今日のなぞなぞ
「なぜお金を稼ぐのか?」
……なんだか突然ラディカルな質問ですが。
いわゆる"成功者"と呼ばれるひとたちは、
この問題に対して、必ずじぶんなりの"答え"を見つけている(と思います)。
生きていくうえで、
必ず向き合うことになる問題ですね。
あなたがお金を稼ぐ「理由」。
食べていくため?
家族を養うため?
車がほしいから?
マイホームを建てたいから?
……そういったものは、この問いの"答え"にはならない。
このブログの読者さんなら、
おそらくもっと高い所を見ているでしょうから(♪)、
この問いを言い換えるなら、↓こんなふうです。
「じぶんはなぜ、必要以上のお金を求めるのか」
「使いきれないほどのお金を持ったとき、じぶんはなにをするのか」
ところで。
しばしば都市伝説のように言われることですが……
宝くじで億単位のお金が当たったひとの9割は、5年以内に結局破産する。
これ。統計的にどれくらい"正しい"のかはわからないですけど☁^^;
……お金に対する自分のスタンスを考えておかないと、
たいへんなことになってしまう、という教訓にはなるかもしれません。
自分はなぜお金を稼ぐのか、考えること。
……それは、
いつかは必ずやらなければならないことのひとつです。
「じゃあ、いつやるんだ?
……今だろ!」(東進予備校ふうに)
……というわけで💦^^;
今日紹介する本は、意外なことに、小説です。
『リスクテイカー』川端裕人 (文春文庫)
まあ、ある意味では意外でもなんでもない。
むしろ、
「なぜお金を稼ぐのか?」「お金とはなにか?」というような壮大な&抽象的な問いを考えるときの相棒として、
小説というのはすごく相性がいいんです。
『リスクテイカー』
ヘッジファンドは、比較的大きな資産を持つ投資家にお金を出してもらって、マーケット上で絶対利益を追求していく団体。
メリウェザーのLTMCなんかが有名ですね。
(ところで、この小説はアメリカが舞台なのですが、
メリウェザーやソロス、バフェット、グリーンスパン議長など、実在する人物がガンガン出てくる部分もかなり面白いです!)
主人公たちは、とある大物投資家から出資してもらいファンドを立ちあげます。
ファンドのメンバーである物理学者が考案した"市場予測システム"によって、
彼らの存在は為替マーケットを揺るがすほどになってゆく……。
ストーリーが単純に面白いし、なぜか登場人物たちはみんなロックスピリットを持っていて(笑)、
(ほんとに。トレーディングルームで3コードだけ(笑)のギターをかきならす元アーティストとか、
物理学を終わらせようとしている科学者とか……気持ちいいくらいみんなが既存の体制をぶっ壊そうとしています)
個人的にはすごくオススメ。
なんでもっと早くこの本に出逢えなかったんだ! と叫びたくなるような良い本なのですが。
このブログ的にオススメしたい理由は、次の2点。
まず1点。
1.お金の歴史について、勉強できる。
『金持ち父さん貧乏父さん』
お金に関するリテラシー(読み書き能力)を高めることは、
そのまま君の資産を増やすことに繋がる。
『リスクテイカー』
まさに『ソフィーの世界』
ビジネススクールを出たばかりの主人公たちは、
出資者が指定した教授から、「お金とはなにか」について学んでいきます。
それこそ、貨幣が登場する以前の「物々交換」から現代の金融まで。
ヘッジファンドの歴史についてもちょこちょこ触れているので、ここ十数年のマーケット史も俯瞰できるようになっています。
続いて、2点目。
2.登場人物がみな、自分とマネーの関わりについて悩んでいる。
学生やホームレスから、マネーの世界にどっぷりと漬かっているファンドマネージャーや、
一国の中央銀行に匹敵する額を動かせる資産家まで、
みんなが「なぜお金を稼ぐのか?」について、葛藤している。
それぞれのお金に対するスタンスは様々です。
稼ぐお金の額がじぶんを計量してくれるのかもしれない……
とか
マーケットには人種差別もなにもない……
とか。
全員が色々な形でお金と関わりあいながら、自分にとっての”答え”を探している。
↑上で、
答えがひとつではない&なかなか答えが出ない問題を考えるときに、
小説というのはすごく相性がいい。
と言ったのはこういう意味からです。
小説は、”答え”じゃなくて”問い”をゴロンと差しだす表現形式だと思う。
人物たちが、おなじテーマに対していろんなスタンスで葛藤していく様子を見ながら、
いざ、じぶんが考えるときの方法論やヒントを拾っていく……
というふうに、この本を使ってみるのもいいんじゃないかな。
なぜ稼ぐのか……
難しいテーマですよね。
突き詰めて考えると、
ある場面では「お金」自体が必要なくなるケースもあると思います。
たとえば、
「お金を使って、やりとげたい慈善活動がある」
……というひとは、
ときにはその目的のためにマネーをどぶに捨てなければならない場面があるかもしれません。
「お金を稼ぎたいわけじゃない。マーケットでマネーを殖やす行為そのものが楽しいんだ」
……という投資家は、
ときには実利に見合わなくても、スリリングなリスク投資をすることが、"自分にとっての正解"になったりするかもしれません。
……実は。
ここま語っておいて、アレですが。
「なぜお金を稼ぐのか?」については、私はぜんっっっぜん答えを出せていません。
勝間和代
この問題の答えは保留中^^;
(とはいえ、勝間さん自身も、このテーマについては人一倍考えている方だと私は思っています)
う〜ん。
……なんだか、
ずいぶん大きな話になってしまってすみません^^;
なにが言いたいのかというと。
『リスクテイカー』
オススメだよぉ☆(*´∇`*)ミ☆
ってそれだけなんですけど(>_<)
「なぜお金を稼ぐのか?」
……いつかは向き合わなければならない問題であることは確かなので、
『リスクテイカー』川端裕人 (文春文庫)
この本を読みながら、考えてみましょ♪
というお話でした。
……じゃあ、いつ読むのか?
今だろ!
あきか
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カテゴリ:金融リテラシー・投資
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