2016年11月12日

最近読んだ「世界観が独特な」本10冊

 
今日のなぞなぞ
「世界観がユニークな10冊は?」

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本の雑食家さま、こんばんは。
私も雑食ですv


今日は最近私が乱読したなかから
”世界観が独特な10冊”をぷちレビューしていきます。

以前の記事(【徹夜本】地下東京に広がる腐海――貴志祐介『新世界より』の社会システムと生態系がすごい)で紹介した『新世界より』がとてもよかったので、
ユニークそうな本に食指が引き寄せられてしまうこの頃(笑)。


お口にあう書はございますでしょうか?


 澁澤龍彦の再来


芥川賞作家による”偏愛”に満ちた読書案内。純文学から漫画、奇書、珍書……「文学の魔導書」とのキャッチコピーどおりレアグルーブ(※)たっぷりのセレクトで、本書じたいがあるイミ奇書。澁澤龍彦さんの一連の仕事を思わせるアングラ&フェティッシュ本。

※ 埋もれて忘れ去られてしまった昔の作品の発掘、再評価。音楽の用語です。

 戦後カオスの素描


「闇市」を描く文学作品を集めたアンソロジー。外貨、盗品、転売品。男色あり女装あり、近親相姦、刺青、精神病院……戦後の日本はここまでカオスだった。全集にも収められていない作品が載っていたり「解説」も優れていて、資料的価値も高い1冊。収録作品は↓以下。

〈経済流通システム〉
「貨幣」 太宰治
「軍事法廷」 耕治人
「裸の捕虜」 鄭承博

〈新時代の象徴〉
「桜の下にて」 平林たい子
「にぎり飯」 永井荷風
「日月様」 坂口安吾
「浣腸とマリア」 野坂昭如

〈解放区〉
「訪問客」 織田作之助
「蜆」 梅崎春生
「野ざらし」 石川淳
「蝶々」 中里恒子


「裸の捕虜」は『夜と霧』のような収容所文学かつ『破獄』 を思わせる脱獄もの。「日月様」は女装と日常のミステリ。「浣腸とマリア」は男娼と近親相姦。「蜆(しじみ)」は闇屋を”開業”するまでの心の動きを丁寧に描いた傑作短編。

 女王と奴隷の輪舞


テーブルを囲み。プレイされるは命を賭けたババ抜き。知力を尽くして”イカサマ”を繰り出す頭脳戦が読みどころ……ですが、それ以上にババ抜きシーンの異形さに目を奪われる。反発しつつ”女王様”に服従する悦びを知る主人公……SM好きさんにオススメだよ☆

 渋谷の異能少女


オカルトぶくみの本格ミステリ。卒業制作で映像を撮る主人公が、謎の少女と出逢う。彼女は”悪意”を感知して犯罪を未然にふせぐ能力を持っていた……。以前の記事(最近読んだミステリ10冊〜本格から社会派まで〜)で紹介した↓『消失グラデーション』と同様、緻密で巧みな構成力がきらきら光っています。どんでん返しも鮮やか。


 メルヘン世界の論理系


「不思議の国のアリス」の世界でおこる連続殺人。原作をオマージュしたナンセンスな展開やセリフまわしがめっちゃ楽しいですv 荒唐無稽な話かと思いきや、じつはこの世界観ならではのロジック体系が存在していて、理詰めで考えれば犯人を指摘できる本格ミステリ。

 異形と異形のファブリック


再読。再再読。いえ、再々再々再々……読。大好きな本です♪ 時計中毒の主人公。顔面が文字盤の少女。サカナ男。舞台は横浜〜元町〜山手〜大船〜鎌倉のあのへんなのですが、幻想が入り混じっていて、根岸線沿線は完全に異世界と化している。異形なキャラクターと異形な風景の果てに、強烈などんでん返しがある。すごい本です。

 姥捨て山のコミュニティ


その村にはひとつの掟がある。70歳を過ぎた人間は「山に捨てなければならない」。一方、捨てられた老人たちは、過酷な自然のなかで「デンデラ」という共同体を築いていた。
とぼしい資源から生み出された”文明”がとてもユニーク。サバイバルエンターテイメントです。

 異形文化の風景


いくつもの町を訪ねては去る旅人の物語。それぞれの町が独自の栄え方(衰え方)をしていて、景色もユニーク。たとえば、風ノ町では大量のかざぐるまが洞窟に堆積していたりする。異文化の国々を旅をした気持ちになる一冊です。↓「キノの旅」が好きな人にオススメ。あ、でも文章はライトノベルっぽいわけではなくて。むしろ濃密。ミステリ要素も強い。


 「愛」の誘引力


『ザ・シークレット』と対をなす、引き寄せの法則本の名作です。本書のテーマは「愛」。起こることのすべてに、愛の力が働いている。引き寄せはとっても複雑な概念であると同時に、めちゃくちゃシンプルな原則だとも思います。”掴んで”しまえば、あっけないくらいの。引き寄せ本大好きな私が、とくに推したい一冊。


追記)
ロンダ・バーン氏のこのシリーズから一冊追加♪
『ヒーロー』のテーマは「夢」です。本書は引き寄せというよりも、夢に向かって一歩一歩進んでいくことの大切さを説いています。踏み出すこと、心構え、成功者の体験談……夢を追うすべてのひとが共感し、参考にできる自己啓発本。


 この世界の真実


手術という科学的方法はもちろんのこと、呪術的な能力でも人を治癒することができる医師の物語。ヒーラーやシャーマンがでてくる……というとスピリチュアルなファンタジーかと思われそうですが、田口ランディさんの小説は文化人類学や超心理学的アプローチの裏づけがある。未熟児のアイちゃんと対峙するシーンは圧巻。目に見えない世界の真実が、あなたに心身に流れこんできます。




お口にあう本はございましたでしょうか?


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか


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posted by akika at 10:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記・最近読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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