2020年11月30日

食わず嫌いのあなたに贈る「プログラミング入門書」10冊


御殿場時之栖イルミネーション2020

Dim myself As Variant

私という変数をVariant型で定義する。

Variantで宣言された変数には何でも代入することができる。
数値でも文字列でも、何だってかまわない。


Dim you As Variant

いま、あなたという変数もVariantで定義された。
君もまた、何にでもなれるのだ。


君の色は?
I am colorless

――三浦大知「COLORLESS」より


COLORLESS - 三浦大知(iTunes)

(※ SeesaaブログはJASRACと著作権にまつわる許諾契約を締結しているため、JASRAC管理楽曲の歌詞を引用することができます。関連記事:解禁! SeesaaブログでJASRAC(ジャスラック)管理楽曲の歌詞掲載が可能に♪



というわけで。
今日はプログラムの入門書特集です。

児童書や新書、概論から、初心者向けのプログラム(マークアップ)言語、アルゴリズムパズルまでバラエティに富んだ10冊。


具体的な分野としては……

Excel VBA、HTML、CSS、JavaScript、jQuery

の5つのジャンルの入門書をピックアップしています。


な。いきなり横文字! と感じたあなたも大丈夫。
私もちょっと前までは「VBA」という言葉すら知らなかった。
そんな私でも読めた10冊です。
(ちなみに、↑冒頭のポエムは、VBAで”変数を宣言”する記述ね)


もはや基礎教養ともいえるプログラミング。

苦手意識のある、食わず嫌いさんでも楽しく読める
「初心者向けのプログラム本」10冊
をど〜ぞ♪



 児童書



1冊目は児童書です☆
……いえ、子供向けだからといってあなどるなかれ。
どんな分野の児童書でもそうなのですが、じっさい読んでみるとけっこう知らないことが書いてあったりする。

本書を読めば、プログラムが機械のなかでどういう仕組みで動いているのかがイメージできるようになります。
メモリやCPU、レジスタなど、コンピュータの内部の説明が多め。

絵本と呼んでもいいくらい、文字も大きくてイラストがたっぷりの1冊ですv
ぜんぶのかんじにふりがながついてるよ☆

 プログラマーは何を話しているのか



プログラマーさんが話す言葉は、門外漢にとってはまるで異国語ですよね。
本書はざっくりというと、”プログラマーが何を喋っているかわかるようになる”本です。

前半は、ノンプログラマーがプログラマーとつきあうときの心得。
後半は、右も左もわからない入門者が何を知り、学べばいいのかを教えてくれます。
コンピュータやネットワークにまつわる基礎知識の解説や、メジャーな言語の紹介も。

文系向けの本と銘打ってはいますが……

 プログラマーがリファクタリングにハマる理由は、多くの場合、現実逃避です。
「第1章 アイデアがみるみる形になるプログラマ通しでーとの仕事術」より(太字は原文ママ)


など、現場のあるあるネタも多く、本職のプログラマーやプランナーが読んでも楽しい1冊。
(リファクタリングは、コードを整理すること)

付録の「プログラミング&プログラマー用語辞典」も素晴らしい。
”よく聴くけれど、ちゃんと意味がわかっていなかった言葉”を網羅しています。通しで読むべし!
現場で使われるスラングの解説など、ほかの本にはないものを、ぎゅっと詰めこんだ良書。
面白いです。オススメですv

↓第3章で紹介されている「教養本」3冊を私的メモ。

『パソコン創世紀』富田倫生
『コンピュータ帝国の興亡』ロバート・X・クリンジリー
『マイクロソフト戦記』トム佐藤


 縦書きのプログラム入門書



「理系知識ゼロ・焼野原状態」を自称する織田直幸さんが、インド出身のジョシ・アシシュさんに、プログラミングの初歩を教えてもらいます。
とことん初心者に向けた、縦書きの新書です。

前半は実技というより、考え方やプログラムの周辺がメイン。
ゼロの発見からはじまり、インドの教育事情、コンピューターの仕組みなどのやさしい解説です。
後半は、Microsoft社が無償で提供している「Small Basic」というソフトを使って簡単なプログラムを動かしてみる実践編です。

 Excel VBA



ではでは、そろそろ実践的な本を。
こちらは右も左もわからないひとのためのExcel VBAの入門書。

VBAとは「Visual Basic Applications」のこと。マイクロソフトのいろいろなソフトで動く、Visual Basicがベースのプログラミング言語です。

本書はExcelでVBAを使いこなすための手順を、手取り足取り教えてくれます。
文章の表示にはじまり、顧客リストから請求書をつくるプログラムを組めるまでになれます。
「わからないとは言わせない!」とでもいうように、ものすごく親切な説明が魅力的な1冊。

Excel VBAはプログラム入門に最適。しかも実用的。
VBAに興味を持ったら、まずはこの本から♪
(私信。読みました♪ やさしくて丁寧で、入門書のお手本みたいな1冊でしたv)

 Ecel VBAユーザーフォーム



VBAを学べばExcelをさらに使いこなせるようになる。
次は、ユーザーフォームとコントロールの参考書です。

ユーザーフォーム&コントロールは、Excelの機能のひとつ。入力を受けつけて作動するアプリのようなものです。
本書では本格的な売上管理システムをつくりながら、フォームの作り方を細かく学べます。
ひたすら実践編。とことん具体的に、システムを組みながら学習していく構成です。

入門書ではありますが、長くて複雑なコードも出てきます。
もちろん丁寧な解説があるのだけど、VBAの構文もフォームも……だとおぼえることが多すぎて混乱してしまう。すでにある程度VBAを学習した人向けです。

↑は2019年の改訂版。旧版はこちら↓です。



Excel VBA大事典



基礎知識、関数、データの操作、コントロール、外部アプリケーションとの連携。
Excel VBAにまつわる全情報がすごい密度で、すごい量つめこまれた本……いえ、本というより、鈍器のようなもの。
厚さはほぼ6センチ。全958ページ。存在感がすごい、まさに大事典です。

第1〜3章は通読、4章以降は必要に応じて引くのがいいかも。
第1〜3章はマクロ、VBA、プログラミング全般の基礎知識です。ここだけでもちょうど1冊の入門書くらいの分量があります。

目次と索引が便利で、やりたいことやわからないことがあれば、すぐに該当するページにたどりつけるようになっています。
手もとにあれば一生使える、Excel VBA関連本の決定版!
(私信。読み……とおしてはいないですが、買いました♪ ちょこちょこと、いちばんよく使っているのが本書ですv)

HTML&CSS



続いては、HTMLとCSSの入門書です。ウェブサイトを作ったりブログを書くときにおなじみの言語ですね。
HTMLとCSSはサイトの構造や見た目を指定するだけなので、厳密にいうとプログラムではありません。が、次のJavaScriptに入門する前提としてほぼ必須。

本書はウェブページの基本的な構造から、タグの書き方、スタイルシートで装飾をする方法をじっくり教えてくれます。
はじめて学ぶひとのための入門書ですが、意外と知られていない小技も。

ネット上で何かを書く機会は多いから、ほかの分野に比べてとっつきやすいのがHTMLとCSS。
ひとつひとつ丁寧にソースコードが掲載されており、真似しながら学べます。

JavaScript



次はJavaScript。主にブラウザで動き、サイトを動的にあやつる言語です。習得が比較的やさしく、初心者向けだと言われています。
”究極のやさしさ”でJavaScriptを教えてくれるのが本書です。

英文だらけのコードに、単語の意味がわかる「ふりがな」をふり、さらに「読み下し文」を掲載。
まるで英語や漢文のように学べるのがとてもユニークです。

↑で紹介した『文系でも知っておきたいプログラミングとプログラマーのこと』の清水亮さんも、プログラミングは理数系の科目というより「語学」だとおっしゃっていました。
ほんとうに。じつは文系も大歓迎! なのがプログラムという分野だと思う。

Googleのブラウザ「Chrome」のコンソール機能を使って学習していくので、なんと、HTMLとCSSの予備知識もいっさい不要! とことんやさしさにあふれた1冊です。
とにかくすぐにでもプログラムを書いてみたい方にオススメ。
(私信。読みました♪ コードにルビがつくとこんなにわかりやすくなるとは。よい本でしたv)

↓ほかの言語も出版されている人気シリーズです。

『スラスラ読める Excel VBA ふりがなプログラミング』
『スラスラ読める PHPふりがなプログラミング』
『スラスラ読める Javaふりがなプログラミング』
『スラスラ読める Rubyふりがなプログラミング』
『スラスラ読める Unity Cふりがなプログラミング』
『スラスラ読める Pythonふりがなプログラミング』
『つなげば動く! Pythonふりがなプログラミング パターン文例80』


jQuery



こちらもJavaScript関連です。
jQueryは、JavaScriptをより扱いやすくしてくれる”ライブラリ”。導入も簡単で、ウェブ開発でよく使われています。
本書は超初心者向けのjQuery入門書。

第1章は、jQueryとUI(ユーザーインターフェイス)を使うための準備。
第2章は、画像を表示させたり、スライドショーなど画像関連の操作。
第3章は、登録フォームの作り方とエラー処理。
第4章は、外部ファイルを読みこむ非同期通信。
第5章は、jQueryがもっとリッチで便利になるUIの使い方。

丁寧すぎるくらい丁寧で、迷いも挫折もありえない親切設計です。
(たとえばちょっとコードを書き直す場面でも、ちゃんと全文を掲載しなおして説明しています)
ちなみに本書を読むにあたっては、JavaScriptの知識は必須ではありません。HTMLとCSSは……多少知っておいたほうが理解しやすいです。

アルゴリズム



ラストは変化球を。
本書を読むのに、プログラムの知識はいっさい必要ありません。
でも、とことんまで”プログラマー的な思考”が求められる。そんな本。
(じゃっかん数学の知識が必要です)

初級から上級まで、150の問いと解説を収録しています。
はたしてあなたは、提示された問題を解決するアルゴリズム(手順、手続き)を導けるか!?
「一筆書き」や「狼とキャベツ(宣教師と人食い人種)」「ソート」「魔方陣」など、この手のパズルの定番も出てきます。

でね。
この本は「チュートリアル」がとても親切で。
”どんなふうにアルゴリズムを考えればいいのか”を、いちばんはじめに訓練してくれます。
「第1章」の「一般的なアルゴリズム設計戦略」で挙げられるのは↓こんな感じ。
  • 全数探索(しらみつぶし)
  • バックトラック(不要な枝葉は剪定)
  • 縮小統治法(問題を小さくする)
  • 分割統治法(問題を分割する)
  • 変換統治法(扱いやすい問題にしてから解く)
  • 貪欲アプローチ(部分解を拡大していく)
  • 逐次改善法(近似解を改善していく)
  • 動的計画法(部分問題の結果を積み重ねていく)
  • アルゴリズム分析(より効率化するために)

これらが、いわば”ひらめきのもと”となる素材たち。
うまく使って難問をクリアできたときの爽快感といったら!
プログラミング初心者にも、上級者にも同時にオススメできる、計算機科学な1冊♪



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪

あきか(@akika_a

(冒頭の写真は御殿場時之栖のイルミネーションです)

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posted by 姉崎あきか at 00:02| 10冊シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月31日

高校の知識・教養(文系&理系)を学び直すための12冊




「高校の知識・教養(文系&理系)を学び直すための12冊」を↓「付録」にまとめました。
下のリストは↑『調べる技術・書く技術』のコラムで佐藤優さんが取りあげている本です。

以前の記事(高校レベルの基礎教養(文系)を身につけるための28冊)でも佐藤優さんのオススメ本を紹介しました。
前回は文系の科目がメインでしたが、こんどは理系の教科書もふくめた厳選12冊。

コラムのタイトルは「私がすすめる『高校の知識・教養学び直し』の本」
『新しい高校物理の教科書』など、”学び直し”をコンセプトとした書籍が多く紹介されています。


世のなかの情報をしっかり理解するための礎として、佐藤優さんは”高校レベルの教養”を身につける必要性をたびたび強調しています。

本書でも、

まず基礎的な知識・教養があるかどうかで、知的生産力は大きく変わってくるのである。
「第2章 【インプット】情報を『読む力』を高める」より
(太字は原文ママ)


と、インプット・アウトプットの両面で、基礎学力の大切さをくりかえしています。


本書は、「情報過多の時代にいかに情報を吸収し、使うか」がテーマ。
読むべき新聞やサイト、オススメのサービス等を具体的に紹介し、ひとりひとりが生産力を高めていけるよう指導してくれます。

一方で、お好きな猫やリラックスタイムの話なんかもあったりして。
”癒しの時間”も知的生産力の一部だと断言しています。

本書を書いた私の意図は、「知的生産のための知的生産」ではなく、「人生を充実させるための知的生産」にある。
「おわりに」より


世界に対する基礎知識があれば、読める本の幅もひろがってくる。

みんな、いっぱい
本読もうよぉ〜☆(*´∇`*)ミ☆



情報あふれる時代。
インプット&アウトプットの質を高めるための12冊
をど〜ぞ♪



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪

あきか(@akika_a

【関連記事】

高校レベルの基礎教養(文系)を身につけるための28冊
『資本論』を読み解くための8冊〜資本主義と”とりあえず”うまくつきあうために〜
この世界は狂っているんだから。適応できるのは頭のおかしい人なんです――佐藤優『インテリジェンス人生相談』より
最近読んだ「読書術」10冊

【付録】


高校の知識・教養(文系&理系)を学び直すための12冊



※ 教科書、参考書は版の指定はありませんでした。最新版を使って問題ないと思われます。

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posted by 姉崎あきか at 00:13| 10冊シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月30日

「生物学」が本格的で面白いSF小説と映画10コ


P1250964done.jpg

ミトコンドリア。線虫。創薬、超人類。恐竜。体外受精。
ゲノム編集(デザイナーベイビー)。人工生命。進化。外来種。人体。



今日は「本格的な生物学が楽しい物語」たちを紹介していきます。

前半は小説、後半は映画。
SFを中心に、ぜんぶで10作品。

↑冒頭に並んだ単語は、
10作品がそれぞれ取りあつかっているテーマです。

鋭いあなたは、これだけでどの本/映画か見当がついたかも?


古生物から未来のバイオテクノロジーまで、
生命の科学が素敵な10作品
をど〜ぞ♪



 ミトコンドリア


事故で愛する妻を失った生化学者、利明。
彼は妻の肝細胞を培養し、”Eve1”と名づける。
”Eve1”と、ある患者に移植された妻の”腎臓”とが「たくらむ」新たな世界は……。

制限酵素。ヌードマウス。ノザンブロット……。
以前の記事(最近読んだ「遺伝学・分子生物学・進化論」の本10冊)でとりあげた本に出てきたような生物学の用語がたっぷり。
ストーリー展開もさることながら、”科学的な記述”も同時に楽しめる名作です。

その「共生」は、ほんとうに相利(たがいに利益を得る共生関係)なのか。
後半はダイナミックなホラーへと展開していていき、さらに目が離せなくなる。
人類の”進化の歴史”を考えさせられる題材です。ドーキンスの『利己的な遺伝子』が好きなひとにもオススメv

 線虫


本書が”生物学に関係ある”と言ってしまうこと自体がある意味ネタバレなのですが……すみません><

アマゾンから帰ってきた恋人は、性格が豹変していた。
病的なタナトフォビア(死恐怖症)だったはずのその恋人は、やがて魅せられたように自殺を選ぶ。
いったい、密林でなにがあったのか……。

ホラー? オカルト? SF? それとも、現実の世界にもある感染症?
序盤、物語がどちらに転ぶかまったくわからない感じは、以前の記事(【徹夜本】地下東京に広がる腐海――貴志祐介『新世界より』の社会システムと生態系がすごい)で紹介した、おなじ貴志祐介さんの『新世界より』をほうふつとさせます。

ちなみに『新世界より』も、生物学ファンにオススメです♪
ボノボやハダカデバネズミの生態が援用されていたり、架空の生物の”食物連鎖”が描かれていて楽しいv

『天使の囀り』も専門性が高く、たとえば「その寄生者が宿主の情動をあやつる方法」などがしっかりと説明されていて、納得感があります。
説得力ゆえ、ホントにこんな生物がいそう……と背すじがぞわぞわしてくる。

終盤にとてもおぞましいシーンがあります。キモいのがニガテな方は注意。
ゾンビアリとかロイコクロリディウムとかトキソプラズマとかハリガネムシが好きなひとにオススメです☆

 創薬、超人類



「人類滅亡の可能性 アフリカに新種の生物出現」。
ホワイトハウスに届いた不可解な報告から、物語は幕をあけます。

薬学を専攻する日本人大学生・研人。
彼は難病の特効薬の開発を亡き父から継承する。ほとんど”無理難題”ともいえる課題を助けるのは、やさしい韓国人と、「GIFT」という”人智を超えた”創薬ソフトだった……。

一方、難病の息子をもつアメリカ人傭兵・イエーガーは突如、極秘のミッションを与えられる。
コンゴのジャングルにおもむき、現地のピグミー族と人類学者を抹殺しろ、と。
結成されたチームが森のなかで見たものは……。

ホワイトハウス、日本、コンゴを舞台に展開する壮大なストーリー。
コンピュータを用いた創薬が細部にわたって描かれます。さらに、生物学の本丸ともいえる「進化」もモチーフに。

以前の記事(ぜんぶAIが決めてくれる世界ってどう思う?〜人工知能社会での「選択」と「自由」を考える本10冊)で紹介した『スーパーインテリジェンス』が問題としているような、現生人類とはまったく異質なレベルの知性を扱っています。

本書が提示するの超知能の概説が面白かったのでメモ。

第四次元の理解、複雑な全体をとっさに把握すること、第六感の獲得、無限に発展した道徳意識の保有、特に我々の悟性には不可解な精神的特質の所有
「第一部 ハイズマン・レポート」より


この「超知性」はRSA暗号を解き、空気抵抗を受けた葉っぱの落下地点すら予測してしまう。

圧倒的なリアリティがつむぎだす、超本格エンターテイメント。
未読のあなたは幸せ。これから読めるから。めっちゃオススメですv
(私信×2。読みました♪ まさにイッキ読みできる濃厚なエンターテイメント。ディテールの緻密さにシビレました)


 恐竜



みんな大好きジュラシックパーク♪ 小説版のほうです。
古生物をいかに現代に再生させるか……ファミリーで楽しめる映画の印象とはうってかわって、原作では緻密な空想科学が構築されています。ハードSFと呼んでもいいくらい。

化石化したコハクに閉じこめられた「血液を吸う虫」の体内から”恐竜の血”を採取

DNAを抽出、解析。欠落している部分を現存の生物の塩基でおぎなう

完成した”恐竜のDNA”を、現存生物(ワニ)の未受精卵に注入し、孵化させる

恐竜のつくりかたはこんな感じ。
欠落をおぎなうために使った”現存生物のDNA”が、後半の展開のカギとなってきます。

古生物や遺伝学、コンピューターについてのうんちくもさることながら、カオス理論を信奉する数学者マルカムの、科学や社会全般に対する思想も読みどころ。
映画とはちょっと違う「ジュラシックパーク」の世界にようこそv

 体外受精


以前の記事(ぜんぶAIが決めてくれる世界ってどう思う?〜人工知能社会での「選択」と「自由」を考える本10冊)で紹介した『一九八四年』と並ぶ、ディストピア小説の名作。
大森望さんの新訳です。
(旧訳はこちら→ 黒原敏行さん訳 松村達雄さん訳

受精卵がビンで培養され、人間が工業製品のように計画的に「生産」される世界。
人は5つの階級に分かれ、性格や物事の感じ方を「条件づけ」されて生まれてくる。
合法ドラッグやフリーセックスを楽しみ、誰もが「幸福」な人生を送っている……。

この”理想の世界”に疑問を持なげかける人物たちを描く群像劇です。

大勢でエクスタシーをあじわう合唱会「連帯のおつとめ(ソリダリティー・サーヴィス)」
合法、しかも接種を推奨されているドラッグ「ソーマ」
4Dシアターの進化形「感覚映画(フィーリー)」
みなが信奉する神はなんと、大量生産の象徴「フォード」

……など、とにかく設定がぶっとんでいて、異様な世界が広がっています。

なかでも図抜けてはっちゃけているのが「ボカノフスキー処置」
ひとつの受精卵から、ふたご、みつご……を生み出す方法です。

ボカノフスキー処置された受精卵は、芽吹き、増殖し、分裂する。一個の受精卵が八個から九十六個の新芽に分かれ、それぞれが完全な胎児になり、それぞれの胎児が一人前の人間に成長する。
「第1章」より


おそ松さんもびっくりの”九十六つ子”!

極端な設定が、「人間にとって幸福とは何か」をいやおうなく問いかけてくる。
『フランケンシュタイン』『モロー博士の島』と同様、生物学系の本でよく言及されている1冊です。

関連記事:
最近読んだ「未来の社会・経済を予測する」本10冊
最近読んだ「幸せについて考える」本10冊〜三大幸福論を中心に〜
心の時代を生きるための本10冊





☆★☆



ここからは生物学がスゴい映画。
……の前に、1冊だけオマケで本の紹介を。


発生学を専門とする若原正己教授が、「生物学」の視点から映画を鑑賞。

「ゴッドファーザー」ウマ
「マグノリア」カエル
「ニュー・シネマ・パラダイス」シラミ……。

哺乳類・哺乳類以外の脊椎動物・無脊椎動物に分けて、映画のなかの多様な動物たちを「観察」していきます。
”生物がテーマの映画”を紹介しているわけではなくて、”名画に登場する動物”をひとつひとつ見ていく感じです。SFではなくドラマ作品が中心。
さりげなく出てくる昆虫にも目を光らせていて、ユニーク。

登場する映画はぜんぶで211本!
紹介の仕方が上手で、観たい映画がどんどん増えてしまう。良質な案内本です♪


 ゲノム編集(デザイナーベイビー)


GATTACA……まるでDNAの塩基配列のようなタイトルのこの映画。
まさに”遺伝子”がテーマです。

生まれる前に遺伝子操作をしてから出産する、いわゆるデザイナーベイビーがあたりまえになっている未来の世界が舞台。
主人公ヴィンセントは、操作のない”自然のまま”の「不適正者」として生まれてしまった。
彼には、宇宙飛行士になりたいという夢があったが……。

遺伝子による格差。差別。犯罪捜査。
未来には本当にあるかもしれない”社会問題”を描いていて、ふかく考えさせられます。

↓ヴィンセントのせりふ。

この世は不可能なことばかりだと思うか? そうじゃない
欠点をさがすことばかりに必死になってるから、本当のところが見えなくなるんだ
(中略)
可能性はあるんだ


以前の記事(【遺伝と環境】行動遺伝学を学びたい人のための19冊【生まれか育ちか】)で見てきたように、遺伝子はいともカンタンに差別や偏見と結びついてしまう。
でも、おなじ記事で紹介した本たちがあきらかにしてきたように、遺伝子は「制限」ではなく「可能性」だ。

生物学系の本でもよく言及されている名作映画です。
SF設定のなかで「人間」を描いている……という意味では「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」が好きなひとにもオススメ。

 人工生命


科学者の夫婦クライヴとエルサは、”新たな種”を生み出す実験に成功した。
ヒトと動物双方の遺伝子をふくむその生物に、ふたりは「ドレン」と名前をつける。
ときに”人間”らしい表情を見せるドレン。子供をもたないクライヴとエルサは、しだいに”育児”にのめりこんでいくが……。

登場するのは「遺伝子を編集した既存の生物」ではなく、「まったくの新種」。
ドレンとはべつに、ジンジャーとフレッドという異形の生命体もでてくるのですが、こちらの造形もすごいです。きもい。

でね。
倫理的にちょっとヤバいこの技術。じつはフィクションの世界だけの話ではなく、”合成生物学”の分野で、すでに実在しているそうです。
……事実も小説もどっちも奇なり。

「人がみずからつくり出してしまった怪物」というモチーフは、「ミミック」「スピーシーズ」、古くは「フランケンシュタイン」など、ホラーやSFでは定番ジャンル。

育っていくドレンの”かわいらしさ”を、あなたはどう考える?
根源的なおぞましさをふくんだ、王道エンターテイメント。

 進化


砂漠に落下した隕石に付着していたのは、ものすごい勢いで”進化”をとげる単細胞生物だった……!

「2億年ぶんの進化がわずか数時間で起こってる」
「そりゃ早い」


生物学者アイラと地質学者ハリーのかけあいが笑える、コメディSFです。

トンデモといえばトンデモ設定だけど、いまもっともホットな「宇宙生物学」につながる題材かも?
生物の進化はわりと”なんでもアリ”なところがあるので。
たとえば未知の生命体が地球の環境に”適応”した場合、想像をはるかにこえる事態が起こってもぜんぜんおかしくない。

「地球生物が20億年かけた進化を2日でとげた」
「ああ、これぞまさにアメリカンドリームの見本だ」


……アメリカンドリームなの!?
意図されたチープさがひたすら楽しいB級SFですv

 外来種


SFでもフィクションでもないけれど……。
アフリカのビクトリア湖周辺の実情を描いたドキュメンタリー映画です。

外来種の「ナイルパーチ」が大量に殖えてしまったため、湖の在来の生態系は壊滅状態。
ところがこのナイルパーチは、巨大な食用魚として、湖畔の町に「仕事」をもたらしている。
漁師、加工工場の作業員、研究所の警備員、航空機のパイロット、その相手をする売春婦……。

ナイルパーチをヨーロッパへ運ぶ飛行機は、
「”行き”には何も載せず、空っぽで飛んでくる」と人は言うが、じつは……。

外来種がきっかけではありますが、メインテーマは生物学ではなく人間の社会です。
大量の食糧を漁獲する街には、ストリートチルドレンがたくさんいて、飢餓や薬物依存がおこっている。

you're part of the big system
(あなたは大きなシステムの一部だ)


社会性動物であるヒトがつくりだす、いびつなセカイ。
まだ観ていない方はぜひ。

 人体


脳出血を起こした博士を救うべく、チームが結成された。
彼らの使命は、ミクロ化した潜水艇に乗り、人体の内部から”手術”をおこなうこと。
血管に注入された潜水艇に襲いかかるのは……数々のトラブル。
はたして彼らは、60分の制限時間のあいだに無事帰還することができるのか!?

動脈、静脈、肺胞、内耳、脳。
内側からみる人体は幻想的で美しくて、いつまでも血管の”迷路”をさまよっていたくなるほどです。
わずかな空気の流れが「嵐」だったり、外の世界でのわずかな「音」が致命的な振動をもたらしたり、ディテールがほんとに面白い。
潜水艇は身体にとって「異物」なので免疫細胞に襲われちゃうシーンなんかもあります。

公開はなんと……1966年! いつまでも色あせない古典的名作SF映画ですv
「はたらく細胞」とセットでど〜ぞ♪





ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪

あきか(@akika_a

(冒頭の写真は蓼科高原のバラクライングリッシュガーデンで撮ったアマガエルです。どこにいるかわかりました?)

【関連記事】

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posted by 姉崎あきか at 00:24| 10冊シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月31日

【遺伝と環境】行動遺伝学を学びたい人のための19冊【生まれか育ちか】



「行動遺伝学を学びたい人のための19冊」をまとめました。

↓リストは、以前の記事(最近読んだ「遺伝学・分子生物学・進化論」の本10冊)で紹介した↑『遺伝マインド』の末尾「さらに読み進む人のために」で安藤寿康さんがオススメしている19冊です。
(短い紹介文はこのブログのオジリナルです)


行動遺伝学とは……
生物、とくに人間の心理やふるまいに「遺伝」がどう影響しているかを、主に統計学的な方法で研究する学問。
遺伝子が異なる二卵性/同一である一卵性のふたごを対象にした「双生児法」が代表的な手法です。


生物学全般はもちろん、以前の記事(【新しい脳】進化心理学を学びたい人のための11冊【究極要因】)で紹介した進化心理学や社会心理学、行動経済学などとも親和性の高いジャンル。


本書『遺伝マインド』は、人の心や社会との関係に”遺伝の影響”があることを、タブーをおそれずにあきらかにしていく刺激的な1冊。
”ふたご研究”の例も紹介されています。

遺伝的な差異を認めたうえで、よりよい社会を目指すべき……ハッとするメッセージがこめられた良書です。
ベストセラーとなった橘玲さんの『言ってはいけない 残酷すぎる真実』にもおおきな影響を与えた本。


 行動遺伝学についての説明は、日本における第一人者である安藤寿康氏の著作に拠っています。安藤氏自らすぐれた入門書を書かれているので、これらの本もぜひ参照してください。
橘玲『言ってはいけない』「あとがき」より




↓リストには専門性の高い本も混じっていますが、なんらかの予備知識を前提としたものはありません。
「人間の行動」という身近なテーマですし、一見とっつきにくそうな参考書でも意外と興味ぶかく読めるはずv

『人間の本性を考える』『進化と人間行動』など、記事(【新しい脳】進化心理学を学びたい人のための11冊【究極要因】)で紹介したテキストも混じっています。


それでは。
「行動遺伝学を学びたい人のための19冊」をど〜ぞ♪



 1.


双生児研究をはじめ行動遺伝学のトピック全般を語る入門書。研究手法から”誤解されやすいポイント”まで丁寧に教えてくれます。

行動遺伝学とは、双生児や親子、きょうだいのような血のつながった人々、あるいは養子の親子やきょうだいのように遺伝的な関係はないが環境を共有するたくさんの人々の、心理的、行動的形質の類似性を、統計学的な方法によって遺伝的影響の姿を明らかにする学問である。
「第1章 遺伝のメカニズム」より


本書の末尾では「参考文献」がさらに21冊紹介されています(※ 後述します)

 2.


行動遺伝学やふたご研究を日本に紹介した先駆け的な本。この分野の第一人者、R・プロミンの著作を安藤寿康さんが翻訳したものです。統計学のやさしい解説も収録しています。

 3.


遺伝学のさまざまな研究の成果を紹介しつつ、「生まれか育ちか」の論争に的確な視点を与えてくれる1冊。原題は”Nature via Nurture”……生まれは育ちを通して。

 4.5.6.




以前の記事(【新しい脳】進化心理学を学びたい人のための11冊【究極要因】)でも紹介した3冊。

ブランク・スレート説(人の心はもとは何も書きこまれていない「空白の石板」である)に3冊を通して反論。文化、科学、人生論、政治、暴力、ジェンダー、子育て、芸術……あらゆるジャンルおよぶ”遺伝と環境”論争を丁寧に拾っていきます。

 7.


細胞やタンパク質……行動遺伝学の本としては珍しく、分子生物学のレベルから遺伝子のはたらきを探り、脳と”心”の発生を議論します。

 8.


精神医学の視点から「遺伝と環境」の問題にアプローチ。とくにやっかいな交互作用(遺伝子と環境はたがいに影響を及ぼしあう)について多く筆がさかれています。翻訳は安藤寿康さんです。

 9.


こちらも精神病理学に焦点をあてた行動遺伝学です。うつ病など精神疾患に対する遺伝や環境の影響を、ふたご研究等の手法であきらかにしていきます。本書も安藤寿康さんの訳。

 10.


双生児法を用いて精神疾患、とくに統合性失調症の原因を探る。統計データもふくめ長年の研究の成果を体系的にまとめた、専門性の高い1冊。

 11.


統計学や分子生物学の成果を取りいれながら行動遺伝学を体系的に解説。洋書です。何度も版を重ねているロングセラーですが、邦訳本はおそらくなし。
『遺伝マインド』で紹介されているのは旧版↑ですが、新版↓がリリースされています。



 12.


人間科学、自然科学、社会科学の3つの視点から行動遺伝学を概説。安藤寿康さん自身の研究も紹介しています。

 13.


天羽幸子さん、詫摩武俊さん、安藤寿康さん、3人の研究者が双生児法による研究の成果を解説。

 14.


安藤寿康さんの手による行動遺伝学の体系的な紹介。とくに教育の場において、遺伝がいかに影響するかをあきらかにしていきます。

 15.


子供の性格や将来は、育児によって決まる……この「子育て神話(養育仮説)」にまっこうから反論。遺伝と環境の「環境」は「子育て」のことではけっしてないと主張します。
文庫版↓も上梓されています。



 16.


子供の成長における遺伝と環境の影響を議論。行動研究において重要な「べつべつに育てられたふたご」の事例を紹介しています。父の研究を息子がまとめた、ヌーバウアー親子の共著。

 17.


ニュートン別冊の遺伝特集です。綺麗なイラストとわかりやすい文章で遺伝学をじっくり解説。ふたご研究の紹介も。この2010年2月号だけでなく、ニュートンは定期的に遺伝子やゲノムの特集を組んでいます。

 18.


以前の記事(【新しい脳】進化心理学を学びたい人のための11冊【究極要因】)でも紹介した1冊。

人間の行動研究に進化(選択と淘汰)の視点をとりいれた「進化心理学」の入門書。東京大学教養学部の講義「適応行動論」のテキストとして書かれた本です。ヒトを中心に、生物全般の進化論を解説しています。

 19.


親子や血縁関係などの互恵的利他行動(見返りを前提にして他の個体と助けあう)にフォーカスし、”社会的な”生物たちの選択と淘汰を解説します。進化生物学・社会生物学の古典的テキスト。



さらなる参考文献21冊

※ 前述の『心はどのように遺伝するか』の「参考文献」で挙げられている21冊は以下↓のとおりです。
(すでに紹介した本と一部重複しています)

安藤寿康さん自身が翻訳や解説でかかわった本が中心。行動遺伝学への「批判書」もピックアップされています。
こちらも参考にしてみてくださいね。

R・プロミン『遺伝と環境―人間行動遺伝学入門』
R・グラント・スティーン『DNAはどこまで人の運命を決めるか』
J・リッチ・ハリス『子育ての大誤解――子どもの性格を決定するものは何か』
B・アップルヤード『優生学の復活?――遺伝子中心主義の行方』
J・フィリップ・ラシュトン 『人種 進化 行動』
「日経サイエンス」1998年8月号 R・プロミン、J・C・ディフリース「知能はどこまで遺伝するか」
日経サイエンス編集部編『養老孟司・学問の挌闘―「人間」をめぐる14人の俊英との論戦』 「遺伝と環境が生む人間の能力」


(↓以下6冊は安藤寿康さん自身の解説を掲載している文献です)
『シリーズ・人間と性格 第1巻――性格の理論』 「性格の行動遺伝学」
裳華房編集部「生物の科学 遺伝」No.11(1999年11月)「行動遺伝学の現在 脳・心・進化」
『性格研究の技法』 「行動遺伝学と双生児から性格をとらえる」
「現代のエスプリ 性格のための心理学」 No.372(1998年7月) 「心の遺伝をめぐる11の誤解――再び注目を集める『遺伝・環境』の問題」
「日経サイエンス」1996年8月号 「遺伝する知的能力と教育環境」
並木博(編著)『教育心理学へのいざない』 「遺伝要因と教育環境」


(↓以下3冊は方法論や理論を概説した、やや専門性の高い本)
安藤寿康『遺伝と教育――人間行動遺伝学的アプローチ』
井上英二『遺伝学と医学U』 「双子研究とその応用」
豊田秀樹『共分散構造分析 入門編――構造方程式モデリング』


(↓以下5冊は批判書)
D・ネルキン、M・スーザン・リンディー『DNA伝説――文化のイコンとしての遺伝子』
S・J・グールド『人間の測りまちがい――差別の科学史』
R・レウォンティン『遺伝子という神話』
J・ホーガン『続 科学の終焉――未知なる心』
R・ハッバード、E・ウォールド『遺伝子万能神話をぶっとばせ』




追記)
最近の「ニュートン」↓でも安藤寿康さん監修の記事が掲載されていました。
双生児法、共有/非共有環境、遺伝(寄与)率、三原則、相互作用など行動遺伝学の基本の解説です。

「知能や性格は遺伝で決まるのか?」(「ニュートン 2020年3月号」に収録)




ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪

あきか(@akika_a

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posted by 姉崎あきか at 00:21| 10冊シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月31日

最近読んだ「遺伝学・分子生物学・進化論」の本10冊


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今日は最近読んだなかから「遺伝学・分子生物学・進化論」の本10冊を紹介していきます。


誰に頼まれたわけでもないのに、
生き物たちは、キャラを立てようと必死だ。

集まったほうが有利!
みんなで役割を分担すると便利!

オレよりちいさいやつは食べてしまえ!
いや、追いつかれないほど逃げ足がはやければいい!

敵のいない陸に住んでみよう!
いっそ空を飛んでしまえ!


そうして無数に枝分かれする進化の系図が描くのは、
優劣とか弱肉強食じゃなくて。

ただひたすらにあらゆる可能性を試す、多様性の世界だ。


……そんな感じかな。


教科書あり、エッセイあり、難易度じたいはバラバラの10冊です。
どれも面白いので、直観で心ひかれたものを手にとってみてくださいね。

発生学から進化論まで
刺激に満ちた、センス・オブ・ワンダーな10冊
をど〜ぞ♪



 遺伝子の不都合な真実


性格、好み、行動、習慣、知能、ある分野に対する向き/不向き……。
あらゆるものに、じつは”遺伝”の影響がある。そんな”言ってはいけない真実”をつまびらかにしていきます。

いたずらにあおるわけではなく、双生児研究をとおして科学的な態度で「事実」と向いあっていく。
”不都合な真実”じたいが問題なのではなく、「機会の平等があるじゃないか」と欺瞞を続けている社会の方が問題。そうきり返す指摘に、ハッとさせられます。

いまある文化環境、社会環境に適応させることのみを目的とし、その意味での望ましい行動へ変化させるという考え方一辺倒では、常に私たちは環境のなすがまま、社会環境から与えられる価値観の制約に服従し続けねばなりません。
「第4章 環境の不都合な真実」より

不自由さの原因は遺伝の側にあるのではなく、遺伝にとって不都合な環境の方にあるという逆の側面がみえてきます。
「第4章 環境の不都合な真実」より


多様さを多様さのまま受けいれる、新たな時代の指針として。
いま読んでおきたい1冊♪

 遺伝マインド


『遺伝子の不都合な真実』の前編にあたる本。
テーマは一緒でそれぞれ独立しているので、どちらから読んでもOKです。

本書のいう「遺伝マインド」とは、人間の心や行動、社会との関係などすべてに”遺伝の影響”があるとみるスタンスのこと。
一卵性双生児の研究からはじまり、人の活動と遺伝の関係を洗いだしていきます。

『不都合な真実』と同様、”遺伝的な資質の差”をないものとする現代こそ逆に「優生社会」ではないかと問題提起をしています。

遺伝的な差異による不平等を正当化する社会を優生社会とよぶならば、われわれの社会はこんにちまさに紛れもなく優生社会である。環境が平等だと考えられ、心構えを正そうと試みられたところに、なおかつ生じた差異と不平等は、もはや本人の責任として正当化されてしまうからだ。
「終章 遺伝マインドで考える」より


『遺伝子の不都合な真実』よりも哲学的な記述が多め。
哲学書のように、”新たな概念”も出てきます。
個人的に好きなのが↓これ。

遺伝的コックさん豚さんごめんなさい感情切実性

「終章 遺伝マインドかで考える」より


……なにこれ(笑)。
えっと、量が多いカツ丼を出されたときに、がんばって食べきるか残すかという選択にも遺伝的な性格傾向が影響してるんだよ、という例で登場する言葉です。
(食事を残すことを)切実に”ごめんなさい”と感じてしまうひとは、がんばって食べる。
それが「遺伝的コックさん豚さんごめんなさい感情切実性」( *´艸`)

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 ゲノム編集


ゲノム編集とは、細胞のDNA塩基配列を狙いどおりに書き換える技術のこと。
塩基配列は……A・T・G・C がつらなるアレね。

本書は遺伝の仕組みから、ゲノム編集の方法、さまざまな分野への応用、最新技術、テクノロジーの未来まで、この領域の基本的な知識をコンパクトにまとめた良書です。

先端技術の紹介では専門的な言葉やむずかしい解説も出てきますが、発生学の基本から教えてくれるので大丈夫。
事前の知識がなくても、驚くほどすんなりと理解できるはず♪
よく耳にする PCR(polymerase chain reaction)の説明もあります。

医療や農業など応用分野は広く、ゲノム編集はいまもっともホットな”未来の技術”。
とてもわかりやすい本なのでぜひ。

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 分子生物学


さらにふかく学びたいひとのために、ナツメ社の図解シリーズを。
タイトルは「分子生物学」ですが、扱う分野は↑の「ゲノム編集」とおなじです。
図解シリーズというと入門書のイメージがあるけれど、本書はかなり本格的。
厚くて、内容もほとんど教科書といっていいくらいです。

第1章 DNAの秘密
第2章 RNAの秘密
第3章 タンパク質の秘密
第4章 遺伝子翻訳の調節
第5章 遺伝子操作技術
第6章 遺伝子技術の応用


各章末に「理解度チェック」のクイズがついていて、かなり歯ごたえがある。本気でこちらの理解度を試してきます><
難易度は↑『トコトンやさしいゲノム編集の本』よりはるかに上ですが、この分野に興味があれば楽しい1冊。
創薬や再生医療など、最新のバイオテクノロジーを知るうえでも基本となるジャンルなので、一度概要をつかんでおくといろいろな場面で役にたちます♪

 利己的な遺伝子


みんな大好きドーキンス♪
生物学や進化論にかぎらず、あらゆるジャンルに影響を与え続けているロング&ベストセラーです。
(私信。や、やっと読み終えました>< 名著!)

”タイトルのせいで誤解をまねいている本ナンバーワン”と言っていいかも。
なんだかまるですべての生物が自分の利益しか考えていないような印象を受けるタイトルですが、じつは本書は”利他的行動”にもかなり筆をさいています。

「利己的」なのはあくまで”遺伝子”。
生物は遺伝子を乗せて運ぶための「生存機械」。
遺伝子はじぶんの分身を増やし、後世に残るべく、様々な策をこらす。

そんな世界観。
ダーウィンの『種の起源』を遺伝子の視点から洗練させた、ネオ・ダーウィニズムの本です。




もちろん遺伝子に意志があるわけではなくて、たんに自分本位に”見える”だけ。
遺伝子にとってのメリットと個体にとってのメリットは異なるので、自己犠牲的に子供や血縁者につくしたり、子孫を残せない構造の個体があらわれることにもなる……。

「遺伝子プール」と「ESS(進化的に安定な戦略)」のモデルを使えば、ほんとうにいろいろなことが説明できます。
知識ではなく”考え方を得る”本。
生き物の世界の複雑さがどんどんほどかれていきます。

さらに、本書が語ろうとする”原理”は、既存の地球の生物をこえた普遍的をめざしてゆく。

たとえ炭素の代わりに珪素を、あるいは水の代わりにアンモニアを利用する化学的仕組みを持つ生物が存在したとしても、また、たとえマイナス一〇〇度で茹で上がって死んでしまう生物が発見されても、さらに、たとえ化学反応に一切頼らず、電子的な反響回路を基盤とした生物が見つかったとしても、なおこれらすべての生物に妥当する一般原理はないものか。
「第11章 ミーム 新たな自己複製子」より


……。
電子回路を基盤とした生物!





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”自己複製子”を文化や概念など形而上の空間にあてはめて考えてみたり(「第11章 ミーム 新たな自己複製子」)、”遺伝子の表現型”を環境や他の個体にまで広げて語ったり(「第13章 遺伝子の長い腕」)、自由な思考実験も魅力的。

刺激的でほんとうに面白い。殿堂入りの名著です。
おもに末尾の「補注」など、版を重ねるごとに改訂がくわえられているので、↑最新版で読むのがオススメ。

すべての生物は、自己複製する実体の生存率の差に基づいて進化する

「第11章 ミーム 新たな自己複製子」より


☆★☆


ここからは生物学の学習からちょっと離れ、純粋に読み物として面白いエッセイや自伝をピックアップしていきます。

 動的平衡2


以前の記事(最近読んだビオトープをつくるための本10冊)で紹介した『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』の続編。
続編ですが、独立した話なので前作を読んでいなくても大丈夫。

生物学者の福岡伸一さんが、アートや音楽、ときにはダンスにまで視点を広げて、「生命とは何か」を考えていく。
今回のテーマは「自由」。
たんに”遺伝子の乗り物”なだけではない命の豊饒さを、美しい文章で語ります。

ドーキンスが『利己的な遺伝子』(邦訳/日敏隆ほか、紀伊國屋書店)を書いてから、はや三〇年余り。私達はもう少しリラックスして生命を捉えなおすべきではないだろうか。
「第1章 『自由であれ』という命令」より

遺伝子は私たちを規定し、運命づけているように見えるけれど、それは楽譜の音符のように使う音の高さと長さを指定しているだけだ。
(中略)
どれくらいの強度で、どんなフレージングで、どんな指使いで弾くのかはすべて奏者に委ねられているのだ。
「第1章 『自由であれ』という命令」より


遺伝子を”楽譜”ととらえる感性、いいですね。
エッセイなので専門知識がなくても読みやすい。
とても綺麗で、上品な文学作品の香りがただよう文章が素敵v

生物の多様性を知るということは、その姿形の多様性を知ることだけにとどまらない。その生きざまの多様性を知ること。そこにこそ目を瞠るようなワンダーがある。
「第2章 なぜ、多様性が必要か」より


おおきく加筆修正し新書として生まれ変わった新版↓もリリースされています。
お好きなほうををどうぞ♪



 動的平衡3


せっかくなので「3」も読みました♪
水、老化、ゴルジ体、遺伝子、腸内細菌、がん……生物学のお話から、音楽やアートまで。
自由に飛躍する美しい文章は相変わらずですv

フェルメールの光もストラディヴァリウスの音も、最初から動的なものとして作られ、絶えず息吹を吹きこまれ、温度を受け入れ、記憶を更新し、解釈されつづけるもの、つまり生命的なものとしてこの世界に生み出され、今もなお生き続けるものだからである。
「第8章 動的平衡芸術論」より


フェルメールやストラディヴァリウスが登場する生物学の本はなかなかない。
↓でお話しする「STAP細胞」騒動についてのコメントもあります。

 あの日


「STAP細胞」騒動の渦中で苦しんだ研究者・小保方晴子さんの手記です。
(私信。読みました♪ まさに小説のようにひきこまれてイッキ読みでした)

STAPとは……
刺激惹起性多能性獲得(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency)の頭文字をとったもの。

特定のストレスを与えることで、分化が済んでいる(すでに役割がきまっている)細胞から何にでもなれる細胞をつくりだすことができる「STAP現象」が確認された。
学術誌にそう発表されたことではじまったのがこの騒動です。

先行していたES細胞やiPS細胞の研究に劣らず画期的で、受精卵の一歩手前の多能性をもつ細胞をつくれる可能性がある。
当時は世界じゅうから大注目されたそうです。

本書は小保方晴子さんの個人史とともに、専門的な研究の概要もしっかり描きこまれていて魅力的。
ラボの風景、実験の様子、科学雑誌に論文を掲載する過程など、まったく知らない世界で興味をそそられました。

でね。
この本、文章がすごく良いの。
抑制のきいたとってもおいしい文体です。

 あの日に戻れるよ、と神様に言われたら、私はこれまでの人生のどの日を選ぶだろうか。一体、いつからやり直せば、この一連の騒動を起こすことがなかったのかと考えると、自分が生まれた日さえも、呪われた日のように思えます。
「はじめに」より


↑書き出しの文章です。
後半の、マスメディアに追いつめられていく場面の心理描写もすごくて。
正直、読みながらつらくなってしまうくらいの迫力がありました。

以前の記事(最近読んだ10冊U最近読んだ「世界観がダークな」本10冊)で紹介した『八本脚の蝶』や名作『夜と霧』のような感じ。
共感しすぎに注意、です。

騒動の顛末や著者のキャラクターとは関係なしに(このブログで本を紹介するときは、なるべく〈作者〉や〈社会〉とは切り離して”作品自体”をレビューしているつもりです)、1冊の本としてオススメv

 小保方晴子日記


『あの日』が素晴らしかったので、小保方晴子さんの本をもう1冊読んでみました。
2014年12月〜2016年10月の日記をまとめたものです。
独立した作品ですが、状況の説明などはかなり省かれているので、『あの日』を先に読んでいたほうがスムーズかも。

マスコミから逃れるための放浪の旅。
いわれのない刑事告発。
学位の取り消し。
精神科の病棟……。

『あの日』におとらず本書も、ページをめくるのがキツくなるほど迫ってくるものがあります。
今回は日記文学や私小説のような味わい。
以前の記事(最近読んだ純文学(J文学・L文学)10冊〜青山七恵さんの”ぼっち文学”について)で紹介したような純文学が好きなひとにオススメです。

雪道を走っている間、完全に雪にハンドルを取られ車がコントロールを失い回転スリップ。真っ白な狭い山道が回った。「あ、死ぬ」と思った途端に車が止まった。死ぬ、と思った時、ものすごく久しぶりに深い安堵感に包まれた。
「とにかくどこかへ」より


『あの日』も『日記』も良書ですが、かなり”強い”本なので取り扱い注意! です。
とても感情移入してしまう文章。メンタルが弱っていないときに読まないとココロをもっていかれるかも><

『夜と霧』『八本肢の蝶』と同様、こういう、極限を描いた本を読むのは大切だと私は思っていて。
その理由が、奇しくも本書の「あとがき」で語られていました。

私は分けられた火をまた誰かに分けながら生きていく。今日の日記にはそう書くつもりだ。
「あとがきにかえて」より


重たいけれど、誰かの”灯り”になれる本だと想いますv
末尾には瀬戸内寂聴さんとの対談が収録されていています。




 働かないアリに意義がある


アリの集団のなかには、よく働くヤツとサボりがちのヤツがいる。なぜか。
以前の記事(ニートが読むべき12(プラス9)冊)でも紹介した1冊です。

”サボリアリ”だけをまとめてみても、やっぱり働くヤツとサボるヤツがあらわれる。
めっちゃ不思議……ですが、「反応閾値」の違い(「仕事に対する腰の軽さ」の個体差)を想定すると、きれいに説明できる。

この美しい理論だけでなく、さまざまな生物の奇妙なふるまいを”進化(淘汰)の過程でなぜその性質が残されてきたのか”という視点でひもといていく刺激的な1冊。
↑でとりあげたドーキンスの『利己的な遺伝子』が面白かった方にオススメです♪

女王アリに仕えることが、自分が子を生むよりも”合理的”である「血縁選択」
集団のなかで利益だけを享受する「チーター(フリーライダー)」
血縁も種も関係なく、群れること自体にメリットがある「群選択」
遺伝的なクローンだけを次世代に伝える「コカミアリ」と「ウメマツアリ」

もちろん、コロニーじたいをひとつの生命体と見立てる「超個体」のお話もあります。
逆に、ひとつの身体を無数の細胞がおりなすコロニーと考える視点も。

 われわれヒトもたった一つの細胞である受精卵が分かれて増えてたくさんの細胞になり、それらが様々な器官に分化してできたことはご存じですよね? そう考えると、われわれの体そのものが一つの「社会(群れ)」なのではないでしょうか?
「第5章 『群れ』か『個』か、それが問題だ」より

多数の細胞が集まった個体を一つの「社会」と考えると、その進化と維持も血縁選択や群選択、長期的適応度の観点から解釈できるわけです。
「第5章 『群れ』か『個』か、それが問題だ」より


なんだかそのままガイア理論(地球をひとつの生命体とみなす)へ広がっていきそう( *´艸`)
ドーキンスの世界観ともリンクしています。

私はやがて人々が、じつは私たちの遺伝子一つひとつが共生単位であるという急進的な考えかたを受け入れるだろうと思っている。私たちは、共生的な遺伝子たちの巨大なコロニーなのだ。
『利己的な遺伝子』「第10章 ぼくの背中を掻いておくれ、お返しに背中を踏みつけてやろう」より


しっかりと生物学の本なのですが、語り口はとてもやさしく。
アリやハチのセカイを人間や会社になぞらえて話してくれるので、ビジネス書のような感覚で読むことができます。
未読ならぜひv
(↑で紹介した『動的平衡2』でも「面白い」と推薦されていました)



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪

あきか(@akika_a

(冒頭の写真は蓼科高原のバラクライングリッシュガーデンで撮ったアマガエルです。2匹いるの、気づきました?)

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