2011年11月06日

ぐっとくる題名――エッセイ集をハウトゥー本に見せかける3つ方法

 
今日のなぞなぞ
「エッセイ集をノウハウ本に見せかける方法とは?」




前の記事(「クリスマス父さん」のための壁紙術!)でシュワっときたあとは、
ぐっとくる本の紹介を。


『ぐっとくる題名』は、
著者のブルボン小林さんが古今東西の本や漫画、映画、音楽の「ぐっとくるタイトル」をひたすら観賞している本です。



表紙と帯と章立てをざくっと見ると、
「ぐっとくる題名」をつけるためのハウトゥー本に見えます。


……でも。

「タイトルのつけ方」というノウハウを期待して読むと肩すかし

かもしれません。


だって、ブルボン小林さんが
タイトルをひたすら観賞しているだけだから(笑)。

以前の記事(キャッチコピーの書き方」ガ脱イダラ、コウナッタ。)の分類でいうと、
「あられもある」方の本になると思います。

ノウハウを直接語らず、
奥ゆかしさと、文芸っぽさにくるんでいる。


というか、衣装と意匠をまといすぎて、
ノウハウという骨格なんてどこにも見えない!



この本を読んだあと、

「じゃあどんなタイトルのつけ方を実践すれば正解なんだ?」
と聴かれても、答えに窮する
と思います。


でも。たぶん。

この本を読んだあとのあなたは、
「タイトルのつけ方」に関するスキルのどこかしらがアップしているはず。


……そんな不思議な本。


 ブルボン小林さんの正体


ブルボン小林さんはコラムニストです。
『ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ』(ちくま文庫)『マンガホニャララ』(文藝春秋)など、著作多数。
"ゲームソムリエ"の異名をもち、サブカルチャー批評・エッセイで活躍してらっしゃる方です。



……というか。

長嶋有さんの別名 です!




↑この作品で芥川賞を受賞している作家さんです。


この小説、私も大好き。
文庫版が出る前に、ハードカバーの方で読みました。

個人的には、ハードカバー版のジャケットのほうが好きかな。

↓これ



爆走母ちゃん、ですね。



芥川賞作品なので、純文学です。

私は純文学というジャンルがすごく好きなのですが。
"純文学"っていうと「難しそう……」とか「エンターテイメント性がなさそう……」みたいなイメージを抱くひともいるかもしれません。

でも、ぜんぜんそんなことなくて、
意外と純文はライトでポップ♪

『猛スピードで母は』もとっても読みやすいですし、
なんというか、時代の肌ざわり(1980年前後くらいかな?)がものすごく匂い立ってくる雰囲気があります。オススメです♪




ブルボン小林 公式サイト
http://www.bonkoba.jp/

長嶋有公式サイト
http://www.n-yu.com/



ではでは。

話を『ぐっとくる題名』に戻しましょ。

 随筆集をハウトゥー本に見せかける3つ方法


この本の章立てはいかにもハウトゥー本風味。

---------------------

第1章 ロジック篇

第2章 マインド篇

第3章 現場篇


---------------------


節のタイトルも……

---------------------

助詞の使い方―「ゲゲゲの鬼太郎」「無能の人」「僕が泣く」

韻とリズム―「ヤング島耕作」「勝訴ストリップ」「噂の刑事トミーとマツ」

言葉と言葉の距離(二物衝撃)―「天才えりちゃん金魚を食べた」「部屋とYシャツと私」

日本語+カタカナの題名―「少年ケニヤ」「三人ガリデブ」

いいかけでやめてみる―「光ってみえるもの、あれは」「飼い犬が手を噛むので」


---------------------

などなど。



でも内容は、というと。


釣り好きな友達に娘が生まれた。
女の子の名前を考えてくれと言われて

「疑似餌(ぎじえ)」ちゃん

というのを提案したら、にらまれた。


とか、そんなてんやわんやなお話がたくさん書かれているわけです(笑)。



古今東西の「ぐっとくるタイトル」をいっぱい挙げて"観賞"もしていくのですが……、


シャーロック・ホームズの短編「三人ガリデブ」というタイトルは、
「三人のガリデブ氏」と改題しちゃったら、輝きは失われるよな〜。



とか、そんな感じ。



でも。

俳句用語の「二物衝撃」が出てきたり、
<部屋>と<Yシャツ>と<私>の関係性を図式化してみたり、


いったん"分析"がはじまると、徹底しています。


なんでじぶんがそのタイトルにぐっときたのかを
とことん明確にしていく作業がはじまる。



ここが、この本のいちばんの醍醐味、読みどころです♪


「ゲゲゲの鬼太郎」がどうして「ゲゲゲな鬼太郎」じゃないのかわかる!



そんなこんなで。
今日のなぞなぞの答えあわせ。


「エッセイ集をノウハウ本に見せかける3つの方法」とは……



1.章のタイトルで騙す!
2.具体例を豊富に取りあげる!
3.とことん"観賞する"!



↑こんな感じかな。


だけど。
こんな答えなんて、どうでもいいんです。


大事なのは、


『ぐっとくる題名』っていう本は
オススメだよぉ☆(*´∇`*)ミ☆



って今回もそれだけなんですけど(笑)。



今日のこの記事も”ハウトゥーに見せかけたエッセイ”でした、
というオチです。


 おまけの本の紹介



最後に、
私がここ最近でいちばん「ぐっときた」題名の本を紹介させてください。






ニュース番組・WBS(ワールドビジネスサテライト)の「スミスの本棚」というコーナーで知った本です。
番組で、詩人の谷川俊太郎さんが"オススメの1冊"として紹介していました。


ちんろろきしし!


ぐっときすぎて、一度聴いたら忘れられませんよね。


ちんろろきしし!



ところで。
「スミスの本棚」のコーナーはつい先日、1冊の本となって出版されたばかりです♪





著名人の方々がリレー形式で本を紹介していく、
そのインタビュー本です。

読書家の方々が渾身の1冊を推薦。

私も取り上げられている本をぜんぶ読んだわけではないのですが、
おそらくハズレのない読書案内になっているんじゃないかな、という印象。

森本智子アナウンサーのインタビュー・対談の部分も評判がいいみたいです♪




それでは。
陽も短く、気温もどんどん下がってきたこの頃。

あったかくして読書を堪能してくださいねv



ちんろろきしし!


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪

あきか(@akika_a


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【関連リンク】

ブルボン小林 公式サイト
http://www.bonkoba.jp/
長嶋有公式サイト
http://www.n-yu.com/






 
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