2019年12月03日

(2019)今年の年間ベストセラー本20冊(1位は希林、2位はおしり)


今日のなぞなぞ
「2019年の年間ベストセラーは?」



出版取次会社の日本出版販売(日販)およびトーハンはこのほど、「今年日本でもっとも売れた本」を発表しました。
(日販調べの年間ベストセラー(総合)のトップ20を記事末尾↓にまとめています




 年間1位は『一切なりゆき 樹木希林のことば』


年間ベストセラーは日販・トーハンともに

『一切なりゆき 樹木希林のことば 』

でした。
名優・樹木希林さんが遺した名言集。
上半期に月間チャートのトップに君臨し続けたロングセラーが、年間1位に輝きました。

2位は、日販では『おしりたんてい かいとうと ねらわれた はなよめ』
トーハンでは『青銅の法 ―人類のルーツに目覚め、愛に生きる―』でした。
おしりとキリンのおおいなる闘いは、キリンの勝利をもって年の瀬を迎えました。





3位は、日販では樹木希林さん関連本です。『樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ』
トーハンでは『新・人間革命〈第30巻 下〉』でした。

4位以降も、『メモの魔力』『妻のトリセツ』など、話題になった本が続々。


ちなみに去年のベストセラーは、コミック版の『君たちはどう生きるか』でした。


関連記事:
(2018)今年の年間ベストセラー本20冊
(2017)今年もっとも売れた本〜2017年の年間ベストセラー(ニッパン調べ)
(2016)今年もっとも売れた本〜2016年の年間ベストセラー(ニッパン調べ)



テレビのニュースや新聞で目にする「年間ベストセラー」の情報ソースは、出版取次会社の日本出版販売(日販)やトーハンのニュースリリースです。

以前の記事(今年もっとも売れた本〜年間ベストセラーの調べ方)でもお話ししたとおり、日販やトーハンのサイトで誰でもみることができます。
ジャンル別のランキングなどもありますので、ぜひ”一次情報”にもふれてみてくださいね♪

日本出版販売株式会社
http://www.nippan.co.jp/
TOHAN website
http://www.tohan.jp/



それでは2019年の「年間ベストセラー」20冊をど〜ぞ〜♪

 2019年の年間ベストセラー

(ニッパン調べ。「全集」「文庫」「コミック」を除く総合ランキング。集計期間=2018年11月25日〜2019年11月23日)

1位 

2位 

3位 

4位 

5位 

6位 

7位 

8位 

9位 

10位 

11位 

12位 

13位 

14位 

15位 

16位 

17位 

18位 

19位 

20位 


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あきか(@akika_a


【関連記事】

(2018)今年の年間ベストセラー本20冊
(2017)今年もっとも売れた本〜2017年の年間ベストセラー(ニッパン調べ)
(2016)今年もっとも売れた本〜2016年の年間ベストセラー(ニッパン調べ)
今年もっとも売れた本〜年間ベストセラーの調べ方

【関連リンク】

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【関連する記事】
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2019年12月02日

(2019年11月)月間ベストセラー本は『世界一かんたん定番年賀状』(*・・*)っ◇|〒|


今日のなぞなぞ
「2019年11月の月間ベストセラーは?」



12月2日(2019年)、「2019年11月に日本でもっとも売れた本」が発表されました。

去年(2018年)の年間ベストセラーは↓こちら。
(2018)今年の年間ベストセラー本20冊
ひと月前(2019年10月)のランキングは↓こちら。
(2019年10月)月間ベストセラー本は『鬼滅の刃 片羽の蝶』(メ・・*)
最新のランキングは↓こちら。
カテゴリ:ベストセラー





 『世界一かんたん定番年賀状』が総合1位


出版取次会社の日本出版販売(日販)によると、
11月のベストセラーは、『世界一かんたん定番年賀状 2020』
年末らしく、今月は年賀状づくりの関連書や家計簿が目立つチャートです。

2位は『はやわざ年賀状 2020』
10、13、15、16位には家計簿がランクイン。7位と20位も年賀状作成を支援する書籍でした。


総合部門の月間ベストセラートップ20は以下のとおり。

 2019年11月の月間ベストセラー 総合

(日販調べ。「全集」「文庫」「ゲーム攻略本」を除く総合ランキング)

1位
『世界一かんたん定番年賀状 2020』年賀状素材集編集部
2位
『はやわざ年賀状 2020』インプレス年賀状編集部
3位
『反日種族主義 日韓危機の根源』李栄薫
4位
『ポケットモンスター ソード・シールド 最速ダイ攻略ガイド』ポケモン
5位
『鬼滅の刃 片羽の蝶』吾峠呼世晴/矢島綾
6位
『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治
7位
『あっという間にかんたん年賀状 2020年版』技術評論社編集部
8位
『こども六法』山崎聡一郎
9位
『鬼滅の刃 しあわせの花』吾峠呼世晴/矢島綾
10位
『明るい暮らしの家計簿 2020年版』ときわ総合サービス
11位
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ
12位
『Number PLUS 「完全保存版 ラグビーW杯2019 桜の証言。」』
13位
『かんたん家計ノート 2020』
14位
『世界一美味しい手抜きごはん 最速! やる気のいらない100レシピ』はらぺこグリズリー
15位
『シンプル家計ノート 2020』
16位
『講談社版 2020お料理家計簿』
17位
『DVDでよくわかる! 120歳まで生きるロングブレス』美木良介
18位
『夫のトリセツ』黒川伊保子
19位
『一切なりゆき 樹木希林のことば』樹木希林
20位
『はやわざ筆ぐるめ年賀状 2020』インプレス年賀状編集部






 文庫本はまたも「十二国記」がトップ


文庫本部門は、先月にひきつづき小野不由美さんの「十二国記」シリーズが勢いをみせています。20年以上も続いている、ファンタジー小説。
同シリーズで1、2、4、5位を独占する快挙です。

映画化作品の関連本は、『マチネの終わりに』が7位。
『屍人荘の殺人』が10位でした。


文庫部門の月間ベストセラートップ10は以下のとおり。

 2019年11月の月間ベストセラー 文庫

(日販調べ)

1位
『白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記』小野不由美
2位
『白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記』小野不由美
3位
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (14)』渡航
4位
『白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記』小野不由美
5位
『白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記』小野不由美
6位
『恋のゴンドラ』東野圭吾
7位
『マチネの終わりに』平野啓一郎
8位
『i』西加奈子
9位
『珈琲店タレーランの事件簿 6 コーヒーカップいっぱいの愛』岡崎琢磨
10位
『屍人荘の殺人』今村昌弘







日販のサイト(http://www.nippan.co.jp/)では、コミック部門のトップ10も確認できます。

今月は「キングダム」56巻が首位。
4〜8位と10位がすべて「鬼滅の刃」の各巻でした。

関連記事:
【民話伝承】日本の土着・民間信仰を知る本10冊(中編)【フォークロア】
(2019年10月)月間ベストセラー本は『鬼滅の刃 片羽の蝶』(メ・・*)



ぜひ”一次情報”にもあたってみてくださいね。



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【関連記事】

(2018)今年の年間ベストセラー本20冊
(2019年10月)月間ベストセラー本は『鬼滅の刃 片羽の蝶』(メ・・*)
【民話伝承】日本の土着・民間信仰を知る本10冊(中編)【フォークロア】

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2019年11月30日

【記紀神話】日本の土着・民間信仰を知る本10冊(後編)【古神道】


今日のなぞなぞ
「日本のフシギな神話を学ぶ10冊は?」

P1250701done.jpg

石神村に降りたったのは6柱の神々でした。
村人たちは、この神々の末裔です。

神は百の物語を遺しました。
この物語を後世に伝えるのが、巫女であるわたしの役目。

病におかされながら、
来る日も来る日も、おつとめをはたしていたのです。

あるとき。
石神千空(いしがみせんくう)という少年が村をおとずれました。
その名を、わたしはよく知っておりました。

なぜって。
その名前は、百の物語の、最後の段に登場するのですから。

彼は、わたしたちの村をおこした氏神様の御子なのでしょうか……。


「100億万点やるよ!」


……と、「Dr.STONE」の話はさておき。
(未読の方、すみません>< 本格的な科学が楽しいファンタジー漫画です♪)


今日は以前の記事(【奇習邪宗】日本の土着・民間信仰を知る本10冊(前編)【民俗神】【民話伝承】日本の土着・民間信仰を知る本10冊(中編)【フォークロア】)にひきつづき、日本の信仰を学ぶ10冊を紹介していきます。

今回は神話や古神道(後述)にまつわる本でまとめてみました。
後半は、日本の神話をモチーフにした小説を紹介していきます。

国家神道という言葉もあるので、”公式”っぽいイメージがわきますが、
おおもとをたどれば各地の原始的な信仰からはじまっていたりするのが、かんながらの道。

日本人の感性にダイレクトに響く、
ありがたくてカオスな10冊
をど〜ぞ〜♪




 古事記・日本書紀


原文で読もうとしたらかなり骨の折れる「古事記」。
本書は、とても読みやすい語り口ですべての物語をあじわえる良書です。

 なにもなかったのじゃ……、言葉で言いあらわせるものは、なにも。
「神代篇 其の一」より


こまかい注釈がついているので、背景もしっかり学べる。
けっこう厚いです。なので、もっとさくっと読みたい方は↓こういうのでも。


「古事記」「日本書紀」を新書1冊の分量でわかりやすくまとめた入門編です。
すべてのページに地図や図表があって、理解を助けてくれます。
年表、神や天皇の系譜(系図)も付録。全体を見渡すのに◎。
あらためて読むと、知っているようで知らないことだらけで新鮮。

類書はたくさんあるので、お好きな本でどうぞv ↓漫画版もアリかも。
荒ぶりすぎ! な神々の物語を駆け抜けろ♪



 やまと教


神道ってちょっとわかりづらいですよね。
明治時代にお上が整えた国家神道と、記紀が整理した神話と、いにしえからの素朴な信仰とがごっちゃになって、ややこしすぎる。
さらに仏教もふかく関わって習合したり分離したり、カオス感がすごい。
そのへんのぐちゃぐちゃを綺麗にほどいてくれるのがこの本です。

日本の「民族宗教」として、古神道(後述)と似たような意味で「やまと教」という造語がつかわれています。
わかりやすくてオススメ。
ひろさちやさんは、以前の記事(心の時代を生きるための本10冊)でも『面白いほどよくわかる 世界の宗教/宗教の世界』を紹介しました。

1 ホンモノ宗教
2 ニセモノ宗教
3 インチキ宗教
4 インポテ宗教

の大胆な分類は本書でも健在(4つめは、前は「オドカシ宗教」だったような)。
読みやすい語り口で、神道のセカイを案内してくれる良書です。

 古神道


神職さんが「古神道」の”こころ”をわかりやすく教えてくれる1冊。
古くから……それこそ仏教や儒教がはいってくる前から、わが国に存在した原初の信仰のカタチ。日本の精神的な底流。それが古神道。

一文字にも意味がある大和言葉。神が降りる神籬(ひもろぎ)。
言霊。数霊。身を清める禊(みそぎ)の意味。お供えもの。記紀に登場する神々。

などなど。たんなる説明ではなく、奥にある”精神”を見据えつつ語ってくれます。

ヒモロギというのは、「霊天降る樹」という言葉がつづまっています、古語では、日、霊、火、水、氷もみな「ひ」と読みますが、天界にいらっしゃる神々の火・霊という「ミタマ」がこの地上に降りて来られる聖なる域をヒモロギといいました。
「第二章 日本文化の源泉は古神道」より


こんな感じ。
ちょっとスピリチュアルっぽいね。本来の意味でのスピリチュアル。霊性。

ちなみに、この本。末尾ではムー大陸が出てきたり、ピラミッドと失われた文明について語られていたりします。
「それって神道なの!?」みたいな(笑)。このへんは著者の雑談としてとらえて大丈夫。
聴き書きでつくられた本でよくある”話の脱線”だと思います。……たぶん。

 禁足地


オカルト研究家の吉田悠軌さんが、”行ってはいけない場所”をレポート。
詳細な取材によって外堀を埋めつつ、じゃあ禁足地って本質的には何なのだろう、と問うていく姿勢がとても面白いです。

神職の者しか入れない、沖ノ島。
原生林の繁る、対馬のオソロシドコロ。
男子禁制の、沖縄の御嶽。
将門の首塚。ニソの杜。シガイの森。天狗の森……。

ルポタージュであると同時に、社会学的な視点も。
天皇陵についても言及していたり、末尾では「犬鳴村」「杉沢村」「異界駅(きさらぎ駅)」など、ネットロア(※)に登場する”実在しない禁足地”にも目をくばっています。

※ おもにインターネット上で広まる都市伝説。ネットワーク+フォークロワ。

 巫女論


民俗学の第一人者、柳田国男が”妹萌え”を語る。
……わけでなくて。ここでいう「妹」は女性全般のこと。

玉依姫、巫女石、姥石、人柱、小野於道、稗田阿礼……。
神話や民話に登場する”霊的な力をもつ”巫女的な女性を考察した論文集です。
たくさんの事例がとりあげられる、濃厚な1冊。

 一つ意外であった話は、兄妹の親しみが深くなってきたということである。その中でも兄が成人するにつれて、妹をたよりにして仲よくつき合うこうとは、今はほとんど世間一様の風であって、しかも以前にはまるで知らなかったことであるという。
「妹の力」より


と、ちゃんと妹ラブコメ(?)もあります。巫女や妹が気になるお兄ちゃんはど〜ぞv
フォークロアにジェンダーの視点を導入した、シャーマニズム研究書。


☆★☆



後半はフィクション作品をピックアップしました。
「日本の神話を題材にした小説」特集。
神話からつむがれる、あらたな物語……。

 出雲


大学院で民俗学を専攻する新米研究者、橘樹雅。
研究テーマを「出雲」に定め、縁結び祈願をかねて島根をまわるさなか、奇妙な殺人事件に遭遇する……。
といっても、犯罪ではなく民俗学的な”謎とき”のほうに重きが置かれています。

出雲大社、黄泉比良坂、スサノオ、もちろんオオクニヌシも。
神話や神道、神社をめぐる雑学が盛りだくさんで、ふつうの小説だと思って読むと、その情報量の多さに圧倒されてしまうくらい。
謎の多い出雲神話に挑む、歴史ミステリ。

 奥出雲


その続編。
こんどは舞台を「奥出雲」にうつし、神話に頻出する「櫛」の意味を探る。
さらなる殺人事件が発生しますが、今回もメインとなるのは犯罪ではなく歴史、民俗学的な謎のほう。四柱推命もからみます。
スサノオやヤマタノオロチ、たたら製鉄にゆかりのあるスポットをめぐる。
旅情ミステリのような味わいもあって、主人公と一緒に旅をしている気分です♪

 玉依姫


記紀に登場する女神、タマヨリヒメをモチーフにした物語。
志帆は祖母の故郷の村に足を踏みいれ、おそろしい儀式に巻きこまれる。
そして、異形の”山の神”を育てることに……。
八咫烏や神の使いである猿なんかも登場し、異界の雰囲気が素敵な小説。

ちなみに、冒頭のエピグラフには↑で紹介した柳田国男の『妹の力』が引用されています。↓この部分。

玉依姫という名はそれ自身において、神の眷顧をもっぱらにすることを意味している。親しく神に仕え祭に与った貴女が、しぼしばこの名を帯びていたとてもちっとも不思議はない。
「玉依姫考」『妹の力』より


神武天皇の母。大物主の妻。賀茂の玉依姫。そして柳田国男のいうような”巫女”全般をさす一般名詞……。
この女神には様々な姿があって、イメージをかきたてられます。
タマヨリビメファンの方はアニメ「緋色の欠片」↓もど〜ぞv



 スサノオのオロチ退治


ある片親の兄弟の運命と、べつの兄妹の犯罪計画がからみあい、もつれ、謎を生んでいく……。
現代が舞台のミステリですが、神話が下敷きにされています。
ヤマタノオロチを退治するスサノオの、あの有名なエピソード。

全編にわたって雨の降るシーンが多くて、描写がすごく綺麗です。
降り方や場所によっていろんな表情をみせてくれる。
イッキ読みしてしまうストーリーもさることながら、雨のシーンを味わう目的で読んでもいい。そんな本。

 イザナキ・イザナミ


こちらは、イザナキ・イザナミの国生み&黄泉の国訪問が出てきます。
これはすごいです。もうひとつの神話がここにある、という感じ。

主人公はある南国の島に生まれた女の子。島の掟を破って、ある男を愛してしまい、命を落とす。
そして黄泉の国へ行き、イザナミに出逢う。

まさに神話の時代を描いた物語。
ファンタジーといえばファンタジーなんだけど、なんというか、「オトナの事情で古事記に収録できなかった物語を電撃掲載!」みたいな。

かなり引いた視点、登場人物から距離を取った語り口も神話っぽい。
古事記のエピソードをなぞる場面もあるので、記紀を知らなくても平気。オススメです。




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あきか(@akika_a

(冒頭の写真は諏訪大社下社秋宮。神楽殿のしめ縄です)

【関連記事】

【奇習邪宗】日本の土着・民間信仰を知る本10冊(前編)【民俗神】
【民話伝承】日本の土着・民間信仰を知る本10冊(中編)【フォークロア】
心の時代を生きるための本10冊
【禁忌】読んではいけない本10冊【超刺激】






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2019年11月01日

(2019年10月)月間ベストセラー本は『鬼滅の刃 片羽の蝶』(メ・・*)


今日のなぞなぞ
「2019年10月の月間ベストセラーは?」


11月1日(2019年)、「2019年10月に日本でもっとも売れた本」が発表されました。

去年(2018年)の年間ベストセラーは↓こちら。
(2018)今年の年間ベストセラー本20冊
先月(2019年9月)のランキングは↓こちら。
今月(2019年9月)もっとも売れた本は『おしりたんてい ラッキーキャットはだれのてに!』(`・ω・´)
最新のランキングは↓こちら。
カテゴリ:ベストセラー




 小説版『鬼滅の刃』が総合1位


出版取次会社の日本出版販売(日販)によると、
10月のベストセラーは、『鬼滅の刃 片羽の蝶』

アニメ化もされた名作コミックのノベライズ最新刊。
アニメ放映終了後も人気はおとろえず、今月はノベライズ第1弾の『鬼滅の刃 しあわせの花』も総合4位にランクインしています。

ちょうどこのブログでも、いっこ前の記事(【民話伝承】日本の土着・民間信仰を知る本10冊(中編)【フォークロア】)で「鬼滅の刃」のお話をしたばかりでした。タイムリーv
劇場版の公開が待たれます♪

総合2位は、宮口幸治さんの『ケーキの切れない非行少年たち』。新書です。
3位は、「Myojo」の特集ムック『MyojoLIVE! 2019夏コン号』でした。
8位には、芥川賞作家、又吉直樹さんの『人間』がニューエントリしています。
来年に向けて、家計簿も売れはじめています。


総合部門の月間ベストセラートップ20は以下のとおり。

 2019年10月の月間ベストセラー 総合

(日販調べ。「全集」「文庫」「ゲーム攻略本」を除く総合ランキング)

1位
『鬼滅の刃 片羽の蝶』吾峠呼世晴/矢島綾
2位
『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治
3位
『MyojoLIVE! 2019夏コン号』
4位
『鬼滅の刃 しあわせの花』吾峠呼世晴/矢島綾
5位
『こども六法』山崎聡一郎
6位
『世界一美味しい手抜きごはん 最速! やる気のいらない100レシピ』はらぺこグリズリー
7位
『おしりたんてい ラッキーキャットは だれの てに!』トロル
8位
『人間』又吉直樹
9位
『転生したらスライムだった件 15』伏瀬/みっつばー
10位
『ひとりで生きる 大人の流儀9』伊集院静
11位
『一切なりゆき 樹木希林のことば』樹木希林
12位
『祝祭と予感』恩田陸
13位
『「日本国紀」の天皇論』百田尚樹
14位
『てれびげーむマガジン November 2019』
15位
『イグアナ&Co.―イグアナと仲間たちが勢ぞろい』
16位
『シンプル家計ノート 2020』
17位
『西田幾多郎 「善の研究」(NHK100分de名著)』日本放送協会
18位
『Aneひめ vol.7』
19位
『明るい暮らしの家計簿 2020年版』ときわ総合サービス
20位
『自分のことは話すな 仕事と人間関係を劇的によくする技術』吉原珠央




 文庫本部門は「十二国記」新刊がトップ


文庫本部門では、小野不由美さんの「十二国記」シリーズの新刊が1位、2位を独占。20年以上も続いている、長寿シリーズです。

ほかに、映画化された(される予定の)作品の原作本が目立っています。
公開間近の『蜜蜂と遠雷』上下巻が6、7位。
12月公開予定の『屍人荘の殺人』が8位。
上映中の『マチネの終わりに』が9位です。


文庫部門の月間ベストセラートップ10は以下のとおり。

 2019年10月の月間ベストセラー 文庫

(日販調べ)

1位
『白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記』小野不由美
2位
『白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記』小野不由美
3位
『恋のゴンドラ』東野圭吾
4位
『まよい道: 新・吉原裏同心抄』佐伯泰英
5位
『ソードアート・オンライン22 キス・アンド・フライ』川原礫/abec
6位
『蜜蜂と遠雷(上)』恩田陸
7位
『蜜蜂と遠雷(下)』恩田陸
8位
『屍人荘の殺人』今村昌弘
9位
『マチネの終わりに』平野啓一郎
10位
『夜行』森見登美彦




日販のサイト(http://www.nippan.co.jp/)では、コミック部門のトップ10も確認できます。

今月は「ONE PIECE」94巻が首位。
「鬼滅の刃」効果か、今月のコミック部門はトップ10すべてがジャンプコミックスです。

ぜひ”一次情報”にもあたってみてくださいね。



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【関連記事】

(2018)今年の年間ベストセラー本20冊
今月(2019年9月)もっとも売れた本は『おしりたんてい ラッキーキャットはだれのてに!』(`・ω・´)
【民話伝承】日本の土着・民間信仰を知る本10冊(中編)【フォークロア】

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2019年10月30日

【民話伝承】日本の土着・民間信仰を知る本10冊(中編)【フォークロア】


今日のなぞなぞ
「日本のフシギな言い伝えを知る10冊は?」

P1610404done.jpg

昔。ある山奥に、竈門炭治郎(かまどたんじろう)という炭焼きの少年がおった。
家族で仲よう暮らしておったが。
あるときを境にぱったりと、炭を売り歩く姿がみえなくなった。

不思議に思って、山にのぼった者の言うことにゃの。
竈門家の居間が血にまみれておったと。鬼の仕業と思われたそうな。

ところがの。
いたましい光景のなか、炭治郎と妹の禰豆子(ねずこ)の身体だけが行方不明じゃった。

その後、浅草で炭治郎をみかけた者があったそうな。
またある者は、枷を口にくわえた禰豆子の姿を目にしたという……。


「俺は長男だから我慢できた!」


……と、「鬼滅の刃」の話はさておき。
(未読の方、すみません><)



今日は以前の記事(【奇習邪宗】日本の土着・民間信仰を知る本10冊(前編)【民俗神】)にひきつづき、この国の土着信仰を学ぶ10冊を紹介していきます。

追記)「後編」もアップしました♪
【記紀神話】日本の土着・民間信仰を知る本10冊(後編)【古神道】


地方のフィールドワークや民話など、今回はさらにフォークロア寄り。
炭焼き職人もいろんな本で登場しています(炭治郎は出てこないけど)。

日本人の感性にダイレクトに響く、
あやしくも心惹かれる10冊
をど〜ぞ〜♪



 本当にあった奇妙な話


著者と一緒にフィールドワークをしている気分になれる、民俗研究の本。
集められた逸話はものすごくディープです。

即身仏(ミイラ)になるための修行の場、入定窟
山奥で贋金をつくる、漂泊の民
人を圧死させてしまうこともあった、オス(熊を獲る罠)。
猿を食べる風習。
墓だらけの村墓のない村
狐憑きの家系。犬神筋……。

「この尾根は、村では姥捨て山といってます。
(中略)
入り口がこんなに狭くなってるのは、中に入れられた老人が外へ出られないようにしてるんだと思いますよ。入り口が広かったら、いくら老人でもはい出してきますからね」
「第1章 修験の里の奇怪な石室」より


こんな話がふつーに出てきます。
ちなみに、この石室。「中に頭骨が転がっていた」そうです……。
(筒井功さんは、地元民の語るこの姥捨て話を鵜呑みにはせず、”伝説”である可能性も冷静に考慮しています)

ひたすら現場を歩き、足で集めたエピソードの数々。
ほかのどこにも載っていない、レアでディープなフォークロア。

 俗信・迷信

日本俗信辞典〈動・植物編〉 (1982年)
鈴木 棠三
角川書店
売り上げランキング: 480,804

動物・植物にまつわる、いわれ、信仰、禁忌、まじない、迷信などを大量に集めた辞典です。
ちょっとした辞書より分厚いほどで。たとえば、神話や民話によく出てくる「蛇」なんかは15項目に分かれ、40ページほどの解説が続く。

〇ヘビを屋敷或いは家の守り神と考えている地方は広い。だから、屋敷の周りや屋敷内のヘビは殺してはならぬ(埼玉・山梨・長野・新潟)ものとする。富山県小矢部市では
(後略)
「蛇(1) 家の守り神 神秘の蛇」より


こんな感じで各地の言い伝えを網羅していきます。
読み通すというよりは、好きな部分をひいて調べる感じの本。
たかが迷信とあなどるなかれ。食べあわせの良し悪しや、天気の予測、健康の秘訣など、生活の知恵が存分にこめられている……はず。

カエルを箱に入れて置くと消え失せる
「蛙(2)」より


こんなのもあるけど。
どういう意味なんだろうこれ。なんの手品?
(跳んで箱をあけて逃げちゃうから気をつけて、かな)

 神隠し


民話や伝承で語り継がれてきた「神隠し」譚を分析していきます。
何者が、いつ、どうやって”隠す”のか。捜索は? 失踪者は戻ってくるのか? 帰還した者が語る異世界は?

類型や約束ごとを丁寧に整理していくと、かなりパターン化されたテンプレがみえてくる。
泉鏡花や大江健三郎など、文学に描かれた神隠しの具体例も。
怪異のヴェールにつつまれた物語の外で「本当は何があったのか」についても推理しています。
神隠しとは何かを探る興味深い本。参考文献も豊富にあがっています。

 民俗宗教


学部生・大学院生の強い味方、世界思想社の「学ぶ人のために」シリーズより1冊。
12人の研究者がそれぞれの得意分野を概説。
↑で紹介した小松和彦さんも「ノロイ・タタリ・イワイ」の項目で執筆しています。

その小松和彦さんが、『日本書紀』の記述をひいて「タタリ」の構造をとらえている部分が面白かったので、まとめ。
あらすじとしては……

大物主神「私をまつれ。さすれば災厄はおさまる」
崇神天皇「言われた通りにしたのに、おさまらないじゃないですかやだー」
大物主神「おまえじゃだめだ。我が子、大多々根子に私をまつらせろ」
崇神天皇「さ、先に言ってよー」

こんな感じのお話です(いろいろひどい笑)。
ちょっとマニアックで申し訳ないのですが、私的メモ。

 この話には、災厄の発生→巫女の神がかり・託宣→大物主の祟り→大物主の祀り上げ→祀り上げの失敗→夢占い→大物主の夢告→祟り神による祭主(神主)の指定→祭主による祀り上げ→マツリの受納、というように、日本のタタリ信仰の構造・メカニズムが集約された形で表現されている。
「3 ノロイ・タタリ・イワイ」より


本書は、考古学やジェンダーなど周辺領域もおさえていてオススメ。
神仏、霊、魂、他界、血、性、祭、夢……民間信仰・民俗宗教でかならず出てくるテーマがひと通り論じられています。
もちろん参考文献も豊富。興味をひろげていく足がかりになります♪

 みうらじゅん


以前の記事(最近読んだ「好きを仕事に」する本10冊)で『「ない仕事」の作り方』を紹介したみうらじゅんさん。
”なかったジャンル”を”一人電通”的に流行らせていくサブカリストです。
「勝手に観光協会」を結成しご当地ソングを”勝手に”リリースするなど、地方を応援する立役者でもあります。
”勝手に応援”活動はとどまることを知らず、もはやフォークロワの域に!?

天狗、仏像、奇祭。
銅像、菊人形、即身仏。
なぜか日本にあるキリストの墓、鍾乳洞……。


研究対象は多岐にわたり、サックス吹く銅像ゴムヘビ(ヘビのおもちゃ)の”生態系”までリサーチまでしはじめる。
飛び出し坊や(飛び出し注意を喚起する、子供をかたどった看板ね)なども。
無駄で無益なエネルギーにしびれる、みうらじゅんさんワールドv

関連本として、各地のへんなお祭りを集めた『とんまつり』と、もらってもあまり嬉しくないお土産を蒐集した『いやげもの』もどうぞ♪




 柳田国男


日本の民俗学の始祖、柳田国男の代表作ふたつを収録したオトクな1冊。
「遠野物語」は岩手県遠野に伝わる民話伝承を聴き書きした説話集。
サムトの婆や、ザシキワラシ、マヨイガ、オシラサマなど、有名なお話がたくさん。

「山の人生」(と「山人考」)は、怪異もふくめ山で生きる人・モノたちのエピソードを集め考察をくわえています。
『神隠しと日本人』でもたびたび引用されています。

誰にも頼れない人が一種の選択として「山に入る」例がある……と説きながらも、柳田国男は続けます。

それだけならよいが、人にはなおこれという理由がなくて、ふらふらと山に入って行く癖のようなものがあった。少なくとも今日の学問と推理だけでは、説明することの出来ぬの人間の消滅、ことにはこの世の執着の多そうな若い人たちが、突如として山野に紛れ込んでしまって、何をしているかも知れなくなることがあった。
「三 凡人遁世の事」より


「山の人生」のメインテーマはこのあたりだ、と柳田国男は言います。
そして自分も「神隠しにあいやすき気質」だと語る。

あらゆる本で言及され続けている、フォークロア文学の名著。
未読の方はぜひ。


☆★☆



柳田国男や遠野が出てきたところで。ここからは東北にまつわる民俗学を。
伝承と民間信仰の宝庫、東北地方特集! です。
ふかく踏みいった先には、得体のしれないセカイがあった……。
(青森・岩手・秋田が中心です。福島・宮城・山形の方はすみません><)

 イタコとオシラサマ


東北地方の土着文化を「イタコ」「オシラサマ」にフォーカスして綿密に取材した1冊。
イタコは、自身に死者を憑依させる”口寄せ”を行なうシャーマン。
オシラサマは、東北を中心に広く信仰されている、服を着た木の棒。民俗神です。

イタコとオシラサマがメインですが、「V 東北彷徨」ではほかの民間信仰の様子もレポートされます。

地蔵信仰、百万遍の数珠送り(念仏回し)、虫送り。
稲荷、能舞、冥婚(死霊結婚)、絵馬……。


れっきとした伝統ある信仰だけど、なんだかオカルトの香りがするのがこの地方かもしれない。
じつは私自身、東北に縁があるのですが、こういう豊かで怪しげな(!)習俗の数々はぜんぜん知りませんでした。
死者に婚礼をあげる風習があるなんて……。
(ちなみに、全編とことん誠実なルポタージュですが、「川倉の冥婚式」の場面では怪奇現象が出てきます)

レアな写真や、イタコの生の声も収録されている、貴重な本。
東北の民間信仰を知るなら、この1冊から。

 寺山修司

田園に死す [DVD]
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本10冊とは別に、いっこだけ映像作品を。
寺山修司の歌集「田園に死す」(↓『寺山修司全歌集』に収録されています)を原作というかモチーフにした映画です。監督も寺山修司。


舞台はなんと、恐山。
閉鎖的な村で育った少年の、思春期のもやもやが描かれていきます。

ぜんたい的におどろおどろしい色使いで、くらくらするほど。
主人公の顔が不気味な白塗りだったり、かなりアートな作品です。
なんともいえない不思議なレトロ感。お笑いのくっきーさんとか日本エレキテル連合はこのへんがルーツなのかな〜なんてふと思いました。
サーカス(見世物小屋)の雰囲気も怪しすぎて好きv

でね。
イタコの口寄せもそうだし、長〜い数珠をみんなでまわす場面があったり。
知っていると「あっ」って想う民俗的なシーンが散りばめられています。
ひな壇がまるごと川を下ってくる場面は……流し雛!?

↓ラストの独白にしびれます。

新宿区新宿字恐山。


もちろん、新宿に恐山っていう字(あざ)はないわけで。
都会に生きている自分だけど、ほんとうの心の住所は、幼少期を過ごした「恐山」にあるのだ……みたいな。
アルタ前の交差点がずっと映し出される、じわじわと鳥肌が立つエンディングです。
(私信。観ました♪ アングラでレトロな雰囲気、なんでいままで観なかったんだろうってくらい、好みのど真ん中でした!)

 青森

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カミサマは、神のことじゃなくて、東北地方の祈祷師たち。
↑の『イタコとオシラサマ』でも言及されています。
オカミサンやゴミソなどとも呼ばれる「民間巫者(巫女)」です。

巫術をもって相談者の悩みに答える霊能者……イタコのような存在ですが、いちおう区別されていて。
たとえば、イタコの多くは盲目で、口寄せを行なうけれど、ゴミソはそうでもない。
「成巫過程」(霊能力を得るプロセス)は、イタコは師弟制だけどゴミソは自発的、など。
(イタコを含めた拝み屋の総称としてカミサマを用いる場合もアリ)

たんにフィールドワークだけでなく、宗教学として信仰の構造を分析しています。
著者のスタンスは↓こんな感じ。

どんな社会でも、宗教の専門家を自称したり、自分をとりまく世界に統一的な原理や秩序を求め、これを体系的に説明したがる人はいる。
(中略)
しかし、ひとたび一般の人びとが実際にこれらの神々を拝んだり祀ったりしている場所へ入ってみると、かならずしもそれほど体系化された神観念が共有されているとは限らない。
「第二章 救いの構造」より


人びとは明確な他界観や霊的世界の見取図を十分に理解し、これに納得したから礼拝するのではなく、むしろ単なる慣例であるという理由だけで儀礼に参加したり、願いが叶えられるであろうという期待だけで神々を拝むのだ、という方が真相に近いこともあるだろう。
「第二章 救いの構造」より


安易に結論に飛びつくことなく、研究者らしい慎重な手つきで構築されていくロジック。
提示されたモデルはものすごく面白くて、なんというか、統一理論がふいにあらわれた感じです。
救いとはなにか、を普遍的にとらえていく刺激的な1冊。

 岩手


以前の記事(【奇習邪宗】日本の土着・民間信仰を知る本10冊(前編)【民俗神】)で『隠し念仏』を紹介した門屋光昭さんの、宮沢賢治研究書です。

鹿踊りや鬼、馬、河原の坊……賢治の文学に出てくる民話的なモチーフにスポットをあてる。
といっても、たんに近隣の伝承との類似を指摘するのではなく、作品の世界そのものを民俗学的な手つきでさぐっていくようなおもむきです。
門屋光昭さんはこの方法を「イーハトーブ・ふぉくろあ」と名づけています。

賢治と交流のあった佐々木喜善(鏡石)も登場。座敷童の話など「遠野物語」も引用されています。
宮沢賢治ファンはもちろん、フォークロアが好きなひとも楽しめる文学研究書。

 秋田

秋田むがしこ
秋田むがしこ
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無明舎出版
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秋田県全域に散らばる昔話を採集してまとめた、資料的価値の高い1冊。
表記が原話の方言のままなので、なんだか現地のじいちゃんばあちゃんからお話を聴いているようなあったかさがありますv
わかりにくい言葉は、カッコつきのルビで標準語を併記しているので安心。

ダジャレのお話がけっこう多い。
たとえば「旅人とわだしッコ」という物語。
ある娘にわだしッコ(焼き網)を借りて返した木綿売りがいたのね。
すると、娘は……

貴方にくっついで行く。


と、彼を追いかけていく。
まさか求婚されているのか!? と思い、彼が走って逃げても。
「私はあなたについていく!」と、娘は追いかける。

わだしが 貴方にくっついで行く。


じつは、彼の荷物の上に、返したつもりの焼き網(わだしッコ)が引っかかっていましたとさ。
(秋田弁では、カ行やタ行は濁音になります。名詞には〜ッコがよくつきます)

「これ、わだしッコ このとおり、貴方さ くっついで来たのし。」
「六 旅人とわだしッコ」より


縁側で民話を味わうような気分でどうぞ♪




ノーリスク・ハイリターンの投資は"読書"♪


あきか(@akika_a

(冒頭の写真は河口湖ミューズ館・与勇輝館です)

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【記紀神話】日本の土着・民間信仰を知る本10冊(後編)【古神道】
最近読んだ「好きを仕事に」する本10冊
心の時代を生きるための本10冊
【失踪】人間が消える小説10冊【神隠し】
【禁忌】読んではいけない本10冊【超刺激】






秋田のことば
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佐藤 稔 小林 隆 日高 水穂 大橋 純一
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posted by akika at 21:08| 日記・最近読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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