2017年02月01日

企業の求人は、ほとんどが奴隷の募集です。――苫米地英人『ゲシュタルトメーカー』より

 
今日のなぞなぞ
「四十歳まで就職してはいけない?」



……なんだかちょっと不穏なタイトルをつけてしまいましたが^^;
本日もいつもどおり、本の紹介です。

今日紹介するのは以前の記事(徹夜本見つけました――新堂冬樹『カリスマ』〜あわせて読みたい「カルト宗教」本)などでも登場した、苫米地(とまべち)英人先生の啓発書。

苫米地先生はいろいろな活動をされていて、簡潔に説明しづらいのですが、あえてまとめれば「洗脳」の専門家、かな。科学者です。
とまべちっ!

関連記事
タグ:苫米地英人



本書は、ひと言でいうと……


新たな価値をつくれる人材になろうよ


という本なのだけど。
”新たな価値の創造”なんて手垢にまみれた言葉じゃちょっと弱いかもしれない。


今あるこの世界を
書き換えられる人材になれ!



くらいの本。


この記事のタイトル「企業の求人は、ほとんどが奴隷の募集です。」は本書からの引用です。


電子書籍(kindle)版はこっち↓






☆★☆


これからどうやってキャリアを作っていこうか……と悩んでいる二十代から三十代の社会人(おそらく本書の主な読者層でしょう)

「第一章 四十歳までは就職するな」より


本書は悩める20〜30代に向けて、
「一般的な就職・転職市場の競争から脱却」しろ! と説いています。
そのなかで出てくるのが件の……

現在の日本にある企業の求人は、ほとんどが奴隷の募集です。

「第一章 四十歳までは就職するな」より


という言葉。
強烈。だけど、誰もがなんとなく感じていることかもしれません。
苫米地英人さんはそれをズバリと言葉にしてしまった。



……まあ、ある意味では当然なのかもしれない。
”労働者”が生み出した付加価値を”資本家”が「搾取」するのが資本主義の構造なので、宿命といえば宿命だ。




あ、でもべつに苫米地先生は『資本論』的なイミでおっしゃっているのではなくて。
「使い捨てにされる働き方」じゃなくて「人間として働こうよ」というニュアンスで「奴隷」という言葉を使っています。


奴隷ではなく人間として。
新たな価値を生み出せる人材になるために。

本書にはとても具体的な方法が載っています。
それは……


大学院に進学する


こと。




この本は、「大学院のススメ」に改題してもいいと思えるくらい、
ひたすら大学院を薦めています。




☆★☆



本書は言います。


四十歳までは就職しないで勉強しろ


と。



うん。
たしかに、大学院は学ぶにはものすごく良い所です。

専門書や論文まで、外ではなかなかお目にかかれない資料がそろう図書館があったり。
ちょっと声をかければ、教授や先輩がものすごい価値のある参考文献リストをくれたり。
最高の環境。


私も大学院にいたことがあるので、


大学院はオススメだよぉ〜☆(*´∇`*)ミ☆


と思いっきり言いたいのだけど、
今日この本を紹介したのは、ちょっと違う意図からです。




具体的な時事ネタにふれるのはさけますが、
ほんとうに「働き方」について考えざるを得ない時代になっている。

そんななかで、本書は


「四十まで就職するな」とか
「引きこもりやニートは正しい」とか
「社会人でも大学院に入りなおせ」など


一般論とはまるで異なることを主張している。

もちろん本書にしたがって大学院に入るのもよいのだけど、
「生き方や働き方の選択肢は、じつは無数にある」ことに気づくためにこの本を使ってみてもいいんじゃないかな。


「こうあらねばならない」と世間に”洗脳”されてしまっているせいで
いろいろなものが見えなくなっている。
……私自身も、そう思うことが多々あります。
もっと、曇りなき眼で世界に向き合いたいよね。



苫米地先生流にいうなら……


スコトーマ(心理的盲点)を外せ


ってヤツです。



( デリケートな問題なので、具体的な時事ネタにふれることはさけますが、
たとえば今、あなたがどんな働き方や生活をしていても「出口がない」と思いこまないでほしいと強く願います。

↓以下の記事では、心や身体が悲鳴をあげているときに相談できる窓口をまとめています。必要なとき、参考にしてみてください。
「くたばらないために相談」で検索してもたどりつけます。

関連記事
生活や人生が苦しいときの4つの相談窓口〜消費増税後の社会でくたばらないために〜
 )


☆★☆




いろいろな視点でものを眺めるために。


みんな
いっぱい本読もうよぉ〜☆(*´∇`*)ミ☆




というわけで。
今日は苫米地(とまべち)英人先生の『圧倒的な価値を創る技術[ゲシュタルトメーカー]』の紹介でした。



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


【関連記事】

生活や人生が苦しいときの4つの相談窓口〜消費増税後の社会でくたばらないために〜
徹夜本見つけました――新堂冬樹『カリスマ』〜あわせて読みたい「カルト宗教」本
最近読んだ10冊
最近読んだ「うさたま」10冊(中村うさぎ×倉田真由美)
タグ:苫米地英人
カテゴリ:就活






 

2014年09月25日

常見陽平『「意識高い系」という病』を読んで”つながりの社会性”について考える。

 
今日のなぞなぞ
「”意識”の高い人はどうふるまうべきか?」



「意識高い系」とは、
人脈づくり・セルフブランディング・自己啓発など自分磨きにのめりこみ、
リアルやネット上で”優秀な自分”を誇示する、やたらと「前のめり」な人たち
のこと。

常見陽平さんの造語ではなく、ネットスラングです。
「意識の高い人(笑)」と表記されることもあり、
皮肉や揶揄のニュアンスをおおいに含んでいます。
とくに、就職活動ちゅうの学生に対して使われることが多い。



本書は、そういった「意識高い系」の人たちのしがちな言動をまとめ、
批判しています。


まあ、批判というよりは、
辛口なツッコミを入れて面白がっている感じ。

批評的にふかく踏み入って分析しているわけではないので、
”意識高い系あるある本”として読んでいいと思います。


著者の常見さんも、「日経ビジネスアソシエ」を定期購読していたり、
もともとは意識高い系の人だったそうなので
わが身をかえりみて……という雰囲気なのかな。




第4章「自分磨きが止まらない!」
の「第一特集から振り返る意識高い系自分磨きの歴史」では
その「日経ビジネスアソシエ」の特集の変遷が載っています。
2002年の創刊から2012年まで。

ビネススキルの流行や、大局からライフハックへという流れがよくみえて面白いです。


あるある本として楽しんで、あるいは
「もしや俺って意識高い系?」という方は、
自分がまわりからどう見られる(可能性がある)のかの確認として

本書を使ってみてはいかがでしょう?





……んでだ。
さらっと中立的な(?)レビューをしたところで。

ぜんっぜん他人事じゃないよね、このブログも(笑)。


当ブログのコンセプトは
ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"。

いっぱい本を読んで
金融リテラシーやビジネススキルを高め、
豊かな人生を送りましょ♪


というものです。
めっちゃ意識高い。


そんなブログを運営しておいてアレですが、


ライフハックや自己啓発には、「出尽くし感」がただよっている。


というのが個人的な実感です。

ブランディング、ソーシャル活用、スマホ、速読、手帳、時間術、マインドマップ、整理
……こまかいジャンルや流行はあれど、
「これは新しい!」というものが出にくくなっている。


それこそ「意識高い系」という言葉がうまれるくらい、
数あるタコツボ化したカルチャーのうちのひとつになっている。
自己啓発オタクというクラスタ(まとまり、集団)です。


それがいけないのかと問われれば、むしろ逆で
私はぜんぜんオッケー、だと思う。



その性質上、啓発本やセミナーは人生に役立てなければならない
と思いこみがちだけど、

ホントは誰もそんな強制はしていなくて。

小説を読む感じでビジネス書をひもといてもいいし、
アーティストのライブに行くノリで、セミナーやイベントに足を運んでいい。



絵描きさんたちがpixiv(ピクシブ)(http://www.pixiv.net/)に集うように。
犬を飼っている人達が近所の公園で群れるように。

意識の高い人たちは「人脈」をつくる。
意識の高さを媒介に、「つながりの社会性」(※)を求めていくような方向です。

※内容ではなく繋がっていることそれ自体が目的であるようなコミュニケーションのあり方。



たとえば、犬猫の飼い主が集まるSNS「パシャっとmyペット」(http://petpic.jp/)は、
サブタイトルが「国内最大級!写真でつながる親ばか交流アプリ」。


もう、親バカであることに自覚的なんですね(笑)。
わが子やよその子のかわいさを”盛る”のはあたりまえで。
うちら犬バカだよね〜という”つながり”のコミュニケーションが生成されているわけです。
すごく平和。


意識高い系も、優秀さを競いあうのではなく
「うちら、プロフィール盛りすぎだよね〜」という平和なつながりになっていけば、
それはそれで素敵なことだと思う。


というか、一部ではすでにそうなっているのかな。
つながること自体が目的である、それに自覚的なコミュニティは、
『「意識高い系」という病』という本を読んでも、


「楽しいんだから、わかってるから、好きにやらせてよ」


と言うだけかもしれない(笑)。



そんなこんなで、まとめると……
本を実生活にむりに役立たせようとせずに、


ビジネス書を読んでいるその時間、プライスレス!


という読み方もありなんじゃないかな。


どんな本でも、たとえどんな読み方をしても、本は
めぐりめぐってあなたの血肉になります。必ず。


と読書術的に締めたところで。


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか
 


【関連リンク】

イラストコミュニケーションサービス[pixiv(ピクシブ)]
http://www.pixiv.net/
パシャっとmyペット?国内最大級!写真でつながる親ばか交流アプリ?
http://petpic.jp/

 

2013年03月30日

最近読んだ「考える力を鍛える」本10冊

 
今日のなぞなぞ
「"考える力"を鍛えるためには?」


以前の記事(途方もない課題を与えられたときの対処法――大きなミッションを小さな問いに置き換える)で、
「壮大な課題を与えられたときにどうするか」を考えました。


今日はもっとおおきなフレームのお話。

”考える力”じたいを鍛えてしまおう

という本を10冊紹介します。


思考力を鍛えれば、なんでもできる。
頭をフル回転させながら、読んでみてください♪




 あなたの「思考停止度」チェック!


対象をゴールから考える。全体から考える。離れて単純に考える。”地頭力”の基本はこの3つ。自分が、3つのうちどの力が弱いのかをチェックする診断テストもあります。そして、そもそも「あなたは思考停止していないか」……の診断もアリ。

ロジカルシンキングで有名なMECE(ミッシー。対象を洩れなく重複なく分類する手法)や、フェルミ推定(「日本にラーメン屋は何軒あるか」などの問題を、調査せず短時間で推論する)の例題&解説も。地の頭を鍛えるための、バイブルです。

 ”質問”が未来をつくる


今日はなにを着るか、昼食はなににしよう、彼はどんな人間だろう……人はみな、自分に問いかけながら(セルフQ)生きている。みずからへの質問の種類によって、あなたは「学習者」にも「批判者」にもなれる。セルフクエスチョンを変化させることで、思考も未来も変わる。

わりと有名な本です。未読ならぜひ。
物語形式なので、とても読みやすい。個人的にすごくオススメの1冊です。

 「なぜ?」と問ながら考え、書け


結論←結論を支える理由(←事実)。読みにくい文章というのは、じつは”論理”がとおっていない場合が非常に多い、と私は思います(自戒をこめて^^;)。「論理的な文章を書いたぜ!」と思っているのは”自分だけ”……というワナにはまらないために、この1冊。たくさんマンガが挿入されています。絵がかわいいです。萌え。

 時雨沢×黒星コンビの絵本♪


「どんなに考えても、今は答えが出ないことがある。時間が経たないと、未来にならないと、分からない答えがある」。文庫の絵本です。文は時雨沢恵一さん、絵は黒星紅白さん。大ヒットしたライトノベル『キノの旅』のコンビですが、本書の淡い水彩には、マンガっぽさはあまりないかも。あくまで絵本、です。

やさしい絵と文が胸にしみます。頭ではなく”心”で、「お金」や「しあわせ」「勝ち負け」「成功」について考えてみましょ。



 ”発見”しなきゃ、考えられない


「気づく力」を高める本。気づく力の大切さは、以前の記事(いまどきの人材担当者が新卒学生に求める3つのポイント事情)でもお話ししました。発見力があれば、気が利く、問題を見つけられる、俳句がうまくなる! ……という1冊。 

 心が折れたら、思考できない


ある意味では、今日の10冊のなかでいちばん大切かもしれない。いま、そこにある問題に対して、心が負けてしまっては考えるどころじゃないからです。

ものごとをポジティブに捉えるのは、たしかに大事。でも、ムリに前向きになろうとすると「本当はポジティブに考えられていない自分」を、心が責めてしまう。折れる。じゃあ、どうすればいいのか……その答えは、本書のなかに。

 読書は技術だ!


私が大好きな”読書術”の本です。「月10冊読むだけで5%の存在になれる」。でも、本をちゃんと読むのは、誰もができることじゃない。しっかり”技術”を身につけないと……という読書論。

第3章の「あなたは本当に読めているか?」では、練習問題が13個、出題されます。読解力という枠を超えて、発想力や地頭力を試される問題も。鍛えられます。

 ことばでなく”かたち”で考える


ものごとを、べつに言葉だけで捉える必要はありません。文章でなくイメージで考えた方が問題にアプローチしやすいものも多い、と私は思います。著者のブルーノ・ムナーリは、美術家・デザイナー。本書は”すべての(美しい)デザインは正方形からはじまっている”という美術理論です。

歴史や数学の話も出てきますが、絵や図が満載なので、文章以外の部分をメインに”観る”感じで、さくっと読めます。あ、あと、ムナーリの本とか読んでるとオシャレに見えるかも(笑)。

 「解決編」のないミステリ


ミステリはロジックだ! ……というわけで、人気推理作家・東野圭吾さんの”問題作”を。この本では、最後まで犯人が指摘されません。「解決編」が途中で終わってしまう、とんでもない推理小説です。

ですが、じつは与えられた情報にしたがって論理的に導き出すと、犯人はただひとりに断定できます。読んで、考えに考えて、ネットで”正解”を検索してみましょう♪ 自分で答えを出すことで、地頭力も論理思考も鍛えられます。

 ノウハウを作るノウハウ


お客さんの満足を徹底していれば、売上は自然と増えてくるという本……ではありません。タイトルと中身がちょっと違います。むしろ、コミュニティビジネス(地域の問題を地域で解決するような社会貢献事業)を紹介しながら、”人の育て方”について語っています。

私がいちばん気にいったのは、「人に仕えるより事に仕えよう」というフレーズ。自分は上司に仕えているんじゃない。上司や会社が達成しようとしている”こと”のために働いているんだ、という感覚です。

その”こと”を成し遂げるためなら、上司の命じた方法じゃなくたって全然かまわない……くらいの想いでいれば、とても自由な気持ちで働けるんじゃないかな。

ふかく考える必要がある問題というのは、”自分のなかにノウハウがない課題”だと思います。すでにノウハウを持っているなら、たいして悩むわけないですもんね。コミュニティビジネスでは、みんなが”できることを持ち寄って”成り立っているような形態が多いみたいです。新人も、教えてもらうのではなく「自分の頭で考えて」勝手に育っていくという感じらしい。

「就職先にNPOを選ぶ学生が増えている」というニュースを最近耳にしましたが、これからの時代の働き方や人材教育のモデルとして、コミュニティビジネスはとてもいい素材なんじゃないかなという気がします。

考える力を直接鍛える本ではないけど、
”新しい時代の感覚”にふれるために、今日のなかではいちばんオススメの1冊。



そんなこんなで、最後は熱く語ってしまいましたが、
いつのもノリにもどって……



10冊ぜんぶ
面白いよぉ☆(*´∇`*)ミ☆




ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


【関連記事】

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いまどきの人材担当者が新卒学生に求める3つのポイント事情
創造性はつくれる!!――多湖輝教授の『頭の体操』
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2012年12月13日

キミイチ!〜一歩を踏み出すための魔法の合言葉

 
今日のなぞなぞ
「第一歩を踏み出すための魔法の合言葉は?」




キミイチっ!


"行動"することが大切なのはわかっているけど、
なかなか第1歩が踏み出せないあなた。


今日はそんなあなたの背中をドカンと押してくれる
情熱の1冊をご紹介。


さて↑冒頭の「キミイチ!」というかけ声はなんなのかというと、今日紹介する
『1度きりの人生だから絶対に後悔したくない! だけど、まわりの目が怖くて、なかなか動けない。そんな20代の君が1歩を踏み出す50のコトバ』という本の愛称です。
公式ニックネーム。


一歩踏み出すことが大事――。
それは、きっとみんなわかっていると思う。

じゃあ、どこからその気持ちを湧き起こすのか。
その答えはこの本のなかにあるし、その役割はこの本にしか担えない。


理屈でなく心で読むビジネス書。
魂の自己啓発書。



そんな良書です。


☆★☆



本書には、「これでもか!」というくらい
こちらの感情を揺さぶる仕掛けが散りばめられています。


表紙をめくると、いちばんはじめに目にはいる言葉。
それは――。


これから、僕の情熱を君たちに伝染(うつ)そう。




続くプロローグでは、
”一歩を踏み出せない”多くのひとに寄りそい、

「まわりの目が恐い」
「失敗したらどうしよう」

と、その理由・不安を代弁していく。

そうだよなぁ、とうなづきながら次のページをひらくと
見開きで――。


img002
「だけど、本当にそれでいいのだろうか?」


広大な空と大地。
たたずむ、ひとりの<自分>。

ぐっ、ときます。涙腺うるうる。


表紙はもとより、目次もとてもカッコいい。
(「装丁がクールなビジネス書は売れる」という法則に違わず、
この本も発売1ヶ月を経る前に増刷したそうです)


ぜんぶで50の章(コトバ)があるのですが、
ひとつひとつに見出しがついています。


01 REGRET[後悔] 
07 WALL[壁]
17 ACCELERATOR[アクセル]



のように。
もちろん、「越えられない壁は違う力を使って超えることができる」……というように
内容をまとめるサブタイトルもついているのですが、

01 REGRET[後悔] 

と、単語・英語の短いタイトルがずらり並ぶと、
なんだかそこから濃厚な物語がはじまりそう。



……待てよ、いや、そうか。私という人生は
壮大な物語であるはずだ。

もう、物語や詩のように理屈でなく感情で読むしかない。
……そんな気分になってくる。


☆★☆



368done

実は、この「論理でなく心で」というのは、
著者の吉岡先生が伝えるメッセージのひとつだったりするんです。

吉岡先生は言います。


理性で考えると行動にブレーキがかかる。
感性の声を聴き、すぐにアクセルを踏むことだ。



と。

ハッとしました。




この本はとにかく、
私たちが動きだすために創られています。


吉岡さんの50の文章があり、
松下幸之助やヒャダインさんなど「一歩を踏み出した”先輩のコトバ”」が50個ある。
あなたが踏みだす一歩を書き込む欄も、50個ある。



とことんこちらの感情を揺さぶってくる、
デザイン面でも、本のテーマを補強している。

そんなトリックが仕掛けられた、スゴい本です。


☆★☆


373done

最後に、カンタンに著者の紹介をすると。


吉岡秀人先生は医師。
……という枠にはとどまらない"すごい人"です。

30歳で単身でミャンマーにわたり、
1万人以上の魂を救ってきた。
今では医療だけでなく、児童養育施設の運営、医師・看護師の育成にも力を注ぐ……。

テレビ番組の「情熱大陸」に3回も登場しているので、
ご存じのひとも多いかもしれません。


たとえ、助からないとわかっている子供にも、
ひたすら手を差し伸べ続ける……。


宗教家ではないけれど、
現代のマザーテレサといっても言い過ぎじゃない、すごい人です。


発展途上国の子供を救え!小児外科医吉岡秀人の戦い
http://japanheart.exblog.jp/
ジャパンハート JAPAN HEART −国際医療協力・海外医療ボランティア医師団−
http://www.japanheart.org/




すごい人、本物の人が語る言葉は
いやおうなく、こちらの思考や行動を変えてしまうチカラがある。



ところで、毎度のように言いますが、
こういう"読者の年齢を限定している"すべての本は、


20代じゃない人が読んでも役に立ちます。


☆★☆



なんだかあまり本書の内容について触れていない、
イレギュラーなレビューになってしまいましたが。


誤解を承知で言いきってしまえば、実は


本書の内容なんてどうでもいい


のです。
あなたが一歩踏み出せればそれでいい。


その証拠に、この本の帯にもなっている吉岡先生の言葉を引用します。


心に響くコトバが一つでもあったら、
本を投げ出してもいいから、
すぐに行動してほしい。




面白そう、読んでみたいな……。
――そう思ったあなたの感性は、すでに一歩を踏み出しているはず。


……じゃあ、いつ読むのか?
今だろ!
(東進予備校ふうに)





内容にあまり踏み込まなかったのは、じつはもうひとつ理由があって。
↓本書の公式サイトやソーシャルウェブで、”50のコトバ”のひとつひとつがフリーで公開中です。

---------------------

【1歩を踏み出す50のコトバ14】
「もう僕がいったい何発撃ってると思う?」
(情熱大陸3回出演、1万人の命を救った医師・吉岡秀人著『君が1歩を踏み出す50のコトバ』より)


---------------------

ツイッターだと、こんな感じ。
私のヘタな引用よりは、特設サイトを見てみてくださいな♪ ……というタネでした。


「キミイチ」特設サイト
http://www.subarusya.jp/kimiichi50/
「キミイチ」Facebookページ
http://www.facebook.com/kimiichi50
「キミイチ」Twitterページ
https://twitter.com/kimiichi50

 


そんなわけで、
一歩を踏み出す勇気の合言葉は……。


キミイチっ!



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか


追記)
↓ustreamより、吉岡先生の動画。若者に向けた講演会です。
「目の前の世界に積極的に関わっていけ」と強調されていて、ぐっときます。



Video streaming by Ustream


【関連リンク】

発展途上国の子供を救え!小児外科医吉岡秀人の戦い
http://japanheart.exblog.jp/
ジャパンハート JAPAN HEART −国際医療協力・海外医療ボランティア医師団−
http://www.japanheart.org/
「キミイチ」特設サイト
http://www.subarusya.jp/kimiichi50/
「キミイチ」Facebookページ
http://www.facebook.com/kimiichi50
「キミイチ」Twitterページ
https://twitter.com/kimiichi50

 

2012年06月13日

仕事ができる人は効率を無視する〜コストカット不要論

 
今日のなぞなぞ
「仕事ができる人は効率を無視する!?」


759done

まずはじめに。
以前の記事(お金を稼ぐ勉強法)に、うれしいコメントをいただきました♪
エントリにコメントがついたのは、ずいぶんひさしぶり。


一見さん超歓迎、読み逃げ上等

なブログではありますが、
こういう「参考になりました!」という意見は純粋に嬉しいです♪



さて、コメントをくださったケントマンさんという方のブログの最新記事で、
"お金を払う"という行為について、とても参考になるお話が載っていましたので”シェア”。



支出を収入に換える考え方(ちょっと知りたい「お金の知識」)
http://okanenotishiki.com/2012/06/12/shisyutsu-syunyuni/



ざっくりまとめると。

消費という経済活動を行うとき、
その支出に見合う以上の価値を得られていなければ、ただの浪費である。



……ということです(ざっくり)。
"お金を使う"ときにも、ちゃんと投資家の視点でね、というお話です(ざっくり)。


↑ケントマンさんのブログは、
お金に関する知識をとってもわかりやすく解説していらっしゃるので、オススメ♪
(とくにさいきんは、ビジネスマンをターゲットに幅広い金融リテラシーのお話をされています)


……。
うちのブログは、ここのところあんまりお金の話をしていないような気がするので^^;、
(立ちあげ当初は、株式投資入門! なサイトだったのに、今はその面影もないよーな……)
みなさま、ガンガンほかのサイト様も参考になさってくださいな。


ちょっと知りたい「お金の知識」
http://okanenotishiki.com/



☆★☆



ところで。
以前の記事(お金を稼ぐ勉強法)では、
「勉強にもコスト&リターンの意識を導入して、効率的な学習をしていきましょ」というお話をいたしました。


↑ケントマンさんのサイトでも、
「対象の価値を見極めて、効果的な支出を行いましょ」という心がけが書かれています。


でも。
今回は、


効率。
……それって、ほんとうに正しいことなの?



ということを考えていきたいと思います。


☆★☆



今日ご紹介するのは、
まさに"効率主義"をまっこうから否定する本です。


なぜ、仕事ができる人は「効率」を無視するのか?―逆転発想の時間術
夏川 賀央
アスペクト
売り上げランキング: 359804



夏川賀央さんは作家・人材プロデューサー。
『会社を踏み台にして昇る人、踏み台にされて終わる人』(アンドリュース・プレス )『なぜ、仕事ができる人は残業をしないのか?』 (ソフトバンク文庫NF)など、
デキる人の仕事スタイルを研究・提案している、いわば"デキる人研究家"とも言うべき方です。



『なぜ、仕事ができる人は「効率」を無視するのか?』は、


一見ムダに思えるような時間こそが、
仕事の生産性を上げている。



と、くりかえし説いています。


経済規模の縮小、コストカットの潮流、グローバル化・IT化のなか、
ビジネスパーソンはこれまで以上に"早く、たくさんの"仕事をしなければならない状況に置かれている……という話は、
以前の記事(2行でわかる。なぜデフレはいけないのか)でもしたと思います。


そんな時代にあって、
本書は、いわゆる「効率」を追求するようなビジネス書や仕事スタイルを、
鋭く斬り裂いてくれている。

そんなんじゃダメだ。
能率的に業務に取り組んでいる時間なんて、仕事の本質じゃないんだ、と。




でも。よく考えてみると。

「ムダな時間こそが重要」というのは、
ごく当たり前の思想
なんですよね。



たとえば。
営業マンの方なら、身にしみて実感していると思います。


お客さんと"ムダ"にまった〜りお喋りする時間、がいかに大切か。


そのためには、新聞や本を読んでいろいろな話題を仕入れたりするのも重要。
こざっぱりした服装で清潔に過ごしたり、美容や健康にガンガン時間やお金をかけるのもアリですよね。



営業の仕事は、べつに契約書にサインをしてもらうことじゃない!


以前の記事(営業マンは笑うな――セールスマンが絶対に読んでおきたい3冊)で紹介した
『"検討します"を言わせない営業術』も、基本的にはそういう本です。


浅井 隆志
PHP研究所
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☆★☆



雨上がりのイチョウ321done

『なぜ、仕事ができる人は「効率」を無視するのか?』では、
夏川さんは繰り返し"ムダな時間"のメリットを説いていきます。


通勤時間に本を読んだり、
すぐさま必要でない情報も収集してみたり、
なんにも仕事につながらない人間関係を維持したり……。



そういう、"効率的でない"ことこそ、
長い目で見たら生産性アップにつながる(=効率的である)と。



本書はとてもよい本で、じっさい示唆に富む部分がたくさんあるのですが。
たぶん、今の時代だからこそ出版された企画なのではないか、と私は思いました。



1."非効率"のメリットを説明しなければならないこと。
2.この本のタイトルが"常識破り"で"刺激的"に見えること。




……こんな点に、なんというか
デフレ時代の根深い問題があらわれているような気がします。



耳をすましてみると、あたりには「コストカット」の声ばかり。


企業の体質改善。リストラ。
「税率を上げるなら、国が身を切れ」。
「電気料金を上げるなら、電力会社がもっと身を切れ」。




そうして、世のなかや個人がどんどん余裕をなくしていく……。
そんなふうに見える。


以前の記事(節電ブームという「病」――"エコ格差"時代の幕開け)に関連して、ひとつ言わせていただくと。


もはや「節電」も、エコや復興ではなく
コストカットのひとつの手段になってしまっている。



と思います。


震災以降、企業は"節電"という大義名分を手に入れてしまったため、
従業員や社会の非難を受けることなく、電気料金をがんがんコストカットできるようになった。



ちょっと異常なレベル、
顧客に不快感を与えるレベルにまで電力削減を行っているところもあったり。

私は近所のホームセンターによく行くのですが。
お店のいちばん奥、空調が届きにくい場所にあるペットショップが、まだ6月なのにものすごい暑くて。
子犬・子猫たちがぐったりしている……そんな光景があったりもします。
(どうやらそのペットショップはホームセンターとは別会社らしく、よけいに冷遇されているという内部事情もあるらしい……)


なんだかなぁ、と思いました。
たしかに電気料金を抑えることは<効率的な経営>につながるのかもしれないけれど。
私はその風景を見て、ホームセンターにちょっと反感をおぼえたよ。
すこしでもエアコンを調整すれば、こんなふうに顧客に不満を抱かせることもないだろうにね。

どっちがほんとうに"効率的な経営"なのかって話だ。



……というか。
脱線すみません><;


でも、あながち脱線でもなく。
効率化のワナ、っていうのはこういうところにあるんじゃないかなって。


わずかな経費をケチった結果、品質低下や顧客離れが起こっているとしたら、
それは効率的な経営とはいえないだろう、と。
(もちろん、それでも経費削減を続けるしかない、という状況に置かれている企業も多数あることは確かですが)



話を戻すと。
冒頭で紹介したケントマンさんの「支出の価値を見極めろ」というのも、
”数字ではない、本質的なリターンを見定めろ”ということだと思っています。

お金持ちがブランド品や高級車を買うのにも、ちゃんと意味があるんですね♪


☆★☆



東京タワーとイルミdone (2)

そんなこんなで。
最後に、おまけの1冊をご紹介。


ゲーム雑誌のカラクリ〈2〉
大沢 良貴
キルタイムコミュニケーション
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ゲーム雑誌業界の裏の裏を語った本です。
暴露本ではないけれど、内部事情が詳しく書かれています。
各雑誌を並べてレビューする"ゲーム雑誌のクロスレビュー"という企画もあったりして面白い♪

私はゲーム会社に籍を置いていたことはあるのですが、
ゲーム雑誌業界はぜんぜん知らなかったので、"へぇ〜"とか"ほ〜"とか言いながら(笑)、かなり楽しく一気読みしてしまいました。



で。
なぜとつぜんこの本を取りあげるのかというと。


第三章「ゲーム雑誌の没落」という自伝的エッセイで、
まさに"効率と非効率"の問題が実例で出てくるからです。

この章では、
筆者の大沢さんが編集者をつとめていた「ログイン」というパソコンゲーム雑誌の内部事情が語られていきます。



ある時期、「ログイン」は様々な要因から、編集部のリストラクチャーを実行する。
そのさい、ソツなく(=効率的に)仕事をこなせる人だけが部に残る。
結果、雑誌はどんどん無難な方向にシフトしてしまい、熱と読者を失っていく……。


いいの? っていうくらい、
「ログイン」編集部の内側がかなり詳しく描写されています。
社内の力関係だったり、グループ会社とのきなくさい兼ね合いだったり。


じつは、ひとつのオフィスを、内側の人間の視点でここまで描いたノンフィクションはあまりない。
結果、本章は(おそらく筆者の意図を超えて)
それなりにビジネス書にふれてきた方なら、いろいろな問題を読みこむことができる素材となっています。



編集会議で新しい企画が出てこないという話は、社員の士気・マネジメントの問題として読める。
編集長が変わって編集部の雰囲気が一変するというくだりは、人事の問題として読める。
バイト・契約社員が誌面の8割以上を作っているという例も、労働や人材開発の問題として読める。



ともあれ。
「ファミ通」の話なんかもあったりするので、
ゲーム好きで、1冊でもゲーム雑誌を読んだことのある方なら、ふつうに面白く読めるはず♪

オススメは2ですが。
1はこっち↓


ゲーム雑誌のカラクリ
大沢 良貴
キルタイムコミュニケーション
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それでは。
今日も長文におつきあいくださり、ほんとうにありがとうございました。


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか


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