2012年04月02日

【深い】大人になったあなたが読みたい絵本10冊【美しい】

 
今日のなぞなぞ
「絵本ベスト10は?」


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4月2日は、デンマークの童話作家・アンデルセンの誕生日にちなんで
「国際こどもの本の日(International Children's Book Day)」です。

そこで。テーマの奥深さや美術レベルの高さなどを基準に、
大人が読みたい子供向け絵本10冊を選んでみました。




 第10位


『不思議の国のアリス』の"飛び出す絵本"です。とても有名な作品で、仕掛け絵本のなかではおそらく最高峰。ページをひらくと同時に目の前にあらわれるカードの山を体験してしまったら、もうちょっとやそっとのサプライズでは満足できなくなくなってしまうかもしれません。絵本ファンでなくても押さえておきたい1冊。

 第9位


世界で最も泣ける絵本、と言ってしまっていいかもしれません。みずからが悪者になって、友の幸福を願う青鬼。彼はどんな気持ちで手紙を遺したのだろう……と想像するだけで、涙腺がうるんでくる。鬼を悪だと決めつけない想像力こそ、真の大人に必要なスキルなのではないか。桃太郎を読むくらいなら、こっちを読め!

 第8位

手ぶくろを買いに (日本の童話名作選)
新美 南吉
偕成社
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「お母ちゃん、お手々が冷たい、お手々がちんちんする」……子ギツネがひたすらかわいい、癒しの1冊。キツネの母子のほんわかハートフルストーリーです。人を信じていいのかな……そんな迷いを抱いたときに、背中を押してくれるお話。おなじく新美南吉・作の『ごんぎつね』とセットで読んで、子ギツネ萌え♪ (『ごんぎつね』の方はかなり切ないです)

 第7位

イバラードの旅
イバラードの旅
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シンフォレスト (1996-02-22)
売り上げランキング: 12472

井上直久さんが生みだした、色彩豊かな幻想世界"イバラード"。実はジブリアニメ「耳をすませば」の劇中劇(猫のバロンのあれです)の舞台ともなっています。美しく静謐で、いつまでもこの国をさまよっていたい……ページを閉じたくなくなる、魅惑的な1冊。
(※↑のリンクはデジタル絵本CD-ROMのものです。絵本へのリンクはこっち→『イバラードの旅』井上直久(架空社)

 第6位


いじめに対する教育としても使われている本。いじめられ、引きこもり、母も病んでいき……と救いようのない鬱展開は、ドラマとして見ても大人向け。挿絵の味戸ケイコさんは、私がいちばん好きな画家です。暗く美しすぎる退廃的なイラストを眺めながら、一種のホラー作品として読むのもアリ。「地獄少女」とか好きな人にもオススメ。

 第5位


ふたりの少年、ジョバンニとカムパネルラの切なくてちょっとボーイズラブな鉄道紀行。挿絵の藤城清治さんは影絵作家です。ステンドグラスのような黒と原色の対比が美しい作風。なかでもこの「銀河鉄道の夜」をモチーフとした作品は秀逸です。原作は宮沢賢治なので、物語の良さは折り紙つき。藤城清治氏の美麗なアートワークに酔え!

 第4位

戦火のなかの子どもたち (創作絵本 14)
岩崎 ちひろ
岩崎書店
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画家・絵本作家のいわさきちひろさんが最後に完成させた絵本。かわいらしい、ゆるふわな子供の水彩画が魅力的な画家さんですが、この本の挿絵にはとても強いものが宿っている。わが子をその手に抱いて虚空をにらみつける母の像は、一度見たら忘れられないほど強く心に突きささります。絵本というジャンルを超えて、反戦を考えるときに外せない1冊。


 ランキング圏外

トップ3の発表の前に、ランキング圏外から2冊紹介。

エミリー・ザ・ストレンジ
コズミック・デブリ
メディアファクトリー
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キャラクターグッズや映画でもおなじみの、"黒髪ゴシックの変な子"エミリーの絵本です。翻訳は宇多田ヒカルさん。イラストもいいし面白い本なのですが、「大人が読みたい子供向け絵本」というにはサブカルすぎるので圏外にさせていただきました。


シュールでナンセンスな絵本作家、エドワード・ゴーリーの作品から1冊。タイトルどおり、とある子供がどんどん不幸になっていくお話。オチもカタルシスもなし。残酷さや不条理さというのは『不思議の国のアリス』にも通じる、子供の本の特権だったりもするのだけど、ゴーリーの本はあきらかに"大人をターゲットにした、大人に評価される作品"だと思うので、圏外です。


 第3位


生きることとは、死ぬこと。じぶん以外の誰かのために涙することができたら、それはもう生き返る必要もないほどに幸せなことなのかもしれません……。読者によって解釈は分かれるけれど、とても心を動かされる本であることは揺るがない。大学教授などもこぞって推薦する、"大人向け子供絵本"の決定版。

 第2位


産れ出たその日から読み聴かせてあげたい、新生児向け絵本のロング&ベストセラー。オトナなあなたなら、誰もいない部屋でひっそりと声に出してこの本を読んでみるのがいい。孤独な「いないいないばあ」……そんな"ひとり赤ちゃんプレイ"で、疲れた心もいつのまにか癒されていることでしょう。

 第1位


「ぼく」の旅は人生そのものである。私達はいったいなにを探して、進んでいくのだろうか。出逢い。別れ。欠乏。発見。期待。不安。ときには誰かに助けられ、あるときはなにもかもが思い通りにならない……自分が歩んできた道のりと重なり、声を出して泣いてしまうこともあるかもしれません。大人こそが読むべき不朽の名作。



 番外編

ベスト10のあとは、「番外編」として3品をご紹介。

絵本・子どもの本 総解説
赤木 かん子
自由国民社
売り上げランキング: 289500

ブックガイドです。赤木かん子さんは児童文学評論家。絵本から児童文学、ヤングアダルトまで、"子供の本のスペシャリスト"。本に対して確かな審美眼を持ってらっしゃるので、赤木さんのガイド本はどれもオススメです。


1位に輝いた『ぼくを探しに』の続編。人は他者との交わりのなかで、じぶんを確立していく……。こちらも、大人こそが読むべき不朽の名作です。


手足も表情もないちくわが巻き寿司になったり、鯉のぼりになったり、滑り台をすべったり……もうわーさんというより、 worm さん。どちらかというと、ホラー映画の素材ですよね(笑)。その比類ないシュールさゆえ、ネット上でも話題をさらった。子供も大人もクセになる、みんな大好きちくわのわーさん。……ほら……あなたのとなりにも……わーさんがッ!!


追記)
↓うどんとこんぶバージョンも出ています。
このシリーズは、どこまでいくのだろう……(笑)。




あきか(@akika_a


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おやすみ、ロジャー  魔法のぐっすり絵本
カール=ヨハン・エリーン
飛鳥新社
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posted by akika at 15:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 10冊シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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