2014年03月03日

最近読んだ10冊V

 
今日のなぞなぞ
「雑食家はなにを食べるか?」


雑食家のみなさま、こんにちは。
今日も、最近私が乱読した、ジャンル不問な本のなかから、
"良かった10冊"をぷちレビューしていきます。

パートT・Uはこちら↓
最近読んだ10冊
最近読んだ10冊U



雑食といいながら、今回はちょっと偏ってるかも。
心理学、社会学、小説、文芸評論関連です。

はたして、
あなたのお口にあう書はございますでしょうか?


 発見! のめじろ押し


以前の記事(「魔法少女まどか☆マギカ」に学ぶ4つの人生訓)で紹介したアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の評論、研究。物語はもちろん、映像や音楽、演技……いろいろな人があらゆる角度から作品を論じ、この名作に隠された仕掛けをどんどん見抜いていきます。気づきの連続。発見のめじろ押し。「まどマギ」をもっともっと味わいたいひとのための、”非公式”なファンブック♪

 コミュニケーションと生きづらさの問題


20代の性愛を著者がフィールドワーク(インタビュー)します。デートが終わり、彼氏はひとりで帰ってしまい、終電後の街に放り出される20代女子……というようなじわじわくる事例がいくつか載っています。タイトルは「20代女性」ですが、男子だっておなじ状況にいると思う、たぶん。この本で浮き彫りになっているのは、性愛というより、以前の記事(ネットいじめ、スクールカースト、キャラ戦争)でふれたような、現代の「コミュニケーション」の問題です。考えさせられるテーマ。

 「痛み」をめぐるブックガイド


リストカット、セックスワーカー、美容整形、障害者の性、ホームレス、ひきこもり……。”マトモ”な社会が「無いこと」にしたがる、マイノリティの領域をつれづれに語りつくす評論エッセイ。マンガ、映画、小説、舞台など、読んでおくべき”きわきわ”な物語をたくさん紹介してくれます。ブックガイドとしても◎。

 これ1冊でOK!


時代の要請からか、「心を軽くする心理学」本がたくさん出ています。類似本をたくさん読むのも方法ですが、私はまずこの1冊を勧めます。外界に対して自分の心がどういう反応をしてゆけばいいのか……という部分を、かなり正確な言葉で刻んでいます。まるで、徹底的に自分のこころを見つめることで精神分析学を立ちあげたフロイトのよう……というのは持ちあげすぎかな^^; このテのほかの本より、一歩も二歩も踏み込んだ、深い洞察を感じました。個人の心を通して、社会批評にも漸近しています。

 ラブコメの教科書♪


女子力高すぎな高須竜児と、ツンデレと呼ぶには素直すぎる逢坂大河。ふたりは互いの恋愛を実らせるため、共同戦線を張ります。ラブコメですが、ふたりとも、想う相手はべつにいる……というちょっとヒネった設定です。いわゆるハーレムもの的な展開にも、(なりそうで)ならないヒネりがあります。かなりヒネってるのに、笑いあり涙ありの、王道ラブコメ。女性ファンも多い、名作ライトノベルです♪

 ミステリの教科書!


もし大学で「本格ミステリ」という科目があったら、この本が教科書になる。フェア/アンフェアから、トリック、探偵、叙述……ミステリという物語がどういう仕組みで成り立っているのかを、解説していきます。ミステリの要素要素を、これでもかという客観性で、透明に抽出した、完璧な鑑賞術。すごいです。ただし、ネタばらし満載。そこだけ注意!

 シュレーディンガーの猫


自殺の偽装を施され、殺された妹。容疑者はふたりに絞られる。犯人は、はたしてどちらなのか……。以前の記事(【ロジック】新本格ミステリの名作100冊【プロット】)で紹介した東野圭吾さんの名作です。最後まで読んでも犯人はあきらかにされません。ただし、テクストに布置された手がかりから推理すれば、論理的に”正解”が導ける……という趣向。でも、厳密に推理すれば「犯人はどちらでもありえる」と私は思いました。どちらでもありえる、だからこそどちらかに限定せずに物語は終わる……箱のなかの猫を観察する、その直前で幕を閉じるミステリ。

 コノヤロー!


以前の記事(【就職活動】面接で落とされないためのたった1つの裏技)で紹介した『就活のバカヤロー』の続編。ユーモアをもって、就活戦線を俯瞰してみましょ、という本。膨大な取材を通じて、壮大な”茶番”をあきらかにしていきます。石渡さんの筆はどんどん軽快に、他人事に(笑)なっていきます。ひとごと……と言いながら、誰よりも就活をめぐる状況を憂えているのが石渡さんなんだけど。すこし時代が下ったぶん、「女子学生就活事情」の項目なんかもできました。

 必殺、日本文学ブッタ斬り!


女のエッセイはセンス自慢(「枕草子」)。男のエッセイは世の中へのお叱り(「徒然草」)。「浮世風呂」はケータイ小説。短歌はメール。紀行文学は”田舎の悪口”。みんな自分にしか興味ない(近代文学の私小説)。……痛快です。「いやいや、そんな、ミもフタもない」とツッコみをいれてしまうのですが、ブッタ斬るその刀に、なんだか真実めいたものを感じてしまう。たしかに、とうなずいてしまう。面白い本です♪

 取扱い注意……


大学生同士でつきあう → 一方が就職する → 同棲はじまる → 消耗する → 壊れる。……思い当たる当事者は、絶対にこの小説を読んでください。えぐられます。まさか、どっから見られてた? と背後を振りかえりたくなる。「結婚をすれば、軌道に乗れる」「もういやだ。寝たい! とにかく寝たいんだ」。なんで人は人に依存しちゃうんだろうねとか考えて、ブルーになります。やっぱり読まない方がいいかも。この本は、取扱い注意! です。



お口にあう本はございましたでしょうか?


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか



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posted by akika at 02:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記・最近読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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