2017年03月19日

香水はあなたがキスしてほしいところに――『ココ・シャネル 女を磨く言葉』より

 
今日のなぞなぞ
「シャネルを語るとき、人はなぜ熱を帯びてしまうのか?」



人はみな、いつかどこかでシャネルと出逢う。
避けようとしても避けられない「接点」が必ずもたらされる。

それは、ブランド名としてのCHANEL(シャネル)ではなく、
<ココ・シャネル>という思想、人間との出逢い
だ。


……そんなふうに思います。
不思議だよね。誰の人生にもかならず<シャネル>が姿をあらわす。



☆★☆



今日紹介するのは、↑『ココ・シャネル 女を磨く言葉』
シャネルの名言集です。
映画プロデューサー・エディトリアル(編集)プロデューサーの高野てるみさん編・著。

ファッション・恋愛・仕事・美意識にまつわる60個の金言と、
高野てるみさんの解説コラムが交互に読める構成です。


このコラムが熱っぽくて、とても素敵。


伝記的に、シャネルの人生を解説している文章もありつつ、
高野てるみさんが熱く”シャネル観”を論じている項目もあり、

そうかと思うと、
シャネルの言葉が、まるで高野てるみさん自身の仕事や人生を語っているようにみえる箇所もある。



今日の記事のタイトル「香水はあなたがキスしてほしいところに」は、本書からの引用です。


message24 残り香

香水はあなたがキスしてほしいところにつけなさい。


「第2章 恋――仕事の原動力」より


この項目ではココ・シャネル自身の「香水のつけ方」が解説されています。
それから、例によってマリリン・モンローのあの言葉も引かれています。



シャネルの5番を5滴ほどつけて寝るのよ。



マリリンの、もっとも有名な言葉のひとつ。
寝るときに着るのは”香水”。カッコいいよねv


「シャネルの5番(Chanel N°5)」は1910〜20年代(ココ・シャネルの現役時代)に開発され、
いまでもシャネルブランドの看板商品となっている代表作。





本書には香水についての格言もいくつか出てきます。


香水は贈られるだけでなく、自分のために買え!


とか


異性を引きつけるための香りじゃダメ!


など。


あとね。
香水についてではないのですが、私の気に入った金言をひとつ紹介。


message12 引き算

出かける前に、何かひとつ外したら、
あなたの美しさは完璧になる。


「第1章 ファッション――エレガントな発明」より



☆★☆



ちなみに。
シャネルの香水といえば、私にとっては「5番」じゃなくて「エゴイスト」なんだよね。


子供のころ。ふと香水に興味をいだいて
洗面所に並べられていた瓶をいろいろと手にとってみた。
親のいないときに。

どれが香水のビンなのかもよくわからないまま、
コロンもヘアトニックもうがい薬も(笑)、いろいろ匂いをかいで、身体につけてみた。


で。
いちばん気に入ったのがエゴイストだった。
時間がたつほどに甘く、おいしそうな香りに変化していく……。

ほかのコロンとはぜんぜん違うと感じました。
あと、うがい薬ともぜんぜん違う(笑)。


ビンには「CHANEL」の文字。
これって、シャネルって読むのかな? あの、高級ブランドのシャネル?
それとも、あのシャネルとは違うのかな……。

これが私と<シャネル>との最初の出逢いでした。
(二度目の出逢いは舞台の「ガブリエル・シャネル」だった)


……こんなことを想いだしながら読んでいたら、なんと!
高野てるみさんも、エゴイスト派だというお話が出てきました。
すごい偶然。

私はシャネルの「エゴイスト」が合っているようで、疲れ知らずで、ものすごくやる気が出ます。

「第4章 美意識――ゆずれない生き方」より


5番とエゴイスト、
あなたはどっち派?



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☆★☆



高野てるみさんの本が良かったので、
関連して”シャネル本”を読んでいるこの頃。
最後に、いくつか紹介しますね。




ココ・ガブリエル・シャネルの評伝です。
評伝ですが、それぞれの章で”主役”が入れ替わる、ちょっと変わった構成。

コレットやポワレ、ミシア、ピカソ、コクトー、ポール・イリブなど……、
シャネルと関わりのあった「同時代人」とシャネルの人生を並行して描いていく。
たとえるならば、関川夏央さん・谷口ジローさんの名作マンガ↓『「坊ちゃん」の時代』のような雰囲気です。

著名な作家・芸術家がうじゃうじゃ登場する。
シャネルの時代のフランスは、ほんとに豊饒。





↓これも。まさに今読んでるなう。



伝記です。
……いや、「大河」だ。

 そこはフランス南部の、一度も征服されたことのない大地。よそ者がかすめて通っただけの土地。
 かすめ通った者の中には古代カルタゴの名将ハンニバルもいただろう。

「プロローグ」より


こんなカッコいい書き出しではじまります。
……というか、古代カルタゴ!

 やがて古代ローマの時代がやってくる。


ココ・シャネルはもちろん、古代人じゃないのだけれど、
<シャネル>が誕生する背景として、歴史にも目を配っている濃厚な1冊。
ココの祖父や親の物語にも多くの筆がさかれています。

映画の↓「ココ・アヴァン・シャネル」の原作となった本。


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☆★☆



<シャネル>を語るとき、人はみな熱を帯びる。


今日紹介した本はどれも、まるで
「私がいちばんシャネルのことをわかっているのさ!」とでも言いたげ
シャネルの”内面”までをも断言していきます。

客観描写だけでなく、心理や思想まで描きこんでいく。小説みたいに。



ちなみに、ココ・シャネルはけっこう虚言癖のあるひとなのね。
とくに自分について語るときは、毎回言うことが違う。
隠し事も多かったといいます。

作家のルイーズ・ド・ヴィルモラン(Louise de Vilmorin)も、
シャネルの「回想録」の執筆を断念したほど。
口をひらくたびに話が食い違う。




だからかもしれません。
正確な<シャネル>像を誰も把握していないからこそ、
書き手の価値観や人生を投影して語りたくなる。



ちなみに、虚言癖に関連して。
以前の記事(パーソナリティ(障害)の10のカタチ)で紹介した↓『パーソナリティ障害』という本では、
ココ・シャネルは「自己愛性パーソナリティ障害」「演技性パーソナリティ障害」と診断されています。

なるほど、たしかに……と思う反面、
この診断もまた、七変化する<シャネル>像のひとつに過ぎないのかもしれない。






そんなこんなで今日は。

『ココ・シャネル 女を磨く言葉』っていう本が
オススメだよぉ〜☆(*´∇`*)ミ☆



というお話でした。



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


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posted by akika at 19:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記・最近読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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