今日のなぞなぞ
「壮大なミッションを与えられたときの対処法は?」

会社や上司から、途方もない、どうしたらいいかわからない課題を与えられたあなた。
今日は壮大なミッションをクリアするための方法です。
ビッグクエスチョンとスモールクエスチョン
「クローズドクエスチョン(closed question)」と「オープンクエスチョン(open question)」という言葉があります。
「スモールクエスチョン(small question)」と「ビッグクエスチョン(big question)」という用語もあります。
いっこずつ、説明します。
クローズドクエスチョン
……はい/いいえ、や選択肢をチョイスして答えられる質問のこと。
例・「あなたは日本人ですか?」
オープンクエスチョン
……はい/いいえ、や選択肢では答えられない質問のこと。
例・「あなたはどこの出身ですか?」
スモールクエスチョン
……↑のクローズドクエスチョンに加え、受け取りやすく答えやすい質問のこと。
例・「朝ごはんはなにを食べましたか?」
ビッグクエスチョン
……いろいろな回答があるため、比較的答えにくい質問のこと。
例・「最近どうよ?」
一般的に、クローズド・スモールクエスチョンほど、答えやすい。
オープン・ビッグクエスチョンほど答えにくいと言われています。
実際、そのとおりで。次の例を見ていただければ、わかりやすいと思います。
オープン・ビッグクエスチョンの例
「ちょっと君、なにか飲み物買ってきてよ」
「わかりました。なにがいいですか?」
「んー、なんでもいいよ」
「はい。では、テキトーに選んでみます」
クローズド・スモールクエスチョンの例
「ちょっと君、なにか飲み物買ってきてよ」
「わかりました。あたたかいのと冷たいのどちらがいいですか?」
「暑いからねぇ。冷たいので」
「炭酸とかがいいですかねぇ?」
「いや、ソーダ系は苦手なんだよ」
「じゃあ、ジュースとか……甘いのでも大丈夫ですか?」
「甘いのより、さっぱり系がいいな」
「では、スポーツ飲料かお茶かコーヒー、どれがいいでしょう?」
「ほんじゃ、十六茶たのむわ」
「十六茶から〜♪」
こんな感じ。
オープン・ビッグクエスチョンだけではつかめなかった上司のニーズが、
クローズド・スモールクエスチョンのおかげで明らかになりました。
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大きな課題を小さな問いに置き換える
じつは、会社から与えられる無理難題(!)というのは、ほとんど↑のオープン・ビッグクエスチョンとおなじ性質をもっている。
ノウハウやスキームが確立していない。
よって、なにをしていいやら、どこから手をつけていいのやら、わからない。
ここまで読んできたあなたなら、もうおわかりかと思いますが。
だったら、大きなミッションを小さな質問に置き換えて、ほどいていけばいいわけです。
クローズド・スモールクエスチョンにバラしていく。
そのときに活躍してくれるのが、「5W1H」「6W2H」。
Who(誰が)
What(何を)
When(いつ)
Where(どこで)
Why(なぜ)
How(どうやって)
Whom(誰に)
How much(いくら、どれだけの規模で)
これにひとつひとつ答えていくだけで、
ミッションの輪郭がそうとうクリアになっていくんじゃないかな、と。
……まあ、How に答えるのは、場合によっては難しい。
「ぜんぜん閉じてない、オープンクエスチョンじゃないか!」と言いたくなるケースもあるかもしれませんが。
それなら、Howをさらにバラバラに小さな問いにしていけばいい。
集めるべき資料はなにか/得ておくべき知識はなにか/それはどこにあるのか/指導をあおぐべき人間は誰か/やるべき作業はなにがあるか/それにどれほどの時間がかかるか……
といった具合に。
じつはあなたもやっている方法

じつは、「小さな問いに直していく」というこのやり方は。
あらためて私がお話しなくても、誰もがやっている方法かもしれません。
たとえば……
アラブに油田をつくれ!
という途方もないミッションを与えられたとしたら。
白紙の模造紙を前に、うんうん考えていても、答えが出なそうですよね。
どこに、いつまで、どれくらいの規模で、人員、予算は?
など、自然と考えはじめると思います。
なにも、ビジネスの話に限らなくてもいい。
進路や就職活動、恋愛、結婚や子育て……生きていくうえで、
ひとは常に「どうしたらいいのだろう」というビッグクエスチョンにぶちあたっているはず。
そのとき、多かれ少なかれ、誰もがミッションを「ちいさな問い」に直して考えているはずです。
「進学か就職か」「文系にするか、理系にするか」「恋人と関係を続けるべきか、別れるか」……とか。
ビジネスにも人生にも。
答えのでない、正解がひとつではない問題がたくさん横たわっている。
そんなとき、今日のお話を想い出して、
課題をとことんまでちいさくバラして考えてみる。
そこから解決の糸口がみえてくることもあるんじゃないかな、という提案でした。
おまけの本の紹介
そんなこんなで。
今日紹介するのは大塚英志さんの本。
ストーリーメーカー 創作のための物語論 (アスキー新書 84)
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大塚 英志
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物語をつくるための指南書です。
いつもながら、唐突ですが^^;
本書は、神話や民話の構造分析をとおして「人が気持ちいいいと思う物語」とはなにか、を考えていく。
さらに、この本のいちばんの肝は「第二部 ストーリーメイカー」の質問リストです。
30個の質問にひとつずつ答えていくだけで、物語がつくれる。
ほんとうに、つくれます。私も経験済みです。
しかも、実作者でもある大塚先生の物語論に裏打ちされた質問リストなので、
答えていくうちに、"面白い・魅力的な"プロットへと誘導されていく。
もちろん、本書をいちばん役立てることができるのは、
小説やシナリオなどを創作している物書きさんです。
でも。
今日のお話をふまえてビジネスパーソンが読んでも、とても参考になる。
物語をつくるには、まったくの白紙からプロットをおこしていかねばなりません。
テーマ、世界観、キャラクター、セリフ、小道具……。
まさに今日の記事、壮大すぎる無理難題をどうにかするという課題そのものです。
ゼロから物語をつくるときに、
こういう30個の小さな問いにバラしていくことができる。
大きな課題を小さな問いに置き換える、その具体例として読むことができると思います。
さらに、30個の質問には解答例も示されています。
答え方の例としても、読める。
というわけで、今日のまとめ。
無理難題は、とことんバラせ!
ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪
あきか
ついしん。
クローズド・スモールクエスチョン、オープン・ビッグクエスチョンはコミュニケーションに関する用語なので、今日の記事のカテゴリはコミュニケーション・セールスにしました。
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カテゴリ:コミュニケーション・セールス
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「問題を分ける」という手法がコミュニケーションにも役立つとはあまり考えていませんでした。
コミュニケーション力を意識していない証拠ですね(笑)
勉強になりました。
ありがとうございます!
そうそう、スモール・クローズドクエスチョンを意識してみると、接客商売の上手な方ってけっこう”答えやすい質問”してくれてるんですよね。
私が行ってる美容室の店員さんは毎回「最近ラーメン食べました?」から会話はじめます(笑)。
地元のうまいラーメン屋情報を収集するなら、近所の美容師さんに聴くのがオススメです♪
って、なんの話だ。
こちらこそ、いつも見にきてくださってありがとうございますv