「ゲームのシナリオライター志望者が読むべき10冊」をまとめました。
↓リストは、以前の記事(【映画/ドラマ】「脚本・シナリオの書き方」の本10冊【漫画/ゲーム】)でとりあげた『ゲームシナリオライターの仕事』の巻末で「参考文献」として紹介されている10冊です。
(短いレビューはこのブログのオリジナルです)
本書はゲームに特化したシナリオの書き方の本。
ハリウッド映画をお手本に”起承転結”を身につけ、90年代の名作RPGを題材にして、ゲームならではの物語づくりを学ぶことができる良書です。
「参考文献」では、本書で言及されたゲームソフトや書籍、DVDがまとめられています。
今日はそのなかから書籍を紹介。
シナリオやゲーム関連だけでなく、仕事術やアイディアの作り方、インタビュー術など、バラエティ豊かな文献リストになっています。
この業界で生きていくためのオススメ本、といった雰囲気。
『キャラクター小説の作り方 』など、当ブログで扱ったことのある本もありますねv
執筆や勉強のおともに。
ゲームのシナリオライティングに役立つ10冊をど〜ぞ♪
1.
シナセン(シナリオ・センター)創設者の新井一さんが、とことん技術的にシナリオづくりを教えてくれる名著。
本書を読めば脚本執筆のすべてがわかる……大げさでなくそう断言できるほど。網羅性がすごいです。
シナセンに入学したつもりでじっくりとつきあいたい、教科書のような1冊。
本書後半の「シナリオ診断学」は、脚本の悪い所を直し(治し)、面白くするための処方箋。心得ておくべし。
1980年代の本ですが、今日も色あせない、シナリオ創作指南書の定番です。
『ゲームシナリオライターの仕事』は、映画や小説など他の分野の方法論を援用しながらゲームのシナリオを語っています。その一環の参考図書です。
2.
大きくくくれば、ライトノベルの執筆指南ではありますが、実践を超えて、このジャンル全体にたいする批評としても意義深い。
キャラクターやストーリー、世界観をつくるために考えるべきことを教えてくれます。
ただ凝った設定をすればいいわけではなく、キャラや世界は作品の”テーマ”と深く結びついている。
以前の記事(【評論】ライトノベルを「学問として」研究するための19冊【論文】)でも紹介した本です。
文学が描く「私」さえ、キャラクターのひとつだ。
なんど読んでも学ぶところの多い1冊。
記事(【ワナビ】作家志望者が読まなければいけない「小説の書き方」本10冊【公募】)で推した『キャラクターメーカー』や『ストーリーメーカー』とセットでどうぞ♪
3.
オタキングこと岡田斗司夫さんが”オタク文化”のルーツと系譜を概説。
アニメ、漫画、映画、ガレージキッド……熱がこもりすぎて火傷しそうなほどの語り口。マニアックさに圧倒されます。
近視眼的に細部を熱く語ったかと思えば、ぐっと広い視野でそれぞれのカルチャーの影響関係を指摘する。
黎明期のオタクカルチャーに興味があるなら必読。イッキ読み必至です。
4.
企画、アイディア出しに使える”考えるためのツール”21コを紹介。その21コとは……
カラーバス/聞き耳を立てる/ちょいメモ/フォトリーディング/臨時新聞記者/アイディアスケッチ(手描き)/ポストイット/マンダラート/マインドマップ(アイディア)/アイディアスケッチ(PC)/連想ゲーム/オズボーンのチェックリスト/ブレーンストーミング/5W1Hフォーマット/タイトル/ビジュアライズ/マンダラート(企画)/企画書/アイディアマラソン/問いかけの展開
以前の記事(【私的メモ】アイディアを”強制的”に生み出す「オズボーンの73質問」)で紹介したオズボーンさんのリストもありますねv
無からアイディアが生まれる道筋を明確に教えてくれる名著です。オススメ♪
5.
ライターとして数多くの人へのインタビューを重ねてきた永江朗さん。
インタビューの”方法論”と、インタビュー本や対談・鼎談本の”読み方”を語ります。
永江朗さんは強調します。たとえ、取材して書かれた本だとしても、必ず「編集」が入っている、と。
書籍や報道にふれる際のリテラシーを高めてくれる貴重な1冊。
末尾にはブックガイドを付録。インタビューにまつわる本が大量に挙げられていて、読書案内になります♪
6.
映画脚本の方法論を使って、ゲームシナリオのあるべき姿を考えていく。
「ドラマとは何か?」「悪とは何か?」など、哲学的な問いを立てている章もあり、全体に学術的な香りがただよっています。評論を読んでいる感じに近いかも。
ゲームのシナリオの理想形を示したあとは、歴代のドラゴンクエストやファイナルファンタジーのストーリーを”講評”。
かなり仔細にわたって物語が分析されます。両シリーズのファンは歓喜♪
(……なのですが、この分析、賛否両論ありそう><)
付属の「創作支援プログラム ドラマ・ファクトリー」は必携!
ワークシートの質問に答えるだけでプロットができあがる。めっちゃ便利なツールです。
『ゲームシナリオライターの仕事』では挙げられていないのですが、続編↓も出版されています。
「選択肢学」の視点を導入し、ゲームシナリオのさらなる可能性を探る。
前著以降にリリースされたドラクエ・FFシリーズの分析も♪
7.
あらゆるシナリオ指南書がこの本に言及している。
……そう想うほど、定番中の定番。映画におけるドラマや登場人物とは”何”なのか、その本質を学ぶことができます。
主人公の人生はどのように変わるのか書きなさい……みたいな”練習問題”をたくさん収録しています。
読みとおすというより、実際に手を動かしながら脚本術を身に着ける実践本。
構想中のストーリーやキャラクターを用意して、ワークショップに参加する感覚で”履修”してみてくださいね。
さまざまな本で言及されるのは↑一冊目のみですが、続編↓もあります。
8.
「モノづくりは人づくり」をモットーとするトヨタ。
社員の仕事術や心構えを解説しています。
失敗はOKだけど凡ミスはNG。力技でなく頭を使え。目標は高く持て……。ゲームやシナリオというより、働き方全般についての啓発本です。
『ゲームシナリオライターの仕事』では、「桃太郎電鉄」の生みの親、さくまあきらさんへのインタビューのなかで本書に言及しています。
さくまあきらさんは「この本を読んでいない人とは仕事したくない」とまでおっしゃっています><
9.
脚本術の著作が有名なシド・フィールドを特集したムック。
優れた脚本を書くための練習帳である”ワークブック”を収録。ほか、さまざまなシナリオライターさんへのインタビューも。
若干手に入りにくいので、代わりにシド・フィールドの脚本術3部作↓を読むことを推奨します。
とても実践的な良書。ぜんぶ読むのがオススメ♪
件のワークブックも、2作目の『素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック』でチェックできます。
10.
「特殊資料」(商品や顧客など、プロジェクトにまつわる個別の情報)と「一般資料」(幅広い知識)を収集して
↓
集めた資料を整理、咀嚼し
↓
すべてを放棄、問題を心の外に追いやり
↓
ひらめいたら
↓
具体的に磨いていく
それだけ。
ジャンルを問わず、アイディアを生む極意を、これ以上ないほどシンプルに教えてくれます。
手にとるとその薄さにびっくり。100ページ弱。しかも半分は、まえがき・あとがき・解説です。
広告業界や企画マンの間でほとんど神格化されている、有名な1冊。
『ゲームシナリオライターの仕事』では、↑の『考具』とともに、アイディア出しのおともとして推奨されています。名著♪
ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪
あきか(@akika_a)
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