2017年09月30日

【上級編!】最近読んだビオトープをつくるための本10冊

 
今日のなぞなぞ
「”もっと”ビオトープの作り方を知る10冊は?」

tonbo

本の雑食家さん、こんばんは。
私も雑食ですv

今日は、最近乱読したなかから
”ビオトープをつくるための10冊(上級編)”をぷちレビューしていきます。


以前の記事(最近読んだビオトープをつくるための本10冊)が「入門編」なら、今回は「上級編」といった感じ。
一歩進んで、生き物や環境へ理解を深めることのできる10冊をセレクトしました。


ビオトープ(biotope・biotop)とは……
いろいろな生物(Bio)が暮らす空間・場所(tope)のこと。
とくに人の手で多少の管理をくわえて、意図的に生態系を呼びこんでいるような場所を指すことが多い。


お口にあう書はございますでしょうか?




アクアリストのバイブル



ノーベル賞を受賞した動物行動学者の、愛にあふれた”いきものエッセイ”です。ビオトープどころか、ローレンツ博士の家は内部まで鳥や獣だらけ。こまかい観察眼とやさしい文体がステキ。序盤はアクアリウムについて筆がさかれており、一部のアクアリストの間ではとても有名(※)な本です。

※ 生態系が循環しており、餌やりや水替え・ろ過・エアレーション等が不要な状態に保たれている「バランスドアクアリウム」は「ローレンツアクアリウム」とも呼ばれる。

↓以下は引用。

 それはほとんど金がかからず、しかもじつに驚異にみちたものである。ひとにぎりのきれいな砂をガラス鉢の底にしき、そこらの水草の茎を二、三本さす。そして数リットルの水道の水を注意深く流しこみ、水鉢ごと日のあたる窓ぎわに出して数日おく。水がきれいに澄み、水草が成長をはじめたら、小さな魚を何匹か入れる。これでアクアリウムはできあがりだ。

「2 被害をあたえぬもの――アクアリウム」より

アクアリウムの魅力は、この小さな世界が自活しているところにあるのである。
(中略)
生物学的にはとくに世話をしてやる必要はない。さらに、もしほんとうの平衡状態が保たれていれば、掃除してやる必要もない。

「2 被害をあたえぬもの――アクアリウム」より

ガーデナーのバイブル



ナチュラルガーデニングの神様、ターシャ・テューダー。古きよきものを愛する彼女の生活や園芸スタイルを、うつくしい写真とともに紹介するぜいたくな1冊。いっぱしの園芸家ならみな、この本を持っているはず。原書と翻訳版を両方そろえたいくらいの良書です♪

ビオ管理のバイブル



どんな生物を呼びこめるかを知るためには、近所に棲息している動植物を調査してマップをつくるところからはじめる。堆肥場など虫たちの住まいとなる「エコスタッフ」、多様な環境をグラデーションのように隣接させる「エコトーン」……ビオの環境づくりを施工や剪定等も含めて具体的に指導してくれます。

以前の記事(最近読んだビオトープをつくるための本10冊)で紹介したビオトープ入門書をさらに一歩すすめた内容。手にはいりにくいですが、オススメです。

都会の自然観察のバイブル



動植物にとって「都市」はサバクではく「環境」だ。地域の生態系をふかく研究するための1冊です。ヒヨドリやヤマトシジミ、サルスベリ、アジサイ、スイレン、ハナアブ、ニゴイ……身近な生き物たちの特徴や暮らしぶりを教えてくれる良い本。近所の自然マップづくりのお供にもなるし、ビオに採りいれたい生物を選ぶときにの参考にも。

DIY系ビオのバイブル



庭に池や水の流れをつくるための施工方法をわかりやすく解説しています。DIY(※)本ね。ビオトープをつくるさいの”生き物以外”の環境整備のために。自作でもここまで雰囲気のある水辺ができあがる。庭があるひと向けです。

※ Do It Yourself(ドゥ ・イット・ユアセルフ)。専門の業者に頼まず、自分で家具をつくったり家を修繕したりすること。

里山研究のバイブル



ビオトープをつくるなら里山(※)に学べ。田んぼや畑、水辺など、ジャンル別に日本の里山を紹介しています。心洗われる”ふるさと”の写真がステキ。オススメスポットや連絡先も掲載されているので、近場の里山に足を運んでみるのが◎。学ぶべきものがたくさんあります。

※ 人と生き物が共存する日本古来の農業環境の総称。”山”とは限らず田んぼや、牧草地、漁業環境も含める。

ベランダガーデニングのバイブル



NHKのガーデニング番組「趣味の園芸」の講師をつとめていた杉井明美さんが、”ベランダガーデニング”に絞ってコツや楽しさを教えてくれます。つまづきやすいポイントをもらさず解説してくれるし、モチベーション維持への言及も。新書ですが、よくある大判の入門書よりも実践的で使いやすい。現在は手にはいりにくいのが残念です。

日陰ガーデニングのバイブル



日当たりがよくない場所でも活躍できる植物を紹介し、上手な育てかたを教えてくれます。建物の陰やマンションのベランダもそうだし、すでに生長している高木の根元なども。陰を彩る181種を徹底解説♪

生態学のバイブル



生態系と環境を学問する「生態学」の教科書的入門書。数式をつかったモデルで個体間の相互作用を説明したり、経済学で使われるゲーム理論(※)が援用されていたり、まさに理論生態学といった趣き。ビオの生き物たちの”個体数調整”に使える……かどうかはわかりませんが(笑)、数学が苦手でないならかなり楽しめます。上級編!

※ 複数の主体が行動する「相互依存」状況を数学的モデルで説明する理論。

UMA研究のバイブル?



イエティ、ツチノコ、ネッシー、スカイフィッシュ。分子生物学者の武村政春さんを招いて未確認生物(UMA)を”学門”する面白い本です。 生物学的観点からUMAの生態の妥当性をさぐる。ビオにUMAを呼びこんでしまったときのための参考書……というのは冗談ですが、でも。ビオトープを管理していると、ときおり名前のわからない動植物を発見したりするよね。

そのたびに図鑑やネットで調べてみて、生態や育て方を学んでいくのもビオトープづくりの楽しみだったりします。世界は未知の生き物であふれている♪




そんなこんなで。ラストはなぜかUMAでしたが(笑)、
お口にあう書はございましたでしょうか?



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


【関連記事】

最近読んだビオトープをつくるための本10冊
【新しい脳】進化心理学を学びたい人のための11冊【究極要因】
【徹夜本】地下東京に広がる腐海――貴志祐介『新世界より』の社会システムと生態系がすごい






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2017年07月15日

最近読んだビオトープをつくるための本10冊

 
今日のなぞなぞ
「ビオトープの作り方がわかる10冊は?」


P1370166done.jpg

本の雑食家さん、こんばんは。
私も雑食です。

今日は、最近乱読したなかから
”ビオトープをつくるための10冊”をぷちレビューしていきます。


ビオトープ(biotope・biotop)とは、
いろいろな生物(Bio)が暮らす空間・場所(tope)のこと。


とくに人の手で多少の管理をくわえて、意図的に生態系を呼びこんでいるような場所を指すことが多いです。

規模はさまざま。
自然公園や植物園などはもちろんのこと、デパートの屋上や民家の庭なんかにも、素敵なビオトープをよく見かけますよね。

ベランダに置いた水鉢にスイレンとメダカをいれるだけでも、生態系はできあがる。

ガーデニングやアクアリウム、各種テラリウムから里山文化までをもクロスオーバーする魅力的なジャンル。
それがビオトープです。


お口にあう書はございますでしょうか?


追記)
↓「上級編」の10冊もまとめました♪

【上級編!】最近読んだビオトープをつくるための本10冊


(以前の記事(【徹夜本】地下東京に広がる腐海――貴志祐介『新世界より』の社会システムと生態系がすごい)ではファンタジー世界の生態系を愛でています。
フィクションのセカイのエコシステムも面白いv)




きっかけはこの1冊



私がビオトープの世界を知るきっかけとなった1冊です。水鉢での寄せ植えから、メダカが泳ぐビオ、トンボやチョウを呼びこむ方法も。水生植物の図鑑、グッズやショップ、ビオスポットの情報まで幅広く掲載されています。写真がとてもオシャレで、今すぐビオをはじめたくなる♪

庭があるひと向け



こちらはプランターや睡蓮鉢のミニビオというよりは、ガーデン寄りの本です。庭があるひと向け。写真も豊富で、和風洋風ともにレクチャーしてくれる。アイディアが広がりますv ナミアゲハを呼ぶならミカン系……など、役割別に植物を紹介してくれるので便利。小鳥も呼べます。自然への理解が深まる末尾のコラム集がとてもオススメ。

ゆるふわ漫画エッセイ



思い立ってベランダでビオトープをはじめた馬場民雄さんのコミックエッセイです。定番のトロ舟(※)にメダカ。限りあるスペースをやりくりしたり、初心者ならではの失敗談もあって、ほかのハウトゥー本とは異なる味わいです。

※ コンクリートをかき混ぜるときに用いられる直方体の容器。ビオの水辺づくりの定番アイテム。

生態系ってなんだろう



ビオトープそのものを扱った本ではありませんが、4冊めには「図解雑学」シリーズをオススメします。生産者・消費者・分解者……生態系のしくみから生物の誕生、進化の歴史まで、図入りでわかりやすく解説してくれる。後半は環境問題についてなのですが、「入門書」を超えて思想的な厚みのある1冊です。自然というシステムの基本をおさえるために読んでおきたい。

まるまる1冊水生植物



まるまる1冊水生植物。湿性植物あり水草ありコケもあり。涼し気なアクア園芸の入門書です。わりとテラリウム(※)志向が強い本かな。後半のアクアテラリウム作品集の写真がすごいです。芸術的で圧巻。

※ 容器のなかに環境を再現して植物や動物を展示するスタイル。熱帯林など陸を表現するテラリウムや、水中を造るアクアテラリウム、苔が主役のコケリウムなど様々。総称してビバリウムとも。

まるまる1冊メダカ



飼い方……という名のメダカファンブックです(笑)。ていねいに飼育法が解説されているのですが、「メダカと歌」などのうんちくや、愛くるしい「メダカ写真館」、「メダカ検定」も。ビオにメダカは外せない!

「水鉢でスイレンを咲かせたいけど蚊が心配!」というひともメダカを導入するし(メダカはボウフラを食べてくれる)、「植物とかわかんないけど、とにかく丈夫な魚を泳がせたい!」というひとにもメダカがオススメだし。園芸とアクアリウムのどちらでも不動のポジションを得ているすごい魚だよね。

まるまる1冊スイレンとハス



スイレン・ハスは、水を張ってふつうに栽培しているだけでもビオトープになる。ちいさな水辺にも野生の生き物が寄ってくるし、水と土のなかには立派な生態系ができあがる。もちろん、メダカや金魚、ヌマエビ、タニシを放しても◎。色とりどりの品種の図鑑が美しい、スイレン・ハス入門書です♪

まるまる1冊コケ



コケをうまく採りいれれば、ここまでいろいろな表情が出せる。中目黒の園芸ショップ Green Scape さんが監修しているコケ入門書です。センスのありすぎるコケアレンジにうっとり。ビオというよりはインテリア向けの本ですが、多彩なヒントをもらえるはず。

ガーデナーのための専門書



大学や専門学校の講義で使われそうな、園芸・ガーデニングの教科書です。かなり専門的で、正直、手軽にビオをはじめるだけならここまでの知識は要らない。もっと深めていきたい好奇心旺盛なあなたへの1冊です。

生命とは何か



今日いちばんオススメしたいのが本書です。直接ビオトープを扱っているわけではないのですが、ものすごく良い本。生物系のテレビ番組の監修なども行なっている福岡伸一教授の、生物学エッセイです。

いろいろな例を挙げて生命・生物という<現象>を考えていく。本書を読むと、漠然と抱いていた<生命観>がガラリと書き換わる。


生物という<個体>は、分子の大きな流れの「淀み」にすぎない。
私たちがものを食べるのは、この流れをとめないため。


ちょっぴり皮肉っぽいユーモアの効いた文体もステキ。生命や生態系ってこういうことなんだ……とハっとさせられる。ほんとうに良い本です。↓さいきん新書版が出たので、未読の方は新書でぜひ♪ 必読です。






お口にあう本はございましたでしょうか?


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


追記)
「とりぱん」のことをすっかり忘れていました。追加!!


以前の記事(【手塚赤塚】マンガ史に残る古典的名作コミック36冊【24年組】)でも紹介した名作漫画。庭に置いた餌台にやってくる野鳥たちとのふれあいを描いた、エッセイコミックです。オナガのフンから芽生えたツルウメモドキが育っていたり……生態系の一部となっている庭が素敵。ほのぼのと笑えるタッチで身近な自然の美しさを教えてくれる名著。


【関連記事】

【上級編!】最近読んだビオトープをつくるための本10冊
【徹夜本】地下東京に広がる腐海――貴志祐介『新世界より』の社会システムと生態系がすごい
【手塚赤塚】マンガ史に残る古典的名作コミック36冊【24年組】
【新しい脳】進化心理学を学びたい人のための11冊【究極要因】







 
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2017年03月24日

最近読んだ「好きを仕事に」する本10冊

 
今日のなぞなぞ
「”好き”を仕事にするための本は?」


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本の雑食家さん、こんばんは。
私も雑食ですv

今日は、最近乱読したなかから
”好きを仕事にする10冊”をぷちレビューしていきます。


紹介するのは、「好きな職業に就く」というよりも
「好きを活かす仕事を”生み出す”」方向性
の本です。



ひとりひとりが
働き方について考えざるを得ない時代。

”好き”を”仕事”に変換する技術は、
未来の「必修科目」ともいえる。


どんなに取るにたりないと思える好みや習慣でも、
”好き”はかならず強みとして輝く。


お口にあう書はございますでしょうか?




極めるまで自分を「洗脳」



ゆるキャラ、仏像、親孝行プレイ……「一人電通」の手法で「なかったジャンル」を大ブームに仕立てあげていくみうらじゅんさん。たとえ気分がのらない分野でも「好きになる!」と自分を洗脳して、極めていくといいます。”好き”がまだ見つからない、どの”好き”を突きつめていくべきか決まらない……そんなあなたへ。

思いこみから自由に!



以前の記事(就職力を養うための40冊――就活生と、こじらせ学生のための読書術)で紹介した1冊です。JK課、NEET株式会社、アウトロー採用……これまにない「働き方」や「社会との関わり方」の萌芽がみられる良書。もっと力を抜いて、”働く”ことに対する思いこみから自由になりましょ。

好きを仕事に、の「教科書」



「好き」で稼いだお金をまた「好き」に投資する。それがさらに収入を生む、そしてまた「好き」にお金を使う。”好き”の無限ループを生め! という本です。まさに王道。心理学にもとづいたノウハウも満載で、好きを仕事にするための「教科書」というべき1冊。

ちなみに。DaiGoさんがテレビから、コンサルや講演、執筆などの仕事へシフトしていったのは、ざっくりといえば「本が読みたいから」なんですって。知識を吸収することが自分にとっていちばん幸せだから、時間とお金の使い方を変えていった。個人的にとても共感します。

本にお金を使うことが「ノーリスクハイリターンの最高の投資」など、このブログのスローガンとまったくおなじメッセージも出てきますv

「独立」を目指すデザイナーさんへ



独立を目指すデザイナーさん向けの本です。事務所の構え方、営業、経理、人事まで、つまずきそうなポイントを、先まわりして実務的に教えてくれる。先輩デザイナーたちの、カッコいいオフィスの写真もあります♪ 本書に触発されて、私は書斎をリニューアルしました。クールな模様替え……のはずが、足もとには愛犬のトイレ! どうしてこうなった!!

「仕事」より「想い」が先



「ひとり出版社」夏葉社の島田潤一郎さん。会社の立ちあげから本づくり、販路開拓まで、”ひとり仕事”の活動を記録したエッセイです。資金繰りで崖っぷちに立たされたりなどヒヤヒヤさせられる展開も。

とことん惚れこんだ作品を、とことんこだわってプロデュースしていく姿勢に「好きを仕事に」の本質がみえる。ビジネスじゃなくて、実現したい「想い」が先。お笑いグループ・ピースの又吉直樹さんが夏葉社の本を応援してくれたというエピソードも出てきます。想いの強さは<奇跡>さえも連れてくる。

好きに支えられた「業界」



以前の記事(最近読んだサブカルチャー寄りの本10冊〜聖地巡礼からロバート秋山まで)で紹介した1冊。アニメ業界を描いた小説です。覇権をとるような名作アニメは、多数のクリエイターたちの「好き」に支えられている。”好き”の積み重ねこそが良いものを生む。ほんとに、それしかないよね。

ない仕事、「聞き屋」と「話し屋」



とにかく話を聴いてほしい人がお客さんの「聞き屋」。なんでもいいから話を聴きたい人が顧客の「話し屋」。そんな、「ない仕事」を描いた小説です。手に入りにくい古書ですが、↓電子書籍(kindle)で復刻されています。



名言、金言の嵐



以前の記事(買ったら「読まない」読書術!?(積ん読の話じゃないよ))で紹介した1冊。タレントのビビる大木さんが、好きを仕事に活かしている6人に話を聴きにいきます。ビビる大木さんのインタビュアーとしての才能がすごい。どんどん引き出される名言、金言たち。阿川佐和子さんの『聞く力』とセットでどうぞv

とまべちっ!



このブログでもちょくちょく登場している苫米地(とまべち)英人先生の自己啓発書。「コンフォートゾーン」とは、快適と感じる状態のことです。心地よい「現状」にとどまろうとする脳のメカニズムがあるから人は変われない! 成長したいならコンフォートゾーンをずらせ! とまべちっ!

好きに「集中」する技術



「ゾーン」とは極端な集中力を発揮している状態。フロー、忘我、マインドフルネス、リミッター解除……いろいろな呼び方がありますが、好きなことをしているときはこの状態になりやすい。本書は、意図的にゾーンを利用して、パフォーマンスの高い状態をたもつ方法を解説しています。

↑で紹介したDaiGoさんの『「好き」を「お金」に変える心理学』でも、「フロー」と「好き」の密接な関係が語られています。フローは好きにつながる……たとえば、忘我状態で読書をするとさらに本を好きになる。”好き”を”もっと好き”に変えるために。知っておきたい概念。




お口にあう本はございましたでしょうか?


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


【関連記事】

就職力を養うための40冊――就活生と、こじらせ学生のための読書術
最近読んだサブカルチャー寄りの本10冊〜聖地巡礼からロバート秋山まで
買ったら「読まない」読書術!?(積ん読の話じゃないよ)






 
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2017年03月19日

香水はあなたがキスしてほしいところに――『ココ・シャネル 女を磨く言葉』より

 
今日のなぞなぞ
「シャネルを語るとき、人はなぜ熱を帯びてしまうのか?」



人はみな、いつかどこかでシャネルと出逢う。
避けようとしても避けられない「接点」が必ずもたらされる。

それは、ブランド名としてのCHANEL(シャネル)ではなく、
<ココ・シャネル>という思想、人間との出逢い
だ。


……そんなふうに思います。
不思議だよね。誰の人生にもかならず<シャネル>が姿をあらわす。



☆★☆



今日紹介するのは、↑『ココ・シャネル 女を磨く言葉』
シャネルの名言集です。
映画プロデューサー・エディトリアル(編集)プロデューサーの高野てるみさん編・著。

ファッション・恋愛・仕事・美意識にまつわる60個の金言と、
高野てるみさんの解説コラムが交互に読める構成です。


このコラムが熱っぽくて、とても素敵。


伝記的に、シャネルの人生を解説している文章もありつつ、
高野てるみさんが熱く”シャネル観”を論じている項目もあり、

そうかと思うと、
シャネルの言葉が、まるで高野てるみさん自身の仕事や人生を語っているようにみえる箇所もある。



今日の記事のタイトル「香水はあなたがキスしてほしいところに」は、本書からの引用です。


message24 残り香

香水はあなたがキスしてほしいところにつけなさい。


「第2章 恋――仕事の原動力」より


この項目ではココ・シャネル自身の「香水のつけ方」が解説されています。
それから、例によってマリリン・モンローのあの言葉も引かれています。



シャネルの5番を5滴ほどつけて寝るのよ。



マリリンの、もっとも有名な言葉のひとつ。
寝るときに着るのは”香水”。カッコいいよねv


「シャネルの5番(Chanel N°5)」は1910〜20年代(ココ・シャネルの現役時代)に開発され、
いまでもシャネルブランドの看板商品となっている代表作。





本書には香水についての格言もいくつか出てきます。


香水は贈られるだけでなく、自分のために買え!


とか


異性を引きつけるための香りじゃダメ!


など。


あとね。
香水についてではないのですが、私の気に入った金言をひとつ紹介。


message12 引き算

出かける前に、何かひとつ外したら、
あなたの美しさは完璧になる。


「第1章 ファッション――エレガントな発明」より



☆★☆



ちなみに。
シャネルの香水といえば、私にとっては「5番」じゃなくて「エゴイスト」なんだよね。


子供のころ。ふと香水に興味をいだいて
洗面所に並べられていた瓶をいろいろと手にとってみた。
親のいないときに。

どれが香水のビンなのかもよくわからないまま、
コロンもヘアトニックもうがい薬も(笑)、いろいろ匂いをかいで、身体につけてみた。


で。
いちばん気に入ったのがエゴイストだった。
時間がたつほどに甘く、おいしそうな香りに変化していく……。

ほかのコロンとはぜんぜん違うと感じました。
あと、うがい薬ともぜんぜん違う(笑)。


ビンには「CHANEL」の文字。
これって、シャネルって読むのかな? あの、高級ブランドのシャネル?
それとも、あのシャネルとは違うのかな……。

これが私と<シャネル>との最初の出逢いでした。
(二度目の出逢いは舞台の「ガブリエル・シャネル」だった)


……こんなことを想いだしながら読んでいたら、なんと!
高野てるみさんも、エゴイスト派だというお話が出てきました。
すごい偶然。

私はシャネルの「エゴイスト」が合っているようで、疲れ知らずで、ものすごくやる気が出ます。

「第4章 美意識――ゆずれない生き方」より


5番とエゴイスト、
あなたはどっち派?



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☆★☆



高野てるみさんの本が良かったので、
関連して”シャネル本”を読んでいるこの頃。
最後に、いくつか紹介しますね。




ココ・ガブリエル・シャネルの評伝です。
評伝ですが、それぞれの章で”主役”が入れ替わる、ちょっと変わった構成。

コレットやポワレ、ミシア、ピカソ、コクトー、ポール・イリブなど……、
シャネルと関わりのあった「同時代人」とシャネルの人生を並行して描いていく。
たとえるならば、関川夏央さん・谷口ジローさんの名作マンガ↓『「坊ちゃん」の時代』のような雰囲気です。

著名な作家・芸術家がうじゃうじゃ登場する。
シャネルの時代のフランスは、ほんとに豊饒。





↓これも。まさに今読んでるなう。



伝記です。
……いや、「大河」だ。

 そこはフランス南部の、一度も征服されたことのない大地。よそ者がかすめて通っただけの土地。
 かすめ通った者の中には古代カルタゴの名将ハンニバルもいただろう。

「プロローグ」より


こんなカッコいい書き出しではじまります。
……というか、古代カルタゴ!

 やがて古代ローマの時代がやってくる。


ココ・シャネルはもちろん、古代人じゃないのだけれど、
<シャネル>が誕生する背景として、歴史にも目を配っている濃厚な1冊。
ココの祖父や親の物語にも多くの筆がさかれています。

映画の↓「ココ・アヴァン・シャネル」の原作となった本。


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☆★☆



<シャネル>を語るとき、人はみな熱を帯びる。


今日紹介した本はどれも、まるで
「私がいちばんシャネルのことをわかっているのさ!」とでも言いたげ
シャネルの”内面”までをも断言していきます。

客観描写だけでなく、心理や思想まで描きこんでいく。小説みたいに。



ちなみに、ココ・シャネルはけっこう虚言癖のあるひとなのね。
とくに自分について語るときは、毎回言うことが違う。
隠し事も多かったといいます。

作家のルイーズ・ド・ヴィルモラン(Louise de Vilmorin)も、
シャネルの「回想録」の執筆を断念したほど。
口をひらくたびに話が食い違う。




だからかもしれません。
正確な<シャネル>像を誰も把握していないからこそ、
書き手の価値観や人生を投影して語りたくなる。



ちなみに、虚言癖に関連して。
以前の記事(パーソナリティ(障害)の10のカタチ)で紹介した↓『パーソナリティ障害』という本では、
ココ・シャネルは「自己愛性パーソナリティ障害」「演技性パーソナリティ障害」と診断されています。

なるほど、たしかに……と思う反面、
この診断もまた、七変化する<シャネル>像のひとつに過ぎないのかもしれない。






そんなこんなで今日は。

『ココ・シャネル 女を磨く言葉』っていう本が
オススメだよぉ〜☆(*´∇`*)ミ☆



というお話でした。



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


【関連記事】

【ココ】シャネルの生き方や性格がわかる本16冊【ガブリエル】
パーソナリティ(障害)の10のカタチ
何度でも聴きたいミュージカル(舞台・映画)のサントラ10枚







 
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2017年02月22日

最近読んだサブカルチャー寄りの本10冊〜聖地巡礼からロバート秋山まで

 
今日のなぞなぞ
「サブカルっぽい本10冊は?」

P1610708done.jpg

本の雑食家さま、こんばんは。
私も雑食ですv

今日は、最近乱読したなかから
”サブカルチャー寄りの10冊”をぷちレビューしていきます。



……とはいえ、何をサブカルとみなすのかはたぶん、人によって違う。
デヴィッド・リンチを観て、ゴダールについて語ることができて、宮藤官九郎に対して一家言あればサブカリスト?

そういう”ちょっと高尚っぽいマイナー志向”は、いずれ
「意識高い系」とおなじように「サブカルチャー(笑)」みたいなニュアンスが付与されていくかもしれない。


逆に、意識高い系のアイコンである自己啓発書やビジネス書は、
もはやゴダールなんかよりもずっとサブカル的なアイテムになっている印象です。

じっさいヴィレッジヴァンガードのようなサブカルに強い本屋では、自己啓発系のビジネス書がものすごくたくさん並んでいます。
セミナーや講演はライブで、書籍はファングッズだ。

関連記事:
常見陽平『「意識高い系」という病』を読んで”つながりの社会性”について考える。




社会なんてどう変わるかわからない。
もしかしたら、そのうち


「アニメとか観るの? すげー意識たけー」

とか

「ビジネス書が好き? 俺も俺も。パンクだよな〜」


みたいな会話が違和感なくかわされる日もくるかもしれない。


ヒットチャートをアイドルやアニソンが占める今、
本来「ハイカルチャー」であるはずのクラシック音楽やオペラを聴くことは、一転して、ものすごくサブカルスピリットにあふれる行為のようにも思える。



……。


…………。


……………………。


……って、何を喋っているんだろうね私は(笑)。
今日はいつにもまして、ちゃんと伝わっているか心配です^^;

あ。ちなみに、デイヴィッド・リンチもゴダールも宮藤官九郎も、「サブカルっぽい」といわれている映画を撮っている監督・クリエイターね。


要は、何がサブカルチャーかなんて定義できないんだから、
今日紹介するのは、


あくまで私個人が
サブカルっぽいと感じた本だよぉ〜☆(*´∇`*)ミ☆



と言いたかった。



それでは、10冊を。


お口にあう書はございますでしょうか?


好きな仕事に「ジョブチェンジ」!



世のなかの仕事と給料を、イラストつきで紹介する職業案内……といってしまうとフツーなんだけど、このイラストがまるでゲームのキャラクターのよう。きれー。「どんな魔法を使うんだ?」と思わせる薬剤師や「すごい必殺技を持ってそう」なウェブディレクターなどがわらわらと出てきます。ジョブチェンジする感覚で、就きたい職業を見つけてみてv




お前のクリエイティブはそれでいいのか?



短いメッセージと図案が続く、絵本のようなつくりです。デザイナーのための啓発書。”刺さる”文章と、斬新で実験的なデザインが「お前のクリエイティブはそれでいいのか?」と問いかけてくる。自身の作家性と顧客の満足との間で悩む、すべてのデザイナーさんへ。

聖地巡礼の成功&失敗事例集



アニメの舞台となった土地を旅する、聖地巡礼・コンテンツツーリズムの本。「らき☆すた」から「花咲くいろは」まで、事例がとにかく豊富。考察というよりも、がんがん事例を紹介している本です。成功したケースもあれば、失敗している例も。参考文献・コンテンツもかなり大量に載っています♪ アニメへの熱が薄れても、お客さんは「その土地自体のファン」になっていく。

ちなみに、聖地巡礼を描いた小説では↓辻村深月さんの『ハケンアニメ』がオススメですv 「アニメを地域振興に役立てたい公務員」が出てくるのですが、彼がアニメにまるで理解がないリア充でやきもきする(笑)。でも実は……。キャラクターがみんな魅力的で、私も大好きな作品♪ あ、「ハケン」は派遣じゃなくて覇権です。天下をとる名作アニメのこと。


都市空間、東京の精神史



ゴジラから岡崎京子、踊る大捜査線まで、物語のなかの東京と、実在の都市としての東京をクロスさせて、「東京」という空間の変遷を論じています。フィクションのなかの東京にも<歴史>は流れている。地史というよりは精神史といった趣きです。

ぱんだのひみつ



えっ、それ取れるの? え、そこ、ほんとは白かったの? パンダが集う銭湯で、衝撃の新事実があきらかになる!! ……しょーもないんだけどね。いえ、ほんとにしょーもないんだけど、目が離せなくなります。まさにサブカル絵本。

トップクリエイター(達)に訊く



映像クリエイター、ダンサー、スローライフ推進家……現代のトップクリエイターたちへのインタビュー集。そうそうたるクリエイター達の正体はぜんぶ、お笑いグループ・ロバートの秋山竜次さんです(笑)。カルチャー誌のような体裁で、全力でボケるネタ本。DVDもついています。

映像だとアドリブも多いからか、ちょっと間延びしてる感もあるのだけれど。本の方は、意識して読むスピードを速めることで、とても密度が高い読書時間をもたらしてくれます。キラリと光る言葉もたくさんあるので、ネタとしてでなくベタに読んでも◎。

ビジネス書もサブカル



↑冒頭で「ビジネス書ももはやサブカル」とお話ししたので、最近読んだなかから良かった1冊をピックアップ。グリコのお菓子マーケティングを成功に導いた小林正典さんが語る、ヒットの秘訣。実現が難しそうな企画も”みんなの力”があれば世に問うことができる。チョコレート業界の戦略戦術が具体的にのぞける……のだけど、マーケというよりはリーダーシップの本として◎。

幻想と異形の獣人写真集



以前の記事(幻想と異形の獣人写真集――シャルル・フレジェ『WILDER MANN (ワイルドマン)』)で紹介した、写真集です。おそろしくも美しい、異形で畸形な民族衣装たち。Perfume のかしゆかさんも最近シャルル・フレジェの写真を購入したそうです。ちょうど当ブログで取りあげたばかりだったので、びっくりしました。すごい偶然。


インターネットの歴史



電話回線からネットに繋いでいた「黎明期」から、SNSが興隆する現代まで、つねにウェブの現場にいた中川淳一郎さん。半生を振り返るような自伝的エッセイです。個人史なのですが、個人というピンホールカメラをとおして「インターネット全体の歴史」がみえる。

↓『ウェブはバカと暇人のもの』の出版と前後して”ネットの可能性”に失望していく様もリアル。「ネット黎明期における生の声」としていずれ資料的価値を持つようになる。そんなふうに思えるくらい、”強い”本です。



菌類の「スター性」



冬虫夏草。花に擬態。半分死にながら身体を操られる「ゾンビアリ」。東京ドームの206倍の大きさをもつ「オニナラタケ」……。ミクロの世界のとんでもない生態系は、もはや異世界。ファンタジーのよう。著者の白水貴さんは、菌類が「バイキン」とイメージされてしまう”偏見”を嘆き、言います。

本書では、スター性のある菌類を紹介することで、世間一般に抱かれているイメージを払拭したい。


スター性! 銃を撃ったり、菌に菌が寄生したり……たしかに、この本に登場する生命体から感じるのは、ものすごいタレント性にほかならない。ブレイク前の売り出し中の菌たち。青田買いするなら今♪



追記)
サブカル系ど真ん中の『サブカル・スーパースター鬱伝』を続けて読んだので追加。

サブカルは「権威」を嫌う



サブカリストは40歳でうつ病になるという仮説を検証すべく、プロインタビュアーの吉田豪さんが11人のサブカルスターに話を聴きにいく。サブカルチャー雑誌『Quick Japan』(クイック・ジャパン)で連載されていた企画の書籍化です。
登場するのは以下の人たち。


(敬称略)
リリー・フランキー、大槻ケンヂ、川勝正幸、杉作J太郎、菊地成孔、みうらじゅん、ECD、松尾スズキ、枡野浩一、唐沢俊一、香山リカ


香山リカさんは、病んでいるからというよりも、サブカリスト兼精神科医として登場しています。ほかの男子諸君は、程度の差はあれ、たしかにヤンデル。みんなそれぞれオリジナルな「病み方」をしているのだけど、唐沢俊一さんが総括的なことを語っています。

サブカルチャーという分野自体がある程度権威との対立というか、既成の価値観への反逆という性質を含んでいる。それがある程度年齢を積むにつれて、どうしても先にいるっていうだけで権威になっちゃうんですよね。ふと気づくと自分が反抗される立場になっている。(中略)非常に居心地が悪くなる。


この記事の↑冒頭で提示した「サブカルとは何か」にも通じるお話かも。何か(誰か)が特権化されていくことに、いちばん敏感なのがサブカルだよね。どこまでもマイノリティのためのカルチャーなのだから。


カラい食べものにハマりはじめたら注意、アニメの「ガンダムSEED」がうつを救ってくれる……など、本書ならではのうつ病論(?)もあり面白い。インタビュアーの吉田豪さんは、単純に運動不足の影響も大きいのではと感じているようです。

多くの作品(映画、漫画、舞台、文学、イベント……)が出てきて、注釈の数がすごいことになっているページも。鬱とか関係なく、ひたすらサブカルまみれの対談を読みたいあなたにもオススメv



お口にあう本はございましたでしょうか?


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


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