2018年10月13日

(お知らせ)コメント・トラバ機能を終了&ブログタイトルをリニューアル

 
今日のなぞなぞ
「このブログの新しいタイトルは?」

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ひさびさのお知らせ記事です。
告知したいのは2点。


・コメントとトラックバック機能を終了させていただきました。
・ブログのタイトルをリニューアルしました。



コメント&トラバはとても悩みました。
励みになる言葉をいただいたこともたくさんあったのですが、ちょっと困るコメントも多かったので。思い切った。

これ読んだよ! とか、誤字脱字を指摘してくれたりとか、ありがたいコメントもあったんだけどね。
でも、たとえばスパム的な、URLがちょっとあぶなそうなものとか、このブログからリンクを張ることになるわけだから、承認する前に一応確認しに行かなきゃいけないじゃん。
(実際、かなりヤバいのもありました)


こんまりさん風にいえば……


そんなのぜんぜんときめかない!




というわけで。申し訳ないけれど、今後はコメントとトラバ(※)は停止させてください。

※ じつはseesaaブログ全体ではトラックバックは昨年からサービスを終了しています。


あとね。
私にだけじゃなく、紹介した本の著者さんに対する批判コメントもたまにありました。いや、ここに書いてもたぶん作者には届かないんじゃ……みたいな。

なので断捨離です。
SNSもあるし、コメントを閉じてもだいじょぶだよね。


☆★☆



もうひとつのお知らせは、ブログのタイトルのリニューアルです。
新しいタイトルは……



ノーリスク・ハイリターンの投資は読書



……いつものキャッチコピー、そのままです。
記事の締めの言葉をまんまタイトルにもってきました。



これまでのタイトル(「金持ち父さん」のための読書術!)はもちろん、ものすごく想いいれがあって。

これはロバート・キヨサキさんの



という本(あえて旧版で紹介します(笑)。新版はこっちね)から取らせていただいていたのね。

本書にふれたことがきっかけで「金融リテラシーについての本をがんがん読んで学ぼう!」と思いたち、つくったのがこのブログ。


でも、いつのまにか。
ビジネス書全般に対象が広がり、さらに小説やマンガ、絵本まで「本ならなんでもアリ」のサイトに育っていった。

もはやファイナンシャルリテラシーだけのブログではなくなっている。
なので、コメント・トラバ終了と同時にタイトルもリニューアルです。


ノーリスク・ハイリターンの投資は読書


……いちおう”投資”という言葉がはいってるから、昔の面影がありますね。
なんだか名残り惜しいのう。




それから、ラストに。
まだ先のお話なのですが、Google+ が一般向けサービスを終了するそうです。
当ブログの Google+ ページや私のアカウントをフォローしてくださっている方は、今後はほかのSNS↓で更新情報にキャッチアップしていただけるとうれしいです。


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そんなこんなで当ブログ「ノーリスク・ハイリターンの投資は読書」を
これからもよろしくお願いいたします♪



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a
 
【関連する記事】
posted by akika at 18:14| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月06日

最近読んだ「生産性を上げる」本10冊

 
今日のなぞなぞ
「生産性を高めるためには?」



今日は、最近乱読したなかから
”生産性をあげる本10冊”をぷちレビューしていきます。


仕事の能率を向上させる直球な本はもちろん、
ちょっとした意識・習慣・考え方のカイゼンをもたらす変化球まで、雑食読書家ならではのラインナップに仕上げました。

生産性は、さまざまなアプローチでアップさせることができる。

なるほど言われてみれば。この方法があったのか!
そんな発見があればうれしいかぎりですv




 「生産性」とは何か


生産性とは何なのか、を知りたいあなたに。マッキンゼー出身の伊賀泰代さんが「生産性」を明確に定義。生産性はリソース(コスト)/アウトプットにおける改善/革新のマトリクスで表現できる。人材採用なら「たった10人の応募しかなく、全員内定」という最高パフォーマンスを目指せ。後半は”ムダのかたまり”である会議・プレゼン・資料づくりを狙い撃ちします。

 がむしゃらに、はNG


なんでもかんでも手をつけてしまうあなたに。生産量のひくい仕事をカットしていくことで、どんどんみずからの時給をあげていけ、という本。文章にスピード感があるので、リズムに乗って脳がショートするほどの速さで読むのを推奨♪

 スマホのトップ画面を見直して!


スマートフォンに時間を奪われているかも……と感じるあなたへ。逆に、時間やアウトプットを生み出すスマホの使い方を教えてくれます。本書で推薦されている「lino」という付箋アプリは、私もめちゃめちゃオススメです。使い方も小山竜央さんのおっしゃるとおりでOK。「5キロやせたい」とか書いてちょこちょこ眺めるだけでいいんだけど、「何の魔法だよ!」っていうくらい夢や目標がかないます。

 何もしない時間が集中力をやしなう


集中力がとぎれやすいなぁ……と思っているあなたに。”今”に集中するマインドフルネスを伝授。起業家にはなぜか瞑想を習慣にしているひとが多いですよね。オフィスに「瞑想室」をつくっているベンチャー企業もあるくらい。ただ呼吸だけに意識を向ける時間が、とんでもない集中力をやしなうことにつながる。レッツ・只管打坐♪

 ゲームの”本質”を見抜け!


今の努力が”見当違いかも”とあやぶんでいるあなたに。億単位のお金を奪いあう過酷なゲームを描いたマンガです。どのエピソードにも共通していえるのは……ルールの”本質”を見抜くのがなにより重要ということ。見えてないヤツはまるで意味のない頑張り方をして沈んでいく……。怖いね。「少数決」はチーム戦だし、イス取りゲームは「国盗り」だ。コミックですが、このブログでいつもオススメしている良書ですv

 小技だけどチリも積もる


ファイルの上書き保存をマウスで操作しているあなたへ。コピー&ペーストだけじゃない、パソコンのショートカット操作を網羅して教えてくれます。意外と知らないワザも多い? ちょっとした時短テクニックですが、チリも積もれば山になる。早いうちに身につけておくべし。

 こんまりっ!


探しものがいつも見つからないあなたへ。みんな大好きこんまりさんの片づけ本。「片づけはこの1冊でOK」といえるほどの名著です。どこが生産性? と思うかもしれませんが、じつは今日一番のオススメが本書。ヘタなビジネス書や啓発本を読むより、こんまり流に部屋の片づけをしたほうがよっぽど効果があります。決断力も段取り力もあがる。こんまりっ!

 グーグル時代の情報整理エッセイ


情報の扱い方について考えたいあなたに。元グーグルCIO(最高情報責任者)によるエッセイです。ツールの使い方……みたいな実践的な話よりも、増えつづける情報にいかに接していくか、俯瞰的な視点に寄っています。何を捨て、何をどう選ぶべきか。

 生産性は「省エネ」とは違うよ



ここですこしカウンターパンチぎみに『ユダヤ人大富豪の教え』をセレクトしました。原作↓も名著だけど、コミック版↑も秀逸。ダイナミックなコマ割りが素敵で、ケンの物語にうるっときます。

生産性というと「効率化」や「コスト削減」みたいな話につながってしまいがちだけど、本書が教えてくれるのは熱量の大切さです。気持ち、熱意、ヴィジョン……数字で測れないものが小手先の改善に勝る瞬間が必ずある。大切なものまで「コストカット」しないで。ぜったいに。


 反脆さ(はんもろさ)



ラストは私の大好きなタレブの著作から1冊。本書のいう「反脆弱性・反脆さ」とは、予期せぬ事態に対する強さのことです。強さといっても、頑丈さとは異なる。むしろ常でない出来事が追い風になるような存在こそが”反脆い”といえます。たとえば、誹謗中傷が知名度アップにつながるアーティストなど。

それは、いわゆる生産性とは真逆の世界です。リソースを減らしアウトプットを極限まで高めていくと、そこに残るのはブラックスワン(統計からはずれるような想定外の出来事)にとても脆いシステムだ。でも、黒鳥はいつかかならずあらわれる。そのときに輝くのは”いままで生産性がひくいと思われていたもの”なのかもしれません。


……じゃあ、どうすればいいの? って話じゃないよ。タレブは哲学だから。でも。たとえすぐには役に立たないとしても「反脆さ」という”概念”を手にいれておくことは、とても重要だと私は思います。時代はがんがん変わってくのだし。『反脆弱性』はとっておきのオススメ本です♪





お口にあう本はございましたでしょうか?




ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a



【関連記事】

最近読んだ「考える力を鍛える」本10冊
未来は予測なんてできないし、売れてる本が良い本とはかぎらない
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2018年10月04日

最近読んだ仮想(暗号)通貨関連の本10冊

 
今日のなぞなぞ
「仮想(暗号)通貨やフィンテックを知るための10冊は?」


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今日は、最近乱読したなかから
”仮想(暗号)通貨関連の本10冊”をぷちレビューしていきます。


仮想(暗号)通貨(Cryptocurrency)とは……

暗号技術を用いて信頼性が保たれているネット上のお金。電子マネーやお店が発行するポイントなど違い、独自の変動する価値(値動き)を持つ、まさに「通貨」です。マーケット規模が最大の「ビットコイン(bitcoin/BTC)」が有名。

ビットコイン以外の仮想通貨は「アルトコイン」(オルトコイン・altcoin・alternative coin)と呼ばれており、なかでも規模のちいさいマイナーな通貨を日本では「草コイン」と呼ぶこともあります。



……草コインwwwww


……えっとね^^;
多くの仮想通貨は、仕組み上、管理する(取引きが公正/正統であることを証明する)主体が不特定多数である「非中央集権」を志向しています。多数のコンピュータが計算に加わって取引きの正しさを証明する「マイニング」というシステムがある。

マイニングに貢献したひとは報酬として新規にその通貨を生むことができるので、いわば通貨の発行主体さえ不特定です。
(もちろん例外も。マイニングの仕組みを持たない通貨もあるし、ICO(Initial coin offering)で一企業や個人が資金調達するケースもあります)

そもそも、ビットコインの発案者じたいがサトシ・ナカモトという匿名の謎の人物だったりします。



面白いよね。


ビットコインの歴史はまさにアンダーグラウンドからスタートしていて波乱万丈。
ダークウェブ(※)を巻き込んで大きくなっていく様は、壮大なサスペンスだ。

※ 検索エンジン上には”存在しない”闇サイト。違法な物や契約が取引きされているケースもある。



お金の歴史に位置づけられる 通貨 として。
金融、とくに送金や決済に革新をもたらす 技術 として。
トレードや分散投資の対象にもなる 資産 として。



知れば知るほど面白い
暗号通貨やフィンテックのセカイ
を一緒にみていきましょ♪


お口にあう書はございますでしょうか?




入門はマンガから



ささいなきっかけでビットコインへの投資をすすめられ、仮想通貨を学びはじめた主人公。ブロックチェーン(※)技術の仕組みや暗号通貨のリスクについて、基本の基本をおさえた、入門的な良書です♪ 

※ 分散型台帳(ネットワーク)技術。一定時間ごとにデータのかたまり(ブロック)を生成し、鎖のようにつなげていくことで、取引きの正しさ/正統性をネットワークのなかで上書きし続けていく。正しさを証明(計算)する(プルーフ・オブ・ワーク(PoW))ひとは、ブロックごとに異なっていてもかまわないところが革新的。

ビットコインの歴史と技術



謎の人物、サトシ・ナカモトの論文からはじまったビットコイン黎明期の歴史を、技術的側面もまじえながら解説。偽物のナカモトをマスコミが追いかけはじめたり、展開されるストーリーはさながらミステリです。エンターテイメントとして読むのも◎。

教科書として採用したい



もし経済学や社会学の授業で暗号通貨を扱うなら、教科書として採用したい1冊。ハイエクの貨幣論(※)や、サトシ・ナカモトの”神話”的側面(創世や復活!)などへの目配せもあって、仮想通貨とアカデミックな文脈を接続させるヒントにもなる良書です♪

※ オーストリア(ウィーン)学派の経済学者、フリードリッヒ・ハイエク。”小さな政府”を志向するリバタリアンの代表。「貨幣発行自由化論」という論文のなかで通貨は中央集権的な国営から脱するべきと主張した。


日本のフィンテック事情



仮想通貨だけでなく、フィンテック(※)全般に焦点をあわせた入門書。日本の銀行やベンチャー企業がどのような取り組みをしているのか、こまかく紹介してくれます。暗号通貨やブロックチェーンが既存の金融機関にどう影響を与えていくのか、を考えるために◎。

※ FinTech。金融(Finance)とIT技術(Technology)をあわせた造語。

可能性は無限



元官僚の経済学者・評論家の野口悠紀雄さんが、仮想通貨の未来に斬りこむ。黎明期ならではの、ものすごく楽観的な未来像が描かれています。まさに社会革命。

お金の未来



3人の論者が仮想通貨の未来をそれぞれの視点で語る。ちょっと前の本だけど、今読んでもぜんぜん違和感がない。3人の先見性が光る……ということなのだけど逆に、暗号通貨の発展が意外と遅いことの証拠でもあるのかな。法定通貨に並ぶスタンダードな通貨となるためには、まだまだまだまだ課題が多い。

とまべちっ!



各界をざわつかせる科学者、苫米地英人先生が現代社会にひそむ”洗脳”をあばきだす。メインテーマは「洗脳」ですが、仮想通貨の話題にも多く筆がさかれています。「第5章 仮想現実となる未来」では、仮想通貨の”経済へのインパクトの大きさ”を強調しています。とまべちっ!

ブルーバックスでもビットコイン



講談社の良質な自然科学系新書レーベル、ブルーバックスでも暗号通貨の本が出ています。本書は入門的な解説にくわえ、仮想通貨およびビットコインの、通貨としての”寿命”がどれほどなのかを考えていきます。

投資家さんへ



暗号通貨の本ではありませんが、トレーダー&投資家さんへ。以前の記事(最近読んだ「投資力を鍛える」本10冊〜金融リテラシーをぐんと高めるために)でも紹介した推しの1冊。あなたが実力だと思っていることの大半は「まぐれ」だよ、という本。兜の緒を締めるためにオススメv

このブログではいったい何回タレブの本を紹介するんだよ、ってくらい私はタレブ推しです。↓『ブラックスワン』もいいよ〜。



感情コントロールがいちばん大切



こちらも暗号通貨の本ではありませんが、トレーダー&投資家に超オススメ! 心理学・脳科学の実験にまつわるエビデンスから、リスクを取るときに湧きおこるさまざまな感情を解きあかす。

いろいろな投資術があるけれど、結局最後は感情のコントロールがいちばん大切になってくるよね。テクニカル分析などの技術は学習によっていくらでも身につくけれど、マインドを制御するのはほんとに難しい。コントロールしようという意志の力ではコントロールできないのが感情なのだから。

”心や脳のしくみ”を知ってじぶんを客観視することが「強いマインド」をつくるための第一歩だ♪


追記)
オカルト雑誌「ムー」の2018年9月号で仮想通貨の記事が組まれていたので追加♪

ムー 2018年 09 月号 [雑誌]

学研プラス (2018-08-09)

「ムー」の仮想通貨特集は陰謀論でした。量子コンピュータの登場が既存の仮想通貨のすべてを崩壊させ、AIが人類を支配する超監視社会がはじまる。それらはすべて「ヨハネの黙示録」に記されていた! 新世界の秩序をつくらんとするロスチャイルド家はなにをたくらんでいるのか……!?

ほんとかよ! と思うけれど、実は多くの暗号通貨には「51%問題」(※)というシステム上のリスクがある(本誌には「51%問題」という言葉は出てきませんでしたが、おそらくは想定されていると思う)。量子コンピュータなら難なく「51%攻撃」を仕掛けることができるとはずっと言われていることだけど……。信じるか信じないかはアナタ次第!

※ 特定の個人や集団のマシンが過半数ほどの”計算力”を持ってしまった場合、悪意のある不正な取引き(台帳)の方がブロックチェーン上で正統とされてしまう可能性があること。

追記)
日経出版の良書を見つけたので追加♪


ニューヨークタイムズの記者が追ってきたビットコイン幕開け期の波乱をあますことなく記録。「第1章 二〇〇九年一月一〇日」からはじまる時系列にそった章立てや、冒頭の「主な登場人物」など、体裁はほとんどミステリ小説です。映画化しそう。

ビットコインの歴史をみるなら↑で紹介した『ビットコインとブロックチェーンの歴史・しくみ・未来』『仮想通貨の時代』か本書のうち好きなのを1冊読めばいいけれど、本書がいちばん”物語”に特化しています。徹夜本! 

追記)
アルトコインの解説も豊富な入門書を追加♪


読みやすい入門書です。保有するためのウォレットのつくりかたや決済、採掘(マイニング)まで、実際的な知識が満載。さらに各アルトコインの特徴やハードフォーク(※)など、すこし突っ込んだ内容も。取りあげているアルトコインは、イーサリアム(Ethereum)・ライトコイン(Litecoin)・リップル(Ripple)・NEM・モナーコイン(Monacoin)・DASH・ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)。

※ ブロックチェーンが「分岐」して複数のコインに分裂すること。

追記)
最新の議論が読める解説書を追加♪


ビットコインの仕組みからはじまる入門書でありながら、↑で紹介した本たちのスキマを縫うようなこまかな解説が多い。いろいろと読んだひとでもあらためて学べる1冊です。「通貨・経済・法制度」の三層からビットエコノミーの成立をみていく「第4章」は必読。暗号通貨が「貨幣なのか?」を歴史的視点から問う「第5章」もアカデミック。将来どの国がブロックチェーンを通して覇権をにぎるのかというスリリリングな議論もあります。



お口にあう本はございましたでしょうか?




えっと。最後に。
個人的な意見なのだけど、仮想通貨に投資している方は、くれぐれもリスクを取りすぎないようにしてくださいね。
期待リターンがどうしても低くなってしまうので。

……べつに仮想通貨があやしいとかそういう話じゃなくてね。


株や債券なんかは配当という”マーケット外から入ってくるお金”があるので、期待リターンはプラスになる。
でも、通貨のトレードはゼロサムゲーム(儲かった人の総額と損した人のそれが等しくなる)なので、期待できるリターンは手数料やスプレッドのぶんマイナスです。
さらに、現在(2018年)は税制上、雑所得扱いなので利益の大部分が徴収されてしまう。

やればやるほど、確率論的には損する可能性が高くなる。
ずいぶん不利な投資
だよね、って話。


もちろん不利な条件をおぎなってあまりある未来が仮想通貨にはあるかもしれないし、分散投資としてハイリスクな資産を持つのはぜんぜんアリだと思います。
それから、以前の記事(日本の財政破綻やハイパーインフレに備える3ステップ)でお話したような、国家の信頼がゆらぐとき、仮想通貨はめちゃめちゃ有望なお金の退避先になる可能性もある。


ただね。
「暗号通貨やブロックチェーン技術の未来が明るい」という話と
「あなたがいま買おうとしているビットコインやイーサリアムの値段が適正か」という話はぜんぜんべつもの
だ。

まだ見ぬ通貨がスタンダードになっていくことだってかなりありえると思うし。



そんなこんなで。
ラストはなんだか余計なお世話の蛇足になってしまった気もするけど。


裏切らない投資は”読書”だけだ!


……そこにつなげたかったの(笑)。



ではでは。


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


【関連記事】

最近読んだ「投資力を鍛える」本10冊〜金融リテラシーをぐんと高めるために
日本の財政破綻やハイパーインフレに備える3ステップ
最近読んだ「金融を学べる」本10冊
最近読んだ「未来を予測する」本10冊
【私的メモ】ビットコインの”物語”に登場する主な人物30人







posted by akika at 19:44| Comment(0) | 日記・最近読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月28日

今月(2018年9月)もっとも売れた本は『大家さんと僕』

 
今日のなぞなぞ
「2018年9月の月間ベストセラーは?」



9月28日(2018年)、「今月日本でもっとも売れた本」が発表されました。
(日販調べの月間ベストセラー(総合・ビジネス・フィクション)を末尾の「付録」のコーナーにまとめます


去年(2017年)の年間ベストセラーは↓こちら。
(2017)今年もっとも売れた本〜2017年の年間ベストセラー(ニッパン調べ)

先月(2018年8月)のランキングは↓こちら。
今月(2018年8月)もっとも売れた本は『ゼロトレ』

最新のランキングは↓こちら。
カテゴリ:ベストセラー



※ この記事は毎月末に更新している、ベストセラー本の「定点観測」です。ある分野を定期的に観測することで、ちいさな変化にいち早く気づくことができる。これはジャーナリストの池上彰さんも推奨している、未来予測の方法です(『見通す力』)。

もちろん売れている本がすべて良書とは限らない。ベストセラーリストをまじまじと眺めながら、今の(今後の)”時代の空気”を一緒に感じてみましょ。というのが、このエントリの意図です。よかったら、何らかの「発見」を持ち帰っていってくださいねv





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『大家さんと僕』がトップ



出版取次会社の日本出版販売(日販)によると、
9月のベストセラーは、『大家さんと僕』

お笑いユニット・カラテカの矢部太郎さんのコミックエッセイです。
大家さんと過ごすなにげない日常を描いたほっこり漫画。
「第22回(2018年)手塚治虫文化賞」で「短編賞」を受賞した作品です。

矢部さんは短期間で気象予報士の資格をとってしまったり、スワヒリ語などマイナーな外国語をいくつも習得していたり、なんだか「資格マニア」の香りのするタレントさん。
今ではちょっと手にはいりにくいですが↓こんな語学本を出していたりもします。



今月の2位は先月と変わらず『おしりたんてい みはらしそうの かいじけん』です。
最近はコミックや絵本がとても強いチャートになっています。

関連記事:
【手塚赤塚】マンガ史に残る古典的名作コミック36冊【24年組】
【深い】大人になったあなたが読みたい絵本10冊【美しい】






5位も変わらず『わけあって絶滅しました。 世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑』がランクインしています。ワケありでざんねんな生物たちの哀史。
生物学ブームはまだまだつづく♪

関連記事:
最近読んだビオトープをつくるための本10冊
【上級編!】最近読んだビオトープをつくるための本10冊





4月10日(2018年)に発表された「2018年本屋大賞」関連では、大賞を受賞した辻村深月さんの『かがみの孤城』がフィクション部門7位。
7月18日(2018年)に発表された「第159回芥川賞・直木賞」関連の作品はランキング圏外でした。

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2018年本屋大賞ノミネート作品

大賞
『かがみの孤城』辻村深月
2位
『盤上の向日葵』柚月裕子
3位
『屍人荘の殺人』今村昌弘
4位
『たゆたえども沈まず』原田マハ
5位
『AX アックス』伊坂幸太郎
6位
『騙し絵の牙』塩田武士
7位
『星の子』今村夏子
8位
『崩れる脳を抱きしめて』知念実希人
9位
『百貨の魔法』村山早紀
10位
『キラキラ共和国』小川糸


翻訳小説部門

1位
『カラヴァル 深紅色の少女』
2位
『13.67』
3位
『その犬の歩むところ』


本屋大賞
http://www.hontai.or.jp/

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第159回芥川龍之介賞候補作品

古谷田奈月「無限の玄」「早稲田文学 2018年初夏号 」に掲載)
(受賞!)高橋弘希「送り火」「文學界 2018年5月号」に掲載)
北条裕子「美しい顔」(「群像 2018年6月号」に掲載)
町屋良平「しき」「文芸 2018年 夏号」に掲載
松尾スズキ「もう『はい』としか言えない」「文學界 2018年3月号」に掲載)


芥川龍之介賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/akutagawa/

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第159回直木三十五賞候補作品

上田早夕里『破滅の王』
木下昌輝『宇喜多の楽土』
窪美澄『じっと手を見る』
(受賞!)島本理生『ファーストラヴ』
本城雅人『傍流の記者』
湊かなえ『未来』


直木三十五賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/naoki/

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ビジネス書では『amazon』が10位




ビジネス書部門では大注目の新刊『amazon 世界最先端の戦略がわかる』が10位にニューエントリしています。

次の時代の経営を学ぶなら「この1社さえ知ればいい」のスローガンのもと、マーケティングから、物流、財務、最新のAWS(アマゾンウェブサービス)までを徹底解説。amazon は本屋だけじゃないのだ!

リアルの書店にもとづいたニッパンのランキングでは10位ですが、ネット書店のチャートでは、リリース以来高い順位をたもっています。とくにアマゾンで売れています。当然。


1位は先月と変わらず『スタンフォード式 疲れない体』でした。

注目の新刊は5位の『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』と、7位の『いま君に伝えたいお金の話』かな。

関連記事:
なぜお金を稼ぐのか?
最近読んだ「金融を学べる」本10冊
最近読んだ「投資力を鍛える」本10冊〜金融リテラシーをぐんと高めるために






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フィクションは『コーヒーが冷めないうちに』が1位




フィクション部門では映画版の公開とあいまって、川口俊和さんの『コーヒーが冷めないうちに』が1位に。本書は「第14回(2017年)本屋大賞」で10位にエントリーし、長らくチャートに居座りつづけているロングセラー小説です。

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2017年本屋大賞

大賞 『蜜蜂と遠雷』恩田陸
2位 『みかづき』森絵都
3位 『罪の声』塩田武士
4位 『ツバキ文具店』小川糸
5位 『桜風堂ものがたり』村山早紀
6位 『暗幕のゲルニカ』原田 マハ
7位 『i(アイ)』西加奈子
8位 『夜行』森見登美彦
9位 『コンビニ人間』村田沙耶香
10位 『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和

翻訳小説部門

『ハリネズミの願い』トーン・テレヘン著、長山さき訳
『すべての見えない光』アンソニー・ドーア著、藤井光訳
『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』ピ−タ−・トライアス著、中原尚哉訳
『熊と踊れ』アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ著、ヘレンハルメ美穂 羽根由訳

発掘部門(過去の良作を「発掘本」として選定する部門)

『錯覚の科学』クリストファー・チャブリス、ダニエル・シモンズ著、木村 博江訳

本屋大賞
http://www.hontai.or.jp/

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ほか、今月は『ひょっこりはんをさがせ!』3位にニューエントリ。
『できるかなロワイヤル』が新着で4位につけるなど、”文字以外”で訴求するような本がとても強くなっています。
5位の『俺、つしま』もコミックエッセイだし、6位の『猫ピッチャー 8』もマンガ。

個人的には活字の復権を願いたいところだけど、でも。
マンガもいいよねv 私も漫画大好き♪




2位は安定の『下町ロケット ゴースト』でした。

関連記事:
『下町ロケット』は少年ジャンプで漫画化されると思う
【徹夜本】半沢直樹・下町ロケットの進化形――池井戸潤『七つの会議』のサスペンス効果がすごい




電子書籍(Kindle)の無料お試し版はこちら↓。




日販のサイト(http://www.nippan.co.jp/)で各ジャンルのトップ10が確認できます。この記事では取りあげていない「ノンフィクション部門」などのランキングも。


当ブログの記事(今年もっとも売れた本〜年間ベストセラーの調べ方)もあわせてご覧ください♪


それでは、


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


※ ↓付録の「〜位」の横の記号は、先月からの順位の変動をあらわします。
△ …… ランクアップ、= ……変わらず、▼ …… ランクダウン

【関連記事】

(2017)今年もっとも売れた本〜2017年の年間ベストセラー(ニッパン調べ)
今月(2018年8月)もっとも売れた本は『ゼロトレ』
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【徹夜本】半沢直樹・下町ロケットの進化形――池井戸潤『七つの会議』のサスペンス効果がすごい

【関連リンク】

日本出版販売株式会社
http://www.nippan.co.jp/
芥川龍之介賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/akutagawa/
直木三十五賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/naoki/
本屋大賞
http://www.hontai.or.jp/

【付録】


2018年9月の月間ベストセラー 総合


(日販調べ。「全集」「文庫」「ゲーム攻略本」を除く総合ランキング。9月28日時点)

1位 △

2位 =

3位 ▼

4位 △

5位 =

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posted by akika at 22:04| Comment(0) | ベストセラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月17日

最近読んだ「未来を予測する」本10冊

 
今日のなぞなぞ
「未来を見通すための本は?」


今日は、最近私が乱読したなかから
”未来を予測する10冊”をぷちレビューしていきます。

未来予測……といっても占いのような超自然的な方法ではなく。
現在の経済や社会を見つめることで延長線上の未来を見通す、
そこからまた現代を眺めたとき
「今」が、よりクリアに見えてくる……そんな10冊です。

「今」どう動けばいいか、その指針となる
まさに ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"! な本たちです♪


あなたのお口にあう書はございますでしょうか?




 未来の日本のパノプティコン

PSYCHO-PASS サイコパス Blu-ray BOX 6枚組
東宝 (2014-10-15)
売り上げランキング: 346

本10冊と言っておきながら、1発目はアニメ。その人が「どれだけ犯罪に手を染める確率が高いか」(犯罪係数)を計測する「シビュラシステム」。これが社会インフラとなった日本を描く、近未来SFです。車は完全に自動運転になっていたり、ホログラムの技術がかなり発展していたり、ホントにありそうな未来の姿。システムに主体性を委ねてしまった人々の姿は、そのまま現代の日本にも通じます。フーコーのいうパノプティコン(※)型社会の描写でもある。

※ 中央に高い監視塔がある刑務所では、監視者の姿が見えないため、たとえ監視者がいなくても「見られているかもしれない……」と囚人が規律に従って行動する。この監獄のように、絶対的な権力者がいないなか、市民が自発的に自らを律するような仕組みが作動している社会のこと。



 どう考えれば未来がみえるか


イギリスの経済誌「エコノミスト」が未来を予測。経済だけでなく、健康や文化、環境、宗教、政治、科学、メディア……など、あらゆる分野を「予言」します。あてずっぽうではもちろんなく、人口(および高齢化)など統計的に高い精度で分析できる対象も。どれくらい的中するだろう、ではなく「どういうふうに考えれば未来がみえるか」という視点で読むのがオススメ。以下、目次。

第1部 人間とその相互関係
人口の配当を受ける成長地域はここだ/人間と病気の将来/経済成長がもたらす女性の機会/ソーシャル・ネットワークの可能性/言語と文化の未来
第2部 環境、信仰、政府
宗教はゆっくりと後退する/地球は本当に温暖化するか/弱者が強者となる戦争の未来/おぼつかない自由の足取り/高齢化社会による国家財政の悪化をどうするか
第3部 経済とビジネス
新興市場の時代/グローバリゼーションとアジアの世紀/貧富の格差は収斂していく/現実となるシュンペーターの理論/バブルと景気循環のサイクル
第4部 知識と科学(次なる科学/苦難を越え宇宙に進路を/情報技術はどこまで進歩するか/距離は死に、位置が重要になる/予言はなぜ当たらないのか


追記)
↓文庫化されました♪


 ミステリ作家が描く未来像


近未来SF小説です。コールドスリープ(冷凍睡眠)を研究する施設で迷ってしまい、目覚めたら30年後の世界にいた。そんな少女の物語。未来予測たっぷりな細部の描写が面白い。化粧ではなくマスクを着けるのが主流になっていたり、ギャルっぽい子が笑えることに対して「わかす〜」と言っていたり。ウケる、じゃなくて、わかす。ありそう。以前の記事(【ミステリ】読み始めたら止まらない徹夜本10冊【SF】)で紹介した『リピート』とセットで読みたい、時間旅行ものの傑作。

 拡張現実、アーキテクチャ


以前の記事(碇シンジは夜神月を止められない――宇野常寛『ゼロ年代の想像力』)で紹介した宇野常寛さんと、おなじく評論家の濱野智史さんの対談本。震災後の社会の「希望」をおもにネットメディアを足場にして語ります。直接未来を予測した本ではありませんが、拡張現実(※)やアーキテクチャ(※)の議論は、将来をながめるうえでかなり強力な補助線になります。

※ ネットワーク上の情報が加わることで現実が”拡張”するように作用する技術や、その仕組み。リアル/ネットという対比構造をもつ「仮想現実(バーチャルリアル)」に代わって、近年注目されている概念。強化現実。増強現実。
※ 建築物の様式をいうが、コンピュータのシステム設計を指し、現在は社会システム全般の構造についても用いられるようになった。


 もっと、アーキテクチャ


以前の記事(ネットいじめ、スクールカースト、キャラ戦争)で紹介した荻上チキさんの新書。テレビで発言するときもそうですが、チキさんはたんに主義主張を叫ぶのではなく「構造(=アーキテクチャ)をどう変えればよりよい社会になるか」という眼でものを見ています。「ダメ出し」でぼやいているだけじゃ、現実を変革するうえでなんの有効性もない。「ひとりひとりが〜を心がけるべき」という「心でっかち」な意見も意味がない。幸せな未来へ向けて、考え方のヒントがぎゅっと詰まった1冊。

関連記事:
「心でっかち」とは何か

 ウェブ社会はどこへ行く?


もう1冊、荻上チキさん。私はチキさんを「リテラシー(情報に対する読み書き能力)の専門家」として見ています。ウェブで起こった祭り・炎上事象のケーススタディをしている本書も、本質はリテラシー論です。ある立場に反対か賛成かと問うとき、その”トピック”のみが重要だと思われてしまい、他の話題はかき消えてしまう(争点のカスケード)。くりかえされた過去を正確に読み解くことで、しっかり未来がみえるはず。↓以下は引用。

私たちの歴史をひもとけば、既に数多くの騒動を経験しています。
そのような騒動が、これからも形を変えて起こっていくのです。

「四章 ウェブ社会はどこへ行く」より


 脳科学の最先端


脳科学のあらたな分野、ソーシャルブレイン=社会脳。他者とのかかわりのなかでの脳の働き研究する、心理学などもふくんだ学問越境的なジャンルです。本書は現在の社会脳研究の議論をわかりやすく整理・紹介しています。「つながり」がおおきなテーマとなっている昨今、この分野から出てくる成果が、未来の人々の「つながりかた」を左右するかも。

 ノマディズムとリゾーム


国内最大級の匿名掲示板「2ちゃんねる」の管理人ひろゆき氏は、いかにしてサイトを売却したのか! ……という本では全然ない(笑)。ひろゆきさんが本書を担当するライターさんとお喋りしてるだけです。テレビやネットの未来予測もありますが、この本をどう使うかはあなた次第。とはいえ、これからはひろゆきさん的なものがたくさんあらわれてくると個人的には思います。ぽっとゲリラ的に生まれたサービスがたくさんの人々に影響を与えていくような。ノマディズム(※)的な人が創っちゃう、リゾーム(※)的なものが。

※ ともにフランスの哲学者、ジル・ドゥルーズが提示した概念。ノマディズム(ノマドロジー)は、定住しない遊牧民のように、流動する社会や人間の”ひらかれた”在り方を志向する。リゾームは地下茎。ごちゃごちゃと張りめぐらされ、何にでもつながってみせる、流動性や自由を称揚する概念。



 電通マーケティングが未来をズバリ当てる


広告代理店・電通の「ソーシャル・プランニング局長」が2015年を大胆予測! 2009年の本なので、およそ5年先の超近未来の予測です。「答えあわせ」をするように読んでみてくださいね。スマートフォンは「パソフォン」、3Dプリンタは「三次元プリンタ」など細かい言葉の違いはあれど、だいたい的中しています。現状を分析した本だよね、これ? ……という感覚。あと、ありえるかもしれない商品やサービスの企画が満載。クリエイティブなアイディアをたくさん拾えます♪ 以下、目次。

PART1 若者観測 ココロも人間関係もフラット化していく男女
コミュニケーションと若者のライフスタイル 「脱・アイデンティティ型の自分」へ動き出す“キャラ型ケータイ・ネイティブ”/仕事と結婚 トランスジェンダー化の中で、「隠れおひとりさまニーズ」が増えていく
PART2 シニア観測 細胞の代謝で延びゆく青春時代
ビューティ アクティブエイジングと「全方位キレイ」の追求でビューティ複合市場が誕生する/身体と健康 バーチャルからリアル、ケミカルからナチュラルへ 「細胞の声を聞くシステム」が病気を防ぐ
PART3 ファミリー観測 拡大する「食の絆」と「父親の家庭力」
食シーン 多用な「共食縁」が人のネットワークを再活性化する/育児 育児を取る「ポジティブ・ダディ」が生む、消費のアップ・スパイラル
PART4 情報社会観測 文化・技術の底力が市場をジャパンシフトさせる
クリエイティブ・ライフ デジタル表現力の力がコンシューマーをクリエイターに変身させる/ネット起業 「趣味は経営です」マイクロビジネス・ブームが拓く(誰でも社長時代)/携帯電話 「1人3回線3端末」へ ガラパゴスの眠りから目覚める日本ケータイの底力/ゲーム 高収入プロゲーマーも出現 ゲームは公告サービスの巨大メディアに
PART5 コミュニティ観測 新しい信頼関係が人の心と身体を活性化させる
心と健康 地域の新たな連帯が生む「ソーシャルキャピタル」が健康格差を緩和する/ スポーツ 2016年東京五輪へ スポーツの「みる」「する」「ささえる」が大融合
PART6 観光力観測 グローバル時代における、新しい日本の魅力
観光立国 日本人の「ホスピタリティ」と「ダイバーシティ」が世界の人々を引き寄せる/訪日中国人 大陸からやってくる新しい消費者の巨大なポテンシャル
PART7 環境社会観測 「サステナブル消費の時代」を創造する
エコロジー 「環境か経済か」から「環境も経済も」へ CO2本位制の徹底で創エネ社会に転換する/食料 食料の安定確保と地産地消に向けて自給率を5%アップ/生態系 個人、自治体、企業―さまざまな主体が始める「生物多様性を守る消費」


 「啓発された利益」が地球と市場を支える


ハーバードビジネススクール(HBS)のメンバーが、ビジネスを起点に未来を見通す。企業の社会的責任(CSR)が叫ばれてひさしいですが、この本が提示するのは利益を犠牲にして社会貢献する企業の姿ではありません。利潤を追求することがそのまま経済や環境の持続可能性につながる「啓発された利益」とそのビジネスモデルです。未来予測であると同時に、「次世代のリーダー達にはこうあってほしい」という啓発としても良書。ところで、かつて宮沢賢治は言いました。

世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない
「農民芸術概論綱要」より


高度成長の時代なら、しめっぽいヒューマニズムに聴こえたかもしれないこの言葉も、成長が鈍化してきた今となっては「やっぱり、その方向しかないよなぁ」という妥当性をもって響きます。ルール(資本主義)にのっとってゲーム(ビジネス)をすることが、サステナビリティ(持続可能性)に直結するモデル……ある種アーキテクチャの議論でもあります。長い目で未来を見たときに「サステナビリティ」はぐんぐん大切なトピックになっていくので、いまからしっかり考えておきたいテーマ。




追記)
池上彰さんの”未来予測本”を追加♪


これからなにが起こるか、を見通すための情報リテラシーを教えてくれます。具体的に、どんなメディアにアクセスすればいいのか。つねにチェックしていることで、”いつもと違う動き”の萌芽に敏感になれる。経済の話が多め。投資家のあなたにもオススメです♪


追記)
グーグル元CEOの”未来予測本”を追加♪


技術がこう発展するからこういう社会ができる……理詰めで見通す本書の未来像は、かなりの確からしさがあります。描かれるのは「私たち」「アイデンティティ、報道、プライバシー」「国家」「革命」「テロリズム」「紛争と戦争」「復興」の未来。万人のコネクティビティ(つながり)は、世界をここまで変容させる。


追記)
AI(人工知能)による産業革命が変える未来、について語る良書を追加♪


AIに代表されるテクノロジーが指数関数的に発達することで、人間の仕事はどうなってしまうのか。技術的な、シリコンバレーにどっぷりな本かと覚悟して手に取ったのですが、ぜんぜんそんなことなかった。むしろ社会学、経済学に寄っています。「アンドロイドが加速させる格差」の思考実験は必読! シンギュラリティ(※)にも言及しています。

※ 人工知能が人間の想像できる速度をはるかに越えて成長をはじめる、技術的特異点のこと。



お口にあう本はございましたでしょうか?
それでは、みなさまひとりひとりの”しあわせな未来”を願いつつ……


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


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「PSYCHO-PASS(サイコパス)」はノベライズから先に読んでもいいかもしれない
小説版『PSYCHO-PASS<0>(サイコパスゼロ)』の心理描写がスゴくてほとんどBL(ボーイズラブ)



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