2016年12月09日

〇*..。飾*..。り*..。罫*..。の*..。作り方*..。〇

 
今日のなぞなぞ
「かわいいカザリケイのつくりかたは?」



■〇こ△▼ん△▼ば△▼ん△▼は△▼□。
■〇今日△▼紹介△▼する△▼のは△▼□
■〇飾り罫△▼の△▼作り方△▼本△▼です▼□。


……目がチカチカするわ!!


というわけで。
今日は紹介するのは↑『カザリケイ メイキングブック』
飾り罫のつくりかた本です。

「罫(けい)」というのは、
レイアウトのときに、エリアとエリアを分ける線のことね。
--------------------------------------------------------
↑こういうの。

新聞でも雑誌でも、雑貨でも食器でも、
注意してみてみると、日常のあらゆるデザインに「罫線」はつかわれている。

でも、全部が全部ただの線じゃつまらないよね。
なので。ときには、〇*..。飾*..。り*..。付け*..。される*..。わけです*..。〇



たいていが記号などモチーフの、パターン・繰り返しで飾られるのですが。
ものによってはとっても創造的な作品がある。

もうこれケイじゃない。
アートだろ!


というレベルの。



本書は、

イラストを組み合わせてオリジナルの罫をつくる方法から
もはや法則性を見出すこともできない芸術的なケイまで、

とことんカザリケイを味わう本。
末尾にはコピー(スキャン)して使えるケイ素材もついています。



+*+* *+*+* *+*+* *+*+* *+*+* *+*+* *+*+*
この本に出てくるアーティスト5人
+*+* *+*+* *+*+* *+*+* *+*+* *+*+* *+*+*


本書には5人のイラストレーターさんがでてきます。
その5人とは


亀井英里 さん
++。_+++。_+

よしいちひろ さん
++。_+++。_+

園田綾子 さん
++。_+++。_+

糸乃 さん
++。_+++。_+

東ちなつ さん
++。_+++。_+


作品例が豊富に載っていて、
「どうやってその罫をつくったのか」の解説もあります。

フォトショップやイラストレイターをつかって、
かわいくてアートなケイができあがるプロセスが見られる。


ほんとに、かわいい作品ばかりで。
ときには美しくてため息がでるほどのものも。

「こういうのも罫と呼んでいいのか」と、目からウロコです。

文章だけじゃあまり伝わらないと思うので。
それぞれがどんな作風なのか、ちょっと見てみましょ。




(亀井英里 さん)



思いを伝える!かわいいイラストBOOK
よしい ちひろ
ピエブックス
売り上げランキング: 344,576

(よしいちひろ さん)



(糸乃 さん)



(東ちなつ さん)


はぁ〜かわいい。


(-。-)y-゜゜゜(-。-)y-゜゜゜(-。-)y-゜゜゜(-。-)y-゜゜゜


本書のキモは、かわいくてすごいカザリケイを
これでもかというくらい大量に鑑賞できることです。
アイディアが広がりますv


本の装丁。雑誌のレイアウト。紅茶パック。
紙袋。椅子。ポチ袋。箸袋。手帳。ポストカード。
ギフトボックス。フライヤー。クラフトハンガー……。



カザリケイを使いこなせれば、
プレゼント袋や年賀状、カレンダーなどで素敵なオリジナルデザインがつくれるかも♪



そんなこんなで今日は。


『カザリケイ メイキングブック』っていう本が
かわいくてオススメだよぉ〜☆(*´∇`*)ミ☆


というお話でした。



■〇ノー△▼リ△▼ス△▼ク△▼△▼□。
■〇ハイ△▼リターン△▼の△▼投資は△▼”読書”□■。



……目がチカチカするわ!!


あきか(@akika_a


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マーケティングのおともに「色彩心理学のすべてがわかる本」〜共感覚について
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2015年03月16日

マーケティングのおともに「色彩心理学のすべてがわかる本」〜共感覚について

 
今日のなぞなぞ
「マーケティング戦略を練るとき、手もとに置いておきたい1冊は?」




マーケターさま、こんばんは。
色、使いこなしてますか?


……というわけで。
今日は、ひとつ前の記事(資料づくりのおともに〜『心を伝える配色イメージ』)の続きのようなお話です。


本書は、ひとことでいえば
「色を使いこなすための教科書」。

1冊あればどんな場面でも応用が効きそうなくらい
幅広い分野で「色」が解説されています。


たとえば……

・色を感じるメカニズム、心理学、色彩学の歴史
・膨張/収縮色、進出/後退色など、色の「見え方」のお話



など、基礎知識から


・色が呼び起こす感情
・それぞれの色にまつわるイメージや文化史


といった配色を決めるときに、とても参考になりそうなものも。
(情報量はかなり多いです)

それから……


・臨床で使われる心理テスト、イメージ療法や呼吸法
・選挙に学ぶ色彩戦略、企業のイメージブランディング、インテリアなどの色彩マーケティング


地域別、年代別などに好まれる色の傾向もわかります。



デザイナーさんにかぎらず、色をマーケティングをとりいれたいと思っている方には頼もしい1冊。
ビジネススキルとして、ひとつ”強み”が増えます。


もちろんお仕事だけじゃなくて。

「紫に惹かれるのは、繊細で敏感な気分のとき」
「気分よく目覚めるためにはピンク」

など、日常生活と色の関係をふかめるためにも役立つ1冊です。



なにげなく目にするお店の看板や内装、商品のパッケージ、企業のロゴもすべて
「使われている色」には、意味がある。

「色を読める」ようになれば、世界が豊かになる。


『四月は君の嘘』ふうに言えば


「風景ぜんぶが、
カラフルに色づきはじめたの!」



ということになります。




追記)
カラーマーケティングの良書を見つけたので追加♪



「色を利用してどうヒットに結びつけるか」をズバリ教えてくれます。定番の4色。日本人が好きな3色。車、化粧品、携帯電話、百貨店、カフェ……それぞれの業界が”どんな思惑で”商品(ロゴ・看板)の色を押さえているのかがよくわかる。アサヒとキリンの、シェアをめぐる<赤><青>対決など事例も豊富。

CHAPTER-4 の「会社のメッセージを色にする」では、”色の決め方”の手順が解説されています。コンセプトからキーワードを抽出して色相や彩度、明度を決めてゆく。未来に流行る色をどう予想するか……などなど、どのページも参考になる、マストな1冊です。




☆★☆



でね。
さくっとレビューをすませたところで、脱線にはいっていきたいのだけど。

今日の脱線のテーマは「共感覚」です。
……脱線のテーマ?(笑)



共感覚とは……
ある知覚刺激から、(無関係な)複数の感覚が引き起こされる知覚現象
のこと。



はたとえば、7という数字を見て、
「赤」や「温さ」、「甘い匂い」、「苦い味」や「ピアノのドの音」を感じる。

すべてのひとが共感覚を有しているわけではありません。
子供や芸術家に多いと言われています。


この共感覚をあつかった物語で私がすごく好きなのが、
『ナイチンゲールの沈黙』という小説。



ご存じ「チームバチスタ」シリーズの2作目です。
医療ミステリなほかの作品とはすこし毛色が違い、ファンタジー&ミステリ風味。

共感覚が物語のなかでおおきな役を担っています。
しかも、シンプルな知覚だけではなく
「かなりたくさんの情報が共感覚によってシェアされる」という部分がオカルトあるいはSF的。


リアリズムとは言いきれない心理学的現象がプロットを動かしている
という点では、
松岡圭祐さんの『後催眠』という小説に近い読後感かな。


『後催眠』は心理学ミステリ。
心理学にからむどんでん返しが素晴らしすぎる、徹夜本です。


☆★☆



本書『色彩心理のすべてがわかる本』でも、共感覚についての項目があります。

挙げられているのは「音」と「色」の共感覚で……


ド=赤
レ=すみれ色
ミ=黄金
ファ=ピンク
ソ=空色
ラ=黄
シ=銅色


という感じ。
ただし、音と色のつながりは、ひとによって異なります。
ドを青だと感じるひともいる。



共感覚は「みんなが持っているわけではない」とされているけれど。
ほんとにそうかな
、と私は思うわけで。

たとえば暖色・寒色というカテゴリ分けがすでにあって、
「赤系の部屋はあったかく、食べ物はおいしく感じる」とか。


多かれ少なかれ、みんなが色によって視覚以外の知覚を喚起されている。
それを「共感覚」とは呼ばないだけで、ほんとうはみんな
いろいろなものをいろいろなものに結びつけている
、と思います。


結びつけられたいろいろなものが無意識のなかでスルーされて、
表面上は「なかったこと」にされている。
それだけなんじゃないか、と。


じっさい、共感覚には
「原初の人類はみな持っていた」
「子供が持っており、成人するにつれ消えていく」
という説があります。



なにかとなにかを「結びつけるチカラ」は、
アイディアを発想する力や、企画力につながる
わけなのですが、

あまりに「結びつけるチカラ」が強すぎるひとは
見るものさわるものすべてがなにかに結びついてしまって、
それはもうパラノイア(偏執)的な世界で、大変そう。

あ、でも。私は偏執的な世界は、作品としては大好きです。
というより、文芸も音楽もアートも、
予定調和だけじゃ面白くないので、偏執してナンボだと思うのだけど、


というか、
……この話はどこに向かおうとしているんだ(笑)。


とにかく、今日みたいなとりとめのない記事も、
予定調和をハズれた面白さがあると思っていただければうれしいですv

むりやりまとめたところで……




『色彩心理のすべてがわかる本』っていう本は
オススメだよぉ〜☆(*´∇`*)ミ☆




というお話でした。



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


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カテゴリ:企画・発想








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2015年01月18日

カモる人、カモられる人〜行動経済学(行動ファイナンス)のススメ

 
今日のなぞなぞ
「行動経済学(行動ファイナンス)とは?」




カモのみなさん、こんにちは。
今日は「行動経済学(行動ファイナンス)」のお話です。


行動経済学とは……
ひとが経済的な行動(買い物など)をするとき、
どんな心理が働いて、その結果どのようにふるまうかを研究する分野です。


えっと。
伝統的な経済学ではひとは「合理的な行動」をすると考えて
いろいろなモデルが構築されていたわけですが。
これがどうも実態と合わない。

べつにみんなが性能や価格を徹底比較! して
いちばん安くてサービスの良いところで「満足度を最大化」するように購入するわけじゃないし。
衝動買いとか、しちゃうし。


そこで経済学と心理学を融合したような
「行動ファイナンス」という視点が生まれました。


↑で「カモのみなさん」とかゆっちゃってるけど、
「感情に左右される経済人」というイミで、私たちは全員がカモなわけです。




☆★☆


P1340512done

流行りのジャンルなので、いろいろな本が出ていますが
今日紹介する『9割の人間は行動経済学のカモである』
日本に特化した「行動経済学本」なのでオススメ。


パズドラ。
なめこ栽培。
AKB48総選挙。
イチロー。
マイル修行……。



すでに行動ファイナンスに詳しいひとも、
国内の事情に照らし合わせて解説されているので、改めて復習として読めます。
読みやすくエッセンスを凝縮している本。

逆に、がっつり学びたい人は海外の本をどうぞ。
……というより、このテの本は複数読んで「身体に憶えさせる」のがいいと個人的には思います。

↓じゃっかん内容の重複はありますがどれも面白い♪






☆★☆


P1340516done

行動経済学は、人間の普遍的な行動原理をあばく研究です。
ゼロ年代あたりからじわじわ普及して、知っている方も多くなってきました。
するとどうなるかっていうと……。


企業はマーケティングに行動ファイナンスを使う!
必ず、使う!




原理を知らないままでいると、
消費者はカンタンに操られてしまう
わけです。
あなたは、どんどん買わされる。

逆に、行動ファイナンスを知っていれば、
「罠」がみえる
ようになる。


「あ〜、その手で来たか。
まあ、そんなカンタンには引っかからないけどね」

と、冷静な経済主体でいられる。
脱・カモ! です。




たとえば「サンクコスト(埋没費用)」という概念があります。


オンラインゲームとかで、
いままでたくさんお金や時間を使って、ここまでレベルがあがったんだから
今やめたらもったいないよな〜という感情。

「これまで投資したお金と時間」が埋没した費用。サンクコスト。
これは今ゲームをやめても続けても、戻ってはこないのだけど、
人はサンクコストをかけてきた行動ほど、断ち切れない。

株式投資でなかなか損切り(含み損のある株を売って、それ以上の損失を食いとめること)できない心理も
サンクコストや保有効果(持っているものの価値は高く感じる)によります。


サンクコスト、という言葉を知っていれば、
その種の感情を抱いたときに、「あれだ」と思えます。


マーケターのあなたにとっては、強力な攻撃ツール。
消費者のあなたにとっては、最強の防衛アイテム。



それが、行動ファイナンス。



かくして、
企業と消費者の攻防戦は、さらなる活況を帯びてゆく……。


☆★☆


P1340511done

でね。
今日は企業の中の人ではなく、消費者目線で話を進めたいのだけど。


すべてが防衛、防衛、だと
あんまり面白くないんじゃないか
……と思うわけです。

もちろん不要な出費は避けるに越したことはないけれど、
たとえば、さっきのネットゲームの例だと。


今までかかった時間やお金はサンクコストだ。
それはわかった。
だけど、このゲーム楽しいから、べつにやめなくていいじゃん。続けよう。


……そんな選択もアリなんじゃないかな。
(私はパズドラはやってないけど^^;)


問題なのは、カモであると知らないまま
カモでいつづけること
、です。
自分がカモであることに気づいていれば、
あえてカモのままでいることは、ひとつの「選択」
である。


カモられる幸せ、ってあるよね。
(深……くもないか(笑))

ほんとうは、気づいてたんだょ……ってヤツです。


☆★☆



そんなこんなで今日は
行動経済学とカモのお話でした。

最後に、カモ関連の本を紹介。




このブログで何度も推している漫画です。

勝てばとんでもない大金が手に入る。
負ければ膨大な額の借金を負う。

そんなライアーゲームに巻き込まれてしまう「バカ正直のナオ」。
彼女は元天才詐欺師・秋山の力を借り、嘘と欲望のゲームに立ち向かう……。


登場人物がカモり、カモられます。
カモ漫画の決定版。


確率論、心理戦、トリック、マネー。


当ブログ的には、何度推しても推したりないくらい。
ナオが「みんなを助ける」という行動原理に徹しているのも、テーマ性があります。

戸田恵梨香さんと松田翔太さん主演でドラマ化されました。
↓囚人のジレンマ(※)をモチーフにした劇場版もオススメ。
「ファイナルステージ」は原作を超えた映画かも。


※ 経済学ゲーム理論の用語。以前の記事(面白いライトノベル見つけました――土橋真二郎『扉の外』)で詳しく解説しています。


ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ スタンダード・エディション [DVD]
ポニーキャニオン (2010-09-15)
売り上げランキング: 17,164


↓小説版も出ています。
いわゆるノベライズだけど、ものすごいよく出来ています。
立ち止まって考えながら読めるので、映画版よりいいかも。
私は映像より先に小説を読みました。



それでは。

ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


【関連記事】

面白いライトノベル見つけました――土橋真二郎『扉の外』
『一般意志2.0』vs『「みんなの意見」は案外正しい』vsビッグデータ
カテゴリ:キャッチコピー・広告・販促







2011年11月06日

ぐっとくる題名――エッセイ集をハウトゥー本に見せかける3つ方法

 
今日のなぞなぞ
「エッセイ集をノウハウ本に見せかける方法とは?」




前の記事(「クリスマス父さん」のための壁紙術!)でシュワっときたあとは、
ぐっとくる本の紹介を。


『ぐっとくる題名』は、
著者のブルボン小林さんが古今東西の本や漫画、映画、音楽の「ぐっとくるタイトル」をひたすら観賞している本です。



表紙と帯と章立てをざくっと見ると、
「ぐっとくる題名」をつけるためのハウトゥー本に見えます。


……でも。

「タイトルのつけ方」というノウハウを期待して読むと肩すかし

かもしれません。


だって、ブルボン小林さんが
タイトルをひたすら観賞しているだけだから(笑)。

以前の記事(キャッチコピーの書き方」ガ脱イダラ、コウナッタ。)の分類でいうと、
「あられもある」方の本になると思います。

ノウハウを直接語らず、
奥ゆかしさと、文芸っぽさにくるんでいる。


というか、衣装と意匠をまといすぎて、
ノウハウという骨格なんてどこにも見えない!



この本を読んだあと、

「じゃあどんなタイトルのつけ方を実践すれば正解なんだ?」
と聴かれても、答えに窮する
と思います。


でも。たぶん。

この本を読んだあとのあなたは、
「タイトルのつけ方」に関するスキルのどこかしらがアップしているはず。


……そんな不思議な本。


 ブルボン小林さんの正体


ブルボン小林さんはコラムニストです。
『ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ』(ちくま文庫)『マンガホニャララ』(文藝春秋)など、著作多数。
"ゲームソムリエ"の異名をもち、サブカルチャー批評・エッセイで活躍してらっしゃる方です。



……というか。

長嶋有さんの別名 です!




↑この作品で芥川賞を受賞している作家さんです。


この小説、私も大好き。
文庫版が出る前に、ハードカバーの方で読みました。

個人的には、ハードカバー版のジャケットのほうが好きかな。

↓これ



爆走母ちゃん、ですね。



芥川賞作品なので、純文学です。

私は純文学というジャンルがすごく好きなのですが。
"純文学"っていうと「難しそう……」とか「エンターテイメント性がなさそう……」みたいなイメージを抱くひともいるかもしれません。

でも、ぜんぜんそんなことなくて、
意外と純文はライトでポップ♪

『猛スピードで母は』もとっても読みやすいですし、
なんというか、時代の肌ざわり(1980年前後くらいかな?)がものすごく匂い立ってくる雰囲気があります。オススメです♪




ブルボン小林 公式サイト
http://www.bonkoba.jp/

長嶋有公式サイト
http://www.n-yu.com/



ではでは。

話を『ぐっとくる題名』に戻しましょ。

 随筆集をハウトゥー本に見せかける3つ方法


この本の章立てはいかにもハウトゥー本風味。

---------------------

第1章 ロジック篇

第2章 マインド篇

第3章 現場篇


---------------------


節のタイトルも……

---------------------

助詞の使い方―「ゲゲゲの鬼太郎」「無能の人」「僕が泣く」

韻とリズム―「ヤング島耕作」「勝訴ストリップ」「噂の刑事トミーとマツ」

言葉と言葉の距離(二物衝撃)―「天才えりちゃん金魚を食べた」「部屋とYシャツと私」

日本語+カタカナの題名―「少年ケニヤ」「三人ガリデブ」

いいかけでやめてみる―「光ってみえるもの、あれは」「飼い犬が手を噛むので」


---------------------

などなど。



でも内容は、というと。


釣り好きな友達に娘が生まれた。
女の子の名前を考えてくれと言われて

「疑似餌(ぎじえ)」ちゃん

というのを提案したら、にらまれた。


とか、そんなてんやわんやなお話がたくさん書かれているわけです(笑)。



古今東西の「ぐっとくるタイトル」をいっぱい挙げて"観賞"もしていくのですが……、


シャーロック・ホームズの短編「三人ガリデブ」というタイトルは、
「三人のガリデブ氏」と改題しちゃったら、輝きは失われるよな〜。



とか、そんな感じ。



でも。

俳句用語の「二物衝撃」が出てきたり、
<部屋>と<Yシャツ>と<私>の関係性を図式化してみたり、


いったん"分析"がはじまると、徹底しています。


なんでじぶんがそのタイトルにぐっときたのかを
とことん明確にしていく作業がはじまる。



ここが、この本のいちばんの醍醐味、読みどころです♪


「ゲゲゲの鬼太郎」がどうして「ゲゲゲな鬼太郎」じゃないのかわかる!



そんなこんなで。
今日のなぞなぞの答えあわせ。


「エッセイ集をノウハウ本に見せかける3つの方法」とは……



1.章のタイトルで騙す!
2.具体例を豊富に取りあげる!
3.とことん"観賞する"!



↑こんな感じかな。


だけど。
こんな答えなんて、どうでもいいんです。


大事なのは、


『ぐっとくる題名』っていう本は
オススメだよぉ☆(*´∇`*)ミ☆



って今回もそれだけなんですけど(笑)。



今日のこの記事も”ハウトゥーに見せかけたエッセイ”でした、
というオチです。


 おまけの本の紹介



最後に、
私がここ最近でいちばん「ぐっときた」題名の本を紹介させてください。






ニュース番組・WBS(ワールドビジネスサテライト)の「スミスの本棚」というコーナーで知った本です。
番組で、詩人の谷川俊太郎さんが"オススメの1冊"として紹介していました。


ちんろろきしし!


ぐっときすぎて、一度聴いたら忘れられませんよね。


ちんろろきしし!



ところで。
「スミスの本棚」のコーナーはつい先日、1冊の本となって出版されたばかりです♪





著名人の方々がリレー形式で本を紹介していく、
そのインタビュー本です。

読書家の方々が渾身の1冊を推薦。

私も取り上げられている本をぜんぶ読んだわけではないのですが、
おそらくハズレのない読書案内になっているんじゃないかな、という印象。

森本智子アナウンサーのインタビュー・対談の部分も評判がいいみたいです♪




それでは。
陽も短く、気温もどんどん下がってきたこの頃。

あったかくして読書を堪能してくださいねv



ちんろろきしし!


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪

あきか(@akika_a


【関連記事】

「クリスマス父さん」のための壁紙術!
キャッチコピーの書き方」ガ脱イダラ、コウナッタ。
【濁音P音】メガヒットする「ネーミング」を考える26冊【数字擬音】

【関連リンク】

ブルボン小林 公式サイト
http://www.bonkoba.jp/
長嶋有公式サイト
http://www.n-yu.com/






 

2011年10月12日

「キャッチコピーの書き方」ガ脱イダラ、コウナッタ。

 
今日のなぞなぞ
「あまりにもアラレもない"キャッチコピーの書き方本"とは?」



夏ダカラ、コウナッタ。


……コピーライター・小野田隆雄さんの作品です。
資生堂のサンオイル「サンフレア」のキャッチコピー。


波打ち際。水着のお姉さんが、
小麦色に焼けた肌をあられもなく披露している💋。

そんな広告でした。



というわけで、
今日はあられもない「コピーの書き方本」のお話。


 アラレもない「コピーの書き方本」





『キャッチコピー力の基本 ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック』川上徹也(日本実業出版社)


川上徹也さんはコピーライター、クリエイティブ&コミュニケーションディレクター。
広告会社勤務後に独立されて、
『あの演説はなぜ人を動かしたのか 』(PHP新書)など、たくさんの本を出版してらっしゃいます。
電通広告賞、ACC賞など、受賞歴も多数。

広告・マーケティングのスペシャリスト ですね。



↓川上徹夜さんのブログはこちら。


カワテツの「出版プロモーションの裏側、全部見せます」
http://ameblo.jp/kawatetu14/




さて。

この本のどこが
そんなにアラレもないのか。



それを話す前に、
私の好きな"キャッチコピーの書き方本"を2冊紹介させてください。


 やっぱりバブルが好き




『コピーライティングのいろは匂へと―ワカバマークのライター君へ』脇田直枝(誠文堂新光社)




『広告コピーってこう書くんだ!読本』谷山雅計(宣伝会議)


おふたりともコピーライター。広告マンです。
脇田直枝さんはかつての電通EYEの社長。
谷山雅計さんは新潮文庫の「Yonda?」キャンペーンや、東京ガス「ガス・パッ・チョ!」、資生堂「TSUBAKI」などで有名ですね。


『コピーライティングのいろは匂へと』は、
コピーの書き方をいろは作文で伝えています。
私は大好きな本なのですが、とっても古いので、どうやら現在絶版のようです。

84年出版。
日本がまさにバブル景気まっただなかに向かって行こうというころで、
この本にも時代の色合いがけっこう出ていたりします。

文末がたまに「〜でR」(である)になってたり、とか(笑)
『なんとなく、クリスタル』(やっぱりそのころに流行った田中康夫さんの小説です)みたいな雰囲気あります。
広告業界が華々しかった時代💡、ですね。

『なんとなく、クリスタル』を読むと、これが小説なのか!? って叫びたくなるくらいの驚きがあります。広告カタログみたいな(笑)物語です)


ちなみに、浅田彰さんの『構造と力』が上梓されたのもこの頃。
以前の記事(書評ブログは矛盾している――フリービジネスとブログのあいまいな関係「20代〜100の言葉」――かんき出版のフェイスブックで紹介していただきました)でも触れた、
ポストモダン思想を日本に広く知れ渡らせた本です。

この本もとても難解ですが、ベストセラーになりました。
ニューアカデミズムブーム、ってヤツですね。


広告、百貨店、現代思想、ワンレン・ボディコン、
なめ猫、株・不動産高騰、ゴルフ会員権……



なんだか不思議な時代ですよね、バブルって。
私はバブル景気を体験していないから、ちょっと憧憬に似た気持ちがあります。

まあ、バブル時代があったせいで、
その後の日本が失われた何十年って言われるようになってしまったわけで。憧れてばかりはいられないのですが、
それはまたべつの話。


『コピーライティングのいろは匂へと』は、とても古い書籍なので現在絶版してるようです。

楽天では品切れ、amazonでも中古品しか置いてませんでした。
(しかも、初版版にはけっこうなお値段がついています(>_<)😵)


文章がとっても良くて、コピーの書き方も参考になる。
手にはいりにくいけど、オススメです。

ちなみに、以前の記事(「ビジネスパーソン」のための読書術!)でお伝えした
「線を引き、ページの端を折る」方法で、けっこうボロボロにしてしまった本のひとつです(笑)



谷山雅計さんの『広告コピーってこう書くんだ!読本』のほうは、もうちょっと新しい本です。(2007年)
谷山さんはまだまだ現役で活躍していらっしゃいますし、ね。


こちらも穴があくほど読みました。


企画書の書き方


に関する項目があるので、
就職活動ちゅうの学生さんにもオススメです。
(参考記事:【就職活動】面接で落とされないためのたった1つの裏技「もしドラ」の企画書をかいてみた〜就活学生のための企画書の書き方講座


谷山雅計さんもtwitterユーザーですよ〜。
@taniyama0825


 かつてのコピー本には文芸があった



脱線完了!(笑)


話は、


『キャッチコピー力の基本 ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック』川上徹也(日本実業出版社)

の本に戻るわけですが。



この本がどうして
そんなにアラレもなく丸裸なのか。




それは……

本書が"コピーの書き方"以外のなにごとにも脱線していない からです。



↑で紹介した2冊は、
キャッチコピーのハウトゥー本であることは確かなのですが、


どことな〜く、ノウハウにとどまらない、


奥ゆかしさと、文芸っぽさがある。



クリエイターの作家性、みたいなものが行間から匂いたってくる感じです。
とくに、『コピーライティングのいろは匂へと』の方は、とっても濃厚(笑)
ノウハウ本というより、よくできたエッセイ集として、広告にそれほど興味がないひとでも面白く読めてしまうほどです。



ところが、『キャッチコピー力の基本』は、
すべてがそぎ落とされている。
まったく無駄がない。



この本でおれのクリエイティヴィティを見せつけてやる、
という気持ちをいっさい持っていない。




結果として、ものすごく使える本になっています。


もうね。
ほとんど、一家に一冊あっていい! というレベル。


広告に限らず、社内文書、企画書、営業、SNSやツイッターなど、

文章を扱うすべてのひとのバイブル。
しかも、肌身離さず携帯推奨、という本です。
 

(実際、本書は「書籍のタイトルを決めたいひと」「ブログやツイッターユーザー」などもターゲットにしていて、
あらゆるジャンルから"実例"を引っ張ってきて紹介しています)



 丸裸……というより、骨だけ



本書は、


hint01 自分に関係があると思ってもらう
hint02 強い言葉を使う
hint03 相手の心に「何で?」をつくり出す



という冒頭の3原則からはじまり、


第2章 「言い切り力」をつける
第3章 「読み手」に考えさせる
第4章 「語呂のよさ」を考える
第5章 「比喩力」を磨く
第6章 「名言」を貯金する
第7章 「組み合わせ」て化学変化を起こす
第8章 「造語力」を身につける
第9章 「ストーリー」を喚起させる




という章立てにそって、77のテクニックと実例が掲載されています。


人の目をキャッチしようと意図されて書かれているすべての文章は、
「77のテクニック」のいずれかにあてはまります。


世の中にあるすべてのコピー、商品名、書籍タイトルは
この本の原則にそって書かれている。



そう考えると、すごいですよね。


たとえば、この記事のタイトル


「キャッチコピーの書き方」ガ脱イダラ、コウナッタ。


は、

hint48 擬人化する

という項目にあてはまります。
それと、小野田隆雄さんの有名なキャッチコピーのパロディであることから……


hint52 名言を利用する

という項目にもリンクします。



いちおう、↑の3カ条も守ってます。


hint01 自分に関係があると思ってもらう

→「コウナッタ。」はキャッチコピー業界では有名なフレーズ。
広告に興味があるひとは、「お。これは自分にとって読むべき話題かな」と思って読みにきてくださった(はず)。

以前の記事(営業マンは笑うな――セールスマンが絶対に読んでおきたい3冊)で紹介したコールドリーディングの手法も、これの変形ですね。


hint02 強い言葉を使う

→「脱いだら」ってなんだかお宝の匂いがしませんか?(笑)


hint03 相手の心に「何で?」をつくり出す

→「コピーの書き方」が脱ぐ、ってどういうこと? 
あなたはそれが知りたくて、読み進めてしまった(はず)。





実例が豊富で新しい


のもこの本の魅力。

広告コピーに限らず、
最近のベストセラー本のタイトルや、雑誌「CanCam」の見出し、マンガやアニメの台詞など
あらゆるジャンルの実例がたくさん掲載されています。


たくさんの優秀なコピーに触れることも、コピー力を磨くための条件だと私は思うのですが。
この本はそんなニーズも満たしてくれます。



技術と実践、他いっさいナシ。



丸裸……というより、もうほとんど骨格だけですね。

そこがいい!



……のだけど、やっぱり私は両方が大事だと思うんです。


テクニックはこの本で学べる。
でも。

前の記事(「ビジネスパーソン」のための読書術!)でお話させていただいた
「魂の伝承」という意味では、
コピーライターさんの作家性が色濃く出ている本を読むのも、おなじように大切。


『コピーライティングのいろは匂へと』のような、
ほとんどエッセイみたいな本を読んだからといって、すぐにコピー力が身につくわけではない。

即効性があるのは、やっぱり
『キャッチコピー力の基本』の方です。


でも、一見周り道なようでいても、
「ハウトゥー」と「魂の伝承」の両方を大切に考えておいたほうが、
結果的には早くスキルアップに繋がるんじゃないかな〜と思います。




というわけで。今日も、



3冊セットで must buy! だ‼!!



……と言いたいところなのですが、
「いろは〜」は見つかりにくいかもしれない^^;


かつて売れた本ではあるはずなので、
案外ちかくの古本屋さんで安く売ってるかも……かな?





そんなこんなで、
今日も長文におつきあいくださり、ありがとうございます。



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか



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【関連リンク】

カワテツの「出版プロモーションの裏側、全部見せます」
http://ameblo.jp/kawatetu14/

【今日紹介した本】

『キャッチコピー力の基本 ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック』川上徹也(日本実業出版社)
amazon楽天
『あの演説はなぜ人を動かしたのか』川上徹也(PHP新書)amazon楽天
『コピーライティングのいろは匂へと―ワカバマークのライター君へ』脇田直枝(誠文堂新光社)amazon楽天
『広告コピーってこう書くんだ!読本』谷山雅計(宣伝会議)amazon楽天
『なんとなく、クリスタル』田中康夫(新潮文庫)amazon楽天
『構造と力』浅田彰(勁草書房)amazon楽天
 

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