2016年12月31日

おおみそかに読みたい本〜よいお年をお迎えください。

 
今日のなぞなぞ
「おおみそかに読みたい本は?」

368done


みそぼっちなう。


というわけで^^;
みなさま今年もお世話になりました。
よいお年をお迎えください。


今年最後の本の紹介は、おおみそかに読みたい1冊です。




ど〜ん。
樋口一葉・大つごもり!



そのまんまだな。
ひねりなさい……というか、このネタ毎年やっている気がします^^;
おおみそかは、一葉を推す絶好の機会だ。



正直をわが身のたよりとしていた、
弟想いのお峰。

でも、どうしても必要で
職場からお金を盗んでしまいます。


いずれバレるに決まってる。
でも、盗むよりほかはなかった。



お峰はどうなってしまうのか!?



そんなお話。
オチがズバっと決まっている、明治時代の文豪の掌編です。

原典は擬古文体なので、↓現代語訳を推奨。






☆★☆



そんなこんなで。
今年も当ブログをご愛読いただき、ほんとうにありがとうございました。

ちかごろは”金融ブログ”の要素はかけらもなくなってしまっていますが(^^;)
「ノーリスク・ハイリータンの投資は読書」のスローガンはずっと、変わりません。


1冊でも、このブログをきっかけに
あなたが新しい本に出逢えていたとしたら。

それは、私にとってもこの上ない喜びです。



これからも”良い本に出逢える場所”であり続けられますよう。
本日もいつものことばで締めさせていただきます。



せ〜のっ。


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪



よいお年をお迎えください。
紅白歌合戦、はじまるよ〜!


あきか(@akika_a


【関連記事】

おおみそかに読みたい1冊〜今年もお世話になりました♪
【泣ける】女性作家が描く切ない恋愛小説10冊【沁みる】
【語り手】文学理論を学びたい人のための15冊【テクスト論】
【電子書籍】アマゾンkindleで樋口一葉論(大つごもり、にごりえ、わかれ道)をリリースしました







 
posted by akika at 18:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記・最近読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月30日

『魔女ポリ』は2017年年初リリース、すこしだけ物語世界を紹介、レ・ミゼラブルはいいぞ(MJPJ#2)

 
今日のなぞなぞ
「新作『魔女と双子のポリティクス』のリリース日が”だいたい”決まった?」


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以前の記事(5巻《最終巻》をリリース、新作のお知らせ(G.O.W.PJ#11)(MJPJ#1))でちらっとお知らせした、新刊『魔女と双子のポリティクス』ですが。
リリース日がだいたい決まりました。
『魔女ポリ』は……


2017年年初リリース


です。アバウト^^;
プライスマッチ(※)がどれくらいの期間で適用されるか読めない……など、
内部的な事情で、今回は事前にリリース日程をお伝えすることができないかもしれません。

※ どのお店で買うかによって価格が異なってしまうのを修正し、均一にすること。ネットショップのほか、リアルの家電量販店などでもプライスマッチを宣言している企業があります。「よそより1円でも高ければ〜」ってやつ。


決まり次第このブログでお伝えしますが、
”サプライズリリース”になってしまったらすみません。


今回プライスマッチを用いるのには、”ある理由”があります。
その理由は……リリース日当日にお知らせしますv
(事前に告知できるようなら、前もってお伝えします)
楽しみにしていてくださいね♪


追記)
プライスマッチの申請はとおりませんでした。
ほんとうは、全二巻のうちの(1)巻を”永久無料”にしたかったのですが……。
思わせぶりなことをいってしまってすみません^^;


以前の記事(4巻をリリース、5巻を予約受付、3巻の無料キャンペーンについて、新作のお知らせ?(G.O.W.PJ#9))では「年内にリリースできたらいいな」と書きましたが、
年末年始は大手出版社の無料お試し本やセールがあまりにも多くて。
ちょっとだけ時期をずらすことにしました。
しばしお待ちくださいね。



☆★☆




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『魔女と双子のポリティクス』は、


「魔女のウワサ」が流れる国の
”文化”と”社会”を描く、異世界ファンタジー。



ライトノベルです。
異世界ものですが、”転生”ではなくハイ・ファンタジー(※)。

※ 現実とは異なる世界で展開される物語。



舞台となる国は、十年前におこった大火のせいで、
治世のありかたが、がらっと変わっちゃってる
のね。

で、そのことが人々の暮らしにいろんな影響を与えている……。



アクション要素もあるといえばあるんだけど、バトルがメインのお話ではないかな。
どちらかというと、そこで暮らす人々の生活感のほうに重きを置いています。


たとえるならば、
『ソードアート・オンライン』とか『オーバーロード』とか『アクセル・ワールド』とかよりも、『まおゆう』『狼と香辛料』『ログ・ホライズン』のほうに惹かれるひとにオススメな雰囲気。







あ。でも『魔女ポリ』を読んでも、このあたりの異世界ものの影響はあまり感じられないかもしれません。
これらの作品にふれるよりも前に書いたお話なので。

むしろ、「明確に影響を受けている」と自分で思うのは、じつは
ラノベでもファンタジー小説でもなく、「レ・ミゼラブル」という作品です。
小説でなくて、ミュージカル版のほうね。
ミュージカル版を”原作”として、映画にもなっています↓。


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罪を赦され、正しく生きることを誓うジャン・ヴァルジャン。
しかし、「過去」を消すことはできず、警官ジャヴェールが彼を追い続ける……。

薄幸の娼婦、身よりのない幼い娘、がめつい夫婦、
使命に燃える青年と、恋に破れた悲しい女性。

それぞれのキャラクターの「運命」が
19世紀フランスの社会情勢とからみあい、濃厚な物語を織りなす……。


映画もすごく良いんだけど、
私が影響を受けたのは舞台の方
です。

帝国劇場でちょくちょくやってる、ミュージカル。
音楽はトム・フーパー監督の映画版↑といっしょ。



『魔女ポリ』では、まさに「盗っ人とそれを追う者」がでてきます。
後半には「社会運動に燃える男たち」が登場するし、
「悲しい恋物語」もある。
「貧富の差」もたびたびでてくるモチーフです。


「レ・ミゼ」では、山場を前にそれぞれのキャラクターが”想い”を歌う
「One Day More」という名曲があるのですが……

ぶっちゃけてしまうと、
嵐の前の静けさ的な演出で、この「One Day More」を参考にさせていただきました。





「レ・ミゼ」は音楽がとてもいいので、
まだの方は、サントラにもふれてみて。

全編が歌でできている映画(舞台)なので、ポップスのアルバムを聴く感じで楽しめます♪


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そんなこんなで今日は


「レ・ミゼ」はいいぞぉ〜☆(*´∇`*)ミ☆



というお話でした。


「魔女と双子のポリティクス」もよろしくね。


ストーリーの牽引力は、これまでリリースしてきたどの作品よりも強いかもしれません。
ひっぱる。
100パーセントの純エンターテイメントですv


今後とも
皆さまにご満足いただけるコンテンツを提供できますよう、努力してまいる!


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪ 


あきか(@akika_a


【関連記事】

5巻《最終巻》をリリース、新作のお知らせ(G.O.W.PJ#11)(MJPJ#1)
4巻をリリース、5巻を予約受付、3巻の無料キャンペーンについて、新作のお知らせ?(G.O.W.PJ#9)
何度でも聴きたいミュージカル(舞台・映画)のサントラ10枚






 
posted by akika at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月29日

I have モモマオ〜PPAPの美しすぎる「起承転結」について

 
今日のなぞなぞ
「PPAPは”美しすぎる”起承転結で構成されている?」


(※ モモとマオはうちの愛犬です。母と息子)


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「I have マオ!」


kinuta
「I have 鬼!」


んんっ!


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「マオ鬼!」




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「I have モモ!」


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「I have ウサギ!」


んんっ!


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「モモウサギ!」




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「マオ鬼〜!」


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「モモウサギ〜!」



んんっ!



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「コツメカワウソ(学名:Amblonyx cinereus)!」



えっ。えっ。何が起こったの?
合成獣!?





☆★☆





……というわけで^^;
ピコ太郎ファンのみなさまこんばんは。

今日は以前の記事(『エンタテインメントの作り方』を読んでびっくりした話でお話した「起承転結」について、
ピコ太郎さんのヒット曲を題材に考えてみましょ♪
 というエントリです。


ピコ太郎さんは、日本のアーティスト・芸人。
底ぬけAIR-LINEというお笑いコンビの、古坂和仁(古坂大魔王)さんのソロユニットです。
2016年後半、「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」という曲が海外でも話題になり、世界じゅうで大ヒットしました。


……って説明しなくてもみんな知ってるかな。
底ぬけAIR-LINE、私もけっこう好きだったんだけど、
あ〜どもっ、ってヤツ
まさかこんなカタチでブレイクするとは思いませんでした。




んでだ。
「PPAP」のどのへんが”美しい起承転結”を成しているのか。
ますは、この図をみてほしい。


あ。ちなみに、以前の記事(解禁! SeesaaブログでJASRAC(ジャスラック)管理楽曲の歌詞掲載が可能に♪)でお知らせしたとおり、Seesaaブログではジャスラック管理の楽曲の歌詞をまるごと引用できます。
PPAPもジャスラック。
なので、今回もまるっと引用します。


ではでは。
この図をみてほしい。



PPAP.jpg


ペンだよね(起)
りんごだよね(承)
ええ、ぶっ刺すの!?(転)
あぽーぺん! なるほど。(結)



……と、1番はまさに見たまんまの起承転結だ。
この歌が美しいのは、


1番の起承転結が
大きな<起>となって、物語がつづいていく
こと。
おなじように、2番をみていくと……。



ペンだよね(起)
パイナップルだよね(承)
そうそう、ぶっ刺すんだよね(転)
ぱいなぽーぺん! だよね。(結)


ここまでが大きな<承>。
この<承>は、3番の出だしで<転>へとひっくり返る。



あぽーぺん(起) え? 終わったんじゃなかったの?
ぱいなぽーぺん(承) え、どうすんの? <転>
ちょ、またぶっ刺すの!?(転)
ぺんぱいなぽーあぽーぺん!(結) そっか! たしかにたしかにPPAPだわ!!<結>




こんな感じで、「起承転結の入れ子構造」になっているわけです。
部分が全体に相似する、フラクタルな構成をなしている。
アンモナイトや雪の結晶といっしょ。


起承転結の黄金比だ!


PPAPのヒットのからくりは、
起承転結と黄金比にあった
んですねぇ。
(ほんとかな(笑))


そんなこんなで。
「PPAPに学ぶ、美しすぎる起承転結」論でした。



_1500097done.jpg
「ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪」



……今日は本の話ぜんぜんしてないけど^^;


あきか(@akika_a


【関連記事】

『エンタテインメントの作り方』を読んでびっくりした話
解禁! SeesaaブログでJASRAC(ジャスラック)管理楽曲の歌詞掲載が可能に♪
カテゴリ:音楽



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posted by akika at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム・レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月28日

今月もっとも売れた本〜2016年12月の月間ベストセラー(ニッパン調べ)

 
今日のなぞなぞ
「2016年12月の月間ベストセラーは?」



12月27日、「今月日本でもっとも売れた本」が発表されました。
(日販調べの月間ベストセラー(総合・ビジネス・フィクション)を↓「付録」のコーナーにまとめます

今年(2016年)の「年間ベストセラー」は↓こちらの記事をご覧くださいね。

関連記事:
(2016)今年もっとも売れた本〜2016年の年間ベストセラー(ニッパン調べ)




出版取次会社の日本出版販売(日販)によると、
12月のベストセラーは『ハリー・ポッターと呪いの子 第一部、第二部 特別リハーサル版』。先月にひきつづき、「ハリー・ポッター」シリーズの新刊がトップです。


ビジネス書(単行本)部門では、

今月は『ありがとうの奇跡』が新顔です。
幸せをひきよせる心の習慣。『ありがとうの神様』の続編です。


フィクション(単行本)では、

『よるのばけもの』が新着2位。
『君の膵臓をたべたい』で本屋大賞にノミネートされた、住野よるさんの最新作です。

芥川賞を受賞した『コンビニ人間』は1位を走り続けています。


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第155回芥川龍之介賞候補作品

今村夏子「あひる」(「たべるのがおそい vol.1」に掲載)
高橋弘希「短冊流し」(「新潮2016年1月号」)に掲載)
崔実(チェ・シル)「ジニのパズル」「群像2016年6月号」に掲載)
(受賞!)村田沙耶香『コンビニ人間』「文學界2016年6月号」に掲載)
山崎ナオコーラ「美しい距離」
「文學界2016年3月号」に掲載)


芥川龍之介賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/akutagawa/

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第155回直木三十五賞候補作品

伊東潤『天下人の茶』
(受賞!)荻原浩『海の見える理髪店』
門井慶喜『家康、江戸を建てる』
原田マハ『暗幕のゲルニカ』
湊かなえ『ポイズンドーター・ホーリーマザー』
米澤穂信『真実の10メートル手前』

直木三十五賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/naoki/

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2016年本屋大賞

大賞 『羊と鋼の森』宮下奈都
2位 『君の膵臓をたべたい』住野よる
3位 『世界の果てのこどもたち』中脇初枝
4位 『永い言い訳』西川美和
5位 『朝が来る』辻村深月
6位 『王とサーカス』米澤穂信
7位 『戦場のコックたち』深緑野分
8位 『流』東山彰良
9位 『教団X』中村文則
10位 『火花』又吉直樹

翻訳小説部門

1位 『書店主フィクリーのものがたり』ガブリエル・ゼヴィン
2位 『紙の動物園』ケン・リュウ
2位 『国を救った数学少女』ヨナス・ヨナソン
3位 『服従』ミシェル・ウェルベック
3位 『歩道橋の魔術師』呉明益

本屋大賞
http://www.hontai.or.jp/

----------



日販のサイト(http://www.nippan.co.jp/)で各ジャンルのトップ10が確認できます。
当ブログの記事(今年もっとも売れた本〜年間ベストセラーの調べ方)もあわせてご覧ください♪


それでは、


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a



※ ↓付録の「〜位」の横の記号は、先月からの順位の変動をあらわします。
△ …… ランクアップ、= ……変わらず、▼ …… ランクダウン

【関連記事】

今年もっとも売れた本〜年間ベストセラーの調べ方
(2016)今年もっとも売れた本〜2016年の年間ベストセラー(ニッパン調べ)
【キラキラ】人生を変える「引き寄せ系」成功心理学本19冊【キラキラ】

【関連リンク】

日本出版販売株式会社
http://www.nippan.co.jp/
芥川龍之介賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/akutagawa/
直木三十五賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/naoki/
本屋大賞
http://www.hontai.or.jp/

【付録】


2016年12月の月間ベストセラー 総合
(日販調べ。「全集」「文庫」「ゲーム攻略本」を除く総合ランキング。12月27日時点)

1位 =
『ハリー・ポッターと呪いの子 第一部、第二部 特別リハーサル版』
2位 △

3位 △

4位 ▼

5位 △

6位 ▼

7位 △

8位 △

9位 ▼

10位 ▼


2016年12月の月間ベストセラー 単行本ビジネス(日販調べ)

1位 =
『はじめての人のための3000円投資生活』
2位 △

3位 △

4位 ▼

5位 ▼

6位 ▼

7位 △

8位 △

9位 △

10位 △


2016年12月の月間ベストセラー 単行本フィクション(日販調べ)

1位 =
『コンビニ人間』
2位 △
『よるのばけもの』
3位 △

4位 △

5位 ▼

6位 ▼

7位 △

8位 △

9位 △

10位 ▼
posted by akika at 19:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ベストセラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月27日

『エンタテインメントの作り方』を読んでびっくりした話

 
今日のなぞなぞ
「”びっくりする”小説の書き方本は?」


こんばんは。
今日紹介するのは、以前の記事(徹夜本見つけました――貴志祐介『悪の教典』〜あわせて読みたい「倒叙ミステリ」【徹夜本】地下東京に広がる腐海――貴志祐介『新世界より』の社会システムと生態系がすごい)で取りあげた貴志祐介さんの本。

エンターテイメントに特化した「小説の書き方」本です。


本日は、この本のレビューというよりは、
「これを読んで驚いた、私の読書体験」について語る、日記
です。



☆★☆






えっと。
なにが驚いたかっていうと。


以前の記事(徹夜本見つけました――貴志祐介『悪の教典』〜あわせて読みたい「倒叙ミステリ」)で、↑『悪の教典』

”読みはじめたらとまらない徹夜本だよ〜”

って紹介した
じゃんね。


本書『エンタテインメントの作り方』には、
貴志祐介さんがじぶんの著作を解説している部分がいくつかあります。
そのなかのひとつに、↓こんな項目がある。

”一気読み”を狙った『悪の教典』

「第四章 文章作法」より


まさに狙いどおりの一気読みをさせていただいて、
イッキ読み必至だよ〜とレビューしてしまった
わけだけど。
驚きはそれだけじゃない。


おなじ記事のなかで、
主人公への印象がぐるっと変わって、そこからが面白い
……みたいな話をしましたが。


この反応も、じつは、作者の計算どおりだった。


第一章とその後の章で、主人公(蓮実)に対するとらえ方を変えてもらう手法である。

「第四章 文章作法」より



ほかにも、細かい例を挙げるときりがないのですが、もうね。
なんというか。


本書の『悪の教典』の解説を読めば読むほどに、
いかに自分が”狙い”どおりの反応をさせられていたか、わかる。


自分なりのレビューを書いたつもりだった。
でも、それは
掌のなかで踊っているだけだった。



書き手というのはここまで精度高く読み手をコントロールできるのか、
とびっくりした次第です。





☆★☆



ところで。
本書の「まえがき」では、頼山陽の有名な歌がでてきます。


京都三條の糸屋の娘
姉は十六妹は十四
諸国大名は弓矢で殺す
糸屋の娘は目で殺す



↑これね。
起承転結の例として、いろいろな本で引用されている和歌です。
以前の記事(【ワナビ】作家志望者が読まなければいけない「小説の書き方」本10冊【公募】)で紹介した久美沙織さんの本↓でも引かれていました。






頼山陽のこの歌を、
貴志祐介さんは、これじゃいかん、と改変します。

京都三條の糸屋の娘、姉は十六妹は十四
 諸国大名は弓矢で殺す、糸屋の娘は吹き矢を使う


「まえがき」より


歌として劣化してるけどね、みたいなみたいな照れ笑いをしつつ、
貴志祐介さんは、力強く言います。

これから小説を書こうという方には、どうか「目で殺す」というような想像力のかけらも感じられない文章には怖気をふるっていただきたい。

「まえがき」より

きれいに落としたでしょうと言わんばかりの、したり顔(今でいうドヤ顔)は、あらゆる分野のクリエイターにとって敵であると承知してほしいのだ。

「まえがき」より


↑前半で述べた「作者の計算どおりだった話」よりも、
”驚き度”は高かったかもしれない。私のなかでは。


小説にかぎらず、あらゆるジャンルのクリエイターにとって、
「目で殺す」をしっかり導くだけでもなかなか大変なことだと思う。
でも、そんなレベルで終わるな。
むしろ、目で殺すことに怖気をふるうくらいの感性を持て。


……座右の書とします。



そんなこんなで今日は



『エンタテインメントの作り方』っていう本が
オススメだよぉ〜☆(*´∇`*)ミ☆




というお話でした。



☆★☆




……。


…………。


…………………………。


…………………………………………。




いや。
これで記事を終えてしまったら目ですら殺していない。

目で殺すどころか、もっとその先へ行け。
貴志祐介さんはそう言ってるんだから。
この記事は、吹き矢を飛ばして締めなくてはいけない。

そうだ。
読書ブログらしく、ラストも本の紹介でいこう。











……。


…………。


…………………………。



いや、そういうことじゃないから!
的な?



……ううん。
この程度のオチなんて、たぶん目で殺しているレベルなんだよね。
ちゃんと吹き矢を飛ばせるよう精進します

吹き矢どころか、大砲、いや……

糸屋の娘は生物兵器を開発する

くらいの勢いで。



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


【関連記事】

徹夜本見つけました――貴志祐介『悪の教典』〜あわせて読みたい「倒叙ミステリ」
【徹夜本】地下東京に広がる腐海――貴志祐介『新世界より』の社会システムと生態系がすごい
【ワナビ】作家志望者が読まなければいけない「小説の書き方」本10冊【公募】
最近読んだ「小説の書き方」本10冊〜文章力をめきめきアップさせるために



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posted by akika at 01:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記・最近読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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