2023年06月30日

「マンガのストーリー・ネーム」の作り方を学ぶ本5冊(作画以外!)


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「マンガのストーリーやネーム」の作り方を学ぶ本5冊をまとめました。
アイディア、ストーリー、キャラクター、プロット、ネーム(※)……。
作画(下書きやペン入れなど)の前段階で必要な行程を指導してくれる書籍たちです。

※ コマ割りやセリフなどもふくめ、大まかに全体を描いたラフ、コンテ。本稿ではなく下書きのための下書き。

あなたの頭のなかにある物語を形にする。
読めば良質なネームを仕上げられるようになる5冊をど〜ぞ♪





マンガ脚本概論



京都精華大学マンガ学部の講義「脚本概論」を講師みずからがコミック化。
絵以外の部分、”物語”や”キャラクター”に特化したマンガ創作指南書です。

・読者が求めるのは”共感”と”新しさ”。
・ジャンルによって必要な長さが変わる。
・キャラの二面性。
・問題提起→ハードル→ハードル→ …… →解決。
・ストーリーを通して「問題」を維持すること。
・すべての物語は『はじめてのお使い』に通じる……。

マンダラート発想法や、以前の記事(【私的メモ】アイディアを”強制的”に生み出す「オズボーンの73質問」)で紹介したアイディアの出し方も載っています。

解説だけでなく、短編(や長編の一部)のストーリーマンガが掲載されているのが素敵。
おぼえた手法を使った”具体例”がすぐに見られるので、腑に落ちやすいつくりになっています。
すべてのページの教えを心に刻みたい、鉄板の1冊。

プロット&ネーム



ストーリー、キャラクター、プロット、ネーム……。
作画の指導はバッサリと切り捨て、物語や演出にまつわる指南に特化しています。

前半はストーリーやキャラクターをつくるための概論。
後半は実際のネームを見ながら学ぶ、実践編です。

とくに後半の「ネームメイキング」と「ネーム添削」は必見。
なにをどうすれば良いネームになるのか学ぶことができます。
構図、配置、フキダシの位置、キャラが左右どちらを向くか……まで、プロはここまで考え抜いている!

お話とキャラを考え、ネームを書く。
そこまでの工程をきっちり叩きこんでくれる、オススメの1冊です。
著者の成光雄さんは強調します。

絵が重要だとつい錯覚しやすい。が、最終的に「ネーム作家」にならなければ、マンガ家として食べていくことは困難だ。

ネームが不出来ならば、多大な労力である作画作業も報われない努力になる。
ともに「Part2 マンガネーム実践編 マンガ指導の現場から」より


読み終えたのち、きっとあなたは言うかもしれない。
もっと早くこの本にめぐり逢いたかった! と。

スト-リー&キャラクター



テーマ、主人公の造形、プロット、ファーストシーン、クライマックス……。
「マンガとは絵と文である」という当たり前のような冒頭からはじまり、しっかり短編のストーリーを作れるところまで導いてくれる。

・主人公は好感を持たれるように。
・ファーストシーンでは事件を起こし、主人公の人となりと目的・動機を伝えよ。

……などなど内容はとてもオーソドックス。
ファンタジーやホラーなど、ジャンル別の指南も参考になります。

すこし手に入りにくい古い本ですが、マンガのストーリづくりの基本を学びたい方にはオススメです。読みやすいv

映画に学ぶ



マンガのルーツが映画にあることに着目。名作映画からストーリー、キャラクターのつくりかたを学んでいきます。
本書もプロットだけでなくネームを仕上げられるところまでを目指しています。
名作の「形式」を利用し、「キャラクター」を立て、構図や演出など工夫して「わかりやすく」表現する。

イラストや映画のスクリーンショットが多めの構成で、目で理解できる1冊。
「ローマの休日」全編や「裏窓」のファーストシーンの分析は必見です。
ほかにも往年の名画が紹介されているので、鑑賞ガイドとしても◎。

ちなみに本書は「1日1本観る」くらいの勢いで映画を摂取することをススメています。
先人が積みあげてきたモノを血肉とせよ♪



ネーム・編集者とのやりとり



ネームのつくりかたに特化したマンガの描き方指南書。
以前の記事(【映画/ドラマ】「脚本・シナリオの書き方」の本10冊【漫画/ゲーム】)でも紹介した1冊です。

・余計な情報が入っていると「シーンが濁る」
・3回繰り返すと読者の心に残る
・印象づけたところでカッティング(場転)する

……などなど厚い本のなかに、これでもかというほど”技”が詰めこまれています。

高橋留美子さんの「Pの悲劇」と山本おさむさん自身の「UFOを見た日」という2本の短編を収録。この2本を徹底的に切り刻む技術論も必読です。
何度でも読み返してプロの技を盗んじゃってください♪

ところで、山本おさむさんは強調します。
編集者はあくまで”読者”でしかない。ネームを推敲してブラッシュアップするのは、あくまで”自分”である、と。

すでにデビューされていて、担当編集者さんとのやりとりのなかで”迷路”に入りこんでしまったプロの方にもオススメ。
自分で自分のネームを磨いていくために。必携の1冊!


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪

あきか(@akika_a

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posted by 姉崎あきか at 12:54 | TrackBack(0) | 10冊シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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