2017年09月30日

【上級編!】最近読んだビオトープをつくるための本10冊

 
今日のなぞなぞ
「”もっと”ビオトープの作り方を知る10冊は?」

tonbo

本の雑食家さん、こんばんは。
私も雑食ですv

今日は、最近乱読したなかから
”ビオトープをつくるための10冊(上級編)”をぷちレビューしていきます。


以前の記事(最近読んだビオトープをつくるための本10冊)が「入門編」なら、今回は「上級編」といった感じ。
一歩進んで、生き物や環境へ理解を深めることのできる10冊をセレクトしました。


ビオトープ(biotope・biotop)とは……
いろいろな生物(Bio)が暮らす空間・場所(tope)のこと。
とくに人の手で多少の管理をくわえて、意図的に生態系を呼びこんでいるような場所を指すことが多い。


お口にあう書はございますでしょうか?




アクアリストのバイブル



ノーベル賞を受賞した動物行動学者の、愛にあふれた”いきものエッセイ”です。ビオトープどころか、ローレンツ博士の家は内部まで鳥や獣だらけ。こまかい観察眼とやさしい文体がステキ。序盤はアクアリウムについて筆がさかれており、一部のアクアリストの間ではとても有名(※)な本です。

※ 生態系が循環しており、餌やりや水替え・ろ過・エアレーション等が不要な状態に保たれている「バランスドアクアリウム」は「ローレンツアクアリウム」とも呼ばれる。

↓以下は引用。

 それはほとんど金がかからず、しかもじつに驚異にみちたものである。ひとにぎりのきれいな砂をガラス鉢の底にしき、そこらの水草の茎を二、三本さす。そして数リットルの水道の水を注意深く流しこみ、水鉢ごと日のあたる窓ぎわに出して数日おく。水がきれいに澄み、水草が成長をはじめたら、小さな魚を何匹か入れる。これでアクアリウムはできあがりだ。

「2 被害をあたえぬもの――アクアリウム」より

アクアリウムの魅力は、この小さな世界が自活しているところにあるのである。
(中略)
生物学的にはとくに世話をしてやる必要はない。さらに、もしほんとうの平衡状態が保たれていれば、掃除してやる必要もない。

「2 被害をあたえぬもの――アクアリウム」より

ガーデナーのバイブル



ナチュラルガーデニングの神様、ターシャ・テューダー。古きよきものを愛する彼女の生活や園芸スタイルを、うつくしい写真とともに紹介するぜいたくな1冊。いっぱしの園芸家ならみな、この本を持っているはず。原書と翻訳版を両方そろえたいくらいの良書です♪

ビオ管理のバイブル



どんな生物を呼びこめるかを知るためには、近所に棲息している動植物を調査してマップをつくるところからはじめる。堆肥場など虫たちの住まいとなる「エコスタッフ」、多様な環境をグラデーションのように隣接させる「エコトーン」……ビオの環境づくりを施工や剪定等も含めて具体的に指導してくれます。

以前の記事(最近読んだビオトープをつくるための本10冊)で紹介したビオトープ入門書をさらに一歩すすめた内容。手にはいりにくいですが、オススメです。

都会の自然観察のバイブル



動植物にとって「都市」はサバクではく「環境」だ。地域の生態系をふかく研究するための1冊です。ヒヨドリやヤマトシジミ、サルスベリ、アジサイ、スイレン、ハナアブ、ニゴイ……身近な生き物たちの特徴や暮らしぶりを教えてくれる良い本。近所の自然マップづくりのお供にもなるし、ビオに採りいれたい生物を選ぶときにの参考にも。

DIY系ビオのバイブル



庭に池や水の流れをつくるための施工方法をわかりやすく解説しています。DIY(※)本ね。ビオトープをつくるさいの”生き物以外”の環境整備のために。自作でもここまで雰囲気のある水辺ができあがる。庭があるひと向けです。

※ Do It Yourself(ドゥ ・イット・ユアセルフ)。専門の業者に頼まず、自分で家具をつくったり家を修繕したりすること。

里山研究のバイブル



ビオトープをつくるなら里山(※)に学べ。田んぼや畑、水辺など、ジャンル別に日本の里山を紹介しています。心洗われる”ふるさと”の写真がステキ。オススメスポットや連絡先も掲載されているので、近場の里山に足を運んでみるのが◎。学ぶべきものがたくさんあります。

※ 人と生き物が共存する日本古来の農業環境の総称。”山”とは限らず田んぼや、牧草地、漁業環境も含める。

ベランダガーデニングのバイブル



NHKのガーデニング番組「趣味の園芸」の講師をつとめていた杉井明美さんが、”ベランダガーデニング”に絞ってコツや楽しさを教えてくれます。つまづきやすいポイントをもらさず解説してくれるし、モチベーション維持への言及も。新書ですが、よくある大判の入門書よりも実践的で使いやすい。現在は手にはいりにくいのが残念です。

日陰ガーデニングのバイブル



日当たりがよくない場所でも活躍できる植物を紹介し、上手な育てかたを教えてくれます。建物の陰やマンションのベランダもそうだし、すでに生長している高木の根元なども。陰を彩る181種を徹底解説♪

生態学のバイブル



生態系と環境を学問する「生態学」の教科書的入門書。数式をつかったモデルで個体間の相互作用を説明したり、経済学で使われるゲーム理論(※)が援用されていたり、まさに理論生態学といった趣き。ビオの生き物たちの”個体数調整”に使える……かどうかはわかりませんが(笑)、数学が苦手でないならかなり楽しめます。上級編!

※ 複数の主体が行動する「相互依存」状況を数学的モデルで説明する理論。

UMA研究のバイブル?



イエティ、ツチノコ、ネッシー、スカイフィッシュ。分子生物学者の武村政春さんを招いて未確認生物(UMA)を”学門”する面白い本です。 生物学的観点からUMAの生態の妥当性をさぐる。ビオにUMAを呼びこんでしまったときのための参考書……というのは冗談ですが、でも。ビオトープを管理していると、ときおり名前のわからない動植物を発見したりするよね。

そのたびに図鑑やネットで調べてみて、生態や育て方を学んでいくのもビオトープづくりの楽しみだったりします。世界は未知の生き物であふれている♪




そんなこんなで。ラストはなぜかUMAでしたが(笑)、
お口にあう書はございましたでしょうか?



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


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最近読んだビオトープをつくるための本10冊
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2017年09月29日

【定点観測】今月もっとも売れた本〜2017年9月の月間ベストセラーは『マスカレード・ナイト』

 
今日のなぞなぞ
「2017年9月の月間ベストセラーは?」



9月29日(2017年)、「今月日本でもっとも売れた本」が発表されました。
(日販調べの月間ベストセラー(総合・ビジネス・フィクション)を末尾の「付録」のコーナーにまとめます


昨年(2016年)の年間ベストセラーは↓こちら。
(2016)今年もっとも売れた本〜2016年の年間ベストセラー(ニッパン調べ)

先月(2017年8月)のランキングは↓こちら。
【定点観測】今月もっとも売れた本〜2017年8月の月間ベストセラーは『続ざんねんないきもの』




※ この記事は毎月末に更新している、ベストセラー本の「定点観測」です。ある分野を定期的に観測することで、ちいさな変化にいち早く気づくことができる。これはジャーナリストの池上彰さんも推奨している、未来予測の方法です(『見通す力』)。

もちろん売れている本がすべて良書とは限らない。ベストセラーリストをまじまじと眺めながら、今の(今後の)”時代の空気”を一緒に感じてみましょ。というのが、このエントリの意図です。よかったら、何らかの「発見」を持ち帰っていってくださいねv




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トップは『マスカレード』第三弾



出版取次会社の日本出版販売(日販)によると、
9月のベストセラーは、『マスカレード・ナイト』
ベストセラー作家、東野圭吾さんの新作ミステリです。
一流ホテルを舞台に展開する「マスカレード」シリーズの第三弾。

第一作は『マスカレード・ホテル』
第二弾は『マスカレード・イブ』ね。

今作もぶっちぎりの面白さで初登場1位に輝きました。
どの書店でも「祭りか!?」と思うくらい、ものすごい数が入荷されています。
東野圭吾さんはこのブログでも何度も著作を紹介しています♪


関連記事:
最近読んだミステリ10冊〜本格から社会派まで〜
最近読んだ「考える力を鍛える」本10冊
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7月19日に発表された芥川賞・直木賞の受賞作『影裏』『月の満ち欠け』、および本屋大賞と直木賞(第156回)をダブル受賞した『蜜蜂と遠雷』は、総合部門でもフィクション部門でもランキング圏外でした。次の話題作が待たれます。

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第157回芥川龍之介賞候補作品

今村夏子『星の子』
温又柔『真ん中の子どもたち』
(受賞!)沼田真佑『影裏』「文學界 2017年5月号」に収録)
古川真人『四時過ぎの船』


芥川龍之介賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/akutagawa/

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第157回直木三十五賞候補作品

木下昌輝『敵の名は、宮本武蔵』
佐藤巖太郎『会津執権の栄誉』
(受賞!)佐藤正午『月の満ち欠け』
宮内悠介『あとは野となれ大和撫子』
柚木麻子『BUTTER』


直木三十五賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/naoki/

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2017年本屋大賞

大賞 『蜜蜂と遠雷』恩田陸
2位 『みかづき』森絵都
3位 『罪の声』塩田武士
4位 『ツバキ文具店』小川糸
5位 『桜風堂ものがたり』村山早紀
6位 『暗幕のゲルニカ』原田 マハ
7位 『i(アイ)』西加奈子
8位 『夜行』森見登美彦
9位 『コンビニ人間』村田沙耶香
10位 『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和

翻訳小説部門

『ハリネズミの願い』トーン・テレヘン著、長山さき訳
『すべての見えない光』アンソニー・ドーア著、藤井光訳
『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』ピ−タ−・トライアス著、中原尚哉訳
『熊と踊れ』アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ著、ヘレンハルメ美穂 羽根由訳

発掘部門(過去の良作を「発掘本」として選定する部門)

『錯覚の科学』クリストファー・チャブリス、ダニエル・シモンズ著、木村 博江訳


本屋大賞
http://www.hontai.or.jp/

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ビジネス書では『四季報業界地図』が2位




ビジネス書部門では、『「会社四季報」業界地図 2018年版』が初登場2位。
毎年かならずベストセラーリストに顔を出す常連さんです。
就活学生、がんばれ!


関連記事:
【就職活動】面接で落とされないためのたった1つの裏技
「もしドラ」の企画書をかいてみた〜就活学生のための企画書の書き方講座
いまどきの人材担当者が新卒学生に求める3つのポイント事情
『就活地獄』と『絶対内定』――就活本のススメ
就職力を養うための40冊――就活生と、こじらせ学生のための読書術



ところで。
「四季報」はじつは↓電子書籍(Kindle)版も上梓されています。
”持ち歩こうと思わなくても持ち歩ける”のはかなりのメリットかも。



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フィクションは伊坂幸太郎の新作が5位




フィクション部門では、伊坂幸太郎さんの新作ミステリ『ホワイトラビット』が5位にニューエントリ。
先月初登場1位に輝いた、おなじく伊坂幸太郎さんの『AX(アックス)』は4位です。


関連記事:
面白いお話、買いました。――新潮社編「Story Seller」シリーズ
【ロジック】新本格ミステリの名作100冊【プロット】





日販のサイト(http://www.nippan.co.jp/)で各ジャンルのトップ10が確認できます。この記事では取りあげていない「ノンフィクション部門」などのランキングも。


当ブログの記事(今年もっとも売れた本〜年間ベストセラーの調べ方)もあわせてご覧ください♪


それでは、


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


※ ↓付録の「〜位」の横の記号は、先月からの順位の変動をあらわします。
△ …… ランクアップ、= ……変わらず、▼ …… ランクダウン

【関連記事】

(2016)今年もっとも売れた本〜2016年の年間ベストセラー(ニッパン調べ)
【定点観測】今月もっとも売れた本〜2017年8月の月間ベストセラーは『続ざんねんないきもの』
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【就職活動】面接で落とされないためのたった1つの裏技
「もしドラ」の企画書をかいてみた〜就活学生のための企画書の書き方講座
いまどきの人材担当者が新卒学生に求める3つのポイント事情
『就活地獄』と『絶対内定』――就活本のススメ
就職力を養うための40冊――就活生と、こじらせ学生のための読書術
面白いお話、買いました。――新潮社編「Story Seller」シリーズ

【関連リンク】

日本出版販売株式会社
http://www.nippan.co.jp/
芥川龍之介賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/akutagawa/
直木三十五賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/naoki/
本屋大賞
http://www.hontai.or.jp/

【付録】


2017年9月の月間ベストセラー 総合


(日販調べ。「全集」「文庫」「ゲーム攻略本」を除く総合ランキング。9月29日時点)

1位 △

2位 =

3位 ▼

4位 △

5位 ▼

6位 △

7位 ▼

8位 △

9位 △


10位 △


2017年9月の月間ベストセラー 単行本ビジネス

(日販調べ)

1位 =
『スタンフォード式 最高の睡眠』
2位 △

3位 △

4位 ▼

5位 ▼

6位 △

7位 △

8位 △

9位 △

10位 ▼


2017年9月の月間ベストセラー 単行本フィクション

(日販調べ)

1位 △
『マスカレード・ナイト』
2位 △
『この世の春(上)』
『この世の春(下)』
3位 △

4位 ▼

5位 △

6位 △

7位 △

8位 △

9位 ▼

10位 △
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2017年08月31日

【定点観測】今月もっとも売れた本〜2017年8月の月間ベストセラーは『続ざんねんないきもの』

 
今日のなぞなぞ
「2017年8月の月間ベストセラーは?」



8月31日(2017年)、「今月日本でもっとも売れた本」が発表されました。
(日販調べの月間ベストセラー(総合・ビジネス・フィクション)を末尾の「付録」のコーナーにまとめます


昨年(2016年)の年間ベストセラーは↓こちら。
(2016)今年もっとも売れた本〜2016年の年間ベストセラー(ニッパン調べ)

先月(2017年7月)のランキングは↓こちら。
【定点観測】今月もっとも売れた本〜2017年7月の月間ベストセラーも『体幹リセット』




※ この記事は毎月末に更新している、ベストセラー本の「定点観測」です。ある分野を定期的に観測することで、ちいさな変化にいち早く気づくことができる。これはジャーナリストの池上彰さんも推奨している、未来予測の方法です(『見通す力』)。

もちろん売れている本がすべて良書とは限らない。ベストセラーリストをまじまじと眺めながら、今の(今後の)”時代の空気”を一緒に感じてみましょ。というのが、このエントリの意図です。よかったら、何らかの「発見」を持ち帰っていってくださいねv




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トップは『続ざんねんないきもの』



出版取次会社の日本出版販売(日販)によると、
8月のベストセラーは、『おもしろい! 進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典』
生き物たちの「なんでそうなった!」といいたくなる生態を紹介する名著『ざんねんないきもの事典』の続編です。

じわじわと話題になり続け、ついにトップに♪
夏休み、本書を夢中で読んだ子供たちも多いかな。
私も最近、生物関係の本ばかり読んでいます。おもしろいよv


関連記事:
最近読んだビオトープをつくるための本10冊
【新しい脳】進化心理学を学びたい人のための11冊【究極要因】






7月19日に発表された第157回芥川賞・直木賞の受賞作『影裏』『月の満ち欠け』、および本屋大賞と直木賞(第156回)をダブル受賞した『蜜蜂と遠雷』は、総合部門ではトップ10に入りませんでしたが、しっかりとフィクション部門でランクインしています。

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第157回芥川龍之介賞候補作品

今村夏子『星の子』
温又柔『真ん中の子どもたち』
(受賞!)沼田真佑『影裏』「文學界 2017年5月号」に収録)
古川真人『四時過ぎの船』


芥川龍之介賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/akutagawa/

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第157回直木三十五賞候補作品

木下昌輝『敵の名は、宮本武蔵』
佐藤巖太郎『会津執権の栄誉』
(受賞!)佐藤正午『月の満ち欠け』
宮内悠介『あとは野となれ大和撫子』
柚木麻子『BUTTER』


直木三十五賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/naoki/

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2017年本屋大賞

大賞 『蜜蜂と遠雷』恩田陸
2位 『みかづき』森絵都
3位 『罪の声』塩田武士
4位 『ツバキ文具店』小川糸
5位 『桜風堂ものがたり』村山早紀
6位 『暗幕のゲルニカ』原田 マハ
7位 『i(アイ)』西加奈子
8位 『夜行』森見登美彦
9位 『コンビニ人間』村田沙耶香
10位 『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和

翻訳小説部門

『ハリネズミの願い』トーン・テレヘン著、長山さき訳
『すべての見えない光』アンソニー・ドーア著、藤井光訳
『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』ピ−タ−・トライアス著、中原尚哉訳
『熊と踊れ』アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ著、ヘレンハルメ美穂 羽根由訳

発掘部門(過去の良作を「発掘本」として選定する部門)

『錯覚の科学』クリストファー・チャブリス、ダニエル・シモンズ著、木村 博江訳


本屋大賞
http://www.hontai.or.jp/

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ビジネス書ではまんが版『地頭力』が10位




ビジネス書部門では、『まんがでわかる 地頭力を鍛える』が10位にエントリ。
細谷功さんの有名な著作『地頭力を鍛える』をコミックとしてリニューアルした本です。

当ブログの以前の記事(最近読んだ「考える力を鍛える」本10冊)でも細谷功さんの”地頭本”を紹介しています。地頭のよさ、はつくれる!

↓電子書籍(Kindle)版も好調のようです。




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フィクションは芥川・直木・本屋受賞作




フィクション部門では、先日発表された第157回芥川・直木賞の受賞作がランクインしています。

芥川賞の『影裏』は3位。
直木賞の『月の満ち欠け』は4位。
本屋大賞と直木賞(第156回)をダブル受賞した『蜜蜂と遠雷』は9位。

1位は伊坂幸太郎さんの新作『AX』でした。




日販のサイト(http://www.nippan.co.jp/)で各ジャンルのトップ10が確認できます。この記事では取りあげていない「ノンフィクション部門」などのランキングも。


当ブログの記事(今年もっとも売れた本〜年間ベストセラーの調べ方)もあわせてご覧ください♪


それでは、


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


※ ↓付録の「〜位」の横の記号は、先月からの順位の変動をあらわします。
△ …… ランクアップ、= ……変わらず、▼ …… ランクダウン

【関連記事】

(2016)今年もっとも売れた本〜2016年の年間ベストセラー(ニッパン調べ)
【定点観測】今月もっとも売れた本〜2017年7月の月間ベストセラーも『体幹リセット』
最近読んだビオトープをつくるための本10冊
【新しい脳】進化心理学を学びたい人のための11冊【究極要因】
最近読んだ「考える力を鍛える」本10冊

【関連リンク】

日本出版販売株式会社
http://www.nippan.co.jp/
芥川龍之介賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/akutagawa/
直木三十五賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/naoki/
本屋大賞
http://www.hontai.or.jp/

【付録】


2017年8月の月間ベストセラー 総合


(日販調べ。「全集」「文庫」「ゲーム攻略本」を除く総合ランキング。8月31日時点)

1位 △

2位 △

3位 △

4位 ▼

5位 ▼

6位 ▼

7位 △

8位 ▼

9位 ▼

10位 △


2017年8月の月間ベストセラー 単行本ビジネス

(日販調べ)

1位 △

2位 ▼

3位 △

4位 ▼

5位 △

6位 ▼

7位 △

8位 △

9位 △

10位 △


2017年8月の月間ベストセラー 単行本フィクション

(日販調べ)

1位 △
『AX』
2位 ▼

3位 △

4位 △

5位 △

6位 =

7位 ▼

8位 △

9位 ▼

10位 △

 
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2017年07月31日

【定点観測】今月もっとも売れた本〜2017年7月の月間ベストセラーも『体幹リセット』

 
今日のなぞなぞ
「2017年7月の月間ベストセラーは?」



7月31日(2017年)、「今月日本でもっとも売れた本」が発表されました。
(日販調べの月間ベストセラー(総合・ビジネス・フィクション)を末尾の「付録」のコーナーにまとめます


昨年(2016年)の年間ベストセラーは↓こちら。
(2016)今年もっとも売れた本〜2016年の年間ベストセラー(ニッパン調べ)

先月(2017年6月)のランキングは↓こちら。
【定点観測】今月もっとも売れた本〜2017年6月の月間ベストセラーは『体幹リセットダイエット』




※ この記事は毎月末に更新している、ベストセラー本の「定点観測」です。ある分野を定期的に観測することで、ちいさな変化にいち早く気づくことができる。これはジャーナリストの池上彰さんも推奨している、未来予測の方法です(『見通す力』)。

もちろん売れている本がすべて良書とは限らない。ベストセラーリストをまじまじと眺めながら、今の(今後の)”時代の空気”を一緒に感じてみましょ。というのが、このエントリの意図です。よかったら、何らかの「発見」を持ち帰っていってくださいねv




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トップはひき続き『体幹リセット』



出版取次会社の日本出版販売(日販)によると、
7月のベストセラーは、『モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット』
2か月連続の1位です。
使われていない筋肉を意識してトレーニングすることで、体型や姿勢がみるみる改善される。

ちなみに今月は9位に、長友佑都さんの『長友佑都のヨガ友(トモ) ココロとカラダを変える新感覚トレーニング』もランクインしています。
体幹ブームはまだまだ続くよ!




本屋大賞と直木賞をダブル受賞した『蜜蜂と遠雷』は、フィクション部門の3位。
7月19日に発表された芥川賞・直木賞の受賞作はランキング圏外でした。

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第157回芥川龍之介賞候補作品

今村夏子『星の子』
温又柔『真ん中の子どもたち』
(受賞!)沼田真佑「影裏(えいり)」(「文學界 2017年5月号」に収録)
古川真人『四時過ぎの船』


芥川龍之介賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/akutagawa/

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第157回直木三十五賞候補作品

木下昌輝『敵の名は、宮本武蔵』
佐藤巖太郎『会津執権の栄誉』
(受賞!)佐藤正午『月の満ち欠け』
宮内悠介『あとは野となれ大和撫子』
柚木麻子『BUTTER』


直木三十五賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/naoki/

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2017年本屋大賞

大賞 『蜜蜂と遠雷』恩田陸
2位 『みかづき』森絵都
3位 『罪の声』塩田武士
4位 『ツバキ文具店』小川糸
5位 『桜風堂ものがたり』村山早紀
6位 『暗幕のゲルニカ』原田 マハ
7位 『i(アイ)』西加奈子
8位 『夜行』森見登美彦
9位 『コンビニ人間』村田沙耶香
10位 『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和

翻訳小説部門

『ハリネズミの願い』トーン・テレヘン著、長山さき訳
『すべての見えない光』アンソニー・ドーア著、藤井光訳
『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』ピ−タ−・トライアス著、中原尚哉訳
『熊と踊れ』アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ著、ヘレンハルメ美穂 羽根由訳

発掘部門(過去の良作を「発掘本」として選定する部門)

『錯覚の科学』クリストファー・チャブリス、ダニエル・シモンズ著、木村 博江訳


本屋大賞
http://www.hontai.or.jp/

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ビジネス書では『宝くじ末路』が3位




ビジネス書部門では、『宝くじで1億円当たった人の末路』が3位にエントリしています。先月の初登場8位から大躍進。

タイトルだけみるとマネーリテラシーの本っぽいのですが、じつは
「キラキラネームの人」「自分を探し続けた人」など色々な人生を追ったオムニバス形式です。宝くじはそのうちのひとつ。

「宝くじの話をもっと読みたい!」……という方には、フィクションですが↓『億男』がとてもオススメ。



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フィクションでは『膵臓』が再エントリ




フィクション部門では、映画版が上映されている効果もあり『君の膵臓をたべたい』が10位に再登場しています。キミスイ!

おなじく住野よるさんの『か「」く「」し「」ご「」と「』は4位。
『また、同じ夢を見ていた』は9位です。

1位は西尾維新さんの物語シリーズの新作『忍物語』でした。
6位には畠中恵さんのしゃばけシリーズの最新作『とるとだす』がニューエントリ。

お笑い芸人&芥川賞作家、ピース又吉直樹さんの『劇場』は3位です。




日販のサイト(http://www.nippan.co.jp/)で各ジャンルのトップ10が確認できます。この記事では取りあげていない「ノンフィクション部門」などのランキングも。


当ブログの記事(今年もっとも売れた本〜年間ベストセラーの調べ方)もあわせてご覧ください♪


それでは、


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


※ ↓付録の「〜位」の横の記号は、先月からの順位の変動をあらわします。
△ …… ランクアップ、= ……変わらず、▼ …… ランクダウン

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【定点観測】今月もっとも売れた本〜2017年6月の月間ベストセラーは『体幹リセットダイエット』
今年もっとも売れた本〜年間ベストセラーの調べ方
カテゴリ:金融リテラシー・投資

【関連リンク】

日本出版販売株式会社
http://www.nippan.co.jp/
芥川龍之介賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/akutagawa/
直木三十五賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/naoki/
本屋大賞
http://www.hontai.or.jp/

【付録】


2017年7月の月間ベストセラー 総合


(日販調べ。「全集」「文庫」「ゲーム攻略本」を除く総合ランキング。7月31日時点)

1位 =

2位 =

3位 △

4位 △

5位 △

6位 ▼

7位 △

8位 △

9位 △

10位 △


2017年7月の月間ベストセラー 単行本ビジネス

(日販調べ)

1位 =

2位 △

3位 △

4位 △

5位 △

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2017年7月の月間ベストセラー 単行本フィクション

(日販調べ)

1位 △

2位 =

3位 ▼

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7位 ▼

8位 △

9位 △

10位 △

posted by akika at 18:31| Comment(0) | ベストセラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月15日

最近読んだビオトープをつくるための本10冊

 
今日のなぞなぞ
「ビオトープの作り方がわかる10冊は?」


P1370166done.jpg

本の雑食家さん、こんばんは。
私も雑食です。

今日は、最近乱読したなかから
”ビオトープをつくるための10冊”をぷちレビューしていきます。


ビオトープ(biotope・biotop)とは、
いろいろな生物(Bio)が暮らす空間・場所(tope)のこと。


とくに人の手で多少の管理をくわえて、意図的に生態系を呼びこんでいるような場所を指すことが多いです。

規模はさまざま。
自然公園や植物園などはもちろんのこと、デパートの屋上や民家の庭なんかにも、素敵なビオトープをよく見かけますよね。

ベランダに置いた水鉢にスイレンとメダカをいれるだけでも、生態系はできあがる。

ガーデニングやアクアリウム、各種テラリウムから里山文化までをもクロスオーバーする魅力的なジャンル。
それがビオトープです。


お口にあう書はございますでしょうか?


追記)
↓「上級編」の10冊もまとめました♪

【上級編!】最近読んだビオトープをつくるための本10冊


(以前の記事(【徹夜本】地下東京に広がる腐海――貴志祐介『新世界より』の社会システムと生態系がすごい)ではファンタジー世界の生態系を愛でています。
フィクションのセカイのエコシステムも面白いv)




きっかけはこの1冊



私がビオトープの世界を知るきっかけとなった1冊です。水鉢での寄せ植えから、メダカが泳ぐビオ、トンボやチョウを呼びこむ方法も。水生植物の図鑑、グッズやショップ、ビオスポットの情報まで幅広く掲載されています。写真がとてもオシャレで、今すぐビオをはじめたくなる♪

庭があるひと向け



こちらはプランターや睡蓮鉢のミニビオというよりは、ガーデン寄りの本です。庭があるひと向け。写真も豊富で、和風洋風ともにレクチャーしてくれる。アイディアが広がりますv ナミアゲハを呼ぶならミカン系……など、役割別に植物を紹介してくれるので便利。小鳥も呼べます。自然への理解が深まる末尾のコラム集がとてもオススメ。

ゆるふわ漫画エッセイ



思い立ってベランダでビオトープをはじめた馬場民雄さんのコミックエッセイです。定番のトロ舟(※)にメダカ。限りあるスペースをやりくりしたり、初心者ならではの失敗談もあって、ほかのハウトゥー本とは異なる味わいです。

※ コンクリートをかき混ぜるときに用いられる直方体の容器。ビオの水辺づくりの定番アイテム。

生態系ってなんだろう



ビオトープそのものを扱った本ではありませんが、4冊めには「図解雑学」シリーズをオススメします。生産者・消費者・分解者……生態系のしくみから生物の誕生、進化の歴史まで、図入りでわかりやすく解説してくれる。後半は環境問題についてなのですが、「入門書」を超えて思想的な厚みのある1冊です。自然というシステムの基本をおさえるために読んでおきたい。

まるまる1冊水生植物



まるまる1冊水生植物。湿性植物あり水草ありコケもあり。涼し気なアクア園芸の入門書です。わりとテラリウム(※)志向が強い本かな。後半のアクアテラリウム作品集の写真がすごいです。芸術的で圧巻。

※ 容器のなかに環境を再現して植物や動物を展示するスタイル。熱帯林など陸を表現するテラリウムや、水中を造るアクアテラリウム、苔が主役のコケリウムなど様々。総称してビバリウムとも。

まるまる1冊メダカ



飼い方……という名のメダカファンブックです(笑)。ていねいに飼育法が解説されているのですが、「メダカと歌」などのうんちくや、愛くるしい「メダカ写真館」、「メダカ検定」も。ビオにメダカは外せない!

「水鉢でスイレンを咲かせたいけど蚊が心配!」というひともメダカを導入するし(メダカはボウフラを食べてくれる)、「植物とかわかんないけど、とにかく丈夫な魚を泳がせたい!」というひとにもメダカがオススメだし。園芸とアクアリウムのどちらでも不動のポジションを得ているすごい魚だよね。

まるまる1冊スイレンとハス



スイレン・ハスは、水を張ってふつうに栽培しているだけでもビオトープになる。ちいさな水辺にも野生の生き物が寄ってくるし、水と土のなかには立派な生態系ができあがる。もちろん、メダカや金魚、ヌマエビ、タニシを放しても◎。色とりどりの品種の図鑑が美しい、スイレン・ハス入門書です♪

まるまる1冊コケ



コケをうまく採りいれれば、ここまでいろいろな表情が出せる。中目黒の園芸ショップ Green Scape さんが監修しているコケ入門書です。センスのありすぎるコケアレンジにうっとり。ビオというよりはインテリア向けの本ですが、多彩なヒントをもらえるはず。

ガーデナーのための専門書



大学や専門学校の講義で使われそうな、園芸・ガーデニングの教科書です。かなり専門的で、正直、手軽にビオをはじめるだけならここまでの知識は要らない。もっと深めていきたい好奇心旺盛なあなたへの1冊です。

生命とは何か



今日いちばんオススメしたいのが本書です。直接ビオトープを扱っているわけではないのですが、ものすごく良い本。生物系のテレビ番組の監修なども行なっている福岡伸一教授の、生物学エッセイです。

いろいろな例を挙げて生命・生物という<現象>を考えていく。本書を読むと、漠然と抱いていた<生命観>がガラリと書き換わる。


生物という<個体>は、分子の大きな流れの「淀み」にすぎない。
私たちがものを食べるのは、この流れをとめないため。


ちょっぴり皮肉っぽいユーモアの効いた文体もステキ。生命や生態系ってこういうことなんだ……とハっとさせられる。ほんとうに良い本です。↓さいきん新書版が出たので、未読の方は新書でぜひ♪ 必読です。






お口にあう本はございましたでしょうか?


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


追記)
「とりぱん」のことをすっかり忘れていました。追加!!


以前の記事(【手塚赤塚】マンガ史に残る古典的名作コミック36冊【24年組】)でも紹介した名作漫画。庭に置いた餌台にやってくる野鳥たちとのふれあいを描いた、エッセイコミックです。オナガのフンから芽生えたツルウメモドキが育っていたり……生態系の一部となっている庭が素敵。ほのぼのと笑えるタッチで身近な自然の美しさを教えてくれる名著。


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posted by akika at 05:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記・最近読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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