今日のなぞなぞ
「人生相談……という名の”読書案内”本は?」
世界は「まともであれ」というメッセージに満ちている。
でも、きっと。
誰もがみんなどこかしら”まともじゃない”ところを抱えていて。
ごまかしながら生きている。
おかしいのは自分じゃなくて、世界のほうなのかもしれない。
というわけで。
今日紹介するのは「人生相談」本。
以前の記事(最近読んだ「読書術」10冊、高校レベルの基礎教養(文系)を身につけるための28冊)で紹介した佐藤優さんの著作です。
現代の”知の巨人”佐藤優さんが読者のお悩みに答える。
週刊誌の連載が書籍化したものです。
「あぁ、そのテの本ね」と思った方もいるかもしれません。
たしかに、”雑誌の悩み相談コーナーの書籍化”という企画はよくある。
ほんとはね。私も、「この本は読んだら読みっぱなしにして、とくにブログで取りあげなくてもいいかな〜」と思っていた。
ページをひらくまでは。
☆★☆

どういうことかというと。
本書は、じつは「人生相談」の仮面をかぶった「読書案内」なのです。
もちろん相談にはちゃんと答えているのですが、
回答には必ず1冊以上の「推薦図書」がふくまれている。
でね。誤解をおそれずに言い切ってしまうと……。
本書は、すべての相談者に対して、
”本を読むこと”をススメている。
おおぉぉ。
なんというか、僭越ながら……いえほんとに僭越ながら
「仲間発見!」という気分になった、ハッピーな読書タイムでしたv
人生相談をとおして、良質な本を推薦しているブックガイド。
これを”読みっぱなし”にしておくわけにはいかない! という感じ。
このブログもいろいろな切り口の記事を書いているけれど、
けっきょく。伝えたいメッセージはたったひとつだったりします。
みんないっぱい
本読もうよぉ〜☆(*´∇`*)ミ☆
と、これだけ。
佐藤優さんの本は、どんなテーマでも
さまざまな文献を引っ張ってきてお話ししてくれるし、
ちょいちょい読書を薦めているようなところがあるので、最近お気に入りの作家さんです。
☆★☆

『インテリジェンス人生相談』で取りあげられている「悩み」は多岐にわたります。
社会や経済、キャリアからアイデンティティや恋愛、家族、宗教にまつわるものまで。
どんな悩みでも「相談者の味方になって」回答しているのがこの本。
拒食症など病理的な葛藤や法務関係の話などは、きちんと専門家に相談することを推奨しているのも誠実です。
↑この記事のタイトル「この世界は狂っているんだから。適応できるのは頭のおかしい人なんです」は『インテリジェンス人生相談 復興編』からの引用です。
「生きていく能力が人よりも極端に低い」と悩む相談者に対して
文学を読むことやノートをつけることを提案し、場合によっては心療内科に頼るのもアリだと説く。
その流れで件の言葉がでてきます。
そもそも、この世界は狂っているんだから。こんなところに適応できるのは頭のおかしい人なんです。普通の人間はみんな適応できない。それを見ないようにするか、騙すか、無理をするか。みんなそういうふうにして生きている。真面目に素直にやったら、みんな潰れちゃう。
「第5章 自己」より
ほんとに。
この社会はどこか狂っている。
私たちはいろいろなことごとに、あれこれ想い悩んでしまうけれど、
「自分が悪い」と思いこむ必要なんてひとカケラもないのかもしれないよね。
なんだか<世界>になじめないでいるなぁ……と感じているあなたに。
本書は「希望の本」です。
☆★☆
ちなみに。この相談者に対して佐藤優さんがススメているのは、
五味川純平さんの『戦争と人間』や夏目漱石の『それから』『門』。
文学ですね♪
以前の記事(なぜお金を稼ぐのか?)でお話したとおり、抽象的な&答えがひとつじゃない問題を考えるとき、小説はとても相性がいいのですv
そんなこんなで。今日は
人生相談本でありブックガイドでもある『インテリジェンス人生相談』の紹介でした。
本が好きなひとには、面白い読書体験をもたらしてくれます。
本書に登場する「推薦図書」は多岐にわたっていて、
もちろん直球なものもあるのですが(ギャンブラーに対して『依存症のすべてがわかる本』をススメていたり)、なかには
ここでこの本が出てくるのか!
みたいな変化球もあってびっくりする(住職さんに対して村上春樹さんの『1Q84』をススメていたり)。
小説も多くピックアップされているのも嬉しいです。
ではでは。
ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪
あきか(@akika_a)
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カテゴリ:読書術













