2019年02月28日

今月(2019年2月)もっとも売れた本はひき続き『樹木希林のことば』


今日のなぞなぞ
「2019年2月の月間ベストセラーは?」



2月28日(2019年)、「今月日本でもっとも売れた本」が発表されました。
(日販調べの月間ベストセラー(総合・ビジネス・フィクション)を末尾の↓「付録」のコーナーにまとめます


去年(2018年)の年間ベストセラーは↓こちら。
(2018)今年の年間ベストセラー本20冊

先月(2019年1月)のランキングは↓こちら。
今月(2019年1月)もっとも売れた本は『一切なりゆき 樹木希林のことば』

最新のランキングは↓こちら。
カテゴリ:ベストセラー



※ この記事は毎月末に更新している、ベストセラー本の「定点観測」です。ある分野を定期的に観測することで、ちいさな変化にいち早く気づくことができる。これはジャーナリストの池上彰さんも推奨している、未来予測の方法です(『見通す力』)。

もちろん売れている本がすべて良書とは限らない。ベストセラーリストを眺めながら、今の(今後の)”時代の空気”を一緒に感じてみましょ。というのが、このエントリの意図です。よかったら、何らかの「発見」を持ち帰っていってくださいねv





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『樹木希林のことば』がひき続きトップ




出版取次会社の日本出版販売(日販)によると、
2月のベストセラーは、『一切なりゆき 樹木希林のことば』

先月から2か月連続の1位です。
昨年亡くなった名優、樹木希林さんが遺した言葉たちを集めた1冊。
今月は、おなじく樹木希林さんの『樹木希林 120の遺言 死ぬときぐらい好きにさせてよ』が2位にニューエントリしています。





1月6日に発表された「第160回(平成30年下半期)芥川賞・直木賞」関連では、真藤順丈さんの『宝島』(直木賞)が総合6位、フィクション部門1位。
町屋良平さん『1R1分34秒』(芥川賞)が、フィクション部門10位。

受賞は逃したものの、芥川賞ノミネート作品の古市憲寿さん『平成くん、さようなら』がフィクション部門の8位に位置しています。





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第160回芥川龍之介賞候補作品

(受賞!)上田岳弘「ニムロッド」「群像 2018年12月号」に掲載)
鴻池留衣「ジャップ・ン・ロール・ヒーロー」「新潮 2018年9月号」に掲載)
砂川文次「戦場のレビヤタン」「文學界 2018年12月号」に収録)
高山羽根子「居た場所」文藝 2018年 冬季号に掲載)
古市憲寿「平成くん、さようなら」「文學界 2018年9月号」に掲載)
(受賞!)町屋良平「1R1分34秒」
新潮 2018年11月号に掲載)


芥川龍之介賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/akutagawa/

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第160回直木三十五賞候補作品

今村翔吾『童の神』
垣根涼介『信長の原理』
(受賞!)真藤順丈『宝島』
深緑野分『ベルリンは晴れているか』
森見登美彦『熱帯』


直木三十五賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/naoki/

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ビジネス書は『FACTFULNESS』が1位




ビジネス書部門では、『FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』が1位。先月の10位からおおきくジャンプアップしました。人は”ファクト(事実)”に対してずいぶん思い違いをしている。

2位はSHOWROOM代表取締役、前田裕二さんの『メモの魔力 The Magic of Memos』
3位はロングセラーの『学びを結果に変えるアウトプット大全』
4位には『トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ』がニューエントリ。

5位も新着の『白秋期 地図のない明日への旅立ち』
以前の記事(【恋愛】10代のうちに読んでおきたい小説10冊【青春】)で『生きるヒント』をご紹介した五木寛之さんの新刊本です。






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フィクションは『転スラ』新刊が4位




フィクション部門は、『転生したらスライムだった件 13.5』が新着4位です。
設定資料集とスピンオフのショートストーリーからなる"13.5巻"。「8.5」巻に続く第2弾の公式資料集。

転スラ、ちょうど読んだばかりのシリーズでした♪
登場キャラクターも多く、能力や種族、国など、細部までつくりこまれている壮大な世界です。面白いよ〜v

関連記事:
最近読んだライトノベル10冊〜恋愛・ミステリ・異世界〜






1位は前述のとおり、直木賞受賞作の『宝島』
2位は先月と変わらず、内館牧子さんの『すぐ死ぬんだから』
3位には夏川草介さんの「神様のカルテ」シリーズの新刊『新章 神様のカルテ』がニューエントリしています。
6位には西尾維新さんの「物語」シリーズ新刊『混物語』が新着。

関連記事:
最近読んだ西尾維新5冊――メタフィクショナルな西尾試論









日販のサイト(http://www.nippan.co.jp/)で各ジャンルのトップ10が確認できます。この記事では取りあげていない「ノンフィクション部門」などのランキングも。
ぜひ”一次情報”にもあたってみてくださいね。


それでは、「付録」にて。
今月の総合・ビジネス・フィクションのベスト10をど〜ぞ〜♪


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


※ ↓付録の「〜位」の横の記号は、先月からの順位の変動をあらわします。
△ …… ランクアップ、= ……変わらず、▼ …… ランクダウン

【関連記事】

(2018)今年の年間ベストセラー本20冊
今月(2019年1月)もっとも売れた本は『一切なりゆき 樹木希林のことば』
カテゴリ:ベストセラー
【恋愛】10代のうちに読んでおきたい小説10冊【青春】
最近読んだライトノベル10冊〜恋愛・ミステリ・異世界〜
最近読んだ西尾維新5冊――メタフィクショナルな西尾試論

【関連リンク】

日本出版販売株式会社
http://www.nippan.co.jp/
芥川龍之介賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/akutagawa/
直木三十五賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/naoki/

【付録】


2019年2月の月間ベストセラー 総合


(日販調べ。「全集」「文庫」「ゲーム攻略本」を除く総合ランキング。2月28日時点)

1位 =

2位 △

3位 △

4位 ▼

5位 △

6位 △

7位 △

8位 △

9位 △

10位 ▼


2019年2月の月間ベストセラー 単行本ビジネス

(日販調べ)

1位 △
『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』
2位 ▼

3位 ▼

4位 △

5位 △

6位 ▼

7位 ▼

8位 ▼

9位 ▼

10位 △


2019年2月の月間ベストセラー 単行本フィクション

(日販調べ)

1位 △
『宝島』
2位 =
『すぐ死ぬんだから』
3位 △
『新章 神様のカルテ』
4位 △

5位 ▼

6位 △

7位 △

8位 △

9位 ▼

10位 △
posted by akika at 22:53| ベストセラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月27日

最近読んだライトノベル10冊〜恋愛・ミステリ・異世界〜

 
今日のなぞなぞ
「おすすめライトノベル10冊は?」

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今日は、最近乱読したなかから、
ライトノベル10冊をぷちレビューしていきます。


えっと。
「ラノベを月1冊以上読む」……これが私の毎年の目標でした。
いつも達成できていなかった目標です。

やば、読むの忘れてた、っていう月がどうしても発生してしまっていて。


なので、今年は目標を変えました。


ライトノベルを年間12冊以上読む!


私にとっては、こっちの方がやりやすい。
達成のために、目標自体を変更してしまう力技(笑)。

でも、おかげで達成できました。
(シリーズ全巻読んだりしていたので、けっきょく12冊をゆうに超えてしまいました)
私信。目標変更のきっかけをくださってありがとうございます♪
私信2。オススメの作品を教えてくださってありがとうv 面白かったです♪



好きなひとはいくらでも大量に読むジャンルですが、
もしかしたらラノベにあまり縁がない読書家さんもいるかもしれません。

”ラノベ特有のノリ”が薄く、一般文芸がメインの読書家さんにとっても読みやすいものを多くセレクトしました。


ライトノベル好きも、そうでないひとも、
読みやすくて心にぐっと残る10冊をど〜ぞ〜♪



 源氏物語×学園


ヤンキー風の見た目で怖れられている少年にとり憑いたのは……早すぎる死をとげた学園の王子様、ヒカルだった。キャラクターや設定は源氏物語を下敷きにしています。書き出しも「いつのときだっただろう」と、まさに源氏そのまま。もちろん、源氏をまったく知らなくても楽しめます。友情も恋愛も、心の動きが丁寧に描かれていて◎。

以前の記事(最近読んだ「読書術」10冊)で紹介した“文学少女”シリーズの野村美月さんの作品です。

 夕顔、紫、朧月夜……


『葵』の続編。この巻のヒロインは引きこもりの少女、夕雨です。散りばめられた伏線と二転三転する物語。”怨霊”をめぐる謎など、ミステリ&サスペンス仕立てでイッキ読みしてしまいます。主人公とヒカルの友情にもほっこり。↓シリーズ続編にも源氏のヒロインたちがひとりずつ登場しますv


『“朧月夜” ヒカルが地球にいたころ……(4)』
『“末摘花" ヒカルが地球にいたころ……(5)』
『“朝顔" ヒカルが地球にいたころ……(6)』
『“空蝉" ヒカルが地球にいたころ……(7) 』
『“花散里" ヒカルが地球にいたころ……(8)』
『“六条" ヒカルが地球にいたころ……(9)』
『“藤壺" ヒカルが地球にいたころ……(10)』


 泣いちゃうけどオススメ


これ、すごく良かったです。4人の高校生の、恋愛もふくめた青春小説。元カレ・元カノという関係もあるのですが、ドロドロな話ではまったくありません。うつりゆく関係性の変化を美しく描きだしていて、とにかく切ない;;

喋るような語り口はしっかりライトノベル文体なのですが、一般の文学作品に負けないほどの観察眼や、こまかいところまで拾うていねいな心理描写。キャラも魅力的。以前の記事(最近読んだ純文学(J文学・L文学)10冊〜青山七恵さんの”ぼっち文学”について)で紹介したような、”ライトな純文学”が好きなひとはきっとお口にあうと思います。泣いちゃうけど、めちゃオススメ。


 子育てちゅうのお母さんへ


ライトノベルレーベルではないけれど。名作映画「おおかみこどもの雨と雪」の、監督の手による原作小説です。狼と人の間にうまれた子供たちを育てる母のお話。私も母子家庭で育ったので、この、なにかが欠けている感じの家庭の空気感が懐かしい。わが子の成長を願いつつ拒む……みたいなシーンもあるので、子育てちゅうのお母さんにオススメです。おみやげみっつたこみっつ。


 逢えばきっとわかる


名作「君の名は。」の映画制作と並行してかかれた原作小説(ノベライズ)です。不思議な力で入れ替わってしまったふたりが出逢うまでの物語。映像的で音楽的な文章が沁みる。↓以下、私の好きな一節v

こんなのは間違ってると、私は強くつよく思う。私たちが見知らぬ人同士だなんて、ぜったいに間違っている。宇宙の仕組みとか、命の法則みたいなものに反している。
「第八章 君の名は。」より


 チートってレベルじゃない


異世界のスライムに転生してしまった主人公。はじめはものを見ることすらできないのだけど、すさまじいスピードでできることが増えていく。”捕食者”という対象の能力を得られるスキルがすごすぎて、すぐに魔王レベルに。さすがにこれ以上はないだろ……そう思っても、まだまだ、さらに強くなります。

魔物たちの街をつくるところからはじまって、国家樹立、内政・外交、戦争も……。読み進めるほどに物語は壮大になり、加速度的に面白くなっていきます♪ もはやチート(※)ってレベルじゃない。次々にとんでもないスキルを獲得していくのが快感v

※ バグを利用するなどのズルをして、ゲームを有利にすすめようとする行為のこと。



 ゲーム好き歓喜


プレイ中のゲームの世界にはいってしまったふたりの高校生。序盤の村に超高レベルでたどつき、無双状態に……。でね。このふたり、かなりのゲーマーなので、知識量がすごい。地の文もセリフも、実在するゲームのネタのオンパレードです。

ドラクエ・FF・ウィザードリィ・メガテン・ゼルダ・オブリビオン・アトリエ・ときメモ・メタルギア・ルナティックドーン・グランドセフトオート・テイルズ・サモンナイト・イース・サイレントヒル・零……などなど。知るハズもないネタを振られて異世界の住人(NPC)たちが「???」みたいな(笑)。ゲーム好き大歓喜のポップな物語です♪


 ボーイ・ミーツ・天使


ボーイ・ミーツ・天使。その天使は、打たれた者の時間を巻きもどす注射器を持っていた……。ポップで読みやすいライトミステリ。巻きもどされた時間はべつのアイテムを使うことで逆に進めることもできる。タイムトラベルものというよりは、不思議な注射器の争奪をめぐるサスペンスがメインです。


 巨編、完結。


以前の記事(最近読んだ西尾維新5冊――メタフィクショナルな西尾試論)で紹介した西尾維新さんの「伝説シリーズ」。ミステリではなくファンタジーです。<地球>と戦う運命を背負わされてしまった、感情を持たない少年の活劇。

どの巻も分厚くて壮大な巨編。だけどあっという間に読み終えてしまう面白さ。キャラも「ルール」も展開も面白い”四国編”がオススメですが、できれば1冊目の「悲鳴伝」から順番に読むのが◎。

『悲鳴伝』
『悲痛伝』
『悲惨伝』
『悲報伝』
『悲業伝』
『悲録伝』
『悲亡伝』
『悲衛伝』
『悲球伝』
『悲終伝』


……どれが何巻だかわかりにくい?
それぞれのタイトルをよくみてみて。ツー、さん、フォー、ごー……。


 旅をする理由


再読です。喋る二輪車と旅人キノがさまざまな国を訪れる、短編連作。それぞれの国に独自の規律があり個性的。ときにはその”ルール”ゆえに滅びてしまった国も……。星新一さんのショートショートが好きな方にもオススメですv まだ見ぬ美しさと出逢うために、人は旅をする。





お口にあう本はございましたでしょうか?


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a

(↑冒頭の写真はうちの愛犬モモが産んだ5匹の男の子のなかの、3男です。名前は”ライト”)

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posted by akika at 02:13| 日記・最近読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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