2011年10月20日

「魔法少女まどか☆マギカ」に学ぶ4つの人生訓

 
今日のなぞなぞ
「『魔法少女まどか☆マギカ』から何を学ぶべきか?」




『魔法少女まどか☆マギカ』(アニプレックス)




魔法少女ファンのあなた、こんばんは。

今日は、シャフト制作のアニメーション作品
『魔法少女まどか☆マギカ』のお話です。


……もう、「投資」でも「読書」でもなんでもないじゃん。
いったい何のブログだかよくわからなくなってきました(笑)


とはいえ、
以前の記事(なぜお金を稼ぐのか?)ととても強い関連があるエントリーです。
この記事の続き、あるいはヒントととして読んでくださってかまいません。


↓まだの方は、よかったら読んでみてくださいね。

なぜお金を稼ぐのか?
http://poonyoponyo.seesaa.net/article/225054221.html






壮大な&抽象的な問いを考えるときの相棒として、
物語というのはとても相性がいい



……でしたね。


今回はアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』を観ながら、


「いかにして生きるのか?」


というおっきなテーマを考えていきましょ♪ 




ところで。
なんで『まどか☆マギカ』を取りあげるのかっていうと……。

先日、実家に帰ったときに弟からものすごい勢いで『まどマギ』を薦められたんです。
観とけ! って。ものすごい勢いで。


誰かから強く薦められたものは、
食わず嫌いをせずに触れてみる


というのが私の持論なので、観てみよっかな〜と思ったわけです。


で。
知人に聴いてみたら……

『エヴァンゲリオン』ほどとはいかないまでも、どうやら
『まどマギ』も、ちょっとした社会現象になっていたらしいんです。
考察本、謎本なども出版され、物語の舞台となった場所を「巡礼」するファンもたくさんいる……みたい。


うわ、乗り遅れた! という感じで、観ました。
そしたら、すごい良かった。だから"シェア"します。



↓「まどマギ」の公式サイトはこちら。

魔法少女まどか☆マギカ(アニプレックス)
http://www.madoka-magica.com/




〜※〜

※以下、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のネタバレを含みます。
未見の方は『まどマギ』本編をご覧になってから、お読みくださいね。

〜※〜



 『魔法少女まどか☆マギカ』って、どんな作品?



本編を観てから読んでね、って言ってるのに、
「ネタバレ上等!」と読み進めているあなたのために(笑)。

いちおう『魔法少女まどか☆マギカ』がどんな作品なのか説明しておきます。


『魔法少女まどか☆マギカ』は、今年(2011年)TBS系列などで放映された、アニメーション作品。
制作を手掛けているのはシャフトという会社です。
この会社、古くは『タイムボカン』シリーズや『ホワッツマイケル?』などの時代から様々なアニメを生みだしてきていますが、
近年。『まりあ†ほりっく』『化物語』などで、その斬新な演出と映像美が注目されています。

ちなみに、『まどマギ』には原作となった小説やコミックなどはありません。
ノベライズ・漫画化はされていますが、アニメ作品の方が原作です。


SHAFT(シャフト)
http://www.shaft-web.co.jp/





『まどマギ』も、「フツーの少女が魔法の力を得て戦う」という
いわゆる"魔法少女モノ"であることは確かなのですが、
いろんな点において斬新だったりします。


たとえば、主人公のまどかは、
話が進んでも全然"魔女っ子"にならない。



アッコちゃんだってサリーちゃんだって、さくらだってなのはだって(←具体的な作品名については、検索してくださいな)
物語のはじめから魔法を使っていたはず。
でも、まどかは、いつまでたっても魔法の力を手にしない




主人公・鹿目まどかは、ある日。
謎の白い生き物"キュゥべえ"から
「僕と契約して、魔法少女になってほしい」と言われます。

魔法少女になると、世界にはびこる「魔女」と戦い続けなくてはならないという運命が課されます。
でも、契約時にたったひとつ。どんな願いでもかなえてもらえるのです。

まどかの親友、美樹さやかは、
幼なじみの不治の怪我を癒すため、命を賭して戦い続ける生き方を選びます。


ところが、まどかはいたって平凡な中学生。
家族にも友達にもめぐまれている。
べつに、「命を張るほどにかなえたい願い」なんてないわけです。


で。
物語が進んでも、主人公だけは、
ずっとフツーの子のまま。



『まどマギ』は主人公が"魔法少女"となって戦う物語ではなく、
まどかが"魔法少女になる"までのお話


です。


このへん、
"魔法少女モノ"というジャンルに対する批評性があるな〜、と思いました。




戦闘シーンの映像も、斬新‼!


物語が戦いの場面になると、それまでのタッチが一変。
画面がコラージュアートになります。

まるでヤン・シュヴァンクマイエルのクレイアニメみたいに、
本能に直接なにかを訴えかけてくるような、
ちょっと怖いんだけど、それでいて目が離せない……そんな雰囲気です。

でも、すごく美しい✨です。


敵キャラは、具体的な姿を持ってはいるのですが、
図形だったり厚みがなかったり、ずいぶん抽象的。


(……そういえば、「エヴァンゲリオン」の使徒(敵)もずいぶん抽象的な形をしていました。
こういう、人物の心象が前景に出てくる物語には、象徴的な戦闘シーンがマッチしているのかもしれません)


音楽もアンビエント系だったりして、
独特の戦闘シーンを観ていると、ちょっとトリップしそうになります(笑)


まあ、このへんの映像のテイストは、
『まどマギ』独自の特性というよりは、監督の新房昭之さんのスタイル……らしいのですが。


ちなみに。↑上で触れたヤン・シュヴァンクマイエルの作品は↓こんな感じです。


『アリス』ヤン・シュヴァンクマイエル(日本コロムビア)





それでは、

「『魔法少女まどか☆マギカ』から何を学ぶべきか?」


について、いっしょに考えていきましょ。



契約して魔法少女になると、
どんな願いでもかなう代わりに、戦い続けなくてはならない。



……この設定がポイント。
これを念頭に置きながら、読んでってくださいね。



 1."願い"は自分の外に置け



『魔法少女まどか☆マギカ』は、

登場人物たちの行動原理が「利他」に貫かれているから
成立している物語である。



と私は思います。


「まどマギ」には数名の魔法少女たちが出てきます。

戦い続けなくてはならない運命を背負ってまで、
彼女たちが願ったもの。


それは……すべて「他人の幸せ」なんですよね。



主人公の親友・美樹さやかは、
幼なじみの男の子が、怪我を治しふたたびバイオリンが弾けるようになる奇跡を願います。

紅髪のベテラン魔法少女・佐倉杏子は、
聖職者である父親の話に、みなが耳を傾けてくれるように……と祈りました。

謎の転向生・暁美ほむらもまた、
友達を守るために、契約を交わしました。


例外は、自分の命の危機から逃れるためにキュゥべえと契約した
先輩魔法少女の巴マミ、なのですが。

彼女は街の人々を魔女の脅威から救うため、という動機で戦い続けています。

(契約して魔法少女になったあと。戦い続ける理由は、
必ずしもマミのような「正義感」である必要はないんです。設定上。
……この話はあとで述べます)


そして主人公・まどかもまた自分を犠牲にして……。


……という感じ。


ここで、
よく考えてみると。


私たちにとっても、

「命をかけてまでかなえたい願い」が
"自分のため"であるケースって、あんまりない
んですよね。



お金がほしい。
地位、名誉がほしい。
異性にモテたい。



……こういうのは、命あってこそ享受できるモノです。




いや、なかには、


死んでもいいから、歴史に名を残したい。


というひともいらっしゃるかもしれませんが。
でも、歴史に刻まれるほどの行為なら、それは必ず他者になんらかの影響を残しているはず。





他人のためになにかを願うからこそ、
戦い続ける人生を選べるほどの覚悟が生まれる。


これを、逆にいうと。


自分だけのため、と思ってする行動には、
たいしたエネルギーが乗らない。



ということです。


「ベンツに乗りたいから稼ぐぞ〜!」
と決意しても、

そのうち、
「中古のBMWでいいやサボっちゃえ」ってなるわけですね(笑)



見まわしてみると、
"成功者"だとか、"なにかを成し遂げたひと"って、けっこう
行動原理が「利他」に貫かれているんですよね。


マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツは財団を作って何億ドルという額を寄付しています。
世界最大の投資家、ウォーレン・バフェットも「いずれ資産の99%を慈善事業に贈る」と公言しています。

アーティストのマイケル・ジャクソンレディ・ガガだって、
とんでもない額を寄付したり積極的に慈善活動を行っているわけで。


もう、
「寄付するために稼いでるんじゃね?」というレベルです。


いや、お金の話に限らなくてもいい。

マザー・テレサだって、
「目の前にいるひとりを救いたい」という気持ちに貫かれて行動した結果、
歴史にその名を刻んでいるわけで。



……えっと。
べつに、

みんな、偉人になろ〜よぉ☆(*´∇`*)ミ☆

というお話ではないのですが。


なにか達成したいことがある場合。


「目標」を自分の外に置いたほうが、
より多くのモチベーションとパワーが生まれる


場合が多いんじゃないかな、ということです。



たとえば、あなたが文具の商品開発の現場で働いているとして。


「たくさん売れる良いペンを作って、出世するぞ〜!」


っていう気持ちよりでかかわるよりも


「このペンを使った子供たちが、能率よく勉強でき、成績もあがりますように……」


という願いで動いたほうが、
結果的には良いペンが出来あがるんじゃないかな、と思うんです。


他人のために奇跡を願うからこそ、
魔女と戦い続けるほどのパワーが生まれる♪




この視点で世のなかを見渡してみると、
ほんとにそうだ! と思えるようなことが目にはいってくることも多いかもしれません。


企業理念に利他や貢献を掲げ、
現場レベルでそれを貫いている会社は強い。


ほんとうの意味での「お客様第一主義」
を実践しているお店は、繁盛している。


自分のためでなく、他人のために動く営業マンは成績がいい。
自己中心でなく、相手のことを考えられる人はモテる。




……ですよね?



"願い"は自分の外に置け


これがひとつ目の教訓です。


 2.生き方は、今この瞬間から変えられる



魔法少女とは着脱可能な衣装ではなく、
生き方そのものである。




……『まどかマギカ』を観ながら、そんなことを感じました。


魔法少女になるべきかどうか迷っているまどかのそばには、いつも
契約を媒介する"キュゥべえ"という、使い魔みたいな動物がいます。


ほとんど、いつもいる。

まどかは「願い」を決めて、覚悟さえすれば
今この瞬間から"魔法少女"になることができる。


ところが、
ひとたび"魔法少女"になってしまえば、後戻りはできない。


無限に生まれる魔女たちと戦い続けないことには、
命を維持できないシステムになっているんです。

魔女が持っている「グリーフシード」という物質によって、
じぶんの分身である宝石「ソウルジェム」が浄化できる。

浄化をおこたると、
穢れによって少女は魔女へと孵化してしまう……。



……すごいダークな設定ですよね💧^^;


いったん魔法少女になってしまった彼女たちは、
もう正義感とかは関係なしに、みずからの「生命維持」のために戦い続けなくてはならない。


で。
彼女たちは「魔法少女という生き方」について、
いろいろな意味づけをして過ごしているわけです。


私達が、
「なんのために生きるのか」を考えるのと一緒
ですね。
「生命維持」のために生きる、では答えにならないんだから。



美樹さやかは、得た魔法の力を「他人のため」だけに使います。
たくさんのひとを助けることに、「魔法少女としての生きがい」を求める。

一方、佐倉杏子のほうは、魔法を「自分のためだけに使わなくてはならない」と考えています。
たとえ街のひとが巻きこまれたとしても、「グリーフシード」を落とさない悪魔は狩るべきではない、と。


とうぜん、↑このふたりは激しく対立するわけですが。


巴マミも、「自分のためか他人のためか」というテーマに関しては独自の考えを持っている。

「その人を助けたい」という想いと、
「その人の恩人になりたいから助ける」という気持ちは別物である。



……そんな意味のセリフを言っていたりします。



ところで。

異なる価値観が作品のなかにしっかりと対立している

のが名作の条件
だと私は思っているんですが、
『まど☆マギ』はこのへんもちゃんとクリアしています💓♪ 
物語も映像も音楽もイイ! ……一部では「歴史に残るアニメ」と言われているみたいですが、ホントにそうかもしれませんね。




少女たちは、"キュゥべえ"にひと声かけるだけで、
いつでも「魔法少女」という生き方を選ぶことができる。

必要なのは、「願い」と「覚悟」だけです。



……これも、私達と一緒だと思うんです。


なんとな〜く、
「他に道はないな」と思うようなときだって、
「願い」と「覚悟」さえあれば、なんでもできる。


気に入らない上司を殴ることもできるし、会社だって辞められる


……まあ、半分は冗談ですが。

いままであたりまえだと思っていた自分の生き方。
それは、"キュゥべえ"に「魔法少女になりたい!」とささやくだけで変えられるんだよ、

ということです。


変わりたいと思ったら、
もうその瞬間からいつでもじぶんを変えられる。


「じゃあ、いつ変わるんだ?
……今だろ!」
(東進予備校ふうに)





幸い、我々は魔法少女たちと違って、
後戻りができます。

新しい生き方が気にいらなかったら、ある程度はもとに戻せるし、
また新たな生き方を選択することもできる。


なので、「覚悟」なんて必要ない。
準備しなきゃいけないのは、「なにを願うのか」
……それだけ。


まどかは、「願い」を決めるまでに
とても時間がかかりました。

でも、願いごとが決まったあとは一直線❗! でしたね。




生き方は、今この瞬間から変えられる


これがふたつめです。


 3.自分という生き方を選んだ人は、みな孤独



少女とは孤独にうち震える魂である


というようなことを言ったのは作家の栗本薫さんです。
「新・やおいゲリラ宣言」『新版・小説道場〈4〉』中島梓(光風社出版)の巻末に収録。「中島梓」は栗本さんのもうひとつのペンネームです)


↑この文頭に「魔法」という文字をつけくわえてみると、
『まどマギ』を観た方は、「ああ、ほんとうにそんな物語だったな〜」と思うかもしれません。


魔法少女とは孤独にうち震える魂である



美樹さやかは、幼なじみの怪我を治すという奇跡を願った。
でも、その男の子はさやかから離れていってしまう……。


暁美ほむらは、ある友達を守るため、魔法少女になりました。
でもその友達は、ほむらに守られ続けていることに、気づきもしない……。


佐倉杏子は、父親のために奇跡を願った。でも、そのせいで一家は不幸になってしまう。
残った自分は、誰のためでもない空しい「魔女狩り」を続け、たったひとりで生きている……。



「魔法少女」という生き方を選んだのは彼女たち自身です。


「魔法少女」という生き方は、ひとりひとり異なるもの。
彼女たちは連帯するわけでもなければ、ときには価値観がぶつかり殺し合いになることもある……というのは↑でお話しました。

でも、彼女たちは戦い続けるわけで。



なにと戦っているのか?


それは……、
魔女という特定の悪者と、ではなく、


自分という存在の孤独と戦っている


わけです。


『まどか☆マギカ』はそういうアニメです。

だから、出てくる魔女は決まった形を持たないし、
戦闘シーンの背景は抽象画になっているんですね。



戦闘場面のコラージュアートに、
ケーキやおもちゃといったものが出てきます。

敵キャラが支配している異空間のなかに、
まどかたちが直前に話題にしていた"ケーキ"がなぜか登場する。


『まどマギ』が心の物語だから……だと思います。




教訓その2.で「あなたはいつでも生き方を変えられる」
という話をしました。


ところが、あなたが「魔法少女という新たな生き方」を選んだその瞬間から、
終わりのない孤独との戦いがはじまる。



目指す場所が高ければ高いほど、
まわりには誰もいなくなる。



この独りぼっちさに耐えかねて、
自殺してしまった芸術家もたくさんいるのは、ご存じのとおりだと思います。



新しい生き方を選択した、その先に
ひとりぼっちの世界が待っている
……そう考えると怖いですよね。


物理的に独りというわけではなくて、
理解者、だとか気持ちの共有者、がいなくなってしまう……っていう感覚だと思います。


私ごとで恐縮なんですが。

私は、高橋昌男先生という小説家の方にとてもお世話になっています。
師弟関係、といってしまってかまわないと思う。すくなくとも弟子と呼ばれました。

日経新聞に連載された『饗宴』という作品などが有名です。


『饗宴』高橋昌男(新潮文庫)



その高橋先生がよくおっしゃっている言葉。


人間は絶対的に孤独。
でも、その絶対的な孤独を本が救ってくれる。




やっぱり、
"ノーリスク・ハイリターンの投資は読書だ♪"

……とか、そういういつものノリの話では全然なくて。今回は。


本を読むことでしか癒されない。
生きるというのは、本質的にはそういう孤独のなかに身をひたすこと
なんだ。


ということを伝えたいわけで。




……。

…………。


なんか、今日はずいぶんと記事が重たいですね💦^^; すみません(>_<)


とにかくっ!



「願い」を決めて、"自分"という生き方を選んだ人は
みな孤独である。




『まど☆マギ』はこんなメッセージを発してくれているわけです。


じゃあ、その孤独をどうするのか?


その答えも『まどか』のなかにある。


 4.だけど、あなたは孤独じゃない


〜※〜

※ここから先はこれまでにも増してネタバレ注意です。
『魔法少女まどか☆マギカ』のエンディングに言及しています。

〜※〜



まどかは最終的に「願い」を決めます。

まどかが願った奇跡は……

「過去、現在、未来、全宇宙に存在する全ての魔女を生まれる前に自分の手で消し去ること

です。


"魔法少女"とは"魔女"へと孵化するために生かされている幼体。
そのシステム自体を、まどかは変えてしまう。


絶望へと繋がる道を、希望に差しかえたわけです。


結果、世界に魔女はいなくなり、
魔法少女となったまどかは、"べつの次元"で魔女を消滅させる戦いを続ける……。

というSFチックなエンディングを迎えます。


まどかが戦っている次元は、この世と繋がってはいても、パラレルワールドなので、
ほむらたちの住む世界では、誰もまどかのことを憶えていない(知らない)んです。

ちょっと切ないですよね……;;



ラストシーンには↓こんな英文が映しだされます。


---------------------

Don't forget.
Always, Somewhere,
someone is fighting for you.
--As long as you remember her,
you are not alone.


---------------------


ちょっと意訳します。



忘れないで。
どこかで誰かが、いつもあなたを応援している。
その存在を感じているかぎり、あなたは孤独じゃない。



この文章の her はもちろん、戦い続ける( fighting )まどかのことだと捉えることができます。
より普遍化すれば、いつも見守ってくれる神様のことだとしても意味が通る。


でも、このブログでは

「あなたと直接の利害関係がない第三者」


のことを考えます。



ここでちょっと飛びますが、
谷山浩子さんの「きみの時計がここにあるよ」という歌についてお話しさせてください。



『月光シアター』谷山浩子(ヤマハミュージックコミュニケーションズ)

月光シアター - 谷山浩子(iTunes)

↑このアルバムに収録されている曲です。

谷山浩子さんは「まっくら森の歌」「しっぽのきもち」「恋するニワトリ」など、「みんなの歌」でおなじみのアーティスト。
「みんなのうた」や「おかあさんといっしょ」に楽曲を提供する一方で、ときにはダークだったりホラーだったり、トリッキーだったり狂気だったりする曲も多く。
"マイナーのメジャー"と言われるくらい、コアなファンを獲得しているシンガーソングライターさんです。

私も大好きで、親子2代でファンやってます。
(今日はなんて趣味全開のエントリーなんだ(笑))


「きみの時計がここにあるよ」という曲は、

真夜中にひとりで置時計を眺める歌です。



誰か作ったのかも知らない。
誰が図案を描いたのかも、知らない。

これを作ったひとは、いまどこにいてなにをしているんだろう……
知らない。知らないけど、確実にどこかにはいるはずだ。


顔も名前も知らないけれど、
この時計を作ったあなた。

僕はあなたになにをしてあげられるわけでもないけれど。

きみの時計は、確かにここにある。
この時計。僕はとても好きだよ。


(↑これは歌詞ではなく、物語を私が要約しただけです。念のため)



……という曲です。



この物語の<僕>を、↑の英文の her にあてはめてみたいんです。



あなたがこれまでの人生で、すれ違ったひとたち。
すれ違ってさえいないひとたち。


あなたと深い関係があるわけでもない<彼・彼女>が、
あなたの作った<時計>を大好きだと言って、応援してくれている。




Don't forget.

忘れないで。


Always, Somewhere,
someone is fighting for you.


あなたが生きていることを知っている誰かが、どこかにいる。
そのひとは、いつもあなたを応援している。


--As long as you remember her,


気づかないかもしれない。
でも、その誰かは、たしかにどこかにいる。

それを憶えているかぎり――
その存在を感じているかぎり――


you are not alone.


あなたは孤独じゃない。





魔法少女となったまどかは、別の次元で戦い続けています。
もとの世界では誰もまどかのことを憶えていない。

でも、まどかと関わりあったひとたちが、
うっすらと、まどかのことを想い出す瞬間があったりするんです。

なんと〜く、まどかの存在を感じている。
だから、ほむらたちは希望を失わずに「魔法少女」として生きることができる……。

そんな終わり方になっていました。



物語のなかでは、まどかの願いは「神の奇跡」だ、みたいな言い方がされていたと思いますが。


私たちはべつに、
ムリに神様を信仰しなくたっていい。



これまでの人生で、すれ違ったひとたち。
すれ違ってさえいないひとたち。

そのなかの誰かが、いつもあなたを応援しているかもしれない


なんとな〜く
そういう存在があるんだなぁ、ってうっすら感じるだけで、

ちょっとパワーがわいてきません?




あなたは孤独じゃない



これが、4つめのメッセージです。



……って、今日のエントリー
なんかクサいぞ。


深夜にひとりで読んでくださいね。
恥ずかしいから。

間違っても拡散! とかしないよーに(笑)。



 おまけの本の紹介



最後に、関連する本を3冊紹介します。



『成熟という檻 「魔法少女まどか☆マギカ」論』山川賢一(キネマ旬報社)

こんなのが出てるみたいです。

面白そう……。
私はまだ読んでいません。
今回の記事は論考ではないので、先行文献完全無視で書かせていただきました。

読んだらまたレビューしますね。



それから、
このブログ的にはこれ↓も。


『アニメビジネスがわかる』増田弘道(NTT出版)

『もっとわかるアニメビジネス』という続編も出ています。
アニメーション事業・市場に関する様々な数字が満載。
アニメビジネスがどのようなお金の流れでまわっているのか、その実態を浮き彫りにしたすごい本です。



ラストは東浩紀さん。


『動物化するポストモダン オタクから見た日本社会』東浩紀(講談社現代新書)


とても有名な本です。
オタク文化論のみならず、思想史においても、社会学、文学のひとなんかも、
これを読んでなきゃお話にならない、という1冊。

おそらく「今さらかよ!」って思ってる方も多いかと思いますが^^;
もし未読の方がいらっしゃったら、これを機にぜひぜひ。

東さんが提示する「データベース消費」という概念を理解しておくだけで、
現代社会のいろいろな物事がクリアに見えてくると思います。

続編は『ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2』(講談社現代新書)です。




それでは、今日のまとめ。



『魔法少女まどか☆マギカ』、
面白かったよぉ☆(*´∇`*)ミ☆




って、それが言いたかっただけです(笑)。
ほんとに、いろいろと語りたくなる作品でした🎵♪



今回も長文におつきあいくださり、
ほんとうにありがとうございます。

著作権に配慮して、『まどマギ』のスクリーンショットは載せませんでした。
文字ばかりの記事になってしまい、読みにくくてすみません^^;💨






あなたは孤独じゃないッ‼!




あきか(@akika_a



追記)

この記事を書いた矢先、思想雑誌「ユリイカ」で↓こんな特集が組まれていることを知りました。
まさに、今日発売らしい。
べつにぶつけたわけじゃないです。ホントに知らなかった。……なんという偶然。


「ユリイカ 2011年11月臨時増刊号 総特集=魔法少女まどか☆マギカ 魔法少女に花束を」(青土社)



【関連記事】

なぜお金を稼ぐのか?
「ベルセルク」に学ぶ3つの人生哲学〜3つの名場面から〜
【文学】ライトノベルを「研究」するための参考文献19冊【社会学】

【関連リンク】

魔法少女まどか☆マギカ(アニプレックス)
http://www.madoka-magica.com/
SHAFT(シャフト)
http://www.shaft-web.co.jp/

【今日紹介した本・DVD・CD】

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