日芥川賞を受賞した、山下澄人さんの『しんせかい』は10位以内には入っていませんでした。意外。

意外というか……。うちの近所の書店では「しんせかい」の掲載誌(「新潮 2016年7月号」)は置いてあったけど、単行本は入荷していなかったんだよね。
あくまで私の行きつけの本屋の話だけど、ちょっと流通的に遅れてしまっている場所もあるのかもしれません。もったいない。


アニメも人気な『幼女戦記』は、今月は5位です。

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第156回芥川龍之介賞候補作品

加藤秀行「キャピタル」「文學界2016年12月号」に掲載)
岸政彦「ビニール傘」「新潮2016年9月号」に掲載)
古川真人「縫わんばならん」新潮2016年11月号に掲載)
宮内悠介「カブールの園」「文學界2016年10月号」に掲載)
(受賞!)山下 澄人「しんせかい」「新潮 2016年7月号」に掲載)


芥川龍之介賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/akutagawa/

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2017年本屋大賞 ノミネート作品

『i(アイ)』西加奈子
『暗幕のゲルニカ』原田 マハ
『桜風堂ものがたり』村山早紀
『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和
『コンビニ人間』村田沙耶香
『ツバキ文具店』小川糸
『罪の声』塩田武士
『みかづき』森絵都
『蜜蜂と遠雷』恩田陸
『夜行』森見登美彦


本屋大賞
http://www.hontai.or.jp/

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日販のサイト(http://www.nippan.co.jp/)で各ジャンルのトップ10が確認できます。この記事では取りあげていない「ノンフィクション部門」などのランキングもあります。


当ブログの記事(今年もっとも売れた本〜年間ベストセラーの調べ方)もあわせてご覧ください♪


それでは、


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


※ ↓付録の「〜位」の横の記号は、先月からの順位の変動をあらわします。
△ …… ランクアップ、= ……変わらず、▼ …… ランクダウン

【関連記事】

(2016)今年もっとも売れた本〜2016年の年間ベストセラー(ニッパン調べ)
今年もっとも売れた本〜年間ベストセラーの調べ方
カテゴリ:就活
最近読んだ「読書術」10冊

【関連リンク】

日本出版販売株式会社
http://www.nippan.co.jp/
芥川龍之介賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/akutagawa/
直木三十五賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/naoki/
本屋大賞
http://www.hontai.or.jp/

【付録】


2017年2月の月間ベストセラー 総合


(日販調べ。「全集」「文庫」「ゲーム攻略本」を除く総合ランキング。2月28日時点)

1位 △

2位 △

3位 △

4位 △

5位 ▼

6位 △

7位 △

8位 △

9位 △

10位 △


2017年2月の月間ベストセラー 単行本ビジネス

(日販調べ)

1位 =
『はじめての人のための3000円投資生活』
2位 =
『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』
3位 △

4位 ▼

5位 △

6位 △

7位 △

8位 △

9位 ▼

10位 ▼


2017年2月の月間ベストセラー 単行本フィクション

(日販調べ)

1位 △
『蜜蜂と遠雷』
2位 △
『コーヒーが冷めないうちに』
3位 △
『君の膵臓をたべたい』
4位 ▼

5位 △

6位 ▼

7位 △

8位 ▼

9位 ▼

10位 △

 
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2017年02月27日

就職力を養うための40冊――就活生と、こじらせ学生のための読書術

 
今日のなぞなぞ
「就職活動の”突破力”を鍛えるための40冊は?」



「就職力を養うための40冊」を↓「付録」にまとめました。リストは齋藤孝さんの『就職力』の巻末で「就職力を養うためのブックリスト」として紹介されている40冊です。

※ 今日の記事は「前置き」が長くなっています。
すぐさま「40冊」を知りたいあなたは、さくっとブックリストへ飛んじゃってくださいね↓。

就職力を養うための40冊



齋藤孝さんは明治大学教授。テレビでもおなじみですね。『声に出して読みたい日本語』のひと。

本書は「就職できる力をつけるためにはどうすればいいか」を幅広く語るエッセイです。多視点でものを見る、段取り力をつける、時間を無駄なく使う、”ディープ”に学び物事の”本質”をつかむ……。なかでも多くのページを割いて強調しているのは「本を読め!」ということ。

本書は言います。

正直なところ、僕の実感では、年間読書量が一〇〇冊以下の人は、学生として、これから社会に出ていこうする人間として、問題外だ。

「第一章 こんな大学生活なら就活も恐くない!」より

毎日の読書量が二〇〇ページ以下の学生は、就職は諦めた方がいい。社会人になるための絶対的なカロリーの蓄積量が足りなすぎる。

「第四章 就職活動の時期になったら」より


☆★☆



ここでちょっと個人的なお話をさせていただくと。
以前の記事(【就職活動】面接で落とされないためのたった1つの裏技)では”面接を受ける側”の立場で攻略法を書いた私ですが、じつは「学生(や社会人)を面接をする側」に立ったことも何度かあるのね。

そのとき、私は必ず、ある質問をしていた。
その質問とは……


「本、読む?」


半分雑談として。……とはいっても面接の場なので、まったくの雑談とも言い切れない。
「この人はどんな本を読むひとなんだろ〜」「なにか面白い本を教えてもらえたらうれしいな」という興味本位が半分。
もう半分は、本を読む習慣があるひとなのかどうか知りたかった。


もっといえば、”みずから学んで”ゆけるひとかどうか知りたかった。


難しい仕事であればあるほど、そこにマニュアルなんて存在しない。
正解がどこにもない課題にぶちあたったとき、選択肢として「本からヒントを得る」ことができる人材であってほしい……。
採用する側としてはそんな意味の質問だったかな。


あ。もちろん、私とはぜんぜん違う意図で、読書習慣や最近読んだ本について訊く面接官もいると思いますので、参考程度にしてくださいね(笑)。
でも。
質問の意図がなんであれ「まったく読んでません」では答えにならない。



↓のリストは、まさに就活力を高める速攻性ある本から、思考力をきたえるビジネス書、教養系まで、とってもバランスの良い40冊です。
『日本の論点』や『現代用語の基礎知識』など、時事にも目配せがきいている。
このブログで紹介したことのある本もけっこう混じっていますねv


就職活動の”突破力”を養うために。
読んでおくべき40冊をど〜ぞ〜♪




あ、あとね。つけ加えると。
志望している分野があるなら「その業界についての本」を読むのを私としてはオススメしたい。

たとえば。
お菓子メーカーに行きたいのなら、以前の記事(最近読んだサブカルチャー寄りの本10冊〜聖地巡礼からロバート秋山まで)で紹介した『結果を出すのに必要なまわりを巻き込む技術』を読んだり。

ゲーム業界志望なら、記事(「もしドラ」の企画書をかいてみた〜就活学生のための企画書の書き方講座)で取りあげた『企画屋稼業』とかね。


もちろん「業界地図」も良いのだけれど。業界地図はみんな読んでるから。
もっと、就職活動コーナーに並んでいないような本がオススメですv






ではでは。

就職力を養うための40冊をど〜ぞ〜♪


☆★☆



……。

…………。

………………。


……と、ブックリストに行くかと思いきや。
今日の「前置き」はまだ続きます。


就職活動に「勝つ」ために努力するとか。
そういうの、なんかノレない。
そんなにキラキラできない。



みたいなひともいると思う。
というか、私がそうだ。

えっとね。
私は新卒での就職活動を二回経験しているのね。
一度目は学部時代。二度目は大学院時代。



ある時期を境に、みんながスーツを着始めて。
エントリーシートを書いて、説明会に出かけて、自己分析がどうだとか業界研究がどうだとか言ってる。

何のマスゲームだこれは

みたいに感じてた。
こんなんにコミットできないよ……と、学部時代は就活に失敗しました。

で、逃げるように大学院への進学を選んだ。


二度目の就活は早くからスタートを切って、わりとうまい具合に内定をいくつもいただきました(正直、大学院はすごく良い所で、ずっとここに居たいとも感じたのだけど……このへんの心の動きについては、個人的な物語だし語ればとても長くなってしまいそうなので、今日はバッサリと省略します)。


↓石渡嶺司さんが明らかにしてしまったとおり、そもそも就職活動は「壮大な茶番劇」だ。





就活という茶番の舞台で。
踊らされてんのわかってて、あえて踊ってみるよ。


……私の二度目の就活はこんな感じだったかな。
それでも、踊ってるうちに踊ること自体の楽しさを見つけたりもしましたが。


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☆★☆



就活にかぎらず、この社会はどこか狂っている。
適応できる方がおかしい……というお話は↓以前の記事でもさせていただきました。

関連記事:
この世界は狂っているんだから。適応できるのは頭のおかしい人なんです――佐藤優『インテリジェンス人生相談』より



就職市場だって、狂っている。
ほんらい「それぞれが得意なことを持ちよって」発展していくのが経済の姿なのだから


シューカツをうまくこなせるひとだけが内定する


という就活市場は、どうしようもないくらいおおきな矛盾をはらんでいる。

もっと、いろいろな生き方や働き方があっていいよね。


というわけで。
「前置き」のラストに紹介するのは、この1冊です。



女子高生が主導する「JK課」を役所につくってしまったり、取締役全員がニートの「NEET株式会社」を発足させたり、シュウカツにノレない人たちのための「アウトロー採用」を実施したり……。

この狂った世界に風穴をあけようと奔走している若新雄純さんの活動記録です。
キーワードは「脱力」。ひたすらゆる〜く世界とかかわっていく方向性。


これからの社会の姿について、本書がかっちりと<結論>を示しているわけではありません。
JK課も、NEET株式会社も、アウトロー採用も、いわば実験体。
でもなにか、従来どおりではない「社会との関わり方」の萌芽がみえてくる良書です。オススメv


☆★☆



以前の記事(企業の求人は、ほとんどが奴隷の募集です。――苫米地英人『ゲシュタルトメーカー』より)では、働き方や生き方は無数にある、というお話をさせていただきました。


就職活動に対するスタンスだって、無限にあっていい。
それこそ


ほら、踊ってやるから音楽かけろよ?


みたいな気構えでもいいし


就活? アホくさいけど、冷やかしにいってやるか。


くらいのゆるさでも全然構わない。


たかがシュウカツなんだから。
全人的にフルコミットしなくたって、なんとでもなる。



齋藤孝さんの『就職力』でも、けっきょく就職はいずれ落ち着くところに落ち着いてゆく……みたいな話がでてきます。


☆★☆


就職活動中は、脳が「あらゆる情報を就活に役立てよう」というモードになっている。
ものすごく吸収率のよい読書ができる最高の時期なのです。経験上。
効率良すぎ、コスパ高すぎな読書タイムを自然と実践できる。


もうね。
本末転倒して、「本を深く読みたいがために就職活動をする」のが動機でもいいと思うくらい。
こんだけ吸収率よく読書できるなら、本を読むために面接をサボってもいいくらい(笑)。



シュウカツしながら
いっぱい本読もうよぉ〜☆(*´∇`*)ミ☆




……これが、今日の記事で伝えたかった
「就職活動のための読書術」です。


いや、逆でいいんだ。
「読書のための就職活動」で、ぜんぜん構わない。


本を読むことは、なににも勝る財産です。
いろいろな本に出逢うことに比べたら、就職活動なんてオマケみたいなもの。

それくらい斜に構えたシュウカツもアリなんじゃないかな。
こじらせ系としては、キラキラするよりもこっちのスタンスの方がしっくりくるよね。


就活をしているように見せかけつつも、「本当の目的」は全然違うの。
ふつーに面接を受けながらも、「この面接の合否なんて大したことじゃない」とあなたは思ってるの。


「魔法少女まどか☆マギカ」ふうに言うならば……


私の戦場はここじゃない



ってヤツです。






そんなこんなで、「前置き」が長くなってしまいましたが。



齋藤孝先生オススメの40冊をど〜ぞ〜♪



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪



あきか(@akika_a


【関連記事】

【就職活動】面接で落とされないためのたった1つの裏技
最近読んだサブカルチャー寄りの本10冊〜聖地巡礼からロバート秋山まで
「もしドラ」の企画書をかいてみた〜就活学生のための企画書の書き方講座
この世界は狂っているんだから。適応できるのは頭のおかしい人なんです――佐藤優『インテリジェンス人生相談』より
企業の求人は、ほとんどが奴隷の募集です。――苫米地英人『ゲシュタルトメーカー』より
「魔法少女まどか☆マギカ」に学ぶ4つの人生訓
最近読んだ「好きを仕事に」する本10冊
カテゴリ:就活
カテゴリ:読書術

【付録】

就職力を養うための40冊


1.


 2.



 3.



 4.



 5.



 6.


(※ 新版はこっち↓)



 7.



 8.


(※ 続編はこっち↓)



 9.



 10.



 11.





 12.



 13.



 14.



 15.


(※ 続編はこちら↓)



 16.



 17.



 18.



 19.



 20.



 21.



 22.



 23.



 24.



 25.



 26.



 27.



 28.



 29.



 30.



 31.



 32.



 33.


(※ より読みやすい新書版も出ています↓)



 34.




 35.




 36.



 37.



 38.



 39.


(※ 『就職力』ではとくに「〜年」版と指定されているわけではありません。状況に応じて、最新のものあるいは近年のものをまとめて読め、という意図だと思います)

 40.


(※ 同上)
 
posted by akika at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 10冊シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月22日

最近読んだサブカルチャー寄りの本10冊〜聖地巡礼からロバート秋山まで

 
今日のなぞなぞ
「サブカルっぽい本10冊は?」

P1610708done.jpg

本の雑食家さま、こんばんは。
私も雑食ですv

今日は、最近乱読したなかから
”サブカルチャー寄りの10冊”をぷちレビューしていきます。



……とはいえ、何をサブカルとみなすのかはたぶん、人によって違う。
デヴィッド・リンチを観て、ゴダールについて語ることができて、宮藤官九郎に対して一家言あればサブカリスト?

そういう”ちょっと高尚っぽいマイナー志向”は、いずれ
「意識高い系」とおなじように「サブカルチャー(笑)」みたいなニュアンスが付与されていくかもしれない。


逆に、意識高い系のアイコンである自己啓発書やビジネス書は、
もはやゴダールなんかよりもずっとサブカル的なアイテムになっている印象です。

じっさいヴィレッジヴァンガードのようなサブカルに強い本屋では、自己啓発系のビジネス書がものすごくたくさん並んでいます。
セミナーや講演はライブで、書籍はファングッズだ。

関連記事:
常見陽平『「意識高い系」という病』を読んで”つながりの社会性”について考える。




社会なんてどう変わるかわからない。
もしかしたら、そのうち


「アニメとか観るの? すげー意識たけー」

とか

「ビジネス書が好き? 俺も俺も。パンクだよな〜」


みたいな会話が違和感なくかわされる日もくるかもしれない。


ヒットチャートをアイドルやアニソンが占める今、
本来「ハイカルチャー」であるはずのクラシック音楽やオペラを聴くことは、一転して、ものすごくサブカルスピリットにあふれる行為のようにも思える。



……。


…………。


……………………。


……って、何を喋っているんだろうね私は(笑)。
今日はいつにもまして、ちゃんと伝わっているか心配です^^;

あ。ちなみに、デイヴィッド・リンチもゴダールも宮藤官九郎も、「サブカルっぽい」といわれている映画を撮っている監督・クリエイターね。


要は、何がサブカルチャーかなんて定義できないんだから、
今日紹介するのは、


あくまで私個人が
サブカルっぽいと感じた本だよぉ〜☆(*´∇`*)ミ☆



と言いたかった。



それでは、10冊を。


お口にあう書はございますでしょうか?


好きな仕事に「ジョブチェンジ」!



世のなかの仕事と給料を、イラストつきで紹介する職業案内……といってしまうとフツーなんだけど、このイラストがまるでゲームのキャラクターのよう。きれー。「どんな魔法を使うんだ?」と思わせる薬剤師や「すごい必殺技を持ってそう」なウェブディレクターなどがわらわらと出てきます。ジョブチェンジする感覚で、就きたい職業を見つけてみてv




お前のクリエイティブはそれでいいのか?



短いメッセージと図案が続く、絵本のようなつくりです。デザイナーのための啓発書。”刺さる”文章と、斬新で実験的なデザインが「お前のクリエイティブはそれでいいのか?」と問いかけてくる。自身の作家性と顧客の満足との間で悩む、すべてのデザイナーさんへ。

聖地巡礼の成功&失敗事例集



アニメの舞台となった土地を旅する、聖地巡礼・コンテンツツーリズムの本。「らき☆すた」から「花咲くいろは」まで、事例がとにかく豊富。考察というよりも、がんがん事例を紹介している本です。成功したケースもあれば、失敗している例も。参考文献・コンテンツもかなり大量に載っています♪ アニメへの熱が薄れても、お客さんは「その土地自体のファン」になっていく。

ちなみに、聖地巡礼を描いた小説では↓辻村深月さんの『ハケンアニメ』がオススメですv 「アニメを地域振興に役立てたい公務員」が出てくるのですが、彼がアニメにまるで理解がないリア充でやきもきする(笑)。でも実は……。キャラクターがみんな魅力的で、私も大好きな作品♪ あ、「ハケン」は派遣じゃなくて覇権です。天下をとる名作アニメのこと。


都市空間、東京の精神史



ゴジラから岡崎京子、踊る大捜査線まで、物語のなかの東京と、実在の都市としての東京をクロスさせて、「東京」という空間の変遷を論じています。フィクションのなかの東京にも<歴史>は流れている。地史というよりは精神史といった趣きです。

ぱんだのひみつ



えっ、それ取れるの? え、そこ、ほんとは白かったの? パンダが集う銭湯で、衝撃の新事実があきらかになる!! ……しょーもないんだけどね。いえ、ほんとにしょーもないんだけど、目が離せなくなります。まさにサブカル絵本。

トップクリエイター(達)に訊く



映像クリエイター、ダンサー、スローライフ推進家……現代のトップクリエイターたちへのインタビュー集。そうそうたるクリエイター達の正体はぜんぶ、お笑いグループ・ロバートの秋山竜次さんです(笑)。カルチャー誌のような体裁で、全力でボケるネタ本。DVDもついています。

映像だとアドリブも多いからか、ちょっと間延びしてる感もあるのだけれど。本の方は、意識して読むスピードを速めることで、とても密度が高い読書時間をもたらしてくれます。キラリと光る言葉もたくさんあるので、ネタとしてでなくベタに読んでも◎。

ビジネス書もサブカル



↑冒頭で「ビジネス書ももはやサブカル」とお話ししたので、最近読んだなかから良かった1冊をピックアップ。グリコのお菓子マーケティングを成功に導いた小林正典さんが語る、ヒットの秘訣。実現が難しそうな企画も”みんなの力”があれば世に問うことができる。チョコレート業界の戦略戦術が具体的にのぞける……のだけど、マーケというよりはリーダーシップの本として◎。

幻想と異形の獣人写真集



以前の記事(幻想と異形の獣人写真集――シャルル・フレジェ『WILDER MANN (ワイルドマン)』)で紹介した、写真集です。おそろしくも美しい、異形で畸形な民族衣装たち。Perfume のかしゆかさんも最近シャルル・フレジェの写真を購入したそうです。ちょうど当ブログで取りあげたばかりだったので、びっくりしました。すごい偶然。


インターネットの歴史



電話回線からネットに繋いでいた「黎明期」から、SNSが興隆する現代まで、つねにウェブの現場にいた中川淳一郎さん。半生を振り返るような自伝的エッセイです。個人史なのですが、個人というピンホールカメラをとおして「インターネット全体の歴史」がみえる。

↓『ウェブはバカと暇人のもの』の出版と前後して”ネットの可能性”に失望していく様もリアル。「ネット黎明期における生の声」としていずれ資料的価値を持つようになる。そんなふうに思えるくらい、”強い”本です。



菌類の「スター性」



冬虫夏草。花に擬態。半分死にながら身体を操られる「ゾンビアリ」。東京ドームの206倍の大きさをもつ「オニナラタケ」……。ミクロの世界のとんでもない生態系は、もはや異世界。ファンタジーのよう。著者の白水貴さんは、菌類が「バイキン」とイメージされてしまう”偏見”を嘆き、言います。

本書では、スター性のある菌類を紹介することで、世間一般に抱かれているイメージを払拭したい。


スター性! 銃を撃ったり、菌に菌が寄生したり……たしかに、この本に登場する生命体から感じるのは、ものすごいタレント性にほかならない。ブレイク前の売り出し中の菌たち。青田買いするなら今♪



追記)
サブカル系ど真ん中の『サブカル・スーパースター鬱伝』を続けて読んだので追加。

サブカルは「権威」を嫌う



サブカリストは40歳でうつ病になるという仮説を検証すべく、プロインタビュアーの吉田豪さんが11人のサブカルスターに話を聴きにいく。サブカルチャー雑誌『Quick Japan』(クイック・ジャパン)で連載されていた企画の書籍化です。
登場するのは以下の人たち。


(敬称略)
リリー・フランキー、大槻ケンヂ、川勝正幸、杉作J太郎、菊地成孔、みうらじゅん、ECD、松尾スズキ、枡野浩一、唐沢俊一、香山リカ


香山リカさんは、病んでいるからというよりも、サブカリスト兼精神科医として登場しています。ほかの男子諸君は、程度の差はあれ、たしかにヤンデル。みんなそれぞれオリジナルな「病み方」をしているのだけど、唐沢俊一さんが総括的なことを語っています。

サブカルチャーという分野自体がある程度権威との対立というか、既成の価値観への反逆という性質を含んでいる。それがある程度年齢を積むにつれて、どうしても先にいるっていうだけで権威になっちゃうんですよね。ふと気づくと自分が反抗される立場になっている。(中略)非常に居心地が悪くなる。


この記事の↑冒頭で提示した「サブカルとは何か」にも通じるお話かも。何か(誰か)が特権化されていくことに、いちばん敏感なのがサブカルだよね。どこまでもマイノリティのためのカルチャーなのだから。


カラい食べものにハマりはじめたら注意、アニメの「ガンダムSEED」がうつを救ってくれる……など、本書ならではのうつ病論(?)もあり面白い。インタビュアーの吉田豪さんは、単純に運動不足の影響も大きいのではと感じているようです。

多くの作品(映画、漫画、舞台、文学、イベント……)が出てきて、注釈の数がすごいことになっているページも。鬱とか関係なく、ひたすらサブカルまみれの対談を読みたいあなたにもオススメv



お口にあう本はございましたでしょうか?


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


【関連記事】

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posted by akika at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記・最近読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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