今日のなぞなぞ
「”もっと”ビオトープの作り方を知る10冊は?」

本の雑食家さん、こんばんは。
私も雑食ですv
今日は、最近乱読したなかから
”ビオトープをつくるための10冊(上級編)”をぷちレビューしていきます。
以前の記事(最近読んだビオトープをつくるための本10冊)が「入門編」なら、今回は「上級編」といった感じ。
一歩進んで、生き物や環境へ理解を深めることのできる10冊をセレクトしました。
ビオトープ(biotope・biotop)とは……
いろいろな生物(Bio)が暮らす空間・場所(tope)のこと。
とくに人の手で多少の管理をくわえて、意図的に生態系を呼びこんでいるような場所を指すことが多い。
お口にあう書はございますでしょうか?
アクアリストのバイブル
ノーベル賞を受賞した動物行動学者の、愛にあふれた”いきものエッセイ”です。ビオトープどころか、ローレンツ博士の家は内部まで鳥や獣だらけ。こまかい観察眼とやさしい文体がステキ。序盤はアクアリウムについて筆がさかれており、一部のアクアリストの間ではとても有名(※)な本です。
※ 生態系が循環しており、餌やりや水替え・ろ過・エアレーション等が不要な状態に保たれている「バランスドアクアリウム」は「ローレンツアクアリウム」とも呼ばれる。
↓以下は引用。
それはほとんど金がかからず、しかもじつに驚異にみちたものである。ひとにぎりのきれいな砂をガラス鉢の底にしき、そこらの水草の茎を二、三本さす。そして数リットルの水道の水を注意深く流しこみ、水鉢ごと日のあたる窓ぎわに出して数日おく。水がきれいに澄み、水草が成長をはじめたら、小さな魚を何匹か入れる。これでアクアリウムはできあがりだ。「2 被害をあたえぬもの――アクアリウム」より
アクアリウムの魅力は、この小さな世界が自活しているところにあるのである。
(中略)
生物学的にはとくに世話をしてやる必要はない。さらに、もしほんとうの平衡状態が保たれていれば、掃除してやる必要もない。「2 被害をあたえぬもの――アクアリウム」より
ガーデナーのバイブル
ナチュラルガーデニングの神様、ターシャ・テューダー。古きよきものを愛する彼女の生活や園芸スタイルを、うつくしい写真とともに紹介するぜいたくな1冊。いっぱしの園芸家ならみな、この本を持っているはず。原書と翻訳版を両方そろえたいくらいの良書です♪
ビオ管理のバイブル
どんな生物を呼びこめるかを知るためには、近所に棲息している動植物を調査してマップをつくるところからはじめる。堆肥場など虫たちの住まいとなる「エコスタッフ」、多様な環境をグラデーションのように隣接させる「エコトーン」……ビオの環境づくりを施工や剪定等も含めて具体的に指導してくれます。
以前の記事(最近読んだビオトープをつくるための本10冊)で紹介したビオトープ入門書をさらに一歩すすめた内容。手にはいりにくいですが、オススメです。
都会の自然観察のバイブル
動植物にとって「都市」はサバクではなく「環境」だ。地域の生態系をふかく研究するための1冊です。ヒヨドリやヤマトシジミ、サルスベリ、アジサイ、スイレン、ハナアブ、ニゴイ……身近な生き物たちの特徴や暮らしぶりを教えてくれる良い本。近所の自然マップづくりのお供にもなるし、ビオに採りいれたい生物を選ぶときにの参考にも。
DIY系ビオのバイブル
庭に池や水の流れをつくるための施工方法をわかりやすく解説しています。DIY(※)本ね。ビオトープをつくるさいの”生き物以外”の環境整備のために。自作でもここまで雰囲気のある水辺ができあがる。庭があるひと向けです。
※ Do It Yourself(ドゥ ・イット・ユアセルフ)。専門の業者に頼まず、自分で家具をつくったり家を修繕したりすること。
里山研究のバイブル
ビオトープをつくるなら里山(※)に学べ。田んぼや畑、水辺など、ジャンル別に日本の里山を紹介しています。心洗われる”ふるさと”の写真がステキ。オススメスポットや連絡先も掲載されているので、近場の里山に足を運んでみるのが◎。学ぶべきものがたくさんあります。
※ 人と生き物が共存する日本古来の農業環境の総称。”山”とは限らず田んぼや、牧草地、漁業環境も含める。
ベランダガーデニングのバイブル
NHKのガーデニング番組「趣味の園芸」の講師をつとめていた杉井明美さんが、”ベランダガーデニング”に絞ってコツや楽しさを教えてくれます。つまづきやすいポイントをもらさず解説してくれるし、モチベーション維持への言及も。新書ですが、よくある大判の入門書よりも実践的で使いやすい。現在は手にはいりにくいのが残念です。
日陰ガーデニングのバイブル
日当たりがよくない場所でも活躍できる植物を紹介し、上手な育てかたを教えてくれます。建物の陰やマンションのベランダもそうだし、すでに生長している高木の根元なども。陰を彩る181種を徹底解説♪
生態学のバイブル
生態系と環境を学問する「生態学」の教科書的入門書。数式をつかったモデルで個体間の相互作用を説明したり、経済学で使われるゲーム理論(※)が援用されていたり、まさに理論生態学といった趣き。ビオの生き物たちの”個体数調整”に使える……かどうかはわかりませんが(笑)、数学が苦手でないならかなり楽しめます。上級編!
※ 複数の主体が行動する「相互依存」状況を数学的モデルで説明する理論。
UMA研究のバイブル?
イエティ、ツチノコ、ネッシー、スカイフィッシュ。分子生物学者の武村政春さんを招いて未確認生物(UMA)を”学門”する面白い本です。 生物学的観点からUMAの生態の妥当性をさぐる。ビオにUMAを呼びこんでしまったときのための参考書……というのは冗談ですが、でも。ビオトープを管理していると、ときおり名前のわからない動植物を発見したりするよね。
そのたびに図鑑やネットで調べてみて、生態や育て方を学んでいくのもビオトープづくりの楽しみだったりします。世界は未知の生き物であふれている♪
そんなこんなで。ラストはなぜかUMAでしたが(笑)、
お口にあう書はございましたでしょうか?
ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪
あきか(@akika_a)
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