2019年05月31日

今月(2019年5月)もっとも売れた本は『おしりたんてい かいとうとねらわれたはなよめ』(`・ω・´)


今日のなぞなぞ
「2019年5月の月間ベストセラーは?」



5月30日(2019年)、「今月日本でもっとも売れた本」が発表されました。
(日販調べの月間ベストセラー(総合・ビジネス・フィクション)を末尾の↓「付録」のコーナーにまとめます


去年(2018年)の年間ベストセラーは↓こちら。
(2018)今年の年間ベストセラー本20冊

先月(2019年4月)のランキングは↓こちら。
今月(2019年4月)もっとも売れた本は『樹木希林のことば』(4ヶ月連続Σ(・ω・ノ)ノ)

最新のランキングは↓こちら。
カテゴリ:ベストセラー


※ この記事は毎月末に更新している、ベストセラー本の「定点観測」です。ある分野を定期的に観測することで、ちいさな変化にいち早く気づくことができる。これはジャーナリストの池上彰さんも推奨している、未来予測の方法です(『見通す力』)。

もちろん売れている本がすべて良書とは限らない。ベストセラーリストを眺めながら、今の(今後の)”時代の空気”を一緒に感じてみましょ。というのが、このエントリの意図です。よかったら、何らかの「発見」を持ち帰っていってくださいねv





 『おしりたんてい』新作が1位の快挙



出版取次会社の日本出版販売(日販)によると、
5月のベストセラーは、『おしりたんてい かいとうと ねらわれた はなよめ』

新刊が出るたびにチャートに顔をみせていた常連シリーズが、ついに。
アニメの人気や書店での「なぞときイベント」の盛りあがりもあいまって、月間1位の快挙。
どんな事件もププッと解決いたします♪
令和最初のベストセラーは、『おしりたんてい』でした(`・ω・´)


ちなみに、今月の4位は同シリーズの新刊『おしりたんてい カレーなる じけん』です。
おしりたんていがヒットチャートを埋め尽くす日は近い。


関連記事:
【深い】大人になったあなたが読みたい絵本10冊【美しい】



4ヶ月連続でトップを走っていた樹木希林さんの『一切なりゆき 樹木希林のことば』は今月は2位。




3位は、4月9日に発表された「2019年本屋大賞」の受賞作、瀬尾まいこさん『そして、バトンは渡された』です。
また今月は、同大賞で2位に輝いた小野寺史宜さんの『ひと』が、フィクション部門の3位にニューエントリしています。



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2019年本屋大賞

大賞
瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』
2位
小野寺史宜『ひと』
3位
深緑野分『ベルリンは晴れているか』
4位
森見登美彦『熱帯』
5位
平野啓一郎『ある男』
6位
木皿泉『さざなみのよる』
7位
三浦しをん『愛なき世界』
8位
知念実希人『ひとつむぎの手』
9位
芦沢央『火のないところに煙は』
10位
伊坂幸太郎『フーガはユーガ』

翻訳小説部門

1位
アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』
2位
トーン・テヘレン『きげんのいいリス』
3位
陸秋槎『元年春之祭』

本屋大賞
https://www.hontai.or.jp/

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 ビジネス書は『父が娘に語る〜経済の話。』が3位



ビジネス書部門では、『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』が3位。
先月8位のニューエントリから大きくジャンプアップしました。

今月の新着は2冊です。
小池浩さん『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんがあえて教えなかったトンデモナイこの世のカラクリ』が8位に。
堀江貴文さんの新刊『疑う力 「常識」の99%はウソである』が10位に新顔をみせています。





1位は先月と変わらず、SHOWROOMの前田裕二さんの『メモの魔力 The Magic of Memos』
2位も変わらず『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』

メンタリストDaiGoさんの『最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法』は4位です。

関連記事:
最近読んだ「好きを仕事に」する本10冊





 フィクションは『ひと』が2位に新着



フィクション部門では、前述のとおり本屋大賞関連の『ひと』が2位にニューエントリしています。
二十歳にして両親を失った「僕」の、めぐる”運命”の物語。

1位は本屋大賞受賞作の『そして、バトンは渡された』
本屋大賞、つよいね。
2位は西尾維新さんの「物語」シリーズ新作『余物語』

関連記事:
最近読んだ西尾維新5冊――メタフィクショナルな西尾試論



以前の記事(最近読んだライトノベル10冊〜恋愛・ミステリ・異世界〜)で紹介した「転スラ」の新刊『転生したらスライムだった件 14』は今月は8位。

9位は、記事(最近読んだ「幸せについて考える」本10冊〜三大幸福論を中心に〜)でレビューした『すぐ死ぬんだから』でした。







日販のサイト(http://www.nippan.co.jp/)で各ジャンルのトップ10が確認できます。この記事では取りあげていない「ノンフィクション部門」などのランキングも。
ぜひ”一次情報”にもあたってみてくださいね。


それでは、「付録」にて。
今月の総合・ビジネス・フィクションのベスト10をど〜ぞ〜♪


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


※ ↓付録の「〜位」の横の記号は、先月からの順位の変動をあらわします。
△ …… ランクアップ、= ……変わらず、▼ …… ランクダウン

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(2018)今年の年間ベストセラー本20冊
カテゴリ:ベストセラー
今月(2019年4月)もっとも売れた本は『樹木希林のことば』(4ヶ月連続Σ(・ω・ノ)ノ)
【深い】大人になったあなたが読みたい絵本10冊【美しい】
最近読んだ「好きを仕事に」する本10冊
最近読んだ西尾維新5冊――メタフィクショナルな西尾試論
最近読んだライトノベル10冊〜恋愛・ミステリ・異世界〜
最近読んだ「幸せについて考える」本10冊〜三大幸福論を中心に〜

【関連リンク】

日本出版販売株式会社
http://www.nippan.co.jp/
本屋大賞
https://www.hontai.or.jp/

【付録】


 2019年5月の月間ベストセラー 総合

(日販調べ。「全集」「文庫」「ゲーム攻略本」を除く総合ランキング。5月30日時点)

1位 △

2位 ▼

3位 =

4位 △

5位 △

6位 ▼

7位 △

8位 ▼

9位 △

10位 △


 2019年5月の月間ベストセラー 単行本ビジネス
(日販調べ)

1位 =
『メモの魔力 The Magic of Memos』
2位 =
『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』
3位 △

4位 ▼

5位 ▼

6位 =

7位 =

8位 △

9位 ▼

10位 △


 2019年5月の月間ベストセラー 単行本フィクション
(日販調べ)

1位 =
『そして、バトンは渡された』
2位 △

3位 △

4位 △

5位 △

6位 ▼

7位 △

8位 ▼

9位 ▼

10位 ▼
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2019年05月30日

心の時代を生きるための本10冊


今日のなぞなぞ
「ココロの時代を生きるために読んでおきたい本は?」

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僕らが手にしている富は見えないよ

もしも彼らが君の何かを盗んだとして
それはくだらないものだよ 返して貰うまでもない筈

――椎名林檎「ありあまる富」

(※ SeesaaブログはJASRACと著作権にまつわる許諾契約を締結しているため、JASRAC管理楽曲の歌詞を引用することができます。関連記事:解禁! SeesaaブログでJASRAC(ジャスラック)管理楽曲の歌詞掲載が可能に♪


モノの豊かさを追求した時代が終わりをむかえ、
令和は”心の時代”、”精神の時代”になっていく。

そんな声をあちこちで耳にするようになりました。



今日は最近乱読したなかから、「心の時代を生きる」ための10冊をレビューしていきます。
宗教やスピリチュアル系の本を多めにピックアップしました。

……ニガテな方はすみません><;

私もとくに特定の教えにコミットメントしているわけではないのですが。
さまざまな”世界の観方”をダイレクトに伝えてくれるこれらの分野の本を読むのはわりと好きだったりします。


宗教や精神世界に対するリテラシーが大切な時代になる。
といったら、ちょっといきなりすぎるかな?

でも。
国際的にみれば、なにかを信仰していたり、なにかに帰依している人口が圧倒的に多いわけだし。
それぞれのひとが信じているものを肯定できたり、いろんな信条に共感できるメンタリティは、あってぜんぜんいいと私は想いますv

目に見えないセカイの豊かさを知らないまま生きるというのも、なんだかもったいないものね。


とはいえ何でもいいわけではもちろんなくて。
たとえば↓で取りあげるひろさちやさんの『世界の宗教/宗教の世界』では、

「ホンモノ宗教」
「ニセモノ宗教」
「インチキ宗教」
「オドカシ宗教」

を明確に区別しています。

たしかなリテラシーを身につけるために。

いっぱい
本読もうよぉ〜☆(*´∇`*)ミ☆



というわけで。知れば知るほど奥深い、
新時代の基礎教養ともいうべき10冊をど〜ぞ〜♪



 究極の1冊

タントラへの道―精神の物質主義を断ち切って
チョギャム・トゥルンパ
めるくまーる
売り上げランキング: 640,961

……ついに読んだ、究極の1冊。
すでに絶版で非常に手にはいりにくい本です。
私はある文学館の書庫に通いつめて読破しました。

チベット仏教の高僧が、悟りへの内的な道のりを、とんでもないくらい緻密な言葉で表現していくものすごい秘伝書。
とくにフォーカスされているのは「精神の物質主義」についてです。「エゴ」は精神的な教えさえも利用して、我々を脇道に迷わせようとする……。

せっかくレアな書物なので、私があれこれレビューするよりも引用ラッシュでいきますね。

目覚めた心の状態とは築き上げられるものではなく、むしろそれを妨げている混乱を焼きすつくすことに関わってくる。
(中略)
もしそれ以外の方法をとるならば、目覚めた心の状態は因果の関係に依存する産物となり、したがって死滅する可能性をもつ。
「序章」より


ひとつの精神的な教えを、私たちは本当に味わい、噛みくだき、すっかり飲みこんだだろうか? それとも、ますますふくれあがる巨大なコレクションの一部につけ加えただけだろうか?
「精神の物質主義」より


私たちが、何かを貴重なもの、非凡なものと見なすとき、その何かは自分から切り離される。
「自己欺瞞」より


あと、妙に好きなのが↓以下のセリフ。
ナロパさんという指導者が、献上された金粉をばらまき捨てておっしゃった一言。

「なぜわしに黄金がいるものか? 全世界がわしにとって黄金だ!」
「グル」より


……なんかちょっとマンガっぽい( *´艸`)
洋書版↓なら入手しやすいので、英語が読める方はぜひ。

Cutting Through Spiritual Materialism (Shambhala Classics)
Chogyam Trungpa
Shambhala (2002-10-22)
売り上げランキング: 1,462


 脳科学


脳の左半球が壊れてしまった脳科学者、ジル・ボルト・テイラー博士の回復の記録です。
脳卒中がジルを襲った朝のシーンは必読。

すべてのものごとのまとまりや境界が溶けてしまい、「たすけをよばなきゃ」と思った次の瞬間には、自分がなにをしようと考えていたのかわからなくなる。
時間のつながりは失われ、今この一瞬だけの存在になる。
一方で、意識はとても幸福を感じていて、「悟りの感覚」と表現されています。

もちろん自伝だけでなく、脳科学者としての視点もたっぷり。
科学と心の領域に橋をかける、奇跡がつまった1冊。

 宗教学


これ、めっちゃオススメですv
ユダヤ教、キスリト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教、儒教・道教、神道。
世界の代表的な宗教の成り立ちや概要をわかりやすく解説してくれます。
しかもそれだけじゃなくて。

人間
民族・国家
信じる
彼岸と此岸
言葉
欲望
「公」と「私」
死後の世界


について、それぞれの宗教がどんなふうに考えているかも概説。
教科書的な記述ではなく、ひろさちやさんの語り口なので読みやすい♪
あらためて学んでみると、有名な宗教に対しても、たくさんの想い違いをしていたことに私は気づかれされました。
誤解がとけ理解が深まる、宗教学の講義をみっちり受けた気分になれる良書。

 


あんさんぶるスターズ!、ジャニーズ、ディズニー、宝塚、乃木坂46。同人誌、若手俳優、地下声優、韓流、V系、ホスト、マッサージ、人形、歌舞伎、フィギィアスケート……。
あらゆるオタク活動の「浪費」話を集めた画期的な1冊です。
わかるひとはうなずきすぎて首が折れそうなほど、共感できるエピソードが満載。

それは単なる物欲ではぜんぜんなくて。むしろ”モノの所有”とは対極にあるスタイルだと思う。愛。
ハマればハマるほど、さらにハマりこんでしまう、至福の”沼”(※)のセカイへようこそ(゚Д゚;)

※ 抜け出せないくらい何かにどっぷりとハマること。沼落ち。

私たちがお金で買っているものは、モノや体験以上に「幸福」なのだと思います。
「はじめに」より


続編↓も出ています。



 瞑想


ヴィパッサナー瞑想は、ものごとをあるがままにみる/感じる瞑想法。
本書はヴィパッサナー瞑想の指導者、ゴエンカさんの教えをまとめています。
釈迦の言葉をかみくだいて説明してくれたり、瞑想ちゅうの内的な感覚がこまかな文章で表現されていて参考になる。

あるとき、全身に非常に微細で均一な感覚が起こり、それが生まれては消えてゆくのに気づくようになる。その感覚の誕生と消滅はあまりにも速く、まるで波動の流れのように、全身を電気が流れるように感じるだろう。
「第9章 ゴール」より


こんな感じですごく緻密。
でもこういった特別な感覚を味わうのが瞑想の目的じゃないよ、と先まわりして注意してくれていたり、とても親切。
瞑想のおともに、指針として、ひろくオススメできる1冊です。
(私信。良い本を教えてくださってありがとうございます♪)

ちなみに、ヴィパッサナー瞑想は、冒頭にあげた『タントラへの道』でもつよく推奨されていました。

 ホ・オポノポノ


「ホ・オポノポノ」はハワイに伝わる”問題解決のメソッド”。
あなたがすべきなのは「記憶」をクリーニングすることだけ……といっても、べつに記憶喪失になれという話ではなく。
ここでいう記憶は鉱物などモノもふくめた万物が宿しているメモリーのこと。

ウニヒピリ(潜在意識)に”再生”された「記憶」をクリーニングすることで、人はディヴィニティ(神聖な存在)からインスピレーションを受けることができる。


「ホ・オポノポノ」で”記憶の再生”を担う役割を持つ、内なる自分・インナーチャイルド・潜在意識。それが「ウニヒピリ」。
ありがとう、ごめんね、ゆるしてね、愛しています、の4つの言葉でウニヒピリをいたわればゼロの状態になり、アウマクア(超意識)と大いなる存在がつながるようになる。

↑の『ホ・オポノポノの教え』とどちらから読んでもOKですし、片っぽだけでも大丈夫。
より体系的なのは『ホ・オポノポノの教え』、実践的なのは『ウニヒピリ』という感じかな。独特で面白い世界観v

 神秘


せっかくこの流れなので、シュタイナーも読んでみました。
本書は「超感覚的世界」(高次元とか、アストラル界とか、霊界とか、そういうヤツね)を知覚することは”誰にでもできる”と説く。

今日紹介したどの本よりも突き抜けています。完全に神秘のセカイ。
ひととおり読みましたが……わ、わからない><;
いえ、もちろん文章の意味は理解できるのですが。
文意をなぞったからどうという本ではこれはない。

たとえ何度再読したところで「内的な体験」がともなっていないと、たぶんどうにもならないかも。
もしこの本をうなずきながらスラスラ読める方がいたらレクチャーしていただきたいです><

こういう、「今の自分のレベルじゃさっぱりわからない本」があるっていうのは、なんだか嬉しいですねv
いくらでも知らないものがあふれているこの世界、素敵♪

 スピリチュアル論


宗教やスピリチュアルの本が続いてしまったのでカウンターパンチ的に。
「スピリチュアルにはハマらないタイプ」の香山リカさんが、批判的なスタンスでスピリチュアルブームをふりかえっていく。

霊、前世、魂、オーラ。かつてはオカルトの領域だったものが、おおっぴらに明るく語られるようになり。既存の宗教でなく、いきなり新興宗教やスピリチュアルに関わっていく……。
江原啓之さんがブームだった頃の本ですが、しっかり現在にも通じるスピリチュアル論が展開されています。

 こころの時代

「こころの時代」解体新書
香山 リカ
創出版
売り上げランキング: 1,693,624

もう1冊、香山リカさんを。
心の専門家が「こころの時代」を読み解く……おぉ、タイムリー! といいたいところなのですが、じつは本書は2000年に出版された本です。
しかも本書の「はじめに」では、こころの時代がはじまって久しいけれど……みたいなことが書かれています。
バブル崩壊後、この国はずっと「ココロの時代キター!」って言い続けているのかも?

当時の時事ネタを材料に、時代の”精神分析”をしていく。
テレビや雑誌でも発言してらっしゃる立場から、マスメディアのあり方についても多く筆をさいています。
疑似科学などにハマってしまいがちな日本の精神性を↓のように指摘。

「今ある現実はウソだ」と「あなたの本当の世界は別のところにある」というふたつの強烈なメッセージがあり、さらにその別の世界がマニアックに構築されていること。その必須条件がそろっていれば、そこにハマってくる人は必ずいるはずなのだ。
「洗脳/感応/同調は違うモノ?」より


↓続編も出ています♪

「こころの時代」解体新書〈2〉
香山 リカ
創出版
売り上げランキング: 1,744,145


 さよなら平成


舞台は、人々が手軽に安楽死を選べるようになったパラレルワールドの日本。
主人公(語り手)は、時代を象徴する文化人である平成(ひとなり)くんの恋人です。
彼から「安楽死を考えている」と打ち明けられた「私」の物語。

バーキン。UBER。森ビル。グーグルホーム……。
過剰なくらい固有名詞に満ちていて、ものすごくユニークな小説です。『なんとなく、クリスタル』(※)をほうふつとさせる、というか、たぶん意識している気がします。
どちらも芥川賞候補にノミネートされていますし、「読み比べてね♪」といわんばかり。

※ 1980年発表の、田中康夫さんの小説。作中には固有のブランド名が散りばめられていて、バブル時代を象徴する作品といわれています。

熱海の海で平成くんが、死にたい理由を告げたときのセリフが印象的でした。

「僕にもうこれ以上、欲をもたせないでよ」


ちょっとネタバレをしてしまうと。
改元後を描いたラストシーンでは、平成くんは生きているとも死んでいるともわからない終わり方になっています。
令和の時代、”平成にうまれたもの”たちはどう捉えられていくのだろう。
時代の境い目を描いた、まさに今読みたい1冊。




ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a

(冒頭の写真は小田原フラワーガーデンで撮ったアリウム・グローブマスターです)

【関連記事】

最近読んだ「幸せについて考える」本10冊〜三大幸福論を中心に〜
非二元(ノンデュアリティ)の本は「読んでも読まなくてもかまわない」?
最近読んだ「未来の社会・経済を予測する」本10冊
【超心理学】真冬に読みたいオカルト本10冊【ノンフィクション】
徹夜本見つけました――新堂冬樹『カリスマ』〜あわせて読みたい「カルト宗教」本






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2019年04月27日

今月(2019年4月)もっとも売れた本は『樹木希林のことば』(4ヶ月連続Σ(・ω・ノ)ノ)


今日のなぞなぞ
「2019年4月の月間ベストセラーは?」



4月26日(2019年)、「今月日本でもっとも売れた本」が発表されました。
(日販調べの月間ベストセラー(総合・ビジネス・フィクション)を末尾の↓「付録」のコーナーにまとめます


去年(2018年)の年間ベストセラーは↓こちら。
(2018)今年の年間ベストセラー本20冊

先月(2019年3月)のランキングは↓こちら。
今月(2019年3月)もっとも売れた本は3ヶ月連続で『樹木希林のことば』

最新のランキングは↓こちら。
カテゴリ:ベストセラー


※ この記事は毎月末に更新している、ベストセラー本の「定点観測」です。ある分野を定期的に観測することで、ちいさな変化にいち早く気づくことができる。これはジャーナリストの池上彰さんも推奨している、未来予測の方法です(『見通す力』)。

もちろん売れている本がすべて良書とは限らない。ベストセラーリストを眺めながら、今の(今後の)”時代の空気”を一緒に感じてみましょ。というのが、このエントリの意図です。よかったら、何らかの「発見」を持ち帰っていってくださいねv





 『樹木希林のことば』が4ヶ月連続トップ



出版取次会社の日本出版販売(日販)によると、
4月のベストセラーは、『一切なりゆき 樹木希林のことば』

なんと、4ヶ月連続でトップを独走Σ(・ω・ノ)ノ。
樹木希林さんが遺した言葉を集めた1冊です。

ちなみに昨年のこの時期は『漫画 君たちはどう生きるか』ずっと首位を走っていました。
ひとたび売れた本は長く売れ続ける、そんな時代。

先月2位だった、おなじく樹木希林さんの『樹木希林 120の遺言 死ぬときぐらい好きにさせてよ』は、今月は4位でした。




今月9日には「2019年本屋大賞」が発表されました。
大賞に輝いたのは、瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』
『樹木希林のことば』を抜くことはできなかったものの、総合部門の2位にニューエントリしています。



電子書籍(Kindle)で無料のお試し版↓もリリースされています。


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2019年本屋大賞

大賞
瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』
2位
小野寺史宜『ひと』
3位
深緑野分『ベルリンは晴れているか』
4位
森見登美彦『熱帯』
5位
平野啓一郎『ある男』
6位
木皿泉『さざなみのよる』
7位
三浦しをん『愛なき世界』
8位
知念実希人『ひとつむぎの手』
9位
芦沢央『火のないところに煙は』
10位
伊坂幸太郎『フーガはユーガ』

翻訳小説部門

1位
アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』
2位
トーン・テヘレン『きげんのいいリス』
3位
陸秋槎『元年春之祭』

本屋大賞
https://www.hontai.or.jp/

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 ビジネス書は『VISION DRIVEN』がニューエントリ



ビジネス書部門では、佐宗邦威さんの『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN』が10位に新着しています。
「直観」をアウトプットにつなげるノウハウ。

今月のビジネス書部門、1位には『メモの魔力 The Magic of Memos』が返り咲きました。
2位は『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』

先月ニューエントリしたメンタリストDaiGoさんの『最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法』は3位にランクアップ。






 フィクションは『すぐ死ぬんだから』がリエントリ



フィクション部門では、『すぐ死ぬんだから』がひと月空けてふたたびチャートインしています。今月は5位。

以前の記事(最近読んだ「幸せについて考える」本10冊〜三大幸福論を中心に〜)でもとりあげました、内館牧子さんのシニア小説。
登場人物たちのキャラが立っていて、年齢関係なく楽しめるエンターテイメントです♪
面白かったので、おなじく内館牧子さんの『終わった人』も読む予定。楽しみv

フィクション部門の1位は、本屋大賞受賞作の『そして、バトンは渡された』

2位は、以前の記事(最近読んだライトノベル10冊〜恋愛・ミステリ・異世界〜)で紹介した人気シリーズの新刊『転生したらスライムだった件 14』

3位には、伊坂幸太郎さんの新作『シーソーモンスター』が新着しています。







日販のサイト(http://www.nippan.co.jp/)で各ジャンルのトップ10が確認できます。この記事では取りあげていない「ノンフィクション部門」などのランキングも。
ぜひ”一次情報”にもあたってみてくださいね。


それでは、「付録」にて。
今月の総合・ビジネス・フィクションのベスト10をど〜ぞ〜♪


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


※ ↓付録の「〜位」の横の記号は、先月からの順位の変動をあらわします。
△ …… ランクアップ、= ……変わらず、▼ …… ランクダウン

【関連記事】

(2018)今年の年間ベストセラー本20冊
今月(2019年3月)もっとも売れた本は3ヶ月連続で『樹木希林のことば』
カテゴリ:ベストセラー
最近読んだ「幸せについて考える」本10冊〜三大幸福論を中心に〜
最近読んだライトノベル10冊〜恋愛・ミステリ・異世界〜

【関連リンク】

日本出版販売株式会社
http://www.nippan.co.jp/
本屋大賞
https://www.hontai.or.jp/

【付録】


 2019年4月の月間ベストセラー 総合

(日販調べ。「全集」「文庫」「ゲーム攻略本」を除く総合ランキング。4月26日時点)

1位 =

2位 △

3位 △

4位 ▼

5位 △

6位 =

7位 △

8位 ▼

9位 ▼

10位 ▼


 2019年4月の月間ベストセラー 単行本ビジネス
(日販調べ)

1位 △
『メモの魔力 The Magic of Memos』
2位 ▼

3位 △

4位 ▼

5位 ▼

6位 =

7位 =

8位 △

9位 △

10位 △


 2019年4月の月間ベストセラー 単行本フィクション
(日販調べ)

1位 △
『そして、バトンは渡された』
2位 △
『転生したらスライムだった件 14』
3位 △

4位 △

5位 △

6位 ▼

7位 △

8位 △

9位 △

10位 △
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2019年04月26日

最近読んだ「未来の社会・経済を予測する」本10冊

 
今日のなぞなぞ
「未来のセカイはどうなる?」

P1400641done.jpg
ビル・ゲイツ「パソコンのメモリは永遠に640キロバイト以下だろう。うはははは!」


……なにこの出オチ?



えっと。
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツさんは、1981年の段階では「メモリはずっと640キロバイトを超えない」と語っていたそうな。

関連記事:
【私的メモ】未来予測はむずかしいという実例「世界10大失敗ハイテク予言」




今日は、最近乱読したなかから、「未来の社会や経済を予測する」10冊をぷちレビューしていきます。

未来予測本は以前の記事(最近読んだ「未来を予測する」本10冊)でもまとめましたが。すこし古くなってきた感じなので、改元にともない最新版を♪
(未来予測が「古くなる」というのも妙な話ですが)


未来予測はたいてい当たらない。
当たらないけれど、当たらないとわかったうえで未来を考えてみるの、私はけっこう好きです。

ピンポイントな未来は予測できなくても、
おおまかにみえた方向性が「今の行動」に、なにかしらの洞察を与えてくれるかもしれない。

とつぜんの技術革新で、世界は思いもよらないベクトルに舵をきる可能性だってあるけれど。でも。

いろいろな未来が予測されているのを知れば、たったひとつの”予言”だけを妄信してしまうあやうさからは自由になれるはず。
(ちなみに今日の記事で扱う「未来予測」はあくまで社会的な現象のみを指しているつもりです)


今を生きるための羅針盤として。
さまざまな「未来」を描く豊饒な10冊をど〜ぞ〜♪



 ネットの次


原題は“The Inevitable”(不可避、必然)。人工知能を語るときにたまに出てくる Cognify(コグニファイ)という造語の生みの親、ケヴィン・ケリーさんの名著です。
コグニファイは、ざっくりといえば、膨大なデータや知能とつながることによって、モノやコトがより洗練された賢い存在になっていくイメージかな。
(地図帳がコグニファイするとカーナビとかグーグルマップになる……みたいな感じです)

本書はコグニファイもふくめた、12個の”避けようのない”未来の方向性を提示しています。

BECOMING(ビカミング、なっていく)
COGNIFYING(コグニファイング、認知化していく)
FLOWING(フローイング、流れていく)
SCREENING(スクリーニング、画面で見ていく)
ACCESSING(アクセシング、接続していく)
SHARING(シェアリング、共有していく)
FILTERING(フィルタリング、選別していく)
REMIXING(リミクシング、リミックスしていく)
INTERACTING(インタラクティング、相互作用していく)
TRACKING(トラッキング、追跡していく)
QUESTIONING(クエスチョニング、質問していく)
BEGINNING(ビギニング、始まっていく)


まるで近未来小説のような詳細な描写もあるのですが。当たった/外れたという単純な予測ではなく、おおきな流れや変化の本質が浮かびあがってくる濃厚な1冊。

 もっとケヴィン・ケリー


↑の『〈インターネット〉の次に来るもの』がすごく良かったので、もう1冊ケヴィン・ケリーを読みました。
テクノロジーの進化の歴史をまるで生物学のように描きだし、それが”必然の方向性”をはらんでいると指摘する。

テクニウム(Technium)もケヴィン・ケリーの造語です。
科学技術だけでなく、芸術や学問、社会組織まで、人間の知が生んだあらゆるものをふくむ概念。
人間がつくったはずの文明なのに、<テクニウム>は、まるで独立した生態系のようにふるまっている。世界の観方を変えてくれる刺激的な本です。

 ジャンル横断


ゼミにことごとく落ちてしまい、人気のない内村教授の個人授業を受けることになった絵玲奈。教授がはじめに出した課題は、マンガ「進撃の巨人」を読んでくることだった……。

主人公が講義を受けていく、小説形式です。歴史や宗教といったおおきな視点から、現代にただよう漠然とした不安の正体をあぶりだしていく。
経済学の解説がはじまったかと思えば、「セックス・アンド・ザ・シティ」について語り。一神教と多神教の違いを説きながら、RADWIMPS の歌詞を味わう。

ニューヨークへ行き、現代アートにふれまくるシーンも。
基本的には「世界の経済」についての本なのですが、縦横無尽にジャンルを横断していてすごく面白いv

↑の増補版で読むのがオススメです(ソフトカバー版は「前期」の講義しか収録していないので注意)。

 シンギュラリティ


シンギュラリティ(※)が本当にあるかどうかはわからないけれど、あると思って行動しても損はないはずだよね……そんなスタンスで、起こるかもしれない「革命」をひもといていきます。

※ 人工知能がとんでもない速度で進化をはじめてしまう、技術的特異点(テクノロジカル・シンギュラリティ)のこと。2045年頃と予想されていますが、「もっと遅いのではないか」あるいは「シンギュラリティなんてないんじゃないか」など、様々な意見がわかれています。

原子プリンター、強いAI、エネルギー問題の解決、水や食料不足の解決、ゲノム編集、働かなくていい社会、ベーシックインカム……。
どんなビジネスや企業が成長するかだけでなく、「シンギュラリティを前提にしない努力や工夫は無駄になる」など個人の生き方についても言及しています。

 未来の業界地図


AI、シェアリング・エコノミー、IoT(モノのインターネット化)、フィンテックの4つの視点から、今後の経済を考えていく。描かれるのはさながら「未来の業界地図」です。
よく出てくるGAFA(※)や Uber だけでなく、身近な日本の会社の”未来図”が盛りだくさん。

※ Google、Amazon、Facebook、Apple の4社。

ヤマト、佐川、日立、三菱、東芝、日本電産、ソフトバンク、楽天、すき家(ゼンショー)、ベネッセ……。
すでにみえている現状の分析からスタートして未来の可能性を探っているので、とてもロジカル。未来予測のお手本のような1冊です。

 東京オリンピック以降の日本


ずいぶん先の未来の話が続いてしまったので、もうすこし近い将来を。
2020年の東京五輪が終わったあとの日本は、かなり厳しい時代を迎えるのではないか……そんな危機意識にもとづいて、本書は”改革を急げ”と警鐘を鳴らす。
前半は日本がどう持続的に成長していけばいいか。後半は個人がいかに生き抜くかを考えていきます。

 東京オリンピック以降の日本と世界


2020年以降の日本を案じて、政府・企業・個人の三者いずれにもイノベーションが必要と説く。
↑の『オリンピック恐慌』ととてもそっくりな構成の本です。
五輪は日本が変わる”最後のチャンス”……など、言いまわしも似ていて、両方ともマクロ経済のトピックが多め。
どちらも、いたずらに危機感をあおるのではなく、「じゃあどうするのか」と前向きな視点で書かれています。2冊セットでど〜ぞv

 未来の年表


2027年まで1年ごとに、以後2065年までは数年刻みに、起こる出来事を記した、まさに「年表」。
……というと「そんなの当たるかよ!」みたいに思ってしまうけれど、本書が語るのは日本の人口減少とその影響についてです。
(人口の推移は統計的な現象なので、高い精度で予測できるジャンルだったりします)

東京の人口も減りはじめ、輸血用血液が不足し、国土の大部分が無人に……。
思いもしない技術革新や、それこそシンギュラリティがあればまったく違う世界線をたどる可能性もぜんぜんあるけれど。
現時点ではこれほど壮絶な未来さえ推定されている……。
”日々の生活になにが起こるか”に重点をおいた続編↓も出ています。


 メディアがつくる未来

メディアはマッサージである
マーシャル マクルーハン クエンティン フィオーレ
河出書房新社
売り上げランキング: 467,142

うってかわって、みんな大好きマクルーハンのメディア論を。
そこでなにが語られているかではなく、メディアの”形式”こそが、人々を変容させていく。

本書は「どんなアート雑誌だよ!」っていうくらい写真やイラストなどビジュアルイメージに満ちています。文章が鏡文字になったり、天地が反転したり、めっちゃアヴァンギャルド。
上梓は1967年なのでインターネットの普及以前の本ですが、現代にもふつうに応用できる普遍的な議論が展開されています。

今日が”不安の時代”であるなら、その原因の大半は、今日の仕事を昨日の道具――つまり、昨日の概念で処理しようとする結果である。
『メディアはマッサージである』より


私は旧版で読みましたが、↓新訳・新装の文庫版のほうが手にはいりやすいかも。



にぎやかですごく楽しいけれど、断片的&実験的な本なので、マクルーハンをじっくり学びたいなら平凡社ライブラリーの『マクルーハン理論』↓がオススメです。
(もちろんマクルーハンの”実践”をダイレクトに味わいたいなら『〜マッサージ』を♪)


メディアがもたらす未来を考えるとき、マクルーハンは絶対に外せない。まだマクルーハンにふれたことのない方は、ぜひ!

 なぜ未来は予測できないのか


「イングランド銀行を破産させた」伝説のトレーダー、ジョージ・ソロスによる哲学書です。
抽象的な議論も多いのですが、ある意味では”なぜ未来は予測できないのか”という問いに答えてくれる本。
私たちは、現実を「認知」するとともに「操作」する主体でもある。
観察者でもあり参加者でもある「再帰性」のせいで、社会は不確実性のかたまりになる。

現実は「再帰的」であるがゆえに、きちんと理解することが難しく、そのいっぽうで、人間は単純で簡単な回答へと、たとえそれが間違っていようとも容易に誘導されてしまいます。ある予測が正しかったからといって、その予測のもとになっている理論もまた正しいとは限らない
『ソロスの講義録』第三講義 開かれた社会 より


……再帰性、重要な概念かも。
たとえば↑であげたマクルーハンは、自分たちが発明したメディアじたいが人々の思考を変容させると言っていますし。
ケヴィン・ケリーも、文明の発達が人類の身体(歯や筋肉や体毛)を変化させた例をあげて↓こんなふうにおっしゃっています。

道具を作り直したとたん、それがわれわれ自身をも作り直していた。
『テクニウム』 第2章 われわれ自身を発明する より


でね。
不確実性に対する鋭い考察を重ねながらもソロスさん、本書のラストでは未来の大胆予測! をはじめてしまいます。ちょ、ソロスさん><;。
ここは思想家としてというよりも、数々の予測を的中させてきた投資家としての自負なのかな。

「アメリカが最大の敗者になる」と予測する「第五講義」。
信じるか信じないないかは、アナタ次第。




ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a

(冒頭の写真は江の島で撮った仁王像です)

【関連記事】

【私的メモ】未来予測はむずかしいという実例「世界10大失敗ハイテク予言」
最近読んだ「未来を予測する」本10冊
未来は予測なんてできないし、売れてる本が良い本とはかぎらない
2010年代を見通す7つの大胆予測
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posted by akika at 23:22| 日記・最近読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月30日

今月(2019年3月)もっとも売れた本は3ヶ月連続で『樹木希林のことば』


今日のなぞなぞ
「2019年3月の月間ベストセラーは?」



3月29日(2019年)、「今月日本でもっとも売れた本」が発表されました。
(日販調べの月間ベストセラー(総合・ビジネス・フィクション)を末尾の↓「付録」のコーナーにまとめます


去年(2018年)の年間ベストセラーは↓こちら。
(2018)今年の年間ベストセラー本20冊

先月(2019年2月)のランキングは↓こちら。
今月(2019年2月)もっとも売れた本はひき続き『樹木希林のことば』

最新のランキングは↓こちら。
カテゴリ:ベストセラー



※ この記事は毎月末に更新している、ベストセラー本の「定点観測」です。ある分野を定期的に観測することで、ちいさな変化にいち早く気づくことができる。これはジャーナリストの池上彰さんも推奨している、未来予測の方法です(『見通す力』)。

もちろん売れている本がすべて良書とは限らない。ベストセラーリストを眺めながら、今の(今後の)”時代の空気”を一緒に感じてみましょ。というのが、このエントリの意図です。よかったら、何らかの「発見」を持ち帰っていってくださいねv





 『樹木希林のことば』が3ヶ月連続トップ


出版取次会社の日本出版販売(日販)によると、
3月のベストセラーは、『一切なりゆき 樹木希林のことば』

今年にはいってから3ヶ月連続で首位を保っています。
名優、樹木希林さんが遺した言葉たちを集めた1冊。

2位は、おなじく樹木希林さんの『樹木希林 120の遺言 死ぬときぐらい好きにさせてよ』。こちらも先月と変わらずのツートップ。




1月6日に発表された「第160回(平成30年下半期)芥川賞・直木賞」関連では、真藤順丈さんの『宝島』(直木賞)がフィクション部門の6位にエントリしています。

来月(4月)9日には「2019年本屋大賞」の発表が予定されています。本屋大賞はとっても強いので、また新たなロング&ベストセラーがうまれそう♪


追記)
4月9日、「2019年本屋大賞」が発表されました。
大賞は瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』。翻訳小説部門では、アンソニー・ホロヴィッツの『カササギ殺人事件』が1位となりました。




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第160回芥川龍之介賞候補作品

(受賞!)上田岳弘「ニムロッド」「群像 2018年12月号」に掲載)
鴻池留衣「ジャップ・ン・ロール・ヒーロー」「新潮 2018年9月号」に掲載)
砂川文次「戦場のレビヤタン」「文學界 2018年12月号」に収録)
高山羽根子「居た場所」文藝 2018年 冬季号に掲載)
古市憲寿「平成くん、さようなら」「文學界 2018年9月号」に掲載)
(受賞!)町屋良平「1R1分34秒」
新潮 2018年11月号に掲載)


芥川龍之介賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/akutagawa/

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第160回直木三十五賞候補作品

今村翔吾『童の神』
垣根涼介『信長の原理』
(受賞!)真藤順丈『宝島』
深緑野分『ベルリンは晴れているか』
森見登美彦『熱帯』


直木三十五賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/naoki/

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2019年本屋大賞ノミネート作品

三浦しをん『愛なき世界』
平野啓一郎『ある男』
木皿泉『さざなみのよる』
(受賞!)瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』
森見登美彦『熱帯』
小野寺史宜『ひと』
知念実希人『ひとつむぎの手』
芦沢央『火のないところに煙は』
伊坂幸太郎『フーガはユーガ』
深緑野分『ベルリンは晴れているか』

翻訳小説部門

1位
アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』
2位
トーン・テヘレン『きげんのいいリス』
3位
陸秋槎『元年春之祭』


本屋大賞
https://www.hontai.or.jp/

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 ビジネス書は『超効率勉強法』が5位


ビジネス書部門では、DaiGoさんの『最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法』が新着5位。
以前の記事(最近読んだ「好きを仕事に」する本10冊)でも登場した、メンタリストDaiGoさん。

学びに対する”時間短縮”の本ですが、今月は8位に山中恵美子さんの『1冊3分で読めて、99%忘れない読書術 瞬読』と読書についての時短本もニューエントリしています。

また、ランキング圏外ですが、臼井由妃さんの『やりたいことを全部やる! 時間術』もじわじわ売れているそうです。

時短やタイムマネジメント本は、ビジネス書のなかでも王道ジャンル。しばらくなりをひそめていた印象がありますが、ひさびさにおおきな流れが来ているかも……!?
新年度は時間マネジメント本のブームが来るに違いないっ。

関連記事:
未来は予測なんてできないし、売れてる本が良い本とはかぎらない
【私的メモ】未来予測はむずかしいという実例「世界10大失敗ハイテク予言」





ビジネス書部門の1〜4位は、先月からまったく動かず、です。
1位は『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』
2位は『メモの魔力 The Magic of Memos』
3位は『学びを結果に変えるアウトプット大全』
4位は『トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ』


 フィクションは住野よる新作が新着1位


フィクション部門では、『君の膵臓をたべたい』の住野よるさんの新作『麦本三歩の好きなもの』が1位にニューエントリしています。

2位は乃木坂46高山一実さんの『トラペジウム』
3位は人気シリーズの新刊『デスマーチからはじまる異世界狂想曲 16』

また、今月は5位に今村昌弘さんの『魔眼の匣の殺人』が新着。話題をさらった『屍人荘の殺人』シリーズの、待望の第2弾です。







日販のサイト(http://www.nippan.co.jp/)で各ジャンルのトップ10が確認できます。この記事では取りあげていない「ノンフィクション部門」などのランキングも。
ぜひ”一次情報”にもあたってみてくださいね。


それでは、「付録」にて。
今月の総合・ビジネス・フィクションのベスト10をど〜ぞ〜♪


ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a


※ ↓付録の「〜位」の横の記号は、先月からの順位の変動をあらわします。
△ …… ランクアップ、= ……変わらず、▼ …… ランクダウン

【関連記事】

(2018)今年の年間ベストセラー本20冊
今月(2019年2月)もっとも売れた本はひき続き『樹木希林のことば』
カテゴリ:ベストセラー
最近読んだ「好きを仕事に」する本10冊
未来は予測なんてできないし、売れてる本が良い本とはかぎらない
【私的メモ】未来予測はむずかしいという実例「世界10大失敗ハイテク予言」

【関連リンク】

日本出版販売株式会社
http://www.nippan.co.jp/
芥川龍之介賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/akutagawa/
直木三十五賞(公益財団法人日本文学振興会)
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/naoki/
本屋大賞
https://www.hontai.or.jp/

【付録】


 2019年3月の月間ベストセラー 総合

(日販調べ。「全集」「文庫」「ゲーム攻略本」を除く総合ランキング。3月29日時点)

1位 =

2位 =

3位 △

4位 ▼

5位 △

6位 △

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10位 △


 2019年3月の月間ベストセラー 単行本ビジネス
(日販調べ)

1位 =
『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』
2位 =
『メモの魔力 The Magic of Memos』
3位 =

4位 =

5位 △

6位 =

7位 △

8位 △

9位 △

10位 ▼


 2019年3月の月間ベストセラー 単行本フィクション
(日販調べ)

1位 △
『麦本三歩の好きなもの』
2位 △
『トラペジウム』
3位 △

4位 △

5位 △

6位 ▼

7位 ▼

8位 △

9位 △

10位 △
posted by akika at 01:00| ベストセラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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