2015年10月08日

最近読んだ本格ミステリ10冊〜ロジカル思考力をバキバキ鍛えるために

 
今日のなぞなぞ
「ロジカル思考力をバッキバキに鍛えるための本は?」

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美文も人間描写もいらない。
我々が求めているのは、ガッチガチでバッキバキな”論理”なのだ。


というわけで。
今日は最近私が乱読したなかから「本格ミステリ」10冊をぷちレビューしていきます。


本格ミステリとは……
謎とその論理的解決をなによりも重視する、ミステリの一ジャンル。
名探偵とか密室とかトリックとかが登場し、妙に幻想譚っぽい雰囲気を志向する、あれです。
エドガー・アラン・ポー『モルグ街の殺人事件』が始祖とされています。
本格推理小説。本格探偵小説。



以前の記事(【ミステリ】読み始めたら止まらない徹夜本10冊【SF】)でも紹介した、
徹夜本ばかりのジャンルです。


もちろん、エンターテイメントとして
ノンストップで読み進めるのも一興ですが。

あなたも”名探偵”になったつもりで「解決」を導き出してみて。
きっと、発想力や論理的思考力がバキバキ鍛えられることでしょう。


今日はバキバキな本格ミステリを10冊。
石持浅海さんが多め。ハマってます。

あなたのお口にあう本はございますでしょうか?




 名作ちゅうの名作


離陸前の飛行機をハイジャックした犯行グループ。彼らの要求は留置中の「師匠」を連れて来ること。しかし、機内では不可解な密室殺人事件が発生し……。名作中の名作なので、まだ読んでなければぜひ。以前の記事(徹夜本見つけました――新堂冬樹『カリスマ』〜あわせて読みたい「カルト宗教」本)で紹介したような、宗教的なモチーフが好きなひとにもオススメ♪ 名作につき、本書は問答無用で must buy! です。

 アームチェア・ディテクティブ


↑『月の扉』に登場した勇敢な青年「座間味くん」が、今度は安楽椅子探偵(※)役に。新宿のいろいろな居酒屋で、刑事とサシで飲み食いしながら事件を解決します。ロジックはけっこうアクロバティック。↓続編『玩具店の英雄』では、新キャラが登場し、サシ飲みから三人飲みになります。

※ 現場におもむくことなく、話を聴いて真相を推理する探偵。Armchair Detective(アームチェア・ディテクティブ)。



 ミステリ版「賢者の贈り物」


こちらも名作。殺した相手の頭部をバッグに忍ばせて、旧友の家をたずねた主人公。出迎えてくれたのは、子供と、三人の女性。ほのぼのとした会話のなかにある、騙しあい、茶番、心理戦を経て、物語は衝撃的な結論に向かう。ミステリ版「賢者の贈り物」(※)ともいうべき、素晴らしいプロットです。すごいから読んでみて!

※ O・ヘンリーの短編小説。ネタバレになるので、あらすじはヒミツです。



 本格の、大筋だけを詰めました


推理なんて、使用人に任せておけばいい。そんなエラソーな貴族探偵が事件を解決(?)します。本格ミステリの、大筋だけを取り出すとこうなる……かもしれない。帯で巽昌章さんが本書を「人形芝居を思わせる抽象性」と評していますが、言い得て妙。ロジックだけがごろん、と横たわっている印象です。人間は駒にすぎない。↓続編では、新米の女性探偵が、なぜか毎回貴族探偵を犯人だと指摘してしまう(笑)。


追記)
文庫化↓されました♪



追記2)
2017年4月、嵐の相葉雅紀さん主演でテレビドラマ化。

貴族探偵 | オフィシャルページ(フジテレビ)
http://www.fujitv.co.jp/kizoku/introduction/


 クローズド・サークル


誘拐失踪事件で我が子を失った親たちが、犯人と目されている資産家の「屋敷」に乗りこむ。それは新たな惨劇のはじまりだった。外界と断絶、外部犯の否定、疑いあう仲間たち……クローズド・サークル(※)特有の面白さをあますところなく発揮した本格ミステリ。

※ 吹雪の山荘、嵐の孤島など、交通や連絡が外部から遮断されたシチュエーション。

 えっち描写も伏線


犯人当てでもトリック当てでもなく、なんと……「タイトル当て」ミステリ。孤島で行われたオフ会で、失踪・殺人事件が起こります。これもクローズド・サークルもの。ちょっとえろいね。ただ、えっち描写でさえ「解決編」のための伏線だったりする、本格もの。ある意味トンデモ作品かもしれないけど、面白いです♪ ↓続編はこちら。



 ボーイ・ミーツ・奇人変人

月見月理解の探偵殺人 (GA文庫)
明月 千里
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 42,037

少年は少女と出逢う。そしてはじまるのは恋……ではなく、極限のかけひき、心理戦、推理戦。人狼ゲームふうの「探偵殺人ゲーム」。他人の隠しごとも遠慮なくがんがん見抜いていく、月見月理解のキャラクターがいいね。ライトノベルなので、ガチガチの本格というよりは”本格風”だけど、面白い。「カイジ」や「LIAR GAME」が好きならオススメ♪ ↓漫画版はこちら。






 超常現象を”論理的解決”


短編集です。アクロバティックな論理が楽しい。表題「三階に止まる」は、ホラー風味です。人が乗ると必ず一度、三階に停止してしまうエレベーター。なぜなのか!? 超常現象にまで、しっかりと論理的推理を通す、本格ホラー。観覧車のなかで罪の追及とプロポーズを同時にしてしまう「宙の鳥籠」も、文字どおりアクロバット。

 へんたて!


以前の記事(【ミステリ】読み始めたら止まらない徹夜本10冊【SF】)で紹介した綾辻行人さんの「館シリーズ」を例に出すまでもなく、本格ミステリファンは、”建物”への尽きない興味を持っていることでしょう。本書は、ヘンナタテモノをめぐる青春ミステリです。密室ものなどもあるけれど、推理というよりは建物自体の異形さを楽しむ本。おかしすぎる建築物に、ワクワクがとまらないv

 本格ホラーと本格ミステリの融合


以前の記事(【ミステリ】読み始めたら止まらない徹夜本10冊【SF】)で紹介した「如きシリーズ(刀城言耶シリーズ)」の第五弾。本格ミステリと本格ホラーが完全なる融合をはたした、すごいシリーズです。エラリィ・クイーン+スティーブン・キング×和風……みたいな。
こっくりさんをモチーフにした表題作「密室の如き籠るもの」が秀逸。闇のなかでの交霊シーン、ぞくぞくします。↓シリーズ全作品、素晴らしいです。

『厭魅の如き憑くもの』
『凶鳥の如き忌むもの』
『首無の如き祟るもの』
『山魔の如き嗤うもの』
『密室の如き籠るもの』
『水魑の如き沈むもの』
『生霊の如き重るもの』
『幽女の如き怨むもの』




お口にあう本はございましたでしょうか?


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a



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posted by akika at 19:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記・最近読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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