2015年12月06日

最近読んだミステリ10冊〜本格から社会派まで〜

 
今日のなぞなぞ
「ミステリのオススメ10冊は?」

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美文も人間描写もいらない。
我々が求めているのは、ガッチガチでバッキバキな”論理”なのだ。


……というわけで、以前の記事(最近読んだ本格ミステリ10冊〜ロジカル思考力をバキバキ鍛えるために)にひき続き、本日も
最近私が読んだミステリのなかで「良かった10冊」をぷちレビューしていきます。


本格ミステリ(謎と論理的解決をなにより重視するジャンル)寄りのものが多めですが、
東野圭吾さんや湊かなえさんなど、ポピュラーなものもピックアップ♪

読書のはかどる年末年始に
読みはじめたらとまらない良質ミステリをど〜ぞ〜。




 恋愛×バスケ×本格推理


第31回横溝正史ミステリ賞受賞作品。綾辻行人さんをして「歴代受賞作のなかで三本の指に入る逸品」といわしめた、殿堂入りの名作です。学園もので、登場人物がバスケばかりやっているミステリ(笑)。でも、細部にわたってしっかりと仕掛けがあり、どんでん返しも私好み♪ 乙一さんの『GOTH』や辻村深月さんの『オーダーメイド殺人クラブ』が好きなひとにオススメな本格作品です。名作!

 ”メタ”ミステリ


探偵とはなにか。探偵はなぜ事件に遭遇し、なぜ解決するのか。葛藤は?逡巡は? 挫折は……。あらゆるミステリが扱う「探偵」について、とことん考え抜いた市川哲也さんが採ったスタイルは「歳をとって旬を過ぎた名探偵」を主人公にすること。事件や論理的解決はありますが、ある意味では、探偵について語るメタ探偵小説といえるかも。↓次に紹介する続編が非常に面白いので、どうせなら2冊セットで読んでみて!

 小ネタ満載なデスゲーム・ミステリ


今をときめく名探偵・蜜柑花子が、「密室館」に閉じこめられ殺人ゲームに巻き込まれます。『インシテミル』など、シチュエーション&デスゲーム系が好きならぜひ♪ ”メタ”ミステリっぷりは本作でも健在。さらに、いろんな作品のネタが(なんの説明もなく)散りばめられてます。一例をあげるだけでも↓こんな感じ。

SAW、インシテミル、バトルロワイヤル、ハンガーゲーム、謎解きはディナーのあとで、氷菓、ダンガンロンパ、神様ゲーム、横溝正史、綾辻行人、京極夏彦……

いきなり「千反田えるが……」とか言われても、知らない人にはわからんよね(笑)。ミステリファンをニヤリさせるネタ満載の、本格推理作品ですv

 ”ハズレなし”の岡嶋二人作品


以前の記事(【ミステリ】読み始めたら止まらない徹夜本10冊【SF】)では『クラインの壷』を紹介しましたが、岡嶋二人さん達の作品は、本当にハズレがない。ぜんぶ面白いです。中学生らが巻き込まれているらしい奇妙な事件、その真相は……!? 宮部みゆきさんの『レベル7』が好きなひとにオススメ。学校という閉鎖空間に渦巻く”謎”には、胸がときめくよね♪

 今回も、石持浅海さん推し


以前の記事(最近読んだ本格ミステリ10冊〜ロジカル思考力をバキバキ鍛えるために)で推しに推した石持浅海さん。今回も2冊紹介させてください。経営者たちが別荘地に集う「箱根会」のさなか、殺人事件が! ……といっても、犯人ははじめからあきらかにされている倒叙ミステリ(※)です。刑事コロンボ、古畑任三郎、「DEATH NOTE」、『容疑者Xの献身』などなど、倒叙好きは大満足♪ 探偵役・碓氷優佳の語る<動機>についての考え方には、個人的にすごく共感します。

※ 探偵に追いつめられる犯人側の視点で描かれるミステリ。

 恋愛もロジカル


2冊めは、恋愛小説ふうの本作。主人公が書店で出逢った女性は、腕時計をふたつはめている。なぜなのか……。ボーイミーツガール&ミステリです。ロジックはちょっとアクロバティック。彼女が主人公に惹かれていくその理由も”論理的”に解きあかされていく、ちょっと異色な恋愛&ミステリです。恋愛小説ファンからは賛否両論の声がありそうだけど、私は「ロジックさえあればなんでもいい」派(笑)。

 漆黒の闇鍋をあなたに……


ひとりの少女の死を悼み、開催された闇鍋パーティ。メンバーそれぞれの小説(手記)が音読され、あきらかになっていく”黒い”真相……。構成としては湊かなえさんの『告白』みたいな感じです。視点人物が変わるたび、物語がどんどんひっくり返っていく。本書もイヤミス(※)です。学校という閉じたコミュニティにたちこめる”狂気”には、胸が高鳴るよね!

※ いや〜な感じの読後感が残るミステリ作品。

追記)
『暗黒女子』の映画化が決定しました♪
2017年4月よりロードショーv

 社会派ミステリが描く「家族」


テレビドラマで観たひとも多いかな。がんばって高級住宅街に住みはじめた一家。受験に失敗し荒れる娘。無関心な父。ストレスがもう限界点の母。そんななか、向かいの家で殺人事件が起こる。謎解きというよりは、社会派ミステリ(※)です。宮部みゆきさんの名作『R.P.G.』とセットで読んで、現代の「家族」について考えてみるのも一興v

※ リアリティを大切にし、社会的な題材を描くミステリ。

 これ以上ない「大」どんでん返し


「出たぁ〜!」と、既読の方は叫んでいるかもしれません(笑)。ある山荘に集った男女。そこに逃走中の強盗が侵入。そして殺人事件が発生。だが、犯人は強盗ではない”誰か”だ。緊迫するシチュエーションで、イッキ読み必至。結末については、ここでは多くを語りません。真相は、あなた自身の手で検索……ではなく、読んでたしかめてみて!

 脱出ゲーム&株トレード


以前の記事(面白いライトノベル見つけました――土橋真二郎『扉の外』)では、『扉の外』を紹介しましたが、今回はツァラトゥストラ。シチュエーション・サスペンスの面白さは本作でも健在。第1巻は脱出ゲーム&仮想通貨を使った株トレードです。心理描写も濃厚。「LIAR GAME」や「カイジ」っぽい雰囲気のあるライトノベルです。↓2巻以降もさまざまな”囚人ゲーム”が展開。





お口にあう本はございましたでしょうか?


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


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posted by akika at 22:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記・最近読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ありがとうございます!
わかりやすく、読みたい本が増えました^^
名探偵の証明が特に気になります!
Posted by こゆ at 2015年12月09日 05:39
こゆさん

ありがとうございます♪
わかりやすくてよかった^^
ミステリファン以外ちょっと置いてけぼりなレビューかな、と思っていたので安心しました。

『名探偵〜』と続編『密室館〜』おもしろいですよ!
ジャケットの探偵・蜜相花子、丸メガネなところが西尾維新さんの掟上今日子とカブる(笑)。
またあそびにきてくださいね〜v
Posted by あきか at 2015年12月10日 21:16
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