2018年10月04日

最近読んだ仮想(暗号)通貨関連の本10冊

 
今日のなぞなぞ
「仮想(暗号)通貨やフィンテックを知るための10冊は?」


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今日は、最近乱読したなかから
”仮想(暗号)通貨関連の本10冊”をぷちレビューしていきます。


仮想(暗号)通貨(Cryptocurrency)とは……

暗号技術を用いて信頼性が保たれているネット上のお金。電子マネーやお店が発行するポイントなど違い、独自の変動する価値(値動き)を持つ、まさに「通貨」です。マーケット規模が最大の「ビットコイン(bitcoin/BTC)」が有名。

ビットコイン以外の仮想通貨は「アルトコイン」(オルトコイン・altcoin・alternative coin)と呼ばれており、なかでも規模のちいさいマイナーな通貨を日本では「草コイン」と呼ぶこともあります。



……草コインwwwww


……えっとね^^;
多くの仮想通貨は、仕組み上、管理する(取引きが公正/正統であることを証明する)主体が不特定多数である「非中央集権」を志向しています。多数のコンピュータが計算に加わって取引きの正しさを証明する「マイニング」というシステムがある。

マイニングに貢献したひとは報酬として新規にその通貨を生むことができるので、いわば通貨の発行主体さえ不特定です。
(もちろん例外も。マイニングの仕組みを持たない通貨もあるし、ICO(Initial coin offering)で一企業や個人が資金調達するケースもあります)

そもそも、ビットコインの発案者じたいがサトシ・ナカモトという匿名の謎の人物だったりします。



面白いよね。


ビットコインの歴史はまさにアンダーグラウンドからスタートしていて波乱万丈。
ダークウェブ(※)を巻き込んで大きくなっていく様は、壮大なサスペンスだ。

※ 検索エンジン上には”存在しない”闇サイト。違法な物や契約が取引きされているケースもある。



お金の歴史に位置づけられる 通貨 として。
金融、とくに送金や決済に革新をもたらす 技術 として。
トレードや分散投資の対象にもなる 資産 として。



知れば知るほど面白い
暗号通貨やフィンテックのセカイ
を一緒にみていきましょ♪


お口にあう書はございますでしょうか?




入門はマンガから



ささいなきっかけでビットコインへの投資をすすめられ、仮想通貨を学びはじめた主人公。ブロックチェーン(※)技術の仕組みや暗号通貨のリスクについて、基本の基本をおさえた、入門的な良書です♪ 

※ 分散型台帳(ネットワーク)技術。一定時間ごとにデータのかたまり(ブロック)を生成し、鎖のようにつなげていくことで、取引きの正しさ/正統性をネットワークのなかで上書きし続けていく。正しさを証明(計算)する(プルーフ・オブ・ワーク(PoW))ひとは、ブロックごとに異なっていてもかまわないところが革新的。

ビットコインの歴史と技術



謎の人物、サトシ・ナカモトの論文からはじまったビットコイン黎明期の歴史を、技術的側面もまじえながら解説。偽物のナカモトをマスコミが追いかけはじめたり、展開されるストーリーはさながらミステリです。エンターテイメントとして読むのも◎。

教科書として採用したい



もし経済学や社会学の授業で暗号通貨を扱うなら、教科書として採用したい1冊。ハイエクの貨幣論(※)や、サトシ・ナカモトの”神話”的側面(創世や復活!)などへの目配せもあって、仮想通貨とアカデミックな文脈を接続させるヒントにもなる良書です♪

※ オーストリア(ウィーン)学派の経済学者、フリードリッヒ・ハイエク。”小さな政府”を志向するリバタリアンの代表。「貨幣発行自由化論」という論文のなかで通貨は中央集権的な国営から脱するべきと主張した。


日本のフィンテック事情



仮想通貨だけでなく、フィンテック(※)全般に焦点をあわせた入門書。日本の銀行やベンチャー企業がどのような取り組みをしているのか、こまかく紹介してくれます。暗号通貨やブロックチェーンが既存の金融機関にどう影響を与えていくのか、を考えるために◎。

※ FinTech。金融(Finance)とIT技術(Technology)をあわせた造語。

可能性は無限



元官僚の経済学者・評論家の野口悠紀雄さんが、仮想通貨の未来に斬りこむ。黎明期ならではの、ものすごく楽観的な未来像が描かれています。まさに社会革命。

お金の未来



3人の論者が仮想通貨の未来をそれぞれの視点で語る。ちょっと前の本だけど、今読んでもぜんぜん違和感がない。3人の先見性が光る……ということなのだけど逆に、暗号通貨の発展が意外と遅いことの証拠でもあるのかな。法定通貨に並ぶスタンダードな通貨となるためには、まだまだまだまだ課題が多い。

とまべちっ!



各界をざわつかせる科学者、苫米地英人先生が現代社会にひそむ”洗脳”をあばきだす。メインテーマは「洗脳」ですが、仮想通貨の話題にも多く筆がさかれています。「第5章 仮想現実となる未来」では、仮想通貨の”経済へのインパクトの大きさ”を強調しています。とまべちっ!

ブルーバックスでもビットコイン



講談社の良質な自然科学系新書レーベル、ブルーバックスでも暗号通貨の本が出ています。本書は入門的な解説にくわえ、仮想通貨およびビットコインの、通貨としての”寿命”がどれほどなのかを考えていきます。

投資家さんへ



暗号通貨の本ではありませんが、トレーダー&投資家さんへ。以前の記事(最近読んだ「投資力を鍛える」本10冊〜金融リテラシーをぐんと高めるために)でも紹介した推しの1冊。あなたが実力だと思っていることの大半は「まぐれ」だよ、という本。兜の緒を締めるためにオススメv

このブログではいったい何回タレブの本を紹介するんだよ、ってくらい私はタレブ推しです。↓『ブラックスワン』もいいよ〜。



感情コントロールがいちばん大切



こちらも暗号通貨の本ではありませんが、トレーダー&投資家に超オススメ! 心理学・脳科学の実験にまつわるエビデンスから、リスクを取るときに湧きおこるさまざまな感情を解きあかす。

いろいろな投資術があるけれど、結局最後は感情のコントロールがいちばん大切になってくるよね。テクニカル分析などの技術は学習によっていくらでも身につくけれど、マインドを制御するのはほんとに難しい。コントロールしようという意志の力ではコントロールできないのが感情なのだから。

”心や脳のしくみ”を知ってじぶんを客観視することが「強いマインド」をつくるための第一歩だ♪


追記)
オカルト雑誌「ムー」の2018年9月号で仮想通貨の記事が組まれていたので追加♪

ムー 2018年 09 月号 [雑誌]

学研プラス (2018-08-09)

「ムー」の仮想通貨特集は陰謀論でした。量子コンピュータの登場が既存の仮想通貨のすべてを崩壊させ、AIが人類を支配する超監視社会がはじまる。それらはすべて「ヨハネの黙示録」に記されていた! 新世界の秩序をつくらんとするロスチャイルド家はなにをたくらんでいるのか……!?

ほんとかよ! と思うけれど、実は多くの暗号通貨には「51%問題」(※)というシステム上のリスクがある(本誌には「51%問題」という言葉は出てきませんでしたが、おそらくは想定されていると思う)。量子コンピュータなら難なく「51%攻撃」を仕掛けることができるとはずっと言われていることだけど……。信じるか信じないかはアナタ次第!

※ 特定の個人や集団のマシンが過半数ほどの”計算力”を持ってしまった場合、悪意のある不正な取引き(台帳)の方がブロックチェーン上で正統とされてしまう可能性があること。

追記)
日経出版の良書を見つけたので追加♪


ニューヨークタイムズの記者が追ってきたビットコイン幕開け期の波乱をあますことなく記録。「第1章 二〇〇九年一月一〇日」からはじまる時系列にそった章立てや、冒頭の「主な登場人物」など、体裁はほとんどミステリ小説です。映画化しそう。

ビットコインの歴史をみるなら↑で紹介した『ビットコインとブロックチェーンの歴史・しくみ・未来』『仮想通貨の時代』か本書のうち好きなのを1冊読めばいいけれど、本書がいちばん”物語”に特化しています。徹夜本! 

追記)
アルトコインの解説も豊富な入門書を追加♪


読みやすい入門書です。保有するためのウォレットのつくりかたや決済、採掘(マイニング)まで、実際的な知識が満載。さらに各アルトコインの特徴やハードフォーク(※)など、すこし突っ込んだ内容も。取りあげているアルトコインは、イーサリアム(Ethereum)・ライトコイン(Litecoin)・リップル(Ripple)・NEM・モナーコイン(Monacoin)・DASH・ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)。

※ ブロックチェーンが「分岐」して複数のコインに分裂すること。

追記)
最新の議論が読める解説書を追加♪


ビットコインの仕組みからはじまる入門書でありながら、↑で紹介した本たちのスキマを縫うようなこまかな解説が多い。いろいろと読んだひとでもあらためて学べる1冊です。「通貨・経済・法制度」の三層からビットエコノミーの成立をみていく「第4章」は必読。暗号通貨が「貨幣なのか?」を歴史的視点から問う「第5章」もアカデミック。将来どの国がブロックチェーンを通して覇権をにぎるのかというスリリリングな議論もあります。



お口にあう本はございましたでしょうか?




えっと。最後に。
個人的な意見なのだけど、仮想通貨に投資している方は、くれぐれもリスクを取りすぎないようにしてくださいね。
期待リターンがどうしても低くなってしまうので。

……べつに仮想通貨があやしいとかそういう話じゃなくてね。


株や債券なんかは配当という”マーケット外から入ってくるお金”があるので、期待リターンはプラスになる。
でも、通貨のトレードはゼロサムゲーム(儲かった人の総額と損した人のそれが等しくなる)なので、期待できるリターンは手数料やスプレッドのぶんマイナスです。
さらに、現在(2018年)は税制上、雑所得扱いなので利益の大部分が徴収されてしまう。

やればやるほど、確率論的には損する可能性が高くなる。
ずいぶん不利な投資
だよね、って話。


もちろん不利な条件をおぎなってあまりある未来が仮想通貨にはあるかもしれないし、分散投資としてハイリスクな資産を持つのはぜんぜんアリだと思います。
それから、以前の記事(日本の財政破綻やハイパーインフレに備える3ステップ)でお話したような、国家の信頼がゆらぐとき、仮想通貨はめちゃめちゃ有望なお金の退避先になる可能性もある。


ただね。
「暗号通貨やブロックチェーン技術の未来が明るい」という話と
「あなたがいま買おうとしているビットコインやイーサリアムの値段が適正か」という話はぜんぜんべつもの
だ。

まだ見ぬ通貨がスタンダードになっていくことだってかなりありえると思うし。



そんなこんなで。
ラストはなんだか余計なお世話の蛇足になってしまった気もするけど。


裏切らない投資は”読書”だけだ!


……そこにつなげたかったの(笑)。



ではでは。


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


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posted by akika at 19:44| Comment(0) | 日記・最近読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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