2017年10月31日

【定点観測】今月もっとも売れた本〜2017年10月の月間ベストセラーは『オーバーロード(12)』

 
今日のなぞなぞ
「2017年10月の月間ベストセラーは?」



10月31日(2017年)、「今月日本でもっとも売れた本」が発表されました。
(日販調べの月間ベストセラー(総合・ビジネス・フィクション)を末尾の「付録」のコーナーにまとめます


昨年(2016年)の年間ベストセラーは↓こちら。
(2016)今年もっとも売れた本〜2016年の年間ベストセラー(ニッパン調べ)

先月(2017年9月)のランキングは↓こちら。
【定点観測】今月もっとも売れた本〜2017年9月の月間ベストセラーは『マスカレード・ナイト』

最新のランキングは↓こちら。
カテゴリ:ベストセラー


※ この記事は毎月末に更新している、ベストセラー本の「定点観測」です。ある分野を定期的に観測することで、ちいさな変化にいち早く気づくことができる。これはジャーナリストの池上彰さんも推奨している、未来予測の方法です(『見通す力』)。

もちろん売れている本がすべて良書とは限らない。ベストセラーリストをまじまじと眺めながら、今の(今後の)”時代の空気”を一緒に感じてみましょ。というのが、このエントリの意図です。よかったら、何らかの「発見」を持ち帰っていってくださいねv




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トップは『オーバーロード』12巻



出版取次会社の日本出版販売(日販)によると、
10月のベストセラーは、『オーバーロード12 聖王国の聖騎士 上』
オンラインゲームの世界に閉じ込められた主人公を描く壮大な異世界ファンタジーです。
新刊が出るたびにチャートにランクインする常連さん。アニメ化もされています。
以前の記事↓でもちらっとふれた作品です。すっかり長寿シリーズ♪


関連記事:
『魔女ポリ』は2017年年初リリース、すこしだけ物語世界を紹介、レ・ミゼラブルはいいぞ(MJPJ#2)
【電子書籍】異世界ファンタジー『魔女と双子のポリティクス』をリリースしました



先月のトップ、東野圭吾さんの『マスカレード・ナイト』は2位。
『ざんねんないきもの事典』『続ざんねんないきもの事典』は4、5位でした。

ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロさんの小説はランキング圏外です。来月にはチャートにあがってくるかな……どうだろう。



また、7月19日に発表された芥川賞・直木賞の受賞作『影裏』『月の満ち欠け』、および本屋大賞と直木賞(第156回)をダブル受賞した『蜜蜂と遠雷』は、今月もランキング圏外でした。

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第157回芥川龍之介賞候補作品

今村夏子『星の子』
温又柔『真ん中の子どもたち』
(受賞!)沼田真佑『影裏』「文學界 2017年5月号」に収録)
古川真人『四時過ぎの船』


芥川龍之介賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/akutagawa/

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第157回直木三十五賞候補作品

木下昌輝『敵の名は、宮本武蔵』
佐藤巖太郎『会津執権の栄誉』
(受賞!)佐藤正午『月の満ち欠け』
宮内悠介『あとは野となれ大和撫子』
柚木麻子『BUTTER』


直木三十五賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/naoki/

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2017年本屋大賞

大賞 『蜜蜂と遠雷』恩田陸
2位 『みかづき』森絵都
3位 『罪の声』塩田武士
4位 『ツバキ文具店』小川糸
5位 『桜風堂ものがたり』村山早紀
6位 『暗幕のゲルニカ』原田 マハ
7位 『i(アイ)』西加奈子
8位 『夜行』森見登美彦
9位 『コンビニ人間』村田沙耶香
10位 『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和

翻訳小説部門

『ハリネズミの願い』トーン・テレヘン著、長山さき訳
『すべての見えない光』アンソニー・ドーア著、藤井光訳
『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』ピ−タ−・トライアス著、中原尚哉訳
『熊と踊れ』アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ著、ヘレンハルメ美穂 羽根由訳

発掘部門(過去の良作を「発掘本」として選定する部門)

『錯覚の科学』クリストファー・チャブリス、ダニエル・シモンズ著、木村 博江訳


本屋大賞
http://www.hontai.or.jp/

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ビジネス書は『最高の睡眠』が三連勝




ビジネス書部門では『スタンフォード式 最高の睡眠』が3ヶ月連続の1位。
本書が扱う「睡眠負債」は、健康をテーマに据えたテレビ番組でもおなじみのキーワードになっています。

枕や布団など寝具もさまざまな趣向の製品が市場をにぎわせている昨今、じわじわと睡眠ブームが広がりつつあるのかもしれません。
睡眠ブーム……ってなんだか平和的ね。
↓電子書籍(Kindle)版も人気のようです。




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フィクションは『陸王』が急上昇




フィクション部門では、池井戸潤さんの経済エンタテイメント小説『陸王』が3位にリエントリー。
テレビドラマの放送がはじまった影響で、ランキング圏外から急浮上しました。
池井戸潤さんの本は当ブログでもたびたび取りあげています♪

関連記事:
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【徹夜本】半沢直樹・下町ロケットの進化形――池井戸潤『七つの会議』のサスペンス効果がすごい





日販のサイト(http://www.nippan.co.jp/)で各ジャンルのトップ10が確認できます。この記事では取りあげていない「ノンフィクション部門」などのランキングも。


当ブログの記事(今年もっとも売れた本〜年間ベストセラーの調べ方)もあわせてご覧ください♪


それでは、


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


※ ↓付録の「〜位」の横の記号は、先月からの順位の変動をあらわします。
△ …… ランクアップ、= ……変わらず、▼ …… ランクダウン

【関連記事】

(2016)今年もっとも売れた本〜2016年の年間ベストセラー(ニッパン調べ)
【定点観測】今月もっとも売れた本〜2017年9月の月間ベストセラーは『マスカレード・ナイト』
カテゴリ:ベストセラー
『魔女ポリ』は2017年年初リリース、すこしだけ物語世界を紹介、レ・ミゼラブルはいいぞ(MJPJ#2)
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【徹夜本】半沢直樹・下町ロケットの進化形――池井戸潤『七つの会議』のサスペンス効果がすごい

【関連リンク】

日本出版販売株式会社
http://www.nippan.co.jp/
芥川龍之介賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/akutagawa/
直木三十五賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/naoki/
本屋大賞
http://www.hontai.or.jp/

【付録】


2017年10月の月間ベストセラー 総合


(日販調べ。「全集」「文庫」「ゲーム攻略本」を除く総合ランキング。10月31日時点)

1位 △

2位 ▼

3位 △

4位 ▼

5位 ▼

6位 △

7位 △

8位 △

9位 ▼

10位 ▼


2017年10月の月間ベストセラー 単行本ビジネス

(日販調べ)

1位 =
『スタンフォード式 最高の睡眠』
2位 =

3位 △

4位 △

5位 ▼

6位 △

7位 △

8位 ▼

9位 ▼

10位 ▼


2017年10月の月間ベストセラー 単行本フィクション

(日販調べ)

1位 △
『オーバーロード12 聖王国の聖騎士 上』
2位 ▼
『マスカレード・ナイト』
3位 △

4位 △

5位 =

6位 ▼

7位 △

8位 △

9位 △

10位 △


 
posted by akika at 17:59| Comment(0) | ベストセラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月08日

ニートが読むべき12(プラス9)冊


今日のなぞなぞ
「ニート(NEET)が読んでおきたい21冊は?」



「ニートが読むべき12(プラス9)冊」をまとめました。
↓ブックリストは↑『ニートの歩き方』で著者のpha(ファ)さんが「ニートのためのブックガイド」として挙げている12冊と、本文のなかで紹介している9冊です。
(短いレビューはこのブログのオリジナルです)

本書は”プロのニート”とも呼べるphaさんによるニート案内……と言えばいいのかな。
暮らし方や心構えなどをゆる〜く、だる〜い感じで語っています。


ニート(NEET)とは……
働いたり学校に通ったりしておらず、職業訓練中でもない(15〜34歳の)人のこと(Not in education, employment or training)。
日本ではスラング的に様々な意味あいが付与されています。


本書は定職やお金がなくても愉快に暮らせることを訴えていて、
「いくらでも時間が潰せてヤバい」趣味として、インターネットと読書を推奨しています。
phaさんは言います。

ニートにはできるだけ本を読むことを勧めたい。本を読むのって大事だ。一つは、それはいろんなことを考える力を付ける基礎になるから。本の中にはいろんな人間のいろんな思考が渦巻いていて、しかもインターネットよりも密度が濃い。

「第3章 ニートの暮らしかた――ネット時代の節約生活法」より


ピックアップされているのはよい本ばかりで、読書案内としても良質な1冊です。
名作漫画・小説や、このブログでもよく扱っているマネーリテラシーの本も多数。

関連記事:
なぜお金を稼ぐのか?
最近読んだ「金融を学べる」本10冊
最近読んだ「投資力を鍛える」本10冊〜金融リテラシーをぐんと高めるために



読書の秋。
ニートでも、そうでなくても読んでおきたい21冊をど〜ぞ〜♪




ニートが読むべき12(プラス9)冊


(INDEX)
 「ニートのためのブックガイド」
 本文中に登場する本


「ニートのためのブックガイド」


 1.


映画化・テレビドラマ化もされた、闇金融業を描いた名作漫画。

 2.


壮絶な経験から語られる、ほんとうに大切なお金の哲学。

 3.


当事者や家族のために、精神論でなく実務的な支援方法を紹介。

 4.


架空の人物との対話を通して人生の意味を問う哲学書。

 5.


作家橋本治さんがこの世のあらゆる悩みに答える人生相談本。

 6.


老若男女の死に際を蒐集した異色の百科事典。

 7.


資本主義社会でとにかく安くスローライフを送るための指南書。

 8.


素人の乱(※)の松本哉代表が、お金がなくても楽しく生きる方法を伝授する。

※ 高円寺にあるリサイクルショップ。様々なテーマのデモや運動を展開している。

 9.


SNS時代の情報受容&発信を考えるネットリテラシー本。

 10.


社会学に足を踏み入れる際の必須テキストともいえるロングセラー。

 11.


テレビでおなじみの池上彰さんが現代史をわかりやすく講義。

 12.


経済の学説を思想的立場からマッピングしていく入門書。


本文中に登場する本


 1.


ホームレス達の生き方を通して”どんなふうにでも生きていける”この社会をあきらかにする。
(おなじく坂口恭平さんの↓『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』もあわせて紹介されています)



 2.


素性のわからない居候たちが集う、中島らもさんの家を題材にした自伝的小説。

 3.


ほとんど何も起こらないのにイッキ読みしてしまう名作小説。

 4.


少女よつばのキラキラした日常を描く名作漫画。

 5.


ストーリーも素敵なボーイズラブ&グルメ漫画。

 6.


140巻を越えてなお続く、アニメ化・ドラマ化もされた長寿グルメ漫画。

 7.


必ず一定数のサボリアリが存在する、働きアリ達のメカニズムを解説する生物学の本。

 8.


生物学の考察から人間の自我に議論を敷衍させる刺激的評論。
(「真木悠介」は↑で出てきた『社会学入門』の見田宗介先生の別名義です)

 9.


オープンソース(※)開発の手法を評価し分析した、ソフトウェア開発者のバイブル。

※ 制作物や制作過程を公開して多数の有志でソフトウェア等を開発していくスタイル。



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


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posted by akika at 18:45| Comment(0) | 10冊シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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