2020年06月30日

上半期(2020年)のベストセラー本は『鬼滅の刃 片羽の蝶』(メ・・*)



出版取次会社の日本出版販売(日販)およびトーハンはこのほど、「2020年上半期に日本でもっとも売れた本」を発表しました。
(日販調べの上半期ベストセラー(総合)のトップ20を記事末尾↓にまとめています




 上半期1位は『鬼滅の刃 片羽の蝶』


上半期ベストセラーは、日販では

『鬼滅の刃 片羽の蝶』

でした。
社会現象となった名作コミック「鬼滅の刃」の小説版です。
2位には続編の『鬼滅の刃 しあわせの花』がランクインしました。
(総合ランキングでは「全集」「文庫」「コミック」が除外されているので、「鬼滅の刃」の原作漫画はふくまれていません)

2冊あわせた累計発行部数は176万部を突破(5月29日時点)。
原作の連載は終了していますが、10月(2020年)の映画公開もひかえ、今年もまだまだ鬼滅の人気は続きそうです♪

関連記事:
(2019年10月)月間ベストセラー本は『鬼滅の刃 片羽の蝶』(メ・・*)
【民話伝承】日本の土着・民間信仰を知る本10冊(中編)【フォークロア】




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↑ついつい買ってしまった「UHA味覚糖コロロ ヒノカミコーラ味」。




……えっと。
同2冊はトーハン調べでは同率3位です。
トーハン発表の上半期ベストセラーは、「WORLD SEIKYO 2020年春号 特集:人生100年時代の処方箋/国籍は”SEKAI”」でした。
聖教新聞社発行の冊子。宗教出版です。





2位は、日販では前述のとおり『鬼滅の刃 しあわせの花』
トーハンでは、『鋼鉄の法 人生をしなやかに、力強く生きる』
こちらは幸福の科学出版です。




3位は、日販では「WORLD SEIKYO 2020年春号」
トーハンでは、すでにお話したとおり、鬼滅の刃のノベライズ2冊でした。

4位以降も、『ケーキの切れない非行少年たち』『世界一美味しい手抜きごはん』『流浪の月』『FACTFULNESS』など話題の本が続々。
昨年(2019年)の年間ベストセラー『一切なりゆき 樹木希林のことば 』も、日販では19位にランクインしていますv


関連記事:
(2019)今年の年間ベストセラー本20冊(1位は希林、2位はおしり)
(2018)今年の年間ベストセラー本20冊
(2017)今年もっとも売れた本〜2017年の年間ベストセラー(ニッパン調べ)
(2016)今年もっとも売れた本〜2016年の年間ベストセラー(ニッパン調べ)
今年もっとも売れた本〜年間ベストセラーの調べ方




ニュースで目にする「ベストセラー」の情報ソースは、出版取次会社の日本出版販売(日販)やトーハンのニュースリリースです。
日販やトーハンのサイトで誰でもみることができます。
ジャンル別のランキングなどもありますので、ぜひ”一次情報”にもふれてみてくださいね♪

日本出版販売株式会社
http://www.nippan.co.jp/
TOHAN website
http://www.tohan.jp/


それでは2020年の「上半期ベストセラー」20冊をど〜ぞ〜♪

 2020年の上半期ベストセラー

(ニッパン調べ。「全集」「文庫」「コミック」を除く総合ランキング。集計期間=2019年11月24日〜2020年5月23日)

1位 

2位 

3位 

4位 

5位 

6位 

7位 

8位 

9位 

10位 

11位 

12位 

13位 

14位 

15位 

16位 

17位 

18位 

19位 

20位 



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪

あきか(@akika_a

【関連記事】

(2019年10月)月間ベストセラー本は『鬼滅の刃 片羽の蝶』(メ・・*)
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(2016)今年もっとも売れた本〜2016年の年間ベストセラー(ニッパン調べ)
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【関連リンク】

日本出版販売株式会社
http://www.nippan.co.jp/
TOHAN website
http://www.tohan.jp/
【関連する記事】
posted by akika at 00:27| ベストセラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月31日

【禁煙】タバコをやめられる本5冊【卒煙】


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「禁煙本」は、面白い。
タバコを吸うこと、やめることについて、私達がどれほど思いこみにとらわれているかをあきらかにしてくれる。

衝撃の事実。
あばかれる”盲点”。
意外すぎる展開。
そして、”逆説”の数々。

まるで、すべてのページにどんでん返しが仕掛けられたサスペンス小説のよう……。


とういわけで、今日は”禁煙本”特集です。
「タバコをやめたいひとの役に立つ」本を紹介していきます。

あ。
べつに「禁煙せよ!」ってススメているわけでは全然なくてね。

吸う/吸わないは、もちろん自由だ。
ただ”やめたい”と思ったときにすんなりとやめられる方法を知っておくのは、選択肢を増やすという意味においても、悪くないと想う。


紹介するのは禁煙・卒煙にまつわる本ですが、
煙草だけでなく、さまざまなジャンルの「依存」全般と向きあうときにも参考になるものばかりです。

意外な真実に満ちていて、喫煙者にとってもノンスモーカーにとっても驚きの連続。それが禁煙本。

読むだけでタバコをやめられる、
魔法のような5冊
をど〜ぞ♪



 禁煙本の決定版


多くの禁煙成功者が「この本でやめることができた」と口をそろえる、ロング&ベストセラー。
小手先のテクニックじゃない。
本書が変えようとしているのは、読者の”考えかた”そのものです。

・減煙は禁煙よりずっと難しい。
・ヘビースモーカーのほうが禁煙しやすい。
・喫煙それじたいではなく、”禁断症状の緩和”を楽しんでいるだけ。

人はなぜ煙草を吸うのか……喫煙のメカニズムをとことん知ることで、認識がガラリと変わり、ある日を境に”まったく吸わない自分”になれる。

”この本を読んでいる最中はどれだけタバコを吸ってもいい”と許してくれているのもユニークv
これ1冊でもじゅうぶん。そう言ってしまっていいほど、禁煙本の決定版です。

「離脱期間中(長くとも三週間)は完全にタバコを断つ」と強く決心すること。そのときの気の持ち様が正しければ禁煙は馬鹿らしいほど簡単なはずです。
「32 禁断症状などもともと存在しない」より


 意志の力は関係ない


2人の父親がいて、どちらも最愛の娘が誘拐されてしまったとする。
いつまでも見つけだせないまま、時間だけが経っていく。

このとき「仕方がないか……」と先にあきらめてしまうのは、
「意志の強い」父親だろうか、それとも「意志の弱い」父親だろうか?

では、タバコをとりあげられてしまった喫煙者の場合はどうだろう。
そう。禁煙と”意志の強い/弱い”は関係ないのである。

……こんな感じの寓話からはじまり、愛煙家の目からウロコを落としまくる内容が盛りだくさん。
タバコに対する認知がリセットされ、吸いたい気持ちがすっと消えていく魔法の本です。

タバコで解消できるのは「ニコチン切れのストレス」だけ
「第3章 『タバコのメリット』の真実」より

タバコが与えてくれる喜びは、もともと、タバコのせいで、感じていたイヤな感じを、吸った時だけ紛らわすこと。
「第3章 『タバコのメリット』の真実」より


とりわけ、根性や意志の力でガマンする「努力型禁煙」にはつよく警鐘を鳴らしています。
つらいし失敗しやすい。悲惨だ、と。

通常何かを成し遂げるには「意志力で頑張る」ほかないと考えられていますが、それ以外にも、変化を生み出す方法があることを実体験してみましょう。きっとその体験は、その後の人生の大きな財産となるでしょう。
「序章 とりあえずここだけは読んでください」より


禁煙は”がんばらない方法”のほうがうまくいく。


 二重洗脳


おなじく磯村毅先生の本です。
タバコを中心に、薬やお酒、ギャンブル、人間関係など、さまざまな依存症をとりあげています。

・薬物等がないと幸せを感じられなくなってしまう「失楽園仮説」
・おなじ対象から<ごほうび>と<恐怖>がもたらされる「二重洗脳」

ひとがなにかにハマってしまう構造を、心理学・脳科学的に徹底解説。
依存に悩むひとでなくても、”人間の心”について多くの気づきを得られる良書です。オススメ!

↑の『リセット禁煙』と一部重なる話もありますので、復習もかねてど〜ぞ♪

 ツボ、ダイエットも


鍼灸院の先生が禁煙術を伝授。
煙草への認識をあらためる定番の方法のほか、

「ツボ応用法」(耳や手のツボを刺激)
「こめかみ圧迫法」(リラックス)
「喫煙者ウォッチング」(吸いたい気持ちを客観視する)

など本書独自のノウハウも多数。
”禁煙太り”への対策法も指導してくれますv
↑で紹介した本たちの補足として◎。

末尾の「参考文献」では、禁煙や心理学の定番本も紹介されています♪
あげられているのは↓以下6冊。

『リセット禁煙』(磯村毅/PHP文庫)
『禁煙セラピー』(アレン・カー/KKロングセラーズ)
『人生を変える! 「心のブレーキ」の外し方』(石井裕之/フォレスト出版)
『喫煙の心理学』(クリスティーナ・イヴィングス/産調出版)(※)
『禁煙学』(日本禁煙学会/南山堂)
『医学的根拠とは何か』(津田敏秀/岩波書店)

※ 本書の「参考文献」では『禁煙の心理学』と掲載されていますが、おそらく誤植。この『喫煙の心理学』のことだと思われます。

 喫煙(吸う人)vs.禁煙(吸わない人)


ラストは作家・姫野カオルコさんのエッセイをおまけ的に。

灰皿の置かれた寿司屋やカフェで、(吸わないお客さんもいるなか)タバコをふかすのはOKかNGか。

この微妙なシチュエーションで、煙草を吸うひと、吸わないひと双方の気持ちに寄りそい、それぞれの言い分と独自の意見を展開していきます。
といっても、議論というよりはユーモアがメイン。
ゆる〜い、くすりと笑える文章です。

「おれが丹精こめてにぎった寿司は、タバコの煙の匂いを嗅ぎながら食ってほしいんだ、べらぼうめ!」

「第一章 喫煙(吸う人)vs.禁煙(吸わない人) V 吸う客に罪はない」より


べらぼうめ!
ちなみに、タバコについての話題は「第一章」のみです。
二章以降も世の中のさまざまなこと対してツッコんだりボケたりしていて楽しい。

卒煙に直接役立つ本というわけではないので、禁煙本を読んでいるときの箸やすめとしてど〜ぞv



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪

あきか(@akika_a

(冒頭の写真は深大寺松葉茶屋の焚き火です)

【関連記事】

カモる人、カモられる人〜行動経済学(行動ファイナンス)のススメ
正月に決めた「今年の目標」が達成できない7つの理由
【家事】頑張りすぎてるママのための育児本17冊【育児】
ぜんぶAIが決めてくれる世界ってどう思う?〜人工知能社会での「選択」と「自由」を考える本10冊
【カストリ】闇市を研究する9冊【パンパン】






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2020年04月30日

真実とは何か。(フェイク)ドキュメンタリー映画と関連本10コから考える


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時事ネタからは距離を置いている(つもりの)ブログなので、だいぶ遠まわりな方法で一石を。
(いつもぜんぜんタイムリーじゃない記事ですみません><)


今日はドキュメンタリー映画フェイクドキュメンタリー作品関連本を紹介していきます。


フェイクドキュメンタリー(疑似ドキュメンタリー)とは……

”虚構のドキュメンタリー”のこと。
「記録映像っぽくフィクションを撮る」手法、作品です。
モック(mock・まがいもの)との造語で「モキュメンタリー」とも呼ばれます。
もきゅ。

いかにも本物のような体裁で、架空の物語が展開していく形式。
大好きなジャンルですv


日々、いろんな情報が更新されて、
社会がすごい速度で変わっていく気配があるけれど。

「事実と虚構の間で揺らぐ作品」たちをみていくことで、あふれる情報に対するみずからのスタンスを洗練させていくことができる。
かもしれない。

あなたの「世界に対するリテラシー」をアップさせる
スリリングな10作品
をど〜ぞ〜♪



 A、A2



まずはフェイクでない方のドキュメンタリー映画を。
オウム真理教の広報担当者さんに密着し、教団の内部を記録した作品です。
地下鉄サリン事件の後のお話。

教団の実情をあばき非難する……という内容ではまったくありません。
むしろ逆です。知れば知るほど、単純に「悪」のレッテルを貼ることはできなくなる。

「A」に登場する警察の”転び公妨”(不当逮捕)のシーンは必見。
権力を行使することのひどさが、これ以上ないほど鮮明に映し出されている衝撃映像です。

「A2」では地域住民と信者との対立が描かれています。
これもひと筋縄ではいかない。
対立しているはずの住民と信者が、しだいに仲良くなっていきます。本の貸し借りとかしたり。

個別の事情をこえて、”差別”や”偏見”といった普遍的な問題におおきく斬りこんでいる傑作映画です。

 FAKE


おなじく森達也監督のドキュメンタリー映画をもうひとつ。
ゴーストライター問題で一時メディアを賑わせた作曲家、佐村河内守さんに密着取材した記録です。
(タイトルは「FAKE」ですが、ジャンルとしてはフェイクドキュメンタリーではありません。ややこし)

佐村河内守さんに寄りそって、彼の葛藤と再生を描く物語……かと思いきや。
エンドロールも終わったラストで、ものすごい展開が待っています。

ネタバレしないように濁していうと、「これまで観てきた(はずの)ものが本当なのかどうかわからなくなる」シーンで終わる。

実際の映像をつなぎあわせても、編集しだいでいくらでも意味は変わってしまう。
記録映像でさえ、いくつでも”真実”が偽造できることを構造的にあきらかにした問題作。

 ドキュメンタリーは嘘をつく


その森達也監督のエッセイ本です。

しつように監督本人が登場したり。
”言わせたいセリフ”をわざとらしく引きだすプロセスまで、あえてカットせずに残していたり。
「A」「A2」でも「FAKE」でも、”作り手の存在”を強く感じさせるドキュメンタリーをつくってきた森達也さん。

本書では、広く映画論を語りながらも、自身の問題意識を明確に提示しています。
ドキュメンタリーはあくまで”主観”で”一人称”である。そして、”嘘をつく”。

<映像>にはありのままの事実が映っていると思ってしまうけれど、提示の仕方しだいで、いくらでも意味は歪む。
世界に対するリテラシーを高めてくれる1冊です♪

 放送禁止歌


もう1冊、森達也さんの本を。

「自衛隊に入ろう」(高田渡)
「網走番外地」(高倉健)
「竹田の子守唄」(赤い鳥)等々……。

テレビ業界には、”放送できない歌”が存在している。
ところが、それらの曲がなぜ放送禁止なのか、明確に答えられるひとは誰もいない……。

……なんだか、まるで小説の紹介みたいですが、本書はノンフィクション。ルポタージュ風の取材記録です。
放送禁止歌が放送禁止になった理由に迫っていくと、ものすごい事実が浮かびあがってきます。

じつは、誰が禁止しているわけでもなかった……。

サスペンス小説のようなスリリングさで、「メディアの自主規制」の問題があぶりだされていきます。
誰も真実を見ようとしない場所が、ある。


☆★☆



ここからは「フェイクドキュメンタリー」作品をピックアップしていきます。

ありのままを映したドキュメンタリーでさえ、”嘘つき”であることを避けられない。
一方で、はじめから「ウソだよ」と宣言しているのがフェイクドキュメンタリー。

名作ぞろいで、私も大好きなジャンルです♪
フィクションだとわかっていても、衝撃的なシーンでは驚いてしまいます。

虚構の世界は、こんなにも本物っぽく構築できる……。

 放送禁止



「あなたには真実が見えましたか?」

以前の記事(最近読んだ「怪談・都市伝説」本5冊【禁忌】読んではいけない本10冊【超刺激】)でも紹介した、フェイクドキュメンタリードラマ。
「隣人トラブル」や「大家族」など、リアルな題材を扱っていて、ぱっと見るとホンモノのドキュメンタリーと誤解してしまうつくりになっています。

映像のなかにはいろんな仕掛けがあって、意味がわかったときに壮大などんでん返しが起こる。
ミステリファンも大満足の作品です。

このシリーズ、実在するデータや専門家へのインタビューなど、”虚構ではないもの”が随所にまぎれこんでいます。
この演出が”ホンモノ”っぽさに拍車をかける。

このドラマが問いかけるテーマは……

事実を積み重ねる事が
必ずしも真実に結びつくとは限らない


表層にまどわされない眼を養うことができる、傑作モキュメンタリー♪

 出版禁止


その長江俊和さんの小説です。
ある映像作家の心中事件の謎に迫った、ジャーナリストの物語。
フェイクドキュメンタリーならぬ”フェイクルポタージュ”のような形式です。

↑「放送禁止」シリーズの面白さをそのまま小説に移植したといえる読後感。
一般的な推理小説以上に”ミステリ”してます♪
緻密な仕掛けとどんでん返しがすごい。
真実はいつも、書かれていない見えない場所にある。

↓第2弾。



 世界残酷物語


今日の記事は邦画が中心ですが、いっこだけ洋画を。
1962年の作品。「モンド映画」と呼ばれるジャンルです。見世物趣味的なフェイクドキュメンタリー。

ゲテモノメニューを出すレストラン。
無理やりビールを飲まされ育てられる牛。
未開の地で、ときおり空に見える飛行機を信仰する部族……。

世界の各国の”衝撃的な”映像をあつめた映画。
デタラメすぎる東京の風呂屋も登場します。

もちろん捏造やヤラセだらけのフェイクなのですが、古い映像とあいまって、なんだか虚実の境を見失ってしまう。
日本の映像こそデタラメだとわかるけど、自分がぜんぜん知らない国の映像の場合、どこまでがウソなのか判断できない……みたいな。
真偽が不明な情報への耐性を養うために、ど〜ぞ♪

↓続編。



ちなみに。
洋画のモキュメンタリーといえば、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」「Rec」「パラノーマル・アクティビティ」などが有名です♪
海外のフェイクドキュメンタリー作品の一覧は、↓後述の『フェイクドキュメンタリーの教科書』に掲載されている「年表」がとても詳しくてオススメ。

 戦慄怪奇ファイル コワすぎ!


フェイクドキュメンタリーを得意とする白石晃士監督のホラー。オリジナルビデオ作品です。
心霊ドキュメンタリーを制作するスタッフたちを襲う怪異の数々を、劇中のカメラによるPOV(主観映像)で描きます。

テレビでよくみる心霊ドキュメントは、不思議な現象が起こったとしてもあくまで「事実」として放送されるけれど。
この作品は「フェイク」なので、記録映像を装いながらも、ありえないことがどんどん起こっていきます。
カメラははっきりと妖怪をとらえ、ときには時空をこえる。

いかにも本物っぽい映像が、”絶対に本物ではありえない出来事”をうつしている。
なんともいえない感覚をおぼえる傑作シリーズですv

「戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊」
「戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説」
「戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん」
「戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章 真説・四谷怪談 お岩の呪い」
「戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版」
「戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 最終章」


 オカルト


もうひとつ白石晃士監督の映画を。
ある通り魔事件の生き残りの男性に密着取材するフェイクドキュメンタリー。
通り魔に刺された後に、彼が受けた天啓とは……。

あちらの世界とつながってしまった人間は、こちらの世界では「狂人」や「変人」に見えてしまう。
映画ですが、以前の記事(【超心理学】真冬に読みたいオカルト本10冊【ノンフィクション】)で紹介した本たちにつけ加えたい1本です。

でね。
殺人や事故もふくめ、この映画には”衝撃的な映像”がたくさんあるのね。
そのなかのひとつに、

渋谷の上空をカラスの大群が飛ぶシーン

があって。
ものすごいブキミなの。

すごい数のカラス。
フィクション映画だし、「どうせCGで加工された映像でしょ」って思うじゃん。
ところがこれ、本物のカラスたちらしいのです。

↓次に紹介する本で知って、びっくりしました。
呼び寄せる方法があるらしい。

ぜったいにウソだと想っていたことが真実だったりもする。
世界を正確に見るのは、ものすごく難しい……。

 フェイクドキュメンタリーの教科書


その白石晃士さんがフェイクドキュメンタリーの撮り方を解説した1冊。
演出や撮影テクニックがメイン。映像クリエイターのためのハウトゥー本です。
もちろん、白石監督の作品のファンもどっぷりと楽しめる内容。

序章に掲載されている、岡本淳史さん監修の「フェイクドキュメンタリーの歴史」がよくまとまっていて、年表もとても参考になる。

監督は何を意図してどう表現しているのか。
映画づくりの裏側がわかる良書です♪

どう見ても本物にしか見えないUFO映像を作ってフィクションですよと明かして見せた場合、「本物みたい」と喜ぶ人もいれば、「私は本物のUFOが見たかった」と思う人もいる。
「第1章 フェイクドキュメンタリー頂上作戦!」より


あなたは前者? 後者?
それとも、「フィクションですよ」と明かされたその言葉さえ、いったん疑ってみるタイプ?



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a

(冒頭の写真は昭和記念公園で撮ったうちの愛犬です)

【関連記事】

「フェイクニュース」にだまされないための小説3冊と新書2冊
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posted by akika at 00:41| ネット・情報リテラシー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月31日

【大自然】地方・田舎が舞台の小説とマンガ10冊【因習】


今日のなぞなぞ
「田舎を描いた物語は?」

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ゆたかな自然。
里山のスローライフ。
耳にやさしい方言。

そして。
よそものにはけっして知られてはいけない、おぞましい因習……!?


今日は最近読んだなかから「地方・田舎が舞台の本10冊」を紹介していきます。
前半は小説。後半はコミックです。

オシゴト小説からホラーまで、
日本の田舎を味わいつくす10冊をど〜ぞ♪



 大自然


高校を卒業したとたん、何も知らずに林業の現場に放りこまれてしまった主人公。
ひと癖あるキャラクター達と織りなす、東海地方の”神去村”の一年が描かれていきます。

林業のオシゴト、山のゆたかな自然や不思議な”神域”の世界が、臨場感たっぷりと描写されていて、一行一行がおいしい。
耳慣れない言葉もけっこう出てくるけれど、主人公の勇気も知らないことだらけなので、一緒になってこの世界を味わえますv

森はもっと静かなものだと思ってたけど、全然ちがった。いつもどこかで、葉が落ち茂みの揺れる音がする。梢は風でざわめき、「日暮れまで間がない」と鳥がせわしく鳴きかわす。鹿かなにかが、樹皮をかじる音まで聞こえる。遠くに小さな沢があるのがわかる。
 枯れ葉が積もった地面はふかふかだ。水と養分をたっぷり含んでいることが地下足袋ごしに伝わってくる。
 夢みたいな場所だった。
「二章 神去の神さま」より


こんな感じで、自然の描写がほんとにすごい。
地方の山村に行きたくなる……むしろ移住したくなる素敵な小説。オススメですv

↓映画化されています♪ WOOD JOB!

WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~ DVDスタンダード・エディション
東宝 (2014-11-19)
売り上げランキング: 25,160


 山村


その続編です。
”夜話”というわけで、今回は林業のオシゴトではなく余暇のお話が中心。過疎の村の恋愛事情も描かれていきます♪

勇気は直紀さんを射とめることができるのか!
みきさんとヨキの夫婦仲はどうなる!?
村に伝わる、蛇神と人間の娘の恋とは……?

もちろん今作でも素敵な自然描写が味わえますv WOOD JOB!

 別荘地・山村


前半は貸別荘が並ぶリゾート地。後半は因習に満ちた村が舞台です。
「のぞきめ」と呼ばれる怪異の正体を追っていく、ミステリ的な味つけのホラー小説。
最初に、とんでもない”脅し”がはいります。

本書を読んでいる最中に――、
 普段は感じないような視線を、頻繁に覚えるようになった。
 誰かに見られている気がして辺りを見回すが、周りには誰もいない。
 有り得ない場所から何かに覗かれている、そんな気がして仕方がない。
 こういう感覚に囚われた場合は、一旦そこで本書を閉じることをお勧めしたい。
「序章」より


そう言われると、なんだかほんとうに視線を感じてきてしまう。
民俗学的な意匠たっぷりの、濃厚な本格怪談。
かなり怖いです……。

 限界集落


少年・淳は、ある渓流で白痴の少女を目にする。青年・裕は、謎めいたウワサを耳にし、ある地方の調査をはじめる。
ふたりは、閉鎖的な集落に残るおぞましい因習にたどりつく……。

こちらも民俗学的な意匠満載のミステリ。
フィールドワークと史料をもちいた「調査」がとても細かく描かれていてユニークです。

主人公の裕きゅんは大学院への進学を目指している学部生。
地誌や神社の由緒をさぐるために、図書館や地方の資料館で古文書を参照したり、漢文を翻刻したりするシーンが多々あります。
どんな資料をどのような手続きで参照していくのかが詳しく描写されていて、”リファレンス小説”と呼びたくなるほど。

タイトルの「まほり」の意味がわかったときにはぞっとします。
民俗学、歴史学、言語学……。文系の学生や院生にオススメしたい、学術的なエンターテイメント。

 漁師町


閲覧注意! 人間の”本能的な恐怖”に訴えかけてくる描写があります。
家出をした母を連れもどすため、主人公は北海道の漁師町へ足を踏みいれる。そこは、この世のものとは思えない不気味な場所だった……。

袋詰めの猫を大量に載せ、怪物を機動力に走るバス。
大量の脚をはやし、鳥や人間をおそう腸。
肉塊でできた船……。

魚やサビに満ちた田舎町の雰囲気もすごいし、匂いの描写なども醜悪。
全編グロテスク! な異形の小説です。

もしこの本が映画化されたら、とんでもないことになる。
「SAW」などのスプラッターや「ムカデ人間」みたいな悪趣味系が大丈夫なひとだけ読んでくださいね。
覚悟ができたら、どんなシーンがあっても読む手をとめるな……。

関連記事:
【禁忌】読んではいけない本10冊【超刺激】



☆★☆



ここからはコミック作品を。
小説とはまた違った魅力のある”田舎漫画”のセカイ♪
(リンクは1巻のみですが、レビューはシリーズ全体に対してのものです)

 離島


悩める書道家・半田清舟が暮らすことになったのは……九州の孤島。
島の子供たちにふりまわされながら自分と向いかいあっていく。
あったかくて笑顔になれる名作コミックです。五島列島の自然やスローライフ、方言が魅力的v

この壁を越えなきゃ
何も見えないぞ
「ACT.1 ばらかこどん」より


題材は書道ですが、半田の懊悩はあらゆるジャンルのクリエイターに通じるものがあります。
なにかをつくっている方にとてもオススメ。
(私信。アニメも良かったです♪)

半田の学生時代を描いたスピンオフ作品↓「はんだくん」もほっこりv


 過疎村


葬儀のため帰省した村ではじまった”怪異”。
太陽はふたつ昇り、あたりは霧につつまれ、蝿の頭には人の顔が。
はたして主人公たちは村から抜け出すことができるのか……。

土地の伝承などもからんだ怪異なのですが、謎解きというよりはホラーやスリラー寄り。ぞっとするシーンがたくさんあります。
亡くなったばあちゃんが動き出すシーン……怖すぎました><;

「ひぐらしのなく頃に」の竜騎士07さんが原作です。
「ひぐらし〜」のキャラクターの鷹野も重要な役割をもって登場しています。

 田舎町


鐘の音が鳴ったら外に出てはならない。
十年ぶりに帰ってきた故郷の夜は、冥奴様(メイドサマ)とよばれる化け物たちが跋扈するセカイだった……。

アクションシーンが多めなホラー&サスペンス。
夜に外へ出ちゃダメ……は定番といえば定番の設定だけど、やっぱり怖いです><;

 因習


山村、島、鉱山跡、廃村、寺院……。
本草学を専門とする学者・三神が、奇妙な習俗や信仰の残る土地を旅していきます。
青年誌の連載だからか、妙に色っぽいシーンが多かったりするのですが、歴史や民俗学等の考証が本格的でおもしろい。
地方の因習や土着信仰系のホラー・ミステリが好きなひとにはとてもオススメです♪

描かれる土地はそれぞれ個性的で、田舎ならではの美しさがあります。日本のどこかに本当に存在していそう。
話によってはファンタジー的な要素も。「蟲師」が好きな方もどうぞv

 目にみえない世界


ラストはその「蟲師」を。
主人公のギンコは世界にただよう”蟲”に対処することができる”蟲師”。
蟲がもたらす様々な事件を解決したりしなかったりする物語です。

蟲、はいわゆる虫とはちょっと異なる。みんなに見えるわけではなく、感じられるひともまったく気づかないひともいて……、精霊というかなんというか「気の流れ」みたいな存在として描かれています。

人は自然のなかで生きている。
絵にも物語にも静謐な時間が流れていて、おだやかな気持ちになれる不思議な作品。
名作ですv



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪

あきか(@akika_a

(冒頭の写真は八ヶ岳パーキングエリアです)

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posted by akika at 00:31| 日記・最近読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月29日

精神世界の名著4冊


今日のなぞなぞ
「スピリチュアル系の定番本4冊は?」



「精神世界の名著4冊」をまとめました。
↓リストは以前の記事(神社がわかる本10冊)で紹介した『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』の「リュウ博士の精神世界名著リーディング」で、八木龍平さんがオススメしている4冊。
(短い紹介文はこのブログのオリジナルです)

八木龍平さんが「霊的エネルギーを読み取った」本として紹介されていますが、
スピリチュアルのジャンルを超えて、思想哲学や人生訓として読みごたえのあるものばかり。
さまざまな本でよく言及されている、鉄板ともいえるリストです。

世界はこれから、”心の時代””愛の時代”へと舵をきっていく。
……かもしれない。

新時代の基礎教養として。
あなたのなかの霊性を高める4冊をど〜ぞ♪



 1.アミ 小さな宇宙人


ボーイ・ミーツ・宇宙人。童話、児童文学ふうの物語です。
少年ペドロは宇宙人アミと出逢い、教わる。宇宙の基準からみれば、地球はまだ”愛の度数”がひくい、野蛮な星である、と……。

アミが語る「宇宙の基本法」の話がとても面白いです。
みなが愛に満ちていて、家族のようで。争わず、個人は何も所有しない。通貨もない世界。

「機械がほどんどやってしまうからね」
「じゃみんな、なにをするの?」
「人生を充実して生きることだよ。楽しんだり、はたらいたり、勉強したり、奉仕したり、たすけの必要な人を援助したり……」
「第9章 宇宙の基本法」より

「じっさいここはほんの少ししか仕事がない。重労働は機械やロボットがやってしまうし」
「第11章 科学が霊性を発見するとき」より


SFといえばSFなのですが、まるで未来予測のよう。人類が今後歩む道を描写しているようにも感じます。
さくらももこさんの挿絵もかわいくて、私もすごく好きな本です。
『星の王子さま』が好きなひとにもオススメv


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↓続編も出ています。全3部作。



 2.ありがとうの神様


こちらも有名な1冊。
生きることや幸せについての本質をダイレクトに語る、「すべての悩みが解決する」本。
自己啓発や精神論が中心ですが、抽象的な話に終始しているわけではなく、アドバイスはとことん具体的。

・威張る、怒鳴る、怒るをなくせ。
・トイレのふたをしめろ。
・「おんくろだのう うんじゃくそわか」と唱えろ。


などなど。
3つめの謎の呪文は、トイレの神様(うすさま明王)のご利益を受けるための真言だそうです。意味はわからなくても、ただ唱えればいいv

小林正観さんのこの”ベストメッセージシリーズ”↓も3冊出ています。



 3.マンガでわかる「引き寄せ」の法則


「よく聴く言葉だけど、けっきょく”引き寄せの法則”ってなんなの!?」というひとにとてもオススメな本。
これ以上ないほどにシンプルに”引き寄せの法則”を教えてくれます。

八木龍平さんも……

引き寄せの法則の本はたくさんありますが、本書はもっともわかりやすく親しみやすいです。
『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』 「第5章/人生を加速させる次元上昇を起こそう」より


と太鼓判を押す。
物語形式のマンガと文章での解説が半々ほど。
さらっと読めて、しかも「これ1冊で充分かも」と想えてしまうくらいの良書です。


関連記事:
【キラキラ】人生を変える「引き寄せ系」成功心理学本19冊【キラキラ】



ちなみに。
本書でも『アミ 小さな宇宙人』が出てきます。
著者の奥平亜美衣さんが「衝撃を受けた」本として紹介されています。


 4.アルケミスト


半飼いの少年は夢を追い、それまでの生活を捨ててエジプトを目指す……。
ダイナミックに展開していく物語にもひきこまれるし、真実をずばり示すような名言や名ゼリフも多い、素敵な本。

結局、人は自分の運命より、他人が羊飼いやパン屋をどう思うかという方が、もっと大切になってしまうのだ

幸福の秘密とは、世界のすべてのすばらしさを味わい、しかもスプーンの油のことを忘れないことだよ

何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる


少年の”旅”は、人生そのものの縮図。
八木龍平さんも「この本を読んだら、もうスピリチュアルな学びは終わりにしてもいいくらい」と強く推薦しています。
いまこの瞬間も世界中で愛読者を生み続けている、ロング&ベストセラーです。



ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪ 

あきか(@akika_a


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