2015年02月14日

バレンタインには世界を呪え―― Valentine's Day に読みたい本10冊

 
今日のなぞなぞ
「バレンタインに読みたい本ベスト10は?」

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リア充のみなさま、こんにちは。
あんど、ふぁっくゆー。


……というわけで、
「バレンタインに読みたい本10冊」をまとめました。

当ブログで紹介したことのある本を中心に、
”世界を呪ってる度”を基準にセレクト。


以前の記事(バレンタインデーにはロックを聴け!)では、
バレンタインに聴きたい音楽も特集しています。

バレンタインデーにはロックを聴け!


聖ウァレンティヌスが殉教した(とされる)今日。
世界の深淵にふれる10冊をど〜ぞ〜♪


  第10位


「いつかどこかで、あなたは誰かを嫌いになります」。人間のなかにある暗い感情をひたすら突いていく、”子供に見せたくない絵本”ナンバーワン。挿し絵も素晴らしくホラーです。バレンタインにぴったり。

記事(最近読んだ「世界観がダークな」本10冊)より。

  第9位


新製品のチョコレートを試食した夫妻。夫は助かったが、妻が死んでしまう。「犯罪研究会」のメンバーたちが難事件に挑む、ミステリへの批評性をふんだんに含んだ名作です。チョコなんか、欲しくなくなるね。

記事(【名探偵】ミステリの古典的名作30冊【名推理】)より。

  第8位


恋愛をすることで「人生の浪費」をしていませんか? あえて別れることが、ほんとうの幸せにつながるかもしれません……という本。バレンタインにこそ読みたいね。

記事(本を推薦するということについて)より。

  第7位


ハンバーガー店にいた男女。ひょんなことから心と体が入れ替わって、殺し合います。性別も年齢も、恋人同士も関係なく、チェンジ&シャッフル。読み始めたらとまらない本格ミステリです。このカオスは、バレンタインにふさわしい。

記事(【ロジック】新本格ミステリの名作100冊【プロット】)より。

  第6位


「あなたの無邪気さを破壊したい」……。お笑い芸人・鳥居みゆきさんがすさまじい文才で放つ、呪詛と妄想の物語。ほんとうは、みんなもこういう感情、持ってるよね。笑顔で隠してるだけだよね? ↓以下、引用。

子供の頃、線路に置き石をしたんです。
事故にはなりませんでしたが、
あのスリルが忘れられなくて。
でもこの歳で捕まりたくないですからね。
だから近頃は置きグミなんです。
グミはね、跡形もなくなるんですよ。でも知ってますか?
香りだけが残るんです。


  第5位


人は”合理的な経済人”であるはずなのに、かくもカンタンに感情に左右される。さっぱり売れない商品も、キャンペーンひとつで爆発的にヒットする。くだらないイベントに踊らされてるヤツらを嗤いとばすための、理論書。

記事(カモる人、カモられる人〜行動経済学(行動ファイナンス)のススメ)より。

  第4位


わかってる。ほんとはみんな、満たされてない。20代の性愛を著者がフィールドワーク(インタビュー)します。リア充なんて都市伝説であることを証明するための論拠。バレンタインにこそ向き合いたい、現代の「生きづらさ」の問題集。

記事(最近読んだ10冊V)より。


  ランキング圏外


トップ3の発表の前に、ランキング圏外から3冊紹介。


ロックでエッジな漫画家、山田玲司さんの対談マンガ。山田さんがあらゆる人に「絶望の時代を生きる処方箋」を聴いていきます。どん底から立ち直れるパワーをくれる。世界を呪うというよりは「希望の本」なので、圏外。

記事(絶望に効くクスリ……は存在するか?)より。



思うとおりにならない世界に対して、自分の心がどういう反応をしてゆけばいいのかを教えてくれる1冊。ふかい洞察と社会批評を感じさせる、メンタルヘルス本です。オススメだけど、どちらかというと「世界を呪う力を弱める」本なのでこちらも圏外。

記事(最近読んだ10冊V)より。



社会も人間関係も、すべてのイミが解体されればいい……そう願うあなたに。意味をなさない言葉とイラストがえんえんと楽しめる、絵本・詩集です。「世界に対してどこまでも中立な」本なので、ランキング圏外。

記事(最近読んだ「文字の少ない」本10冊〜右脳を活性化させるために)より。



  第3位


「かわいさ」がこの上ない価値を持つ、荒廃した郊外の町。腐った「夢の国」から抜け出した着ぐるみの少年が、狂った人間関係を築き、イタすぎる人生を謳歌します。”いやな感じ”たっぷりの、伝説の名著。バレンタインらしいメルヘンですね。

↓小説版はこっち。私は↑のノベルコミック版の方が好きです。



  第2位


71歳の吟子さんと同居することになった「わたし」。居心地のいいともわるいとも言えない、あいまいな空間で、オトナでもコドモでもない時間が流れる……。ただそれだけの話だけど、ひたひたと文章が心に沁みこんでいく。しんみりしたいときいつも、私はこの本をひもときます。

追記)
青山七恵さんの作品について語った記事をかきました↓。

最近読んだ純文学(J文学・L文学)10冊〜青山七恵さんの”ぼっち文学”について

  第1位


「私の微笑みは自然に見えますか?」。バレンタインとか関係なく、強くオススメしたい1冊。ただし、共感しすぎないように注意して。二階堂奥歯さんは編集者。2003年、ウェブに遺書を残して自殺しました。本書は、ウェブ日記を書籍化したものです。

その感受性ゆえ、世界の際の際、淵の淵までのぞきこんでしまう、そして。うずに吸いこまれるように、死のまわりをぐるぐる行ったり来たりする。文章がぞっとするほど真に迫ります。たとえどんなに幸せなときでも、すぐ隣には「銃弾の間を縫うように」生きているひとがいるかもしれない。


↓以下は引用です。

何不自由なく満ち足りたこの世界で私はなぜだか戦場にいるような気がします。
ほんの小さな失敗でもしたら私はここにいることを許されなくなってしまうような気がします。
挨拶はきっと複雑な合図で、それを間違えれば即座に虐殺されるような気がします。
私をかこむ隣人達の中に入っていくとき、砲弾の飛び交う中を進んでいく気がします。
時限爆弾を解体するかのように息をつめて仕事をします。
世間話をしながらも銃弾が耳を掠める音が聞こえます。
私の微笑みは自然に見えますか? 口の中には恐怖の味がします。


記事(最近読んだ「世界観がダークな」本10冊)より。



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


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posted by akika at 00:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 10冊シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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