2016年12月24日

クリスマスには世界を終わらせろ――聖夜に読みたいセカイノオワリ本10冊

 
今日のなぞなぞ
「クリスマスに読みたい”世界が終わる”本ベスト10は?」

モモツリー.JPG

リア充のみなさま、はっぴぃめりーくりすますv
あんど、ふぁっくゆー。


……というわけで、聖夜の今宵は
「クリスマスに読みたい”世界が終わる”本10冊」をまとめました。


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聖なる夜をこの世の終焉でいろどる、
すてきな10冊をど〜ぞ〜☆



  第10位

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SEKAI NO OWARI
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本10冊と言っておきながら、10位は音楽です。予想どおりすぎるピックアップかな。ひねりなさい(笑)。「RPG」や「Dragon Night」「スノーマジックファンタジー」をふくむ、セカオワのアルバムです。

  第9位


塩害――すべてが塩に染まった世界に残されたふたり。ほとんどセカイは崩壊しかけている。名作だし私も好きな本なんだけど……恋愛ものなので、聖夜には取扱い注意かも。

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番外編を追加した新版はこちら↓。



  第8位

世界
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8位には、もう1枚音楽を。「The End of The World(この世の果てまで)」。オリジナルは↓スキータ・デイヴィス(Skeeter Davis)です。1960年代の曲。世界じゅうでカバーされている、名曲ちゅうの名曲。今回は↑ ram jam world のドラムンベースヴァージョンをピックアップ。終末感ただよう、美しいアレンジです。

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Drum'n'Bass(ドラムンベース)の名盤4hero「Two Pages」



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  第7位


7位は村上春樹さん。こちらも予想どおりすぎるピックアップかな。谷崎潤一郎賞を受賞した、不思議ワールド文学です。




  第6位


『スクラップ・アンド・ビルド』で芥川賞を受賞した羽田圭介さんのデビュー作。セカイガオワル本ではありませんが、思春期の男の子にとって、勝手に部屋を荒らされることは、世界が終わるのとおなじだ。兄弟ゲンカをものすごい筆力で文学へと昇華させた作品。

  第5位


少年の世界を終わらせるのは、いつだって”母”なのだ。ラジオのコーナーから生まれた、おかんのアホーーーー! と叫びたくなるエピソード集。

  第4位


人間が”消失”し崩壊した大都市。世界が終わるその瞬間のサバイバル小説。極限の極限まで追い詰められていく登場人物たちに、目を覆いたくなります。

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  第3位


π(円周率)の値が変わってしまった。しかしそれは、世界の終わりのはじまりにすぎなかった。物理学・数学・宇宙論・量子力学・歴史学……すべての歯車が狂い、宇宙はまさに”終わり”へと回転しはじめる。

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  第2位


小説を生み出せなくなってしまった作家の物語。未来への道は閉ざされ、どんどん絶望へとつつまれていく意識がスピーディーな文体で紡がれていきます。でも、タイトルをよくみてみると……。”世界の終わり”は”終わる”。希望と再生――光の物語です。

  第1位


1位は、道尾秀介さんの短編「光の箱」。↑『Story Seller』および↓『ノエル』に収録されています。赤鼻のトナカイ、ママがサンタにキスをした……聖夜らしいクリスマス全開のお話です。とてもかなしい、絶望的な展開かと思いきや……。

はりめぐらされた謎と仕掛けが、終盤にすべて回収され”奇跡の物語”を織りなす。傑作ちゅうの傑作です。文句なしの名作短編。ほんとにオススメ。

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えっと。
このブログでは毎年、クリスマスにダークな記事をかいていたじゃんね。

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今年はちょっと変化球をと思って、”希望”や”光”の本もピックアップしてみた。
そしたら、普通に「クリスマスに読みたい本」を推すことになってしまった。
そんなオチ。

「光の箱」はほんとに名作だよ。
クリスマスに読めたら最高だけど、
”おもしろい小説”を探しているなら季節を問わず読んでみて。
思わずうなってしまう。





それではみなさま。
素敵な夜をお過ごしくださいv



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


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2016年12月07日

じつは読書案内? 『狼ゲーム』に出てくる定番推理小説10冊

 
今日のなぞなぞ
「定番ミステリ10冊は?」



以前の記事(【電子書籍】ソリッドシチュエーション・ミステリ『狼ゲーム』をリリースしました)で紹介した↑『狼ゲーム』ですが、
じつは「読書案内」といえるほど、いろいろな推理小説に言及しています。

主人公(語り手)のエミルが”ミステリ音痴”で。
ミステリ研究会の伴田院(ばんだ・いん)部長や初瀬教授がレクチャーするシーンが多々ある。


言及されている本は、定番中の定番といってもいいくらい有名な推理小説ばかり。
今日は『狼ゲーム』にでてくる10冊を紹介します。


ミステリファンの基礎教養ともいうべき
鉄板推理小説10冊
をど〜ぞ〜♪


※ 引用は『狼ゲーム』より。ネタバレを避けるため、どんなシーンで言及されているかをあいまいに濁しているものもあります。

 1.

「ヴァン・ダインだ。僕は幸運にして、偉大なるミステリ作家と同じ姓名を得たのさ。神と両親にはいくら感謝してもたりない」
「親もなにも、ただのペンネームじゃないですか」

エミルと伴田先輩のかけあい。
ミス研部長の伴田院(ばんだ・いん)。筆名の由来は、ヴァン・ダインという作家です。
以前の記事(【名探偵】ミステリの古典的名作30冊【名推理】)で紹介した『僧正殺人事件』が傑作。




 2.

「心という密室は、たとえファイロ・ヴァンスにもひもとくことができない。心理学や精神分析が解釈する『心』も、ひとつの仮説、ストーリーに過ぎないからな」
「ファイロ・ヴァンス」は伴田の口から幾度か耳にしたことがある。彼が尊敬している名探偵だという。実在する人物なのかどうかは、エミルは知らない。

エミルは知らないようですが、ファイロ・ヴァンスは架空の名探偵。
↑の『僧正殺人事件』や↓『グリーン家殺人事件』で活躍します。



 3.

「クリスティの『そして誰もいなくなった』はもちろん読んでいるね?」
「はい」
 入部したての頃に慌てて読んだことは、わざわざ報告しなくてもいいだろう。

初瀬教授が、エミルに「クローズド・サークル」の解説をするシーン。
クローズド・サークルとは、「吹雪の山荘」や「嵐の孤島」など外界との接触が断たれた舞台のことです。
アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』が非常に有名。非常に名作。

『狼ゲーム』では人狼の館のホールをクローズド・サークルとして扱っていますが
定義によってはこの程度の狭い空間はクローズド・サークルと呼ばない場合もあります。



 4.5.

「カーター・ディクスンが『三つの棺』のなかで登場人物に密室に関する講義を行わせている。さらに、江戸川乱歩がこれを変奏したエッセイを書いている。未読なら探してみるといい」

初瀬教授が”密室とはなにか”をエミルにさとす場面。
カーの「密室講義」はあらゆる推理小説や評論で言及されています。

初瀬のいう乱歩のエッセイは「類別トリック集成」のこと。
古今東西のあらゆる”トリック”を分類した評論です。
『江戸川乱歩全集 第27巻 続・幻影城』に収録されています。




 6.

「江戸川乱歩の『赤い部屋』は読んでいるかい?」
「まだです」

エミルとバン先輩のかけあい。
「赤い部屋」は、怪しげな部屋に集まった怪しげな男たちな怪しげな談話をするお話。
”プロバビリティの犯罪”がテーマです。

以前の記事(【絵本】クリスマスに恋人に贈りたくない本10冊【小説】)でも紹介した『江戸川乱歩傑作選』に収録。この本はほかの短編も傑作ぞろいで一切ハズレがない。とてもオススメですv

プロバビリティは未必の故意のこと。人が死ぬかもしれない状況を作り出したり放置したりする犯罪のカタチ。↑「類別トリック集成」でも扱われているテーマです。



 7.

「綾辻行人の『時計館の殺人』で詳しく解説されている。未読の人は読んでみるといい」

ユーサピア・パラディーノのトリックについて解説する、初瀬教授のセリフです。
パラディノのトリックは、交霊会で用いられるイカサマ手法。

『時計館の殺人』は以前の記事(【ミステリ】読み始めたら止まらない徹夜本10冊【SF】)でも紹介しました。





 前作でも……



ところで。
この綾辻行人さんですが、前作『アトカタモナイノ国』でもちらっと言及しています。

『アトカタ〜』でふれているのは、アニメ化もされたホラー小説『Another』
主人公の妹のまりあが”最近読んだ本”として話しているのですが
直接タイトルを出しているわけではありません。わかるひとはわかる、という書き方。
『アトカタ〜』ではダン・ブラウンの『ダヴィンチ・コード』やクリスティの「エルキュール・ポアロ」シリーズにも言及しています。









 8.

 ありえない線をまず、消していく。そして残った可能性が、たとえどんなに突飛な解だとしても、それが真実なのだ、といつか先輩が語っていた。

エミルの独白です。
エミルはたぶん気づいていないでしょうが、バン先輩が語ったというこの論法は、
かの有名なシャーロック・ホームズの方法論です。

オリジナルの文面は……

When you have eliminated the impossible, whatever remains, however improbable, must be the truth.

など。

「緑柱石の宝冠」「ブルース・パーティントン型設計図」「白面の兵士」等の作品でホームズはこの信念を語っています。
「シャーロック・ホームズ」シリーズはアーサー・コナン・ドイルの代表作。近代探偵小説の始祖。



 9.

「ところで田中さんはどんな作家が好きなんだい? カー? クリスティー? それとも、チェスタトンかい?」
(中略)
「シェイクスピア、とか……」
「……なるほど。奥深い答えだ」

初瀬教授に問われ、とまどうエミル。
カーは↑で紹介した『三つの棺』のジョン・ディクスン・カー(カーター・ディクスン)。
クリスティは『そして誰もいなくなった』のアガサ・クリスティー。

チェスタトンは「ブラウン神父」シリーズがとても有名です。
みんな大好きチェスタトンv





 10.

「不審なものである可能性のある時は、スペードをスペードと言えないのさ」
――エセル・リナ・ホワイト『らせん階段』

『狼ゲーム』冒頭のエピグラフ。
『らせん階段』は映画化もされている、古き良きミステリ(サスペンス)です。
あるお屋敷でメイドとして働くことになったヘレン。付近ではいまだ犯人のつかまらぬ連続殺人が……。
疑いだすとなにもかもが”怪しく”みえてしまう。雰囲気も物語もすばらしい逸品。



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 番外編


『狼ゲーム』では推理小説以外の本にも言及している箇所があります。
番外編として、ふたつの場面をピックアップ。


「名前とは個々を便宜的に区別するための、記号に過ぎない。君が識別不能な名を挙げないかぎり、僕らはそれを許容する」
「でしょ? ボクはX、この狼ゲームの支配者だ」

「X(えっくす)」としか名乗らない少年を肯定する伴田のセリフ。
”近代言語学の父”ソシュールの記号論、あるいはソシュールを出発点としたその後の現代思想についての言及です。

以前の記事(【語り手】文学理論を学びたい人のための15冊【テクスト論】)で紹介したジル・ドゥルーズや、ロラン・バルト、ジュリア・クリステヴァなど一連のポストモダン思想家はソシュールの記号論の影響を少なからず受けています。




「憶えがあるという表現は正確でないな。人間が個々を識別する際、その個人が持つイデアと照らし合わせているとするなら……」
「イデア? プラトンですか?」

見憶えがある。ただそれだけのことを、わざわざ難解に言おうとする伴田への、
エミルのツッコミ。
イデア論は、古代ギリシアの哲学者プラトンの思想『パイドン』『国家』などで展開されています。








ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪ 


あきか(@akika_a


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【関連リンク】

狼ゲーム-ソリッドシチュエーション本格ミステリ-特設サイト 狼ハ、ダレダ。
http://okamigame.16mb.com/






 
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2016年11月20日

【濁音P音】メガヒットする「ネーミング」を考える26冊【数字擬音】

 
今日のなぞなぞ
「名前をつけるのに困ったとき、読みたい26冊は?」



「メガヒットする『ネーミング』を考える26冊」を↓「付録」にまとめました。
↓リストは以前の記事(読めない名前の名刺を渡すのは失礼? キラキラネームのあなたは注意)で紹介した↑『ネーミングがモノを言う』で飯田朝子先生が参考文献として挙げている本です。

本書は人名から商品、建築物まで
世の中のいろいろな「ネーミング」を、ちょっとだけ学術的に分析している本。
スカイツリー命名の舞台裏ものぞけます。


朝子先生は言語学の専門家なので、↓リストには発声・発音からアプローチした参考書も多い。

以前の記事(ぐっとくる題名――エッセイ集をハウトゥー本に見せかける3つ方法)で紹介した『ぐっとくる題名』など、当ブログで紹介した本もいつか混じっていますね。
主要な”ネーミング本”を網羅したリストになっています。


新しい商品・サービスの名づけにお困りのプランナーも。
サークルやチーム・マンション・施設のネーミングに悩むリーダーも。
お子さんの名前をメガヒットさせたい(!)親御さんも。


売れる名前の法則を知る、とびきりの26冊をど〜ぞ〜♪



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a





【関連記事】

読めない名前の名刺を渡すのは失礼? キラキラネームのあなたは注意
ぐっとくる題名――エッセイ集をハウトゥー本に見せかける3つ方法
【アイキャッチ】反応のよい広告をつくるために読んでおきたい20冊【シズル感】
「キャッチコピーの書き方」ガ脱イダラ、コウナッタ。

【付録】

メガヒットする「ネーミング」を考える26冊

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2016年11月14日

【カストリ】闇市を研究する9冊【パンパン】


今日のなぞなぞ
「闇市を研究するために必読の9冊は?」



「闇市を研究する9冊」を↓「付録」にまとめました。
↓リストは以前の記事(最近読んだ「世界観が独特な」本10冊)で紹介した↑『闇市』の「解説」でマイク・モラスキーさんが「優れた研究」として挙げている本です。
(脚注のなかから”闇市の研究”に絞って抜粋させていただきました)


本書は「闇市」を描いた文学作品を集めたアンソロジー。
太宰治や坂口安吾など著名な作家のほか、あまり知られていない小説家の、しかも全集に収められていない作品まで(!)をも収録した、選集としても資料としても価値の高い一冊。

”闇市研究”の入口として、とてもオススメの本です♪


マイク・モラスキーさんは言います。

「闇市とは何か」を改めて考えてみると、答えがどれほど複雑かを痛感せずにいられない。けっきょく特定の「答え」のようなものはなく、闇市とはきわめて多面的な現象であることが浮き彫りになるばかりなのである。



「闇市ブーム」の昨今。
文学研究、または社会史、精神史研究として。
あるいは戦後の混沌を知りたいあなたも。

カオスに光をあてるとびきりの7冊をど〜ぞ〜♪



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪

あきか


※ 吉見俊哉さんの『都市のドラマトゥルギー』は闇市がメインテーマではありませんが、有名な本なのでピックアップしました。

※ マイク・モラスキーさんは挙げていませんが、近年の闇市研究の大きな成果として、石榑督和さんの↓『戦後東京と闇市』を紹介しておきます。



【関連記事】

最近読んだ「世界観が独特な」本10冊
【語り手】文学理論を学びたい人のための15冊【テクスト論】
カテゴリ:社会学・現代思想

【付録】

闇市を研究する9冊

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ヤミ市―東京池袋 (1985年) (生活学選書)
松平 誠
ドメス出版
売り上げランキング: 1,614,516

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2016年10月03日

【失踪】人間が消える小説10冊【神隠し】

 
今日のなぞなぞ
「”人が消える”本ベスト10は?」


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「人間が消える小説10冊」をまとめました。
死体消失等のミステリ以外で、”不思議さ”と”読みごたえ”を基準にセレクト。
(トリック小説は8位のカーだけです)

読書の秋に、本格的な”世界の謎”をど〜ぞ〜♪


  第10位


小説10冊と言っておきながら、今回も10位は漫画(笑)。仕事、家族……すべてのしがらみを捨て、みずから失踪する自伝風コミック。ユーモアのなかに生きることの本質が描かれる名作。

  第9位


写真のなかから消えてしまった昔の恋人”ユナ”。知人と話すうちにカズキは、写真だけでなく「ユナの存在」自体が世界から消滅してしまっていることに気づく。記憶と存在をめぐる、珠玉の恋愛ミステリ。

  第8位


この世と異界をつなぐ森。あるバンガローでひとりの少女が姿を消し、そして戻って来た。
彼女が語る、神隠しの真相は? 幻想ミステリの名作短編です♪

  第7位


「レベル7まで行ったら戻れない」……。次々とあらわれる不可解すぎる現象が、ひとつの犯罪に結びついてゆく傑作サスペンス。少女の失踪の理由を知ったとき、あなたは驚愕する。

  第6位


コンピューター制御されたハイテク誘拐! タネ明かしをされた状態で話が進むので”謎”はあまりないけれど、面白くてイッキに読んでしまう。「失踪もの」から不思議な要素を抜いたともいえる「誘拐もの」ですが、名作が多いジャンルですv

  第5位


またたく間に人間が”消失”し、崩壊した大都市。なぜか生き残った13人が、謎の大災害と戦う。極限状態の心理や人間の本性がとてもエグくて、ページをめくる手がとまらない。

  第4位


都市伝説や怪談をモチーフにしたライトノベル。”怪異そのもの”である少女が登場し、ヒロインはかわいかったりするんだけど、世界観はわりとダーク。全13巻の後半部分は、異界に親しむがゆえ、ぴりぴりと病んでいく主人公たちがホラーです。


☆★☆


  第3位


その村には、ひとつの掟がある。70歳を過ぎた人間は「山に捨てなければならない」。一方、捨てられた老人たちは、過酷な自然のなかで「デンデラ」という共同体を築いていた。人が消える民話は多いけれど、行方不明者たちは、もしかしたらみんな「デンデラ」にいるのかも……?

  第2位



うちゅうのほうそくがみだれる(※)のがこんなに怖ろしいとは思いませんでした。ある家族の失踪事件の謎を、物理学・数学・宇宙論・量子力学・歴史学……を使って解いていくすごいプロットです。三等星は消え、π(円周率)の値は狂いはじめる。

※ ゲーム「ファイナルファンタジーV」のラスボスのセリフ。

  第1位


消えたひとりの少女。誘拐か、神隠しか、それとも……。オカルトから科学、哲学、人類学までを幅広く用いながら、世界と異界のキワのキワに迫る。本書を読むと”目に見えないセカイ”の論理学がはっきりと感じられるようになります。さあ、一緒に覚醒しましょv



追記)
秘境の集落での失踪(神隠し)を描いた小説を見つけたので追加♪


昆虫のフィールドワークのため、秘境の集落「仮巣」に滞在する夫婦。医者もいないのに、なぜか年寄りまでもが”健康的すぎる”不思議な村。ある夜、夫は禁を破ってお社に立ち入り、そのまま行方不明になってしまう……。

閉鎖社会、うとまれる”よそ者”、隠された習俗……。そんな和風ホラー・伝奇的な要素だけでも私の大好物なのですが、恋愛ものでもあり、ちょっとネタバレしてしまうと、個人的に大好きな「親子三代」ものでもある。独特な世界観にひたりながらイッキ読みしてしまいました。




お口にあう本はございましたでしょうか。

トリックミステリ以外の「人間消失もの」……けっこう豊饒ですよね。
ひき続きこのジャンルで面白い本をリサーチちゅうです。
オススメの本がありましたら、教えてください♪

あ。ちなみに、9位は私が書いた小説です。
ステマ(※)すみませんでした^^;
珠玉の……とか今更ながら恥ずかしくなってきた(笑)。

※ ステルスマーケティング。宣伝だと気づかれないように第三者のふりをして行なう宣伝行為のこと。


それでは。

ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪

あきか(@akika_a


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カテゴリ:10冊シリーズ






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