2012年06月13日

仕事ができる人は効率を無視する〜コストカット不要論

 
今日のなぞなぞ
「仕事ができる人は効率を無視する!?」


759done

まずはじめに。
以前の記事(お金を稼ぐ勉強法)に、うれしいコメントをいただきました♪
エントリにコメントがついたのは、ずいぶんひさしぶり。


一見さん超歓迎、読み逃げ上等

なブログではありますが、
こういう「参考になりました!」という意見は純粋に嬉しいです♪



さて、コメントをくださったケントマンさんという方のブログの最新記事で、
"お金を払う"という行為について、とても参考になるお話が載っていましたので”シェア”。



支出を収入に換える考え方(ちょっと知りたい「お金の知識」)
http://okanenotishiki.com/2012/06/12/shisyutsu-syunyuni/



ざっくりまとめると。

消費という経済活動を行うとき、
その支出に見合う以上の価値を得られていなければ、ただの浪費である。



……ということです(ざっくり)。
"お金を使う"ときにも、ちゃんと投資家の視点でね、というお話です(ざっくり)。


↑ケントマンさんのブログは、
お金に関する知識をとってもわかりやすく解説していらっしゃるので、オススメ♪
(とくにさいきんは、ビジネスマンをターゲットに幅広い金融リテラシーのお話をされています)


……。
うちのブログは、ここのところあんまりお金の話をしていないような気がするので^^;、
(立ちあげ当初は、株式投資入門! なサイトだったのに、今はその面影もないよーな……)
ガンガンほかのサイト様も参考になさってくださいな。


ちょっと知りたい「お金の知識」
http://okanenotishiki.com/



☆★☆



ところで。
以前の記事(お金を稼ぐ勉強法)では、
「勉強にもコスト&リターンの意識を導入して、効率的な学習をしていきましょ」というお話をいたしました。


↑ケントマンさんのサイトでも、
「対象の価値を見極めて、効果的な支出を行いましょ」という心がけが書かれています。


でも。
今回は、


効率。
……それって、ほんとうに正しいことなの?



ということを考えていきたいと思います。


☆★☆



今日ご紹介するのは、
まさに"効率主義"をまっこうから否定する本です。


なぜ、仕事ができる人は「効率」を無視するのか?―逆転発想の時間術
夏川 賀央
アスペクト
売り上げランキング: 359804



夏川賀央さんは作家・人材プロデューサー。
『会社を踏み台にして昇る人、踏み台にされて終わる人』(アンドリュース・プレス )『なぜ、仕事ができる人は残業をしないのか?』 (ソフトバンク文庫NF)など、
デキる人の仕事スタイルを研究・提案している、いわば"デキる人研究家"とも言うべき方です。



『なぜ、仕事ができる人は「効率」を無視するのか?』は、


一見ムダに思えるような時間こそが、
仕事の生産性を上げている。



と、くりかえし説いています。


経済規模の縮小、コストカットの潮流、グローバル化・IT化のなか、
ビジネスパーソンはこれまで以上に"早く、たくさんの"仕事をしなければならない状況に置かれている……という話は、
以前の記事(2行でわかる。なぜデフレはいけないのか)でもしたと思います。


そんな時代にあって、
本書は、いわゆる「効率」を追求するようなビジネス書や仕事スタイルを、
鋭く斬り裂いてくれている。

そんなんじゃダメだ。
能率的に業務に取り組んでいる時間なんて、仕事の本質じゃないんだ、と。




でも。よく考えてみると。

「ムダな時間こそが重要」というのは、
ごく当たり前の思想
なんですよね。



たとえば。
営業マンの方なら、身にしみて実感していると思います。


お客さんと"ムダ"にまった〜りお喋りする時間、がいかに大切か。


そのためには、新聞や本を読んでいろいろな話題を仕入れたりするのも重要。
こざっぱりした服装で清潔に過ごしたり、美容や健康にガンガン時間やお金をかけるのもアリですよね。



営業の仕事は、べつに契約書にサインをしてもらうことじゃない!


以前の記事(営業マンは笑うな――セールスマンが絶対に読んでおきたい3冊)で紹介した
『“検討します”を言わせない営業術』も、基本的にはそういう本です。





☆★☆



雨上がりのイチョウ321done

『なぜ、仕事ができる人は「効率」を無視するのか?』では、
夏川さんは繰り返し"ムダな時間"のメリットを説いていきます。


通勤時間に本を読んだり、
すぐさま必要でない情報も収集してみたり、
なんにも仕事につながらない人間関係を維持したり……。



そういう、"効率的でない"ことこそ、
長い目で見たら生産性アップにつながる(=効率的である)と。



本書はとてもよい本で、じっさい示唆に富む部分がたくさんあるのですが。
たぶん、今の時代だからこそ出版された企画なのではないか、と私は思いました。



1."非効率"のメリットを説明しなければならないこと。
2.この本のタイトルが"常識破り"で"刺激的"に見えること。




……こんな点に、なんというか
デフレ時代の根深い問題があらわれているような気がします。



耳をすましてみると、あたりには「コストカット」の声ばかり。


企業の体質改善。リストラ。
「税率を上げるなら、国が身を切れ」。
「電気料金を上げるなら、電力会社がもっと身を切れ」。




そうして、世のなかや個人がどんどん余裕をなくしていく……。
そんなふうに見える。


以前の記事(節電ブームという「病」――"エコ格差"時代の幕開け)に関連して、ひとつ言わせていただくと。


もはや「節電」も、エコや復興ではなく
コストカットのひとつの手段になってしまっている。



と思います。


震災以降、企業は"節電"という大義名分を手に入れてしまったため、
従業員や社会の非難を受けることなく、電気料金をがんがんコストカットできるようになった。



ちょっと異常なレベル、
顧客に不快感を与えるレベルにまで電力削減を行っているところもあったり。

私は近所のホームセンターによく行くのですが。
お店のいちばん奥、空調が届きにくい場所にあるペットショップが、まだ6月なのにものすごい暑くて。
子犬・子猫たちがぐったりしている……そんな光景があったりもします。
(どうやらそのペットショップはホームセンターとは別会社らしく、よけいに冷遇されているという内部事情もあるらしい……)


なんだかなぁ、と思いました。
たしかに電気料金を抑えることは<効率的な経営>につながるのかもしれないけれど。
私はその風景を見て、ホームセンターにちょっと反感をおぼえたよ。
すこしでもエアコンを調整すれば、こんなふうに顧客に不満を抱かせることもないだろうにね。

どっちがほんとうに"効率的な経営"なのかって話だ。



……というか。
脱線すみません><;


でも、あながち脱線でもなく。
効率化のワナ、っていうのはこういうところにあるんじゃないかなって。


わずかな経費をケチった結果、品質低下や顧客離れが起こっているとしたら、
それは効率的な経営とはいえないだろう、と。
(もちろん、それでも経費削減を続けるしかない、という状況に置かれている企業も多数あることは確かですが)



話を戻すと。
冒頭で紹介したケントマンさんの「支出の価値を見極めろ」というのも、
”数字ではない、本質的なリターンを見定めろ”ということだと思っています。

お金持ちがブランド品や高級車を買うのにも、ちゃんと意味があるんですね♪


☆★☆



東京タワーとイルミdone (2)

そんなこんなで。
最後に、おまけの1冊をご紹介。


ゲーム雑誌のカラクリ〈2〉
大沢 良貴
キルタイムコミュニケーション
売り上げランキング: 1123668



ゲーム雑誌業界の裏の裏を語った本です。
暴露本ではないけれど、内部事情が詳しく書かれています。
各雑誌を並べてレビューする"ゲーム雑誌のクロスレビュー"という企画もあったりして面白い♪

私はゲーム会社に籍を置いていたことはあるのですが、
ゲーム雑誌業界はぜんぜん知らなかったので、"へぇ〜"とか"ほ〜"とか言いながら(笑)、かなり楽しく一気読みしてしまいました。



で。
なぜとつぜんこの本を取りあげるのかというと。


第三章「ゲーム雑誌の没落」という自伝的エッセイで、
まさに"効率と非効率"の問題が実例で出てくるからです。

この章では、
筆者の大沢さんが編集者をつとめていた「ログイン」というパソコンゲーム雑誌の内部事情が語られていきます。



ある時期、「ログイン」は様々な要因から、編集部のリストラクチャーを実行する。
そのさい、ソツなく(=効率的に)仕事をこなせる人だけが部に残る。
結果、雑誌はどんどん無難な方向にシフトしてしまい、熱と読者を失っていく……。


いいの? っていうくらい、
「ログイン」編集部の内側がかなり詳しく描写されています。
社内の力関係だったり、グループ会社とのきなくさい兼ね合いだったり。


じつは、ひとつのオフィスを、内側の人間の視点でここまで描いたノンフィクションはあまりない。
結果、本章は(おそらく筆者の意図を超えて)
それなりにビジネス書にふれてきた方なら、いろいろな問題を読みこむことができる素材となっています。



編集会議で新しい企画が出てこないという話は、社員の士気・マネジメントの問題として読める。
編集長が変わって編集部の雰囲気が一変するというくだりは、人事の問題として読める。
バイト・契約社員が誌面の8割以上を作っているという例も、労働や人材開発の問題として読める。



ともあれ。
「ファミ通」の話なんかもあったりするので、
ゲーム好きで、1冊でもゲーム雑誌を読んだことのある方なら、ふつうに面白く読めるはず♪

オススメは2ですが。
1はこっち↓


ゲーム雑誌のカラクリ
大沢 良貴
キルタイムコミュニケーション
売り上げランキング: 1085711




それでは。
今日も長文におつきあいくださり、ほんとうにありがとうございました。


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか


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【関連リンク】

支出を収入に換える考え方(ちょっと知りたい「お金の知識」)
http://okanenotishiki.com/2012/06/12/shisyutsu-syunyuni/
ちょっと知りたい「お金の知識」
http://okanenotishiki.com/





 
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