2017年03月18日

買ったら「読まない」読書術!?(積ん読の話じゃないよ)

 
今日のなぞなぞ
「掟破りの”裏ワザ”的な読書術は?」



読書術の本はけっこう読んでいるけれど、この発想はどこにもなかった!
今日は、ほとんど”裏道”なユニークすぎる読書術のお話です。


もくじ
 さらっとレビュー
 「読まない読書術」の分類学
  ・ツンドク派
  ・町へ出よう派
  ・一生のうちに読める本は限られてるだろ派
 「買う」は「読む」より意義がある
 紙の本を買いなよ(ただし読まなくても可)


さらっとレビュー


本日紹介するのは、↑『“好き"を仕事にするための77の極意』
タレントのビビる大木さんが、クリエイターたちに「好きを仕事にするためのノウハウ」を聴きにゆく、インタビュー(対談)本です。


インタビュイー(聴かれ手)は……

嶋浩一郎さん(博報堂ケトル 代表取締役社長・共同CEO)
渡辺圭さん(NHK 歴史番組プロデューサー)
鬼塚忠さん(アップルシード・エージェンシー 代表取締役)
日野晃博さん(レベルファイブ 代表取締役社長/CEO)
坪井貴史さん(フジテレビ バラエティ番組プロデューサー)
柴田陽子さん(柴田陽子事務所 代表取締役)

の6人。


ビビる大木さんのインタビュアーとしての才能がこれでもかというくらい発揮されていて、
「”好き”がどうビジネスにつながるのか」をどんどん引きだしていく。

気づけば私は、たくさんの文章に傍線をひいて、ページの端を折っていました。
(私はこんなふうに本を”汚し”ながら読書しています)。

以前の記事(最近読んだサブカルチャー寄りの本10冊〜聖地巡礼からロバート秋山まで)で紹介した『サブカル・スーパースター鬱伝』と同様、
聴き手がとてもよいアシストをしている良書です♪


たとえどんな”好き”でも。
取るにたらないと思える趣味や習慣でも。
”好き”は必ず「強み」として輝く。


本書を読めば、あなたのなかに眠る”資産”に気づくことができるはず。


「読まない読書術」の分類学


……と、さらっとレビューしたところで。
本題の、買ったら「読まない」読書術について。

これは本書の”一人目”に登場する博報堂ケトルの嶋浩一郎さんが提唱している方法です。
博報堂ケトルは、クライアントの課題を方法を問わずに解決する「クリエイティブエイジェンシー」。

嶋浩一郎さんは、買った本は「読まなくてもいい」という。
これが、今まで語られてきたどの読書術とも視点が異なっている。


読まない読書術?
けっこうあるじゃんそんなの。


……そう思った方もいるかもしれません。
たしかに、「読まない」を斬り口にした読書法は、ないことはない。


たとえば、代表的なのが……



・ツンドク派


買ったけど、読まずに置いておく方法。
積んでおく→積ん読。

ツンドクは私も大賛成です。
気分やそのときの興味によって、吸収率よく読める本をひもとけばいいと思う。
そのためには、ツンでおいて選択肢を増やしておくのが◎。

でもツンドクは「いずれ読む」ことを前提にしているよね?



・町へ出よう派


知識や知恵は本にだけ宿るわけではない。
「書を捨てよ、町へ出よう」……的な。

”書を捨てよ”はべつに、「本はだめだ!」といっているわけじゃなくて。
本とおなじように現実世界のことも読みこめというスタンスです。

嶋浩一郎さんの方法は真逆。
捨てるんじゃなくて、買えとおっしゃっています。買え、でも読むな、と。





・一生のうちに読める本は限られてるだろ派


世にあるすべての書を読めるわけじゃない。
読まなくていい本は読まずにすませろ。

たとえば以前の記事(最近読んだ「読書術」10冊)で紹介した佐藤優さんの『読書の技法』では、
「精読すべき本を見極めるための多読」をススメています。

↓ショウペンハウエルから連綿と続く、
”読むべき/読まなくていい本を見極める”読書術。

でも。どうやら
嶋浩一郎さんの方法は、この派閥でもないようだ……。






「買う」は「読む」より意義がある


ではでは。
嶋浩一郎さんがどういう意味で「読まなくていい」とおっしゃっているのか。

それは、ひとことで言うと……


ログ


なんだよね。

嶋浩一郎さんは、毎日1冊は本を買うらしいのですが、
「買うだけで、読まなくてもいいんですよ」ときっぱり宣言する。

例えば宇宙の「ひも理論」の本を買ったとすれば、その時「ひも理論」という言葉が知りたかった自分がいる。そのマーキングでいいんです。

(中略)

買うだけでオッケーです。前書きだけ読んで終わりでもオッケーです。

「PROFILE.1 広告」より

ツンドク推奨の私だけれど、「読まないことを前提」に本を買ったことは一度もなかった。
長年積まれている本も、いずれは読む予定なのね。気持ちのうえでは。

だから「読まないつもりで買え!」というこの発想は、けっこうな衝撃でした。
伝わるかな、この驚き。


じっさい、聴き手のビビる大木さんも
「読まなきゃっていう強迫観念があるんですけど」と、とまどっていました。

でもこの対談以来、ビビる大木さんは
気になったら読まなくても買う、を実践しているそうです(「あとがき」より)。




やってみるとわかると思いますが。
これ、心理的抵抗がすごいんだよね。

「買ったけど積んじゃってる」のと「はじめから積む(読まない)つもりで買う」のは、
結果だけみるとおなじなのに、必要な覚悟がぜんぜん違う。

でも。やってみるとわかると思いますが、
実践すればなんだか”殻”を破れた感じになる。

掟破りの、裏道のさらに裏道の読書術です。


紙の本を買いなよ(ただし読まなくても可)


ある本を買う。
すると、そのときの自分の興味が「ログ」として本棚に保存される。

ふつうはログというと、ノートやwebに”情報”をストックしていくのだけど。
今日の話はベクトルが逆だよね。

自分の関心というデータが、本という”物質”として「ログ化」されていく。


私は、読書は電子書籍でも紙でもどっちもOKだと思っているのですが、
今回にかぎっていえば
紙の本のほうが「ログ」として面白い効果を生んでくれるかも。


以前の記事(「PSYCHO-PASS(サイコパス)」はノベライズから先に読んでもいいかもしれない)で紹介した
「PSYCHO-PASS」の槙島聖護ふうにいうならば……



「紙の本を買いなよ」


ということになります。

紙の本を買いなよ(ただし読まなくても可)。







そんなこんなで
今日は、ビビる大木さん(聴き手)の『“好き"を仕事にするための77の極意』の紹介でした。



それでは。
いつものメッセージ。



みんな
いっぱい本読もうよぉ〜☆(*´∇`*)ミ☆




……。

…………。

……………………。


……いや、今日はこれじゃ正しくない。



みんな
いっぱい本「買おう」よぉ〜☆(*´∇`*)ミ☆




ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


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posted by akika at 20:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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