2012年09月12日

『心を上手に透視する方法』が伝える4つのコミュニケーション技術

 
今日のなぞなぞ
「4つの(禁断の)コミュニケーション技術とは?」



ジャケットがカッコいいビジネス書は売れる。
その法則にたがわず、この本もベストセラーになっているようです。

まあ、この法則は私が今でっちあげたジンクスですが、
あながち間違いではありますまい。


ちなみに、このブログで取り上げたなかでは、
以前の記事(20代が使うべき・使ってはいけない100の言葉)で紹介した、↓千田琢哉さんの『人生を最高に楽しむために20代で使ってはいけない100の言葉』(かんき出版)の装丁がダントツでカッコいいですv
例にもれず、千田さんの本もよく売れています。



 けっして、悪用しないでください。


今日紹介するのは、トルステン・ハーフェナー氏の『心を上手に透視する方法』

著者は、「マインド・リーダー」の異名を持つマジシャン。
門外不出の「人の心を透視する」テクニックを、盛大に種明かしていく……という禁断の書(!)です。



↑表紙の下半分の空白。
書店では、ここに帯がかかっています。

けっして、
悪用しないで
ください。


というアオリ文句をそえて……。


〜※〜
今日の記事、これからお話する内容はあなたをとても不安にさせるかもしれません。
それでも人の心についてよく知りたいという覚悟のある方以外は、
ここから先は、読み進めないほうがいいでしょう。
〜※〜

 タイトルにウソがある!?


330done

……などと大げさにはじめてしまいましたが。
なんてことはない。

「あなたをとても不安に……」うんぬんは、この本が伝授している「人の注意を惹きつけるテクニック」を使っただけです。
さっそく悪用しました。ホントに読むのやめちゃった方は、どうぞ戻ってきてください。だいじょぶだから。
こういう、心理的なテクニックがたくさん載っている本です。


ところで、本書のタイトルにはウソがある。
いえ、正確にはウソというわけではなくて。

『心を上手に透視する方法』では、この本の内容の4分の1しか伝えきれていないのではないか、と思うのです。



本書は、マジックの種明かしではなく、
4つのコミュニケーション技術についての本として読める。



その4つとは……

ノン・バーバルコミュニケーション(non-verbal communication)
バーバルコミュニケーション(verbal communication)
コールド・リーディング(cold reading)
マインド・リーディング(mind reading)



です。
『心を上手に透視する方法』というタイトルでは、「心を読むこと」についてしか書いていないようにみえてしまうのがもったいない。
ホントは、いろいろなコミュニケーションに関する本です。


ではでは、4つの言葉を順番に説明していきますね。


 4つのコミュニケーション技術


398done

 ノン・バーバルコミュニケーション(non-verbal communication)


非言語コミュニケーションのこと。
以前の記事(『人は見た目が9割』〜『言葉の外へ』)でも出てきた用語ですね。
見た目や仕草、声のトーンなど、人は「話す内容」以上の情報を"言外"から受け取っているわけです。

ノン・バーバルコミュニケーションという用語こそ出てこないものの、
本書の前半はすべて非言語コミュニケーションに関する話です。

第2章「『身体』を見れば、「心の内」がわかる」では、
視線や表情、手足の動きなどから"心を読む"テクニックが具体的に紹介されています。

ハーフェナー氏は言います。
意識して鍛えれば、誰でもマインド・リーダーになれる、と。

 バーバルコミュニケーション(verbal communication)


言語によるコミュニケーションのこと。
これも以前の記事(『人は見た目が9割』〜『言葉の外へ』)でお話ししました。

本書では第3章「『暗示の力』を使いこなす」に、言語コミュニケーションの技術がたくさん載っています。

「これは誰にも言わないで」と言うと、人は耳を傾ける
二つの指示を組み合わせると、相手は言うことを聞く
「それとも?」と尋ねるだけで、売り上げが倍増した
「相手の名前」を呼ぶことの重要性
絶対に相手の興味を惹くことができる「七つのテーマ」
言語コミュニケーションを行うための4ステップ


……などなど。門外不出、禁断テクニックのメジロ押しッ!

 コールド・リーディング(cold reading)


「コールド・リーディング」は、ざっくりと言えば「心を読む技術」
ただ、次の「マインド・リーディング」とは含意がちょっと異なります。

「この人はじぶんのことをよく知っている」と思わせ、相手を信用させるための話術。
占い師のテクニック、と言えばわかりやすいかな。
じっさいに"心を透視"しなくても、心を読んだように見せかけることはできるのです。

以前の記事(営業マンは笑うな――セールスマンが絶対に読んでおきたい3冊)でも取り上げているので、
具体例などはそちらを参照してみてくださいね。


本書では第3章「『暗示の力』を使いこなす」の後半が該当します。
ハーフェナー氏もおおいに活用しているテクニック。
ちなみに、ハーフェナー氏が推薦しているコールド・リーディングの本は↓これ。



 マインド・リーディング(mind reading)


読心術。
「心を読む技術」のことですが、コールド・リーディングとは異なり、実際に心を見通してしまう能力も含まれる。

仕草や表情から心理をはかる非言語コミュニケーションから、
それこそ「第六感」「虫のしらせ」とか、超能力のようなものまで。

ハーフェナー氏の「観客が会場に隠したものを探し当てる」パフォーマンスなんかは、
非常にレベルの高い非言語コミュニケーション能力のたまものというよりも、ほとんどオカルトの領域に達してます(笑)。


 まとめ


384done

実をいうと。
この本が伝えているコミュニケーション技術のなかに、目新しいものはあまりありません。

コミュニケーションやセールスに関するビジネス書をよく読まれている方なら、
聴いたことのある話がけっこう出てくると思います。

「ミラーリング(mirroring)」(※)はもはや一般常識になりつつあるし、
「フォア教授の"絶対に当たる"性格分析」(※)も、心理学の本にいくつかふれている方なら、ご存じでしょう。


※ 相手の動作や言葉を真似るコミュニケーション。共感力が高まることで、心理的な距離が近くなりやすくなる。
※ バートラム・フォア教授が心理実験に用いた、万人にあてはまる性格診断文章のこと。「あなたは他人から好かれたい……」からはじまる。



でも。

バーバル/ノン・バーバルコミュニケーション、コールド/マインド・リーディング……
4つのコミュニケーション技術すべてがこれほど網羅されている本はあまりない。

さらに本書は、終盤で
「セルフコーチング」「セルフマインドコントロール」など、自己啓発の分野にも漸近していきます。


第4章「メンタル・トレーニング」
第5章「意識を『今このとき』に集中する」
第6章「はかり知れない『可能性』」




コミュニケーション、セルフコミュニケーションに関するビジネス書、
その総まとめ・おさらいとしても、足がかりとしても読んでも良い本です。



ただし。
この本で学ぶ内容によっては、あなたはとても不安になるでしょう……。

あなたが繊細なひとであったり、他人の心をあやつることに抵抗をおぼえるのなら、
本書は読まないほうがいいでしょう……。




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あきか
 



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